それで、前回の記事では奈良時代の制定された僧侶への位階である【四位十三階】を論じたのだが、詳細を『緇門正儀』で載せている内容から検討してみたい。
伝灯五階〈貞観二年十月廿五日辛丑、法隆寺牒に曰く云云、太政官去る斉衡二年八月廿二日の格に稍や諸国の講読師を補任する者、五階の僧を以て講師と為す、三階の僧を以て読師と為すものなり。
『緇門正儀』11丁表、訓読は原典を参照しつつ拙僧
まずはここを学んでみたい。それで、2つほど年号が出ているので確認すると、貞観二年は860年、斉衡二年は855年であり、前回の記事の事績からすれば、約100年後となる。よって、「四位十三階」の具体的な補任などが確認出来ない時期が続いたということか。
それで、ようやく見いだせたのが「伝灯五階」だったといえよう。具体的には「講読師」という名称で、講師が五階、読師が三階だったと分かるが・・・「四位」にも「十三階」にも係ってこない。あれ?
全然勉強が足りないので、ちょっと今日はここまで。何だ?いきなり難しくなってしまったぞ。
【参考資料】
釈雲照律師『緇門正儀』森江佐七・明治13年
この記事を評価して下さった方は、にほんブログ村 仏教を1日1回押していただければ幸いです(反応が無い方は[Ctrl]キーを押しながら再度押していただければ幸いです)。
最近の「仏教・禅宗・曹洞宗」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2016年
人気記事