旅人労働者~気づくのが遅すぎて(鹿児島県→千葉県編) 

今回は千葉県のいろんな場所をドライブしたり、城跡を探索しようと思います。(前回の旅、鹿児島編から6年後)

鹿児島県・霧島市(旧・横川町)の旅 第23回

2017-02-15 22:02:46 | 23.鹿児島県・霧島市(旧・横川町)の旅

こんにちは。

ついに霧島シリーズもこれで最後となりました。
最後の回は旧・横川町です。



横川健康温泉センター。
大人一人の入浴料は240円と激安。
鹿児島県でも屈指の安さ。

泉質は単純温泉で神経痛や筋肉痛などに適応するとのこと



横川町や前回訪れた溝辺町はお茶の一大産地。
お茶のブランドとして有名な霧島茶はで溝辺や横川産の物を示すことが多い。



県道446号線。またもや登場3桁の400番台の県道。
400番台の県道はたいてい・・・



山中に入り、道が狭くなりがちである。



県道55号線沿いにある横川町の物産館「よいやんせ」
地元の野菜をはじめお土産や惣菜等を販売している。



安良神社(やすらじんじゃ)。

この神社に祀られているのは安良大明神で
安良大明神というのは安良姫のことを差す。

奈良時代よりも昔、京の都の官女(奈良時代より以前なので具体的にどこの場所かはわからない)だったが、
ある日、川で偉い人の服を洗濯していたところ、白サギが現れたので見とれていたところ、
服を川に流してしまった。その罪で火あぶりの刑になってしまい、逃げてこの地の安良山の頂上に辿り着き
そこで自害したという。

その霊を鎮めるため708年の飛鳥時代終盤に安良山の頂上に神社を創建した。
その後はこの場所に神社を移した。



安良神社の境内。
真ん中に井戸がある。
貞子みたいな安良姫の亡霊が出ませんように。



徳源社という島津久通(しまづひさみち)公を祀る神社。
久通公は薩摩藩2代藩主島津光久公の家老である。

久通公はこの近辺にある山ヶ野金山を発見し
採掘、経営に力を入れた。



境内には山ヶ野金山から掘り出された金鉱石も置かれている。



山ヶ野金山の坑道入り口。

1640年に島津久通公が発見して以来
薩摩藩有数の金鉱山となった。
その産出量は一時佐渡金山を凌ぎ日本一の産出量を誇っていた時期もあったという。

採掘は明治に入ってからも続き、戦後まで続いたが
ついに採掘量は減り閉山となった。



坑道は今は閉ざされ当然のことながら入れない。
採掘量が多かったときは
何万人もの人々がここで働いていたといわれ活気があったという。



丸岡公園内にある 「お食事処 まるおか桜苑」

今日は雨天ということで空いてるようだ。
やったぜ。何を食おうかなぁ~



カツカレーを注文。

うめえええええええ。
なんというか基本を大事にした見本のような美味しさ。

いやあトンカツとカレーという両方美味い素材を合わしたカツカレー考えた人、マジで偉いわ。



カツカレーを平らげ、すっかり満足感になった俺。
丸里公園を一望する。



公園内はかなり広い面積があり
横川町の人口では間違いなくもてあましているだろう。



県道445号線。
頻繁に現れる400番台の県道。
そういえば200番台とか300番台の県道にはまだ出会っていないな。



県道はお約束の山中に。



大隅横川駅。
なんと100年以上前の駅舎の姿のまま、現在に至る。
太平洋戦争時の米軍機による機銃掃射の痕が残っている。(写真撮るの忘れた。すいません)



明治の時代から使われてきたという歴史ある駅舎内。



横川城跡。

築城は鎌倉期のもの。
室町時代以降、北原氏が治めてきたが
戦国時代の1562年に島津氏に反抗したが島津義弘・歳久らの攻撃を受け落城した歴史を持つ。
その後、島津氏は菱刈重猛に城を任したが、重猛の弟の隆秋が背き再び島津氏の攻撃を受け落城した。







城内はいくつもの土塁や空堀等で守りを固められている。
訪れる人は少ないらしく状態はとても良い。



横川城本丸。



本丸の周囲は画像のように囲むように土が盛られている。
この形態は以前、肝付町(旧・高山町)の旅で訪れた高山城跡の本丸でも見られた。

本丸へと攻めてくる敵が下から本丸に向かって
弓矢や投石による攻撃を防ぐ為の防御構築であると考えられる。



本丸から一歩でも外に行こうものなら、このように急な斜面が現れる。



旧・横川町の旅はこれで終わりです。
いやあ、全7回にも及んだ霧島シリーズの旅。ついに制覇であります。

霧島市というのは
薩摩、大隅、そして宮崎を結ぶ地理的にとても重要な場所です。
地理的に重要ということは当然、交通が発達し経済も発展する。
そうなるとまたもや波及効果で文化や歴史まで育まれていくのです。

今後も霧島市は成長を続け遠い未来
鹿児島市を抜くナンバー1の都市になる可能性を秘めていると思います。
霧島市で不動産を持っている方、くれぐれも売りませんように・・・(笑)









鹿児島県・霧島市(旧・溝辺町)の旅 第22回

2017-02-15 10:17:16 | 22.鹿児島県・霧島市(旧・溝辺町)の旅

おいっす。
トルニンでございます。

今日は第22回目の旅です。霧島シリーズも福山町、国分市、霧島町、隼人町、牧園町と経て
今回の溝辺町で6回目です。現時点での全旅行程の4分の1以上を霧島市が占めております。
改めて大きな町ということがわかりますね。

それでは旧・溝辺町の旅、行ってみましょう!



国道504号線。
鹿児島空港やさつま町方面に向かうなら必ず通ることだろう。
空港周辺以外であれば国道とはいえ空いていて通りやすい。



稲荷神社。
ここは溝辺町の竹子(たかぜ)という地区だが
昔はその竹子地区の宮川内という場所に神社があったが
神威が荒れていたので現在地に遷座したそうな。
その時の遷座を許可したのが平清盛だという。

清盛公の絶大な権力が鹿児島まで届いていたんですねえ。



参道。
やっぱり参道はある程度の傾斜と階段があると境内や拝殿に辿り着いた時のありがたみが違う。



拝殿。奥には朱色の本殿がある。



今日は、早めにお昼を取ることに。
前回の牧園町では飯を食わないで旅が終了してしまった後悔があったので。

県道40号線にある まことラーメン というラーメン屋さん。



なんこつラーメンという名前だったかな?
珍しかったので頼みました。
味のベースはあっさりトンコツのいわゆる鹿児島ラーメンをベースに
なんこつの旨みが出汁としてスープに合わさっているという感じ。

具はナンコツ以外はシンプルな感じなので食べやすいラーメンだと思う。



広大な敷地面積を持つ県民の森。
その中の一部である自然薬草の森にやってきた。




敷地内に植えられている草木は一つ一つが薬草としての効能を持つものして説明されている。



例えば、この木の場合は



キーウィフルーツの木だが、
このように説明板が
その植物に関しての効能等を説明してくれる。

キーウィフルーツの場合、利尿、止血、食欲不振に効果があるとのことだ。
特に止血にも効果あるとは驚きである。



中にはこんな植物も・・・



え!? 毒?

効能に毒ってどういうこと?
それ効能じゃないですやん。

薬草の森は毒薬も栽培してたのか・・・・




他にも色々こんなもの。



エビスグサ。というマメ科の植物。
別名、決明子。

音楽バンド、ケツメイシの名前の元になった植物でもある。



ここは歴史見本園という薬草エリアで
薩摩藩が山川、佐多、吉野で当時から栽培されていたものを一部こちらに運んで植えてある。

薩摩藩は薬草栽培にも力を入れており
薩摩の薬草は高品質のものとして江戸をはじめ全国で重宝された。

恐るべし薩摩藩。
軍事、経済(産業)、文化、教育どの分野でも高いレベルを保持していたことがわかる。

必ず旅先で出てくる薩摩藩や島津公の文字や家紋。
本当に鹿児島県は島津の歴史そのものである。

そんなことを言ったら
いやいや昔は熊襲や隼人でしょとか
大隅半島は肝付様だろ?なんて反発を受けそうだが。

しかしいずれにせよ
島津家の偉大さは山梨県の武田家レベルに匹敵するくらいリスペクトされているだろう。



高屋山上陵(たかやのやまのえのみささぎ)。

旧・隼人町の旅で訪れた鹿児島神宮で祀られた天津日高彦火火出見尊の陵。(つまりはお墓)
前のブログでも書いたとおり天津日高彦火火出見尊(通称・ホオリ)というのは初代天皇である神武天皇の祖父にあたる。

ちなみに鹿屋市(旧・吾平町)の旅で行った吾平山上陵はウガヤフキアエズ(神武天皇の父でありホオリの子である)の陵である。

東串良町の旅で柏原海岸の近くに神武天皇が東征を行うために出航したと伝わる地があったが
神武天皇の父であるウガヤフキアエズの陵、祖父であるホオリの陵が霧島と大隅にあることから
やはり、当時(紀元前700~600年)はこの地域が天皇家の祖先が治める地域だったのかもしれない。

紀元前700~600といったら奈良時代よりも1400年も前である。
熊襲や隼人族が栄えた時代よりもさらに1400年も昔、現在からだと2700年前である。

気が遠くなりそうだが、霧島市の旧・国分市の旅で訪れた
上野原縄文の森で発掘された日本最古と考えられる縄文時代初期(約9500年前)の遺跡があることを考えると
ここら一帯が他の地域に先駆け文明を築き他の国へ進出するといった歴史の流れは想像に難くない。



色々と考察している内にまた腹が減ってしまった。
本日2回目のラーメン屋である。
場所は鹿児島空港近くのザボンラーメン スカイロード 溝辺店というラーメン屋さんを訪れた。

ザボンラーメンというのは鹿児島じゃ有名なチェーン店で
鹿児島ラーメン人気投票でも常に上位に入ってるラーメンだ。



色々メニューはあったが
ここはノーマルのザボンラーメンを注文。

いわゆる鹿児島ラーメンで見られるトンコツベースの鶏がらスープを足したスープに
ねぎ、きくらげ、チャーシューの他にキャベツが入ってるのが特徴である。
ポイントはキャベツである。

味はこってり過ぎずあっさり過ぎずちょうど良い濃さ。
キャベツの歯ごたえが味にアクセントをつけて良い。



鹿児島空港。
実は今日でここに来るのは3回目である。

去年は横浜に住んでいた。
旅をする為に(お金が無かったので働きながら旅をしなくてはならなかった)鹿児島のある会社へ
面接を受けに羽田空港から鹿児島空港に渡って来たのが1回目。

採用が決まり、横浜から引っ越して再び鹿児島空港へ来たのが2回目。

そして今回の旅で来たのが3回目である。




空港はいい。
感情が高鳴る。楽しみも悲しみも希望も不安も複雑に絡み合った気持ちが心に表れてくる。
生きるパワーを呼び起こしてくれる。

いずれ鹿児島の旅を終了したとき、私はまたここに戻ってくるだろう。
新たな地へ出発する為に・・・
その時の次の目的地はどこになっているんだろうな。
東北、近畿、四国?それとも外国のどこか?

私の旅はまだ終わらない。



バレルバレー・プラハ&GEN(通称・チェコ村)。
鹿児島空港に程近い場所にあるチェコ政府観光局認定のテーマパーク。

チェコの製造技術や原料を使ったビールや焼酎工場がある他、レストランやお土産屋さんがある。
本来は焼酎の製造工場だったが、チェコでビール製造の勉強を行ったことからの縁で
このようにチェコの要素を取り入れた複合施設になったようである。

私はお酒を飲まないので会社の同僚に
霧島高原ビールというチェコの製造方法を用い霧島産ホップで造られたビールを
おみやげで買っていった。


溝辺町の旅おしまい。

今回も楽しい旅でした。薬草公園で島津家の力を思い知らされた回でした。