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魅了「川瀬巴水」木版画 11選【神情景】

2024年03月19日 | 木版画 川瀬巴水

川瀬巴水は、明治16(1883)年

東京市芝区露月町(現在の港区新橋5丁目)の生まれ。

幼い頃から絵を好み、画家を志しましたが

修業の開始は遅く、鏑木清方への入門を果した後のこと。

すでに27歳になっていました。


転機が訪れたのは、大正7(1918)年。

同門の伊東深水が手がけた連作《近江八景》を見て

木版画の魅力に打たれます。


版元・渡邊庄三郎と組み、塩原に取材した三部作を翌年発表。

 

写生に基づく温雅な下絵が清新な木版画となり、好評を得る。

旅に出てはスケッチをし、東京に戻っては版画を作るという暮らしを

病で世を去る昭和32(1957)年まで続けたのです。

 

旅は日本全国、名所旧跡

多くはかつて日本のどこにでもあった風景。

 

四季や時刻の表情を大切にし

しばしば土地に暮らす人々を点景として織り交ぜながら

おぼろ月・わきたつ入道雲・そぼふる雨・しんしん雪の降る風景を

巴水はあくことなく描き続けました。

 

生涯に残した木版画は600点を超え

旅の印象を抒情的に描くその作風から

「昭和の広重」とも称えられました。

 

今やどこにも存在しない、懐かしい日本の風景に会いにー。

 


 

大好きな「川瀬巴水(はすい)」の木版画

 


12のモチーフ別に見てみましょう。

 

 

 

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