ジジイの鉄槌

認知症で要介護1の実父!施設介護のよもやま話しです。
仕方なく成年後見人になり、その後要介護5へ…

施設退去要請から入院へ その2

2015-08-11 | 成年後見人の仕事

入院に際し、病院見学があった。

主治医判断になるが、一般的にははじめに観察病棟で観察期間があります。
観察病棟といっても完全隔離の病棟ではありません。
日中は、移動して頂き各種検査もありますし、他の患者さんとの共有スペースで食事等もとっていただきます。
しかし、夜間は徘徊があるので、個人部屋で入室後施錠します。
転倒時の怪我が無いよう、ベットと固定便器以外の家具はありませんし、壁も床も緩衝材で覆われています。
状況により投薬することもあります。
この期間に薬の影響による体力の低下や環境の変化による体調不良がおきる可能性があります。
こちらでの検査、観察が終わり、患者さんに落ち着きがあり、主治医の判断で、一般病棟や認知症病棟への移動となります。

お父様の場合、この観察病棟で観察が続くこともあります。
可能性としては、この観察が終われば認知症病棟への移動と思われます。

こちらが認知症病棟です。
程度の差はありますが、皆さん認知症です。
なので、こちらでは着るもの含め私物は一切持ち込めません。
「とった」「とられた」は日常的にあり、そのため衣類も全て有料のレンタルになります。
下着類も既にオムツ対応になっているので必要ありません。
これらは、入院の条件になります。
歯ブラシも使い捨てをお勧めしていますが、患者本人の使用感もあるのでこちらは状況を見て・・・が良いかもしれません。
あえて、私物になるのは、病院内の運動靴(介護靴)くらいですね。
病室は、相性や症状により個室か4人部屋に分かれます。
生活リズムをつくるため夜間は病院着、日中はレンタル洋服です。また、午前と午後に体操や歌などの集団プログラムがありますが、参加は本人の意思を重視します。
完全介護体制なので、夜間も常時スタッフが対応します。
外出は、できます。
ただ、患者の体調などもありますので、外出予定の前日にご連絡いただけるとありがたいです。


そして、こちらが内科病棟です。
こちらは、認知症以外に内科的な病症を発症し、積極的な治療を望まない方・・・ということになります。
もちろん治療はします。
回復され、認知症病棟に戻られる方もいます。
また、観察病棟からこちらに移動となる方もいます。

このほかに一般病棟がありますが、お父様の場合はそちらに行く可能性はないと思います。

足早に各施設の見学、説明があった。

見学途中で既に、こちらの入院させることに決めていた。
ソーシャルワーカーに
「こちらの病院で進めたいのですが・・・」
と切り出した。
「そうですか。では、早いほうが良いですね。こちらに入院するまでにグループホームで転倒などで怪我があっては大変ですからね」
そう言って、ドクターのスケジュール調整に入り、2日後に入院する運びとなった。


帰りがけ、グループホームに寄った。
施設長には、病院の経緯を説明し、入院、退所予定を伝えた。
じいさんもいた。
じいさんに一応、簡単に話したが、今日は『調子の良くない日』なのだろう、全く反応がなかった。

帰路の途中、ばあさんへ経過報告と入院させること、入院させると落ち着くまで見舞いできないこと、
そして、「あの病院で『終の棲家』にしたいと思っている。延命措置も大きな手術もしないつもり」
とも伝えた。
ばあさんも覚悟しているので、それらを了承した。


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