ジジイの鉄槌

認知症で要介護1の実父!施設介護のよもやま話しです。
仕方なく成年後見人になり、その後要介護5へ…

施設退去要請から入院へ

2015-08-11 | 成年後見人の仕事

先日、グループホームから妻に電話があった。

はじめ、近況報告のような電話に「ほぼ毎週会いに行ってるから知ってるよ」という内容で妻は怪訝に思ったが、
最後に
「それで、最近、お義父様よく転倒しちゃうんですよ。
今のところ、擦り傷程度ですが、お歳を考えると骨折や頭への怪我も十分考えられるものですから・・・。
それで、ケアマネージャーに相談したところ、やはり当施設の介護限度を超えた状況と思われ、
特養とか専門施設でないと受け入れられない状況とのことでした。
詳しくは、ケアマネージャーから連絡が行きますから。
そちらとご相談ください」
と言われた。

妻は驚いて、あわてて私に「お父さん大変!お義父さん出されちゃう!」と電話。
電話に出た途端にこう言われると何のことやら・・・???

落ち着いて、聞きなおすと前述の状況。

実は、このグループホームへの入所は、
精神病院を核に、グループホーム、デイケアサービス、老人介護施設があり、
隣接精神病院内には内科もあり、通院などグループホームスタッフが対応してくれることや
仮に認知症が進行し、グループホームの介護適用外になった際には、隣接の精神病院(同系列)への入院できる可能性が高いことなどのメリットが大きかったからだ。


妻に
「先ずは、ケアマネージャーの電話を聞くこと。
退所後の受け入れ先として、特養か専門施設とのことだが隣接の精神病院は受け入れ先にならないのか?
グループホームからは緊急退所のようだが、受け入れ施設確定後でなければ対処できない。
これらの話しを先ずは面談できないか」
を伝えた。

ケアマネージャーはグループホームではなく隣接の精神病院の方だった。
先方も面談を希望しており、双方の都合上、翌々日が最速日で、この日に面談することになった。




ケアマネージャーといっていた人は、実はソーシャルワーカーだった。(この違いは分かりませんが・・・)
面談では、
「現在の症状をみると夜間徘徊は恒常的で、老化による筋力低下も見られる。また、要介護5に進んだ状況からもわかるように脳機能についても衰えがみえ、平衡感覚なども低下しているため転倒が起きる・・・と考えられる。
実際、転倒についてはここ1ヶ月で頻度が上がっている。
ついては、
①グループホームの夜間体制では骨折など大きな怪我のリスクが高く、それを防ぐためだけに夜間体制の改善はできないこと
②仮に骨折してしまうと外科診療になり、入院となる。骨折状況にもよるが、年齢的に長期入院する可能性が高く、グループホーム規定上、三ヶ月間の利用状況が無ければ解除せざろうえず、大いにその危険性がある
③そのような状況になると、入所先を一から探すことになりかねない
④現状であれば、特養、専門施設などへの転居で、夜間体制の整った施設で対応が考えられる
ご家族としてどのようにお考えか?」

ということでした。
以前入院した精神病院のソーシャルワーカーと大いに違い、いちいち感心した。

こちからは、
①特養といわれても直ちに入所できる可能性は低いと思われる。それについて貴方に方策はあるのか?
②専門施設自体がどのような施設をいっているのか不明。そのチャネルもない。貴方で紹介していただけるのか?
③特養の費用は、想像でき支払い能力はあると思う。専門施設については費用的にどうなのか?高額であれば現実的でない
④我々の希望としては、グループホームを出なければならない状況があった場合、精神病院だと思っていた。貴医院の入院はできないのか?貴医院は先に言う専門施設にあたらないのか?
などを聞いた。

ソーシャルワーカーが言うには、
当院は、精神病院です。患者の安全のためには行動規制がかかり、状況によっては身体拘束の措置をとる場合があります。
お父様の状況からすると先ずは観察入院措置がとられ、各種検査になります。状況が落ち着いたら精神病棟か認知症病棟への入院という形になります。
ただ、ご高齢なので、内科的な病気を発症するリスクが高いです。
内科はありますが、診療的対処が限度で、積極的な治療のための入院や療養はできず転院となります。
これは外科的なことも同様です。
どのような治療を望むかにより、当院への入院が適切かどうかが分かれますね。
ということだった。

ハッキリ言わないし、臭わした感じも無いが、
「すいません。冷たい家族と思われるかもしれませんが、それは内科的な病気の場合の積極的治療とは延命措置のことを指しますか?外科的な治療とは、仮にがん等の発症の場合、外科的措置による治療を言ってますか?
すいませんが、延命措置もいりませんし、がんなど回復が見込めるなら手術も考えますが、歳ですからそれも可能性は低いですよね。
希望としては、苦痛の緩和や症状の進行抑制で十分なんですけど。
それと、こちらに来る前に精神病院に5ヶ月入院しており、元気だったので反抗も激しく、身体拘束もされてますし、拘束室に隔離経験もありますので、家族としては抵抗ありません。
また、事務手続き上、私が後見人でもありますので問題ないと思います。」


ここまで、言って、隣接の精神病院への入院で検討が始まった。

 


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