認知症の父は、この2か月ほど前から急激に老化が進んでいるように見える。
背中が丸まってきた。
失語が進んでいるのか、もともと無口な方だったのでしゃべりたくないのか、極端に話しをしなくなってきた。
デイケアなどの体操メニューに全く参加しないこともあり、各関節も硬直化してきている。
年齢も年齢なので、体力的にも急激に落ちてきている。
そこで、俄然勢力を延ばしてきたのが『水虫』だ。
若いころから水虫を患っていたが、カユミや痛み、著しい皮膚の損傷などの自覚症状が無くなったところで治療を止めてしまうため今日まで持っている。
あまりに運動しないため、足先からふくらはぎに「むくみ」も出始めた2か月前より、毎週足をマッサージしている。
最初の頃、「あっ、水虫だ」程度で靴下をはかせ、そのままマッサージしていたが、1か月ほど前には足の親指の爪が著しく変色、変形していた。
つい数日まえには、くるぶしから足先にかけ、「真っ白」とは大袈裟だが、それに近い状況にまでなった。
成年後見人の責務のひとつに「療養加護」がある。
被後見人の快適な生活を維持、確保・・・ということらしい。
仕方なく先日、グループホームスタッフと相談し、皮膚科を受診した。
息子としては
「もう年だし、どれだけ生きるか分からないし、痛い思いもさせたくないし、塗り薬もホームの方に頼むのも気の毒だし、本人が不快でないならこのまま放っておこう」と思った。
一方、幸か不幸か、私自身も水虫に侵された経験もあり(私は完治させました)、あの痒さが始まると認知症の父では、血が出るほどかきむしるんだろう。そして、そのことでホームスタッフに迷惑をかけるんだろう。結局は、父の快適生活より、ホームスタッフへの負担を考えると・・・と思い受診させた。
大病であれば、迷いなく治療、療養手段を取るところだが、命に別状のないこの手の治療関係が今後もっとふえるんだろうな・・・と思うと頭の痛いところだ。
皮膚科には、限度いっぱいの2か月分の薬を処方してもらった。
生きていれば、また2か月後に病院だ。
会社勤めだと、この手の休み(通院のために会社を休むこと)がボディーブローのように効いてくる。
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