前回の記事で紹介した KORG Magnetune(写真1左)を使ってみたところ、なかなか使い勝手が良いのです。使ってみて感じたことをお話ししようと思います。
Magnetuneが出るまでは「前から見てヘッドに付けていることが判らない小型チューナー」のトップは、D'Addario PW-CT-21(写真1右)と感じていました。おそらくこれが最終形で、これ以上の物はなかなか現れないだろとさえ思いました。
【写真1】(左)ヘッド裏の金属ペグに磁石でくっつくKORG Magnetune、(右)ペグの木ネジを利用してヘッド裏に固定するD'Addario PW-CT-21
🌟その前に反省!付けりゃいいってもんじゃなかった
意を決してPW-CT-21をゴソッと買い込み、よく使うギター6台すべてに取り付けたのです(写真2)。これで練習もライブも万全と安堵しました。
ところがです、これが大きな間違いでした。3年ほど前に買った第1号機を付けたモズのチューニングしようとしたら、何と電池切れ!その時です・・・イヤ〜な思いが頭をよぎりました。果たして6番目に使われるギターは何年待たされるのだろうか、と。出番が回ってきた時にはチューナーの電池は自然消耗し、電源が入らなくなっているのでは・・・・こんな心配が頭をよぎったのです。
あ〜あ、6台も付けてしまった。経験上、どうしても長く使わないギターが出てきてしまいます。全部に付けるのは万全の策ではなく、逆に心配のタネを増やす結果となってしまいました。
チューナーは個人練習やバンド練習でこまめに使って、電池残量や正常に動作するかを把握しておくことが重要です。その点、一気に付けてしまおうという考えはアホでした、未熟者でした。・・・反省してます。
【写真2】D'Addario PW-CT-21を買い込み、主要なギター全部に取り付けたのだが・・・
🌟KORG Magnetune フットワーク軽い!
さて、本題です。
KORG Magnetuneはフットワークが軽い!磁石が付く所ならこんな使い方もできます。写真3のように、ピックガードのネジにもくっつきます(材質によってつかないネジもあり)。これでもチューナーは反応しますから、ヘッド側に頭を回すこともなく、真下を見ながらチューニング・オーケー。写真4のような感じです。首の油が切れた私のような年寄りには楽です。
【写真3】ピックガードを止めるネジにもくっつきます。
【写真4】首を横に向けることなくチューニングを行えます。つけ替えもヒョイヒョイと超楽!
話はベンチャーズから逸れますが、Ovationのような変形ヘッドにも効果的です(写真5、6)。Ovationのヘッドは、クリップ式チューナーを取り付けにくい形状をしています。アダマスなどは地獄ですね。
【写真5】Ovationのような変形ヘッドにも威力を発揮します。磁石大活躍!
【写真6】ペグのプレートには磁石が効かないのですが、プレートを止めている木ネジには効きます。ネジにくっついているのですよ。
KORG Magnetuneをもう少し早く知っていれば、PW-CT-21を大量に買い込むこともなかったでしょう。Magnetuneは色んな使い方ができますし、何より付け替えが超簡単です。磁石がくっつく所ならどこでもOK!今回紹介したような使い方もできます。ミニギターのチューニングなどでも威力を発揮しそう。色々試してみる価値ありですネ。
【写真7】老人モズのストラップ・ピンにもくっつきます。ただそれだけですが・・・