2023年3月14日の記事で、SONYのデジカメとZoomのハンディビデオレコーダー、iPhone用外付けマイクの3種類を紹介しました(写真1)。さてさて、これらの機器で収録される映像と音にどの位の違いがあるのか、気になるところですね。
今回は、モズライトギターでの演奏をこれらの機器で収録し、映像と音を比較してみました。どんな映像と音で収録できるのか楽しみです。
【写真1】3/14の記事で紹介した ①SONY α7C+オーディオテクニカAT9940、②Zoom Q2n、③iPhone7Plus+Zoom iQ5。
🌟それぞれの機器の使用目的
SONY α7Cはビデオ映像に力を発揮するはずですから、主にライブ収録での使用を考えています。音の収録は、愛用のビデオカメラに外付けしているステレオコンデンサーマイク「オーディテクニカAT9940(写真2)」を引き続き使用予定。これからはSONY α7C+AT9940での活用を考えています。
iPhone+Zoom iQ5とハンディビデオレコーダーZoom Q2nは、バンド練習収録用に考えています。小さくて持ち運びも楽ですからね。映像は広角に半固定ですから、映像より音に期待しています。
【写真2】購入当時、ビデオ機器雑誌で評価が高かったオーディオテクニカAT9940。これからもα7Cの上で頑張っていただきます。
🌟さあ、収録準備
収録は、いつもヘッドホンを掛けてコピーに明け暮れている自称「引きこもり部屋」で行いました。自宅内でアンプを鳴らそうものなら妻が怒鳴り込んできますので、普段は曲のコピーに活用しているRoland CD-21(写真3)をアンプの代用機としました。ギター→アンプシュミレーター→CD-21と繋ぎ、写真3の黄色丸印の小型スピーカーから出る音を収録。再生音量はMaxの4分の3程度(写真3緑矢印)、これでもかなり大きな音がします。
【写真3】カラオケ再生とアンプ代わりに使用したRoland CD-21。
音源と収録機器間の距離は約1〜1.5m(写真4)、録音レベルはマニュアル調整とし、収録前にギターを鳴らして、それぞれの機器の入力レベルが同程度になるように調整しました。ビデオ映像の撮影解像度は、すべて1920×1080/30Pに設定。
機器をセットする三脚が一本しかありませんので、YouTubeの比較動画のような同時収録などは不可能。機器を取り替えては何回も同じ曲を収録しました。疲れました!一日で終了せず、着ているシャツが替わってしまいました。
【写真4】赤モズの横の椅子に座って演奏。収録機器のセッティングから、録画スイッチON→カラオケを再生→演奏開始と、一人で何役もこなしました。
🌟結果発表
①音質について
今回やってみて驚きました。3機種とも音においては遜色なし、大きく変わらないというのが私のザッとした印象!収録前はSONY α7C+AT9940が大きく一歩リードと予想していましたが、見事にハズレました。細かく聴けば違いがあるのでしょうが、高音がキンキンして気になるとか、あるいはモコモコとこもっているなど、こいつは音がイマイチだなという結果は出ませんでした。
今回はどれが一番良い音かよりも(それも気になりますが)「こいつの映像と音は使いたくないな」という機器があるかどうか、その確認が第一の目的。判定は全員?合格!Zoom Q2n、iPhone+Zoom iQ5のガンバリに納得しました。
でもここ一番という時は、SONY α7C+AT9940の出番となるでしょうね。ところが図体が大きい、ひょいとバッグに放り込むというわけにはいきません。その点、Zoom Q2nとiPhone+Zoom iQ5は気軽です。映像も音も良く撮れる事が確認できましたので、活用しようと思います。
②ビデオ画質について
画質は機器によって差がみられました。やはりSony α7Cがダントツに綺麗、次にiPhone7Plus、そしてZoom Q2nの順かな。まぁ、α7Cは20数万円以上もするデジカメですから映像への金のかけ方が違います。綺麗なのは当たり前!バンド練習撮りならあとの2機種で十分、下のような自撮りにも十分対応できる画質です。
以上が今回試した結果です。手持ちの機器内での比較でしたが、音質において大きな差がなかったことに驚きました。実際の所は下の動画でご確認ください。
下の動画はそれぞれの機器で収録した映像と音をつなぎ合わせたものです。
ひょっとしたらiPhoneやデジカメの内蔵マイクでも、想像しているより良い音が録れるのかもしれませんね。試して見る必要有です。
バンド演奏収録機器の映像・音質比較/演奏曲:グリーングラス