映画ネタを一つ挟ませて下さい。本日10月27日(木)、TOHOシネマズ府中で黒澤明監督作品「七人の侍」を観てきました。もう感激、興奮、最高の3時間27分でした。何がそんなに良かったのかって?!実は、その理由は至って単純なのであります。
今、七人の侍は、過去の名作を紹介する企画「午前10時の映画祭」で上映されています。しかもこの企画には「デジタルで甦る永遠の名作」と副題が。「デジタルで甦る・・・」とは、デジタル技術を駆使し、映像についてしまった傷を消したり、色褪せた映像にメリハリをつけたり、初上映当時に近い状態に修復・復元する、という意味。今回の興味は、デジタル技術で映像がどれだけ綺麗に修復・復元されているかという点でした。
感動の理由は何か?もうお分かりですね。映像が非常に綺麗に修復されており、そのすばらしさに感動したということ。過去に観た映像と比べて「ここも修復されている」「あっ、ここも・・・」感動しきり。
えっ、そんな事で?!と言わないでください。お気に入りの古い映画は、上映当時の綺麗な映像で観たい、そうすれば感動もさらに深まるはずだ!これが私の願いであり想像です。映像の傷もその時代を感じさせていい、と言う人もいますが、私にはそうは思えません。映像から傷が消え、映像が持つ本来の力が発揮されれば、映画自体が持つ魅力も倍増するはずです。
今回のデジタル修復・復元版「七人の侍」は"史上最強"のお勧め版です。SFX(視覚効果)はあまり好きではありませんが、映像修復・復元に関してはデジタル様々ですね。
今、デジタル修復して欲しい作品は、木下恵介監督作品「野菊の如き君なりき」(原作は「野菊の墓」)です。修復・復元の効果を評価しながらも、ビービー大泣きするだろうと思います。
【TOHOシネマズ府中の館内】
朝9時半頃に映画館(と言うのだろうか?)に行ったのですが、ご覧の通りガラガラ。「七人の侍」を観に来た人は中高年が多く、年齢的にポップコーンやコーラなどを買う習慣はなく(たぶん)売店ガラガラ(上左)。グッズの売店もやる気なく、まだ営業してません(下左)。席で携帯を見ている人は少なく、本を読むか静かに待っている(下右)、昔よく見た風景です。
【今日の目的はコレ】
お目当てはここ、しかし上映開始の10分前でないと中に入れてくれません。上映は午前10時からの1回だけ。中高年が多く、お茶のペットボトルか水筒持参で、売店には行く気配なし、しかもシニア料金(1,100円)、映画館も儲からないだろうな!
【「七人の侍」メディア遍歴】デジタル・レストア(修復)版も出たら買うんだろうな!
私のメディア遍歴です。黒澤作品は日本でビデオテープが発売されてなくとも、アメリカで製作販売されてたりしました。日本では買いたくとも買えない時期もありました。レーザーディスクは高かった、1万5千円もしました。なぜ、同じタイトルを買うのかって?答えは一つ、より綺麗な映像を観たいからです。(上左)アメリカ版ビデオテープ(英語字幕付)、(上右)レーザーディスク、(下左)DVD、(下中)ブルーレイ、(下右)アメリカ・クライテリオン製ブルーレイ(デジタル修復版)