【登場人物】
白浅(はくせん)/司音(しいん)…楊冪
墨淵(ぼくえん)…趙又廷
折顔(せつがん)…張智堯
離鏡(りけい)…张彬彬
擎蒼(けいそう)…連奕名
離怨(りえん)…杜俊泽
臙脂(えんじ)…代斯
子闌(しらん)…劉芮麟
白真(はくしん)…于朦朧
東華帝君(とうかていくん)…高偉光
使命星君(しめいせいくん)…王骁
疊風(ちょうほう)…賴藝
令羽(れいう)…張赫
天君(てんくん)…蒋恺
央錯(ようさく)…牟鳳彬
「青丘の女帝・白浅」
楽胥(らくしょ)に子が宿ってから数日しか経っていなかったが陣痛が起きていた。天君(てんくん)が奇妙な霊胎だと言うと「崑崙虚の霊気と金蓮のご加護のためかと」と話す央錯(ようさく )。天君は「確かに墨淵(ぼくえん)は格の高い神仙だ。父神の嫡子で、唯一の血縁でもある。その墨淵の金蓮に守られた子なら特別な者であろう」と言う。
ほどなくして楽胥は皇子を産み、空が輝く。「吉祥の証しか」と言う天君。央錯は頷く。
南天門。央錯は輝く空を見ながら「墨淵が誕生した時と同じ眺めです」と天君に言う。天君は「ありがたい」とようやく天族に跡継ぎが誕生したことを喜び、皇太子に“夜華(やか)”という名を授ける。
生まれたばかりの夜華を素錦(そきん)が見にくる。寝台で横になっていた楽胥が「この子は2万歳も年下よ。これからは面倒を見てあげてね」と言う。「はい、楽胥様」と答え、笑顔で夜華の頬に触れる素錦。
十里桃林。「どこの蛇だ」と突然言われ、急いで跪く娘。その声の主は白真(はくしん )だった。白真は「勝手に十里桃林に入るとは」と言いながら、折顔(せつがん)と娘に近く。娘が「私は白真上神に会いに…」と言う。「私に?」と驚いた白真は、折顔に「私に会いたい者は皆ここへ来るのだな」と話す。「もはや四海八荒(四方の海と八方の果て)では有名だ。“白真に会うには屋敷を訪ねるより桃林へ行け”とな」と折顔が言う。
白真は娘が両手で掲げている白浅(はくせん)の酒瓶に気づく。それは折顔が墨淵にやった物だった。「崑崙虚で手に入れたのか?」と娘に白真が聞く。崑崙虚の霊気を浴び修練して人の形になった娘は、いじめられていた時、助けてもらったこと、家がないと話したら「ある者に見せればお前を引き取ってくれる」と酒瓶を渡されたことを話す。「酒瓶をくれた名も知らない上仙によると、白真上神が私を引き取ってくださると」と。
「この少辛(しょうしん)、上神にお仕えします」と娘は言うが、侍女など必要ないと思った白真は、狐狸洞へ連れて行き、母の侍女として仕えさせようと考える。
白真の母は少辛を見ながら「白浅が拾ったなら面倒を見るわ」と言う。そして迷谷(めいこく)に少辛のことを頼む母。さらに母は「いずれ白浅が戻れば私と狐帝はよそへ移るけど、2人はここに残ってね」と迷谷と少辛に言う。
十里桃林に戻った折顔と白真。釣りをしていると疊風(ちょうほう)が来る。「司音が消えました。それに師匠の仙体もありません」と疊風が伝え、白真と折顔は驚く。
白浅の父・白止、母、白真、折顔は、横たわる墨淵の仙体のそばで、倒れている司音を見つける。虫の息の司音を助けるには、誰かが修為(修練を積み、得た仙力)を与えなくてはいけなかった。与えれば修為の大半を失い、魔道に落ちてしまう。しかし「ある物があれば助かります。神芝草です。修為を与える前に、それで仙気を清める」と折顔は言う。その神芝草は東海の瀛州にあるが、父神は天道に背く物とし4頭の猛獣に守らせている、墨淵でさえ勝つのが難しい猛獣たちだと。それでも白止は司音のために取りに行くことにする。
崑崙虚。現れた離鏡を剣を持った弟子たちが取り囲む。「天族と翼族は結盟したが、崑崙虚の翼族への恨みは決して消えない。師匠は擎蒼のせいで死んだのに、よく来られたものだ」と言う疊風。離鏡は「崑崙虚の者を怒らせる気はない。司音上仙に会いに来ただけだ」と言う。望む品を持って来たと。疊風は「司音はここを去り、もういない。望む品とやらも、もはや必要ない」と告げる。
司音と墨淵の仙体を取り戻すため、疊風は山を下りることにする。他の弟子たちも崑崙虚を離れ、大殿の扉が閉じられる。
仙体を無妄海に葬らず、勝手に持ち去った司音に怒る天君。「後世にどう伝えろと?」と言う天君に、東華帝君(とうかていくん)は「天史を記す神官に、それらしく書かせては?」と話す。正当と思える理由をつけて、墨淵の行方を記すのです、と。天君は「どんな理由であれば、みんなが納得すると?」と聞く。東華帝君は「“皓徳君が治める6万3082年の秋、翼族の乱が終結。父神の嫡子・墨淵と弟子の司音は、共に隠棲し行方知れずになった”、どうです?」と答える。
使命星君(しめいせいくん)は「帝君は司音の味方とお見受けします。先ほどまで天君は今にも兵を出し司音を捕らえようとしていたのに、帝君の言葉で怒りが収まったようです」と東華帝君に言う。「なぜ捕らえる?墨淵にとって死後も最愛の弟子と共にいることが、最も望むところなのに」と言う東華帝君。
白止は傷ついた体で神芝草を持ち帰ってくる。折顔が司音に飲ませ、修為を母が与える。
目を覚ました白浅は「私は生きてるの?」と聞く。母は自分の修為を半分使い、なんとか命が助かったことを伝える。「上神の修為をもらったなら、私の仙力は無限になる。もう天劫も怖くない」と言う白浅。
師匠を心配した白浅が体を起こす。母は「炎華洞にいるわ。仙体を癒すのに最適よ」と言う。
「あなたは心の血を師匠に与え続けた。これで天劫の恩は返せたわ。なれど、よく考えて。墨淵はあなたの血で仙体を保ってきた。だから今後も別の者の血は使えないのよ」と母が話す。白浅は「分かってます。今まで師匠から受けた恩に比べれば何でもないことです」と言う。そんな話をしているところに、折顔と白真が来る。白真は白奕の娘・白鳳九(はくほうきゅう)を抱いていた。
白鳳九を見た白浅は「額にあざがある。これは…」と言う。「鳳尾花よ」と言う母。額に鳳尾花があり、そして9月生まれだから鳳九と言う名をつけたと。
白真は「なぜ墨淵上神の仙体を盗み出したりしたんだ。崑崙虚も天宮も大騒ぎだ。兄弟子は血眼になって行方を探している」と言う。「師匠の仙体がいつ消えるか分からないし、とにかくここへ運んで何とかしたいと思ったの」と答える。「お前は司音ではなく、狐帝の末娘・白浅なんだぞ。両親もいれば兄もいる。もし私に言えば代わりに血くらい差し出すさ」と言う白真。白浅は「師匠への恩返しだもの。兄上は関係ない」と言う。
司音が墨淵と崑崙虚を離れ7万年が過ぎる。司音は青丘から一歩もでず、崑崙虚の兄弟子たちも山を下りて崑崙虚は無人の聖地となった。
天族と翼族は友好を結び、それから少しずつ墨淵と擎蒼の名は誰も顧みなくなった。
あと7日で擎蒼の封印が解けてしまう。「でも、ご安心を。この司音が命を懸けて再び封印しますから」と師匠に話す司音。
迷谷は白浅と2人きりになれる場所で「桑籍(そうせき)殿下が来ています」と言う。「じゃあ洞窟へ戻る」と言う白浅。しかし迷谷は桑籍との縁談は天君と狐帝が決めたため、逃げ続けても無駄だと言う。それでも白浅は迷谷と少辛に桑籍の世話を任せ、桃林へ逃げることにする。
白浅が再び洞窟に籠り修練をしていると聞いた桑籍は「いつまで待たせる気だ」と迷谷に怒る。「しかし白浅様は東荒の女帝として民を支える身です。修練を積み、上神になる義務があるのです」と言う迷谷。桑籍は「確かにそうだ。しかし一月(ひとつき)も待たせたまま、顔さえ見せないとはひどい話ではないか」と言う。そこに少辛が果物を持って来る。
桑籍の表情から少辛を気に入っていると感じた迷谷は、“ここは少辛に任せよう”と思い、急いで出て行く。
互いに惹かれ合っている桑籍と少辛だったが、白浅に恩のある少辛は「このまま桑籍様と去ることはできません」と言う。少辛の持っていた破雲扇を手に取ると「白浅がお前に与えたのだな。霊宝天尊(れいほうてんそん)を知っているか」と言う桑籍。「知りません」と少辛が答え、桑籍は「元始天尊の最後の弟子だ」と言う。しかし、すぐに「違った、最後の弟子ではなかった。私の甥の夜華こそが最後の弟子だ」と言い直す。
少辛は、かつて霊宝天尊はこの扇を司音という上仙に与えた、その後、司音は折顔上神の長寿を願い人を介してこれを桃林に届けた、そして白浅様へと渡った貴重な品を今度は私に下さった、と話す。司音の物だったことに桑籍は納得する。
桑籍は「この縁談は天君と狐帝が決めたもの。破談にするには時がかかる。白浅は恩人だろうが、ずっとそばにはいられないのだぞ。いずれ、お前は白浅が決めた者に嫁がされる。それに耐えられるか?」と言う。「いいえ、私には桑籍殿下だけ。侍女でも良いので、おそばにいたいです」と言う少辛。桑籍は「ならば何も迷うことはない。私と天宮へ行こう」と言う。それでも白浅を裏切れないと思っていた少辛だったが、桑籍に「私は白浅に一月も待たされ、それゆえお前に出会えた。これぞ天意だ。今後は私がお前を守る。侍女にはしない。お前を娶る」と説得され決心する。
桑籍が天宮へ帰る。
迷谷が少辛の名を呼ぶが、少辛はどこにもいない。
戻って来た桑籍と偶然会った夜華は挨拶を交わす。その時、桑籍が巴蛇を隠していることに気づく夜華。
天君が今日戻ることを知った夜華は、紫宸殿に叔父・連宋(れんそう)を呼ぶ。「人間界の中栄国が騒がしいようですが、金猊獣(きんげいじゅう )をご存知ですか?金猊獣は擎蒼の乗り物でした。擎蒼が封印されると姿を消したのですが、最近、中栄国に現れました。とても凶暴で残虐であり、中栄国に干ばつをもたらし、皇后を拉致して皇帝を自害に追いやったとか」と話す夜華。「それで?」と連宋が聞くと夜華は「実はその皇帝とは東華帝君の仙官で、天宮に戻り金猊獣の悪行を訴え出たのです」と言う。
連宋が「私にどうせよと?」と聞く。このような政務について私に相談してきたことはない、急にどうしたのだ、と。「桑籍叔父上に会いました」と言う夜華。夜華は「何があったか知りませんが、巴蛇を連れて戻って来ました」と話す。その巴蛇が娘だと聞き「まずいぞ」と言うと、連宋は急いで駆けて行く。
夜華は巴蛇が7万年前、白浅が引き取った娘だと知っていた。
ーつづくー
4頭の猛獣と戦う白止も見たかったかも(๑>◡<๑)
どんな猛獣だったのかな?
あのOPにいる4頭?
司音が助けたのは少辛だったのね。
そんな少辛がまさか桑籍のことを好きになるなんて!!
あと桑籍が連れてきた巴蛇の少辛が、あまりにも小さくて細いから気付きにくかった(*≧ω≦*)
蛇になると少辛てあんなにちっちゃいのね。
夜華が宿ってから生まれるまでが早かったみたいだけど、成長も早いのかな?
あっという間に大きくなった感じ。
素錦は2万歳でもまだ小さかったけど。
司音と白浅と同一人物なので、文だけだと分かりづらかったらごめんなさいヾ(・ω・`;)ノ
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それとも、墨淵の元神が一部でも戻って誕生したのでしょうか、、?
それから天君の父髪の嫡子が、墨淵なら、本来なら天君になってのは墨淵でおかしくないですね。だけど武神でしたね。
夜華は、なんといっても顔がそっくりなので、周りの人はどう思うんでしょうね。
夜華があっという間に生まれて、成長しました。
その一方で、白浅のパパも大活躍。
体力をかなり消耗していたようなので、
ちょっと心配です。。。
白浅は決戦の時を待っているようで、
全く許婚のことなんて全く意に介していないようですが、
桑籍たちは大丈夫なのでしょうか。
こちらも心配です。。。
ひと悶着起きないか心配ですね。
毎週火曜日更新なので、まもなく9話以降に切り替わりますが、
お茶会や最終話のコメントで
BSでの再放送の話をしていたのですが、
GYAOもありましたね~
金蓮が消え、夜華が生まれ、封印が解けるころですね。
9話以降も楽しみです☆