「両家のメンツ」
胡青(こせい)は「これは異なことを。大将軍は、もともと女子です」と話す。「軍師として8年も共に戦っていたのに、気づかなかったのか?」と聞く趙玉瑾(ちょうぎょくきん)。胡青は2人で敵に襲われた時のことを思い返す。
敵の1人が投げた短剣が、胸に刺さってしまった葉昭(ようしょう)。全員の敵を2人で倒した後、倒れ込んだ葉昭の手当をした胡青は、葉昭が女子だったと知る。
玉瑾に呼ばれ、我に返った胡青は「大将軍は上手に隠していましたし、私の目は節穴なので気づきませんでした」と答える。
「大将軍はと婚礼を挙げた以上は、もう夫婦なのです。これからは、しかと大将軍と共に…」と胡青が言いかけると、玉瑾が「言うな」と止めてしまう。そこに「大変です」と言いながら駆けて来た小麻雀(しょうまじゃく)が「葉大将軍が捜しにきました」と玉瑾に伝える。
玉瑾は裏口から逃げ出ようとするが、葉昭に捕まってしまう。
葉昭が母に言われて渋々捜しに来たと分かり「夫を心配しろ」と玉瑾は言う。しかし葉昭から「私のような嫁は、心配しようがしまいが男の自尊心を傷つけてしまう。違うか?」と言われ、玉瑾は「それもそうだ」と納得する。
帰ることにした玉瑾は、歩くには遠すぎると、輿を用意するように言う。「大の男が情けない」と言う葉昭。それでも仕方なく馬を指笛で呼ぶが、玉瑾は「そなたが乗って私が後ろを走っても、その逆でもみっともない」と言う。片手で両頬を掴むと「その様子はまるで逃げ道を探す白貂のようだ」と言う葉昭。玉瑾は葉昭の手を振り払うと「服従すれば快感か?」と聞く。「そうだ」と葉昭は答える。
「帰りたくなったら帰るぞ。根比べだ」と葉昭が言う。
しばらくして鼻で笑った玉瑾が「帰ってやる」と言って馬に乗る。そして「愚かな女子め、見ていろ」と言うと、馬を走らせて行ってしまう。そうはいくか、と思う葉昭。葉昭は駆けて玉瑾を追いかけ、玉瑾の乗った馬の前に立ち行く手をふさぐ。
手綱を葉昭が持ち、玉瑾を馬に乗せて2人は趙王の屋敷に戻ってくる。
帰って来た玉瑾を見て「夫が痩せたのよ、分からない?早く厨房の者にごちそうを作らせて」と言う趙太妃。「痩せましたか?」と葉昭が言うと、趙太妃は「顔が卵形から面長に変わったわ」と言う。
屋敷内別居をするという玉瑾に「実家に挨拶に行く」と葉昭が話す。「今さら行ってどうする?」と玉瑾は返すが「実家には伝えた。夫は病だったので、後日、伺うと」と言う葉昭。葉昭は「ただ戻るだけではない。仲むつましくしろ」と注文をつける。私の祖父と義姉を心配させたくないと。玉瑾が「焦っているな?」と言うと、葉昭は「単刀直入に言おう。私はいい妻ではないし、いい夫婦にもなれぬ。ならばお互い干渉せずに生きればいい。お前が外で遊び回ろうが、側室や妓女を囲おうが構わない。ただ条件がある。私の家族の顔だけは立てよ」と告げる。
「そなたも体裁を気にするのか」と言う玉瑾。葉昭は「国境を守って来た葉家は雍関で惨劇に遭った。祖父は今も正気に戻らず、義姉は若くして寡婦だ。私の唯一の家族だ」と話す。「私には関係ない」と玉瑾が言うと、怒った葉昭が「警告を無視せぬことだ。この世で家族の顔を立てぬ者には容赦しない。よく聞け、私は生き閻魔だぞ。ひよっこなど、ひねり潰せる」と脅す。作り笑いをした玉瑾は「大丈夫だ、顔は立てる」と慌てて言う。
茶の席で呂夫人から「嫁は戦ばかりの葉大将軍だから、年功序列や卑賤の礼にはこだわらないようですね。義理の母へ朝夕の挨拶にも伺わないとか」と言われる趙太妃。趙太妃は「軍務が忙しいので手が回らないのよ」と返す。それでも「天下の父母ならば、自分の意に添う嫁を望むはず。家柄や容貌が多少劣っても、柔和で賢い令嬢に家と夫を任せたいものです」と言う呂夫人。
海夫人が「葉大将軍は勇敢な宋の功臣でもあり、普通の女子とは違います」と言い、趙太妃は「さすが海夫人はおわかりね、夫の活躍が著しいわけだわ。最近では密閣主事に昇格したとか。まさに内助の功ね」と褒める。「葉大将軍と郡王こそお似合いのご夫婦ですし、今から孫の誕生が楽しみでは?」と言う海夫人。それを聞いた呂夫人が「それもそうね。郡王の兄嫁は優しいし、大将軍が多少気位が高く強情であっても、いずれ慣れて来ますわ。祈王妃、そう思いません?」と祈王妃に振る。
祈王妃は「夫の封地である江北で暮らしていたので、詳しくは存じ上げないわ。ただ、しょせんは大将軍も女子。一歩下がって夫を支え、家を切り盛りしませんと」と話す。「祈王妃の言葉は奥が深いですね。太妃が従順な鶉を与えていれば、高慢な鳳を迎えずに済んだかと。大将軍の威光がまばゆすぎて、郡王がかすんでしまいますね」と言う劉夫人。趙太妃は「趙家の栄華は女子頼みではないわ。それよりも夫人を娶った趙太傅こそ幸運では?義理の父の庇護で昇格しているのだから。うちの玉瑾は女子に頭の上がらぬ夫ではないわ。そうそう、最近、劉太傅は外に囲いが者がいるとか。女主人のあなたが気をつけてあげないと。夫が家の財を空にしないように」と言い返す。
趙王妃と帰りながら「どうせ家事もできず、夫や義母を立てぬ嫁よ」と腹をたてる趙太妃。気にしないよう趙王妃が言うと「噂を止めるのは無理だけど、玉瑾の婚礼以来私は涙をのんでいるのよ。恨み節くらい言わせて」と趙太妃は返す。
葉昭の実家。
“孫嫁”が来たことを喜ぶ鎮国公(ちんこくこう)。がさつな葉昭を叱った鎮国公が「お前の父親が国境から戻った暁には、しかと説教させる」と言う。驚いた玉瑾が「国境から?そなたの父親は…」と言いかけ、葉昭は急いで止める。
鎮国公は「お前の父と兄2人は、ずっと国境を守り続け、厳しい戦場で敵を倒して来た。毎晩、その姿が夢に現れる。だから文にも書いた。3人が年越しで都に戻って来たら、一家で団らんをしようと。それと、あの口うるさい皇太后…あのしぶとい女子を思うと…恋しくなってくる」と泣きながら話す。「せっかく顔を出したのに、もっと喜んで」と言う葉昭。
しばらくして葉昭の甥・念北(ねんぼく)と思武(しぶ)が来る。
子供たちの勉学のため、義姉の范二娘(はんにじょう)が劉太傅を師に招くと言う。驚いた玉瑾が「学識は高いが君子には程遠い。女子をもてあそぶし、汚い銭を使っている。きっと子に悪い影響が出るぞ」と話す。子供たちが鎮国公と遊ぶために部屋を出て行くと「劉太傅のことは誰から?」と葉昭が玉瑾に聞く。「これでも都の出来事には耳ざといのだ」と答える玉瑾。
玉瑾は「師を招くつもりなら義姉上の兄上・范仲淹(はんちゅうえん )こそ適任では?」と言う。しかし范二娘は「兄は密閣校理の任で寝食も忘れて政務に励んでいるため、妹として煩わせられません」と返す。
玉瑾は胡青を推薦する。「狐狸(胡青)だったら悪くないが、常識にとらわれぬ男だぞ」と言う葉昭。玉瑾は「それが子の個性になる」と言う。胡青が葉家軍の軍師だったことを思い出し「軍務が忙しくない?」と范二娘が葉昭に聞く。葉昭は「私が頼みます。少しは暇もあるかと」と答える。
帰りの馬車の中。葉昭は「今日は助かった」と玉瑾に礼を言う。甥たちの師の件も助かったと。仲むつまじそうに振る舞い、家族の顔を立てた玉瑾は「ならば私の家族の顔も立ててくれ」と言う。「どうすればいい」と葉昭が言うと「昨日、母上に泣きつかれた。先日、夫人たちとの茶の席で嫁のことで恥をかかされたと。だから明日から朝夕挨拶に行き、ちゃんと仕えて茶に付き合い、話をするんだ。噂されぬようにな」と言う玉瑾。
葉昭は玉瑾と約束したとおり、趙太妃と朝夕の挨拶をし話もする。しかし、何を話しても噛み合わない。
ーつづくー
羊肉館の裏に羊がいっぱい釣る下がってた!!
羊料理のお店だから当然なのかもしれないけど( ̄▼ ̄|||)
葉昭、武術もすごいけど、足も速い(✽ ゚д゚ ✽)
馬に勝っちゃうなんてすごい。
屋敷に戻って来た時、歩いていた葉昭より玉瑾の方がクタクタだったような?
鎮国公のあの面白さって、もともとの性格ではなかったということ!?(๑°⌓°๑)
面白がってしまって申し訳ない気持ち。
それとも演じているのかな?
葉昭の朝夕の挨拶が可笑しくて(≧▽≦)
そして趙太妃がどんどん疲れていっているような?
最後は蚊のせいで趙太妃がびっくりして転んじゃったし(*´艸`*)
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#ション・イールン #マー・スーチュン #将軍在上 #あらすじ
いままでわがままな一面が目立っていた玉瑾でしたが、
葉家の家庭教師選びではナイスアドバイスが
光っていました。
玉瑾の本当に素直な真っ直ぐなところが
このエピのようにいろいろと見れるといいですよね!
玉瑾ママと葉昭の関係がどうなるかも楽しみです!