玉児は戦況を侍女の蘇瑪に聞く。「十四親王(ドルゴン)がまた勝利を」と答える蘇瑪。「彼も成長したわね。突進するだけでなく引くことも学んでる」と玉児が話すと「選ばなくて後悔してます?」と蘇瑪が言う。「何を言うの。私はハンの近況が知りたかったのに」と怒る玉児。そこにホンタイジからの書状が届く。
ホンタイジの書状を読んだ玉児は「なぜ私に使いを命じるの?」とつぶやく。
すぐに玉児はドルゴンの元へ向かう。
玉児が来たことがドルゴンに伝えられるが、ホンタイジの救出の件だと推測したドルゴンは会おうとしない。玉児はホンタイジのために会えるまで待つことにする。
夜更け。ドドがドルゴンから頼まれたという衣を玉児に持ってくる。「兄上に会いたいのなら、明朝、この服を着て横山鎮の悦来客桟に」と言うドド。玉児は理由を聞くが、ドドにも分からない。
明朝。玉児は渡された衣を着て言われた場所へ行く。
悦来客桟の前では、大勢の民がドルゴンを見ようと集まっていた。人混みを分けて入った玉児は、止められた兵にドルゴンと知り合いだと言う。それを聞いていたドルゴンが「そう。屋敷の使用人だ」と言い、集まっていた民から玉児はドルゴンへの"贈り物"を持たされてしまう。
ドルゴンは玉児を畑へ連れて行く。鍬を差し出し「用件なら分かる。ホンタイジを救出してほしいなら今日は使用人だ。すべて私に従え」と言うドルゴン。しゃくにさわる玉児だったが、ホンタイジのために我慢をし、畑を耕す。
玉児は一緒に畑仕事をした民から、戦になると農地や民家に被害が出てしまうため、ドルゴンが時間のある時に来て修理してくれていると聞く。干ばつの時は兵士たちと畑に水も巻いてくれ、どの家の者もドルゴンに恩恵を受けていると。
畑の後は柴刈りが待っていた。背負子を背負わされた玉児は、ドルゴンに山へ連れて行かれる。しかし身ごもっている玉児は体力的につらくなってしまう。それを見たドルゴンは玉児の持っていた鉈を手に持ち、玉児にはここで待つように言うと行ってしまう。
しばらく経ち、ドルゴンが薪を持って戻ってくる。ドルゴンは薪を必要とする民に配ると話し、玉児にまとめるように言う。「私一人でまとめるの?」と聞く玉児に「未来の天下人の女なのだろう?民の苦労も味わっておくべだ」と言うドルゴン。そして嫌ならやめろと言うと行ってしまう。
玉児は薪をまとめ運び始める。そこに数人の山賊が現れ襲われそうに。気付いたドルゴンが山賊を倒していくが、逃げようとした玉児は転んで頭を打ち意識を失う。
ドルゴンに動きはなく、残りの兵糧も残りは半日分しかない。"玉児、幸運の星の君でも私を救えないのか?"と思うホンタイジ。
「ハン、待っていて。ドルゴンが助けに行くわ。それまでの辛抱よ。あなたに何かあれば私も生きていけない」と玉児がうわ言で言う。そんな玉児を見つめるドルゴン。
じきに目を覚ました玉児は「私が憎いのよね。それなのにどうして助けたの?」とドルゴンに聞く。何も答えず、ドルゴンは火に薪をくべる。その手が負傷していることに気付いた玉児は、自分の衣を破きドルゴンの手に巻く。それを「やめてくれ」と言い、ドルゴンは振り払う。
「ホンタイジのためなら屈辱にも甘んじるのか?」と言うドルゴン。玉児は「彼のためなら死ねる。約束通り今日は何でも従う。他に命令はないの?」と言い返す。カッとしたドルゴンが「では私の女になれ」と言うと、ドルゴンの頬を叩き「最低だわ」と言う玉児。ドルゴンは無理やり玉児に口づけをし、押し倒してしまう。
抵抗もせず「ハンを必ず助けてよ」とつらそうに言う玉児。ドルゴンは悲しそうに玉児を見つめ、立ち上がると「なぜだ」と叫ぶ。「助かるためなら妻さえも他の男に差し出す。そんな奴のために?救いようのない女だ。だが私もそんな女を愛してしまった。救いようのない男だな」とドルゴンは涙を流す。そして「安心ししろ。今夜、出兵するつもりだ。命に代えてもホンタイジを助けよう」と言うドルゴン。ドルゴンは礼を言う玉児に、ホンタイジという男を見極めるように言う。私は奴のような男とは違うと。
玉児は使用人の衣を着たまま宮殿に。そんな玉児に通りかかった海蘭珠が声をかける。
玉児が行った後、侍女の烏雅が「昨夜は密かにドルゴン様の軍営に行ったとか。衣も着替えられて、今頃、戻られるなんて」と海蘭珠に話す。海蘭珠は、このことは伏せておくよう烏雅に言う。
戻ってきた玉児と、玉児と話した海蘭珠を阿納日が見ていた。
奇襲をかけられたホンタイジは、鼇拜たちに任せ、その場を後にする。しかし、そんなホンタイジを敵が待ち受けていた。
敵兵に襲われそうになるホンタイジ。その時、無数の火の矢が飛んで来る。その火が炎の壁のようになり、敵兵たちはホンタイジに近付く事ができない。そこに馬に乗ったドルゴンが現れ、ドルゴンとホンタイジは去って行く。
帰還したホンタイジは、一番の功労者のドルゴンに好きな褒美を与えると言う。「本当に褒美は思いのままでしょうか?」と聞くドルゴン。「そうだ」とホンタイジは答え「では僭越ながら譲ってくれますか?ハンのものを」とドルゴンは意味ありげに言う。そして「頂きたいのは、ハンが愛する…駿馬です」と。「欲しいのは駿馬だけか?」とホンタイジは言い、ドルゴンは「まさしく」と答える。
玉児が身後もっていることをようやく蘇瑪は知る。「げん担ぎみたい。秘密にしていてね」と玉児は蘇瑪に頼む。
そろそろホンタイジが訪れると思う玉児。蘇瑪も「お上様のおかげでハンも帰還できました。きっとご褒美を頂けますよ」と言う。玉児は御膳房に命じ、ハンの好物の点心を作らせることにする。
夜。ホンタイジは玉児の元へは来なかった。哲哲の元にいることが分かり、肩を落としながらも「叔母上も心配していたはず。ハンもまずは叔母上の所に行くわよね」と言い、玉児は休む事に。
「今回は君のおかげで撤退できた」とホンタイジは哲哲に言う。「一番の功労者は玉児です。自ら軍営に赴き、ドルゴンに錦州へ救出に向かうよう説得したのですから」と返す哲哲。それが玉児という子です、愛する人のためなら危険を顧みない、と。「そろそろ玉児のもとに行ってあげてはいかがですか?」と哲哲は話すが「またにしよう。ここにいる。そばにいさせてくれ」と言うホンタイジ。ホンタイジを後ろから抱き締め「そう言っていただき光栄です」と哲哲は言う。
御膳房。
熊人間が現れ、宮女が襲われる。熊人間は宮中をさまよい、寝ている海蘭珠の元へ行く。海蘭珠のかけていた香水に手を伸ばすが、海蘭珠が目を覚ましたため熊人間は逃げてしまう。熊人間が落としていった海蘭花を拾う海蘭珠。
御膳房の前を通りかかったホンタイジは、熊人間に襲われ、宮女が死んだ事を知る。そこに来た烏雅は、昨夜、宮女が熊人間を見たと話す。海蘭珠を心配するホンタイジ。烏雅は海蘭珠が寝宮の入り口で花を拾ったと言う。
落ちていた海蘭花と香水を見つめていた海蘭珠は、卓林から求婚された時のことを思い返していた。その時、ホンタイジが来る。「砂嵐から君を救って、もう1か月以上経つ。ずいぶん元気そうだ」と言うホンタイジ。もっと早く来たかった、ずっと出征していたが、君のことばかり思い出していたと。ホンタイジは出征前に"戦から戻ったら君の笑顔が見たい"と言った時の話をする。そして「永遠にここにいてほしい」と言う。
海蘭珠は心を夫に捧げていると返す。ホンタイジは「まだ結婚していなかっただろう」と言うが「いいえ。私にとって卓林は夫です」と言い返す海蘭珠。「たとえ夫だとしても戦死した」と言うホンタイジ。しかし海蘭珠は遺体を見るまでは信じないと言う。一生待ち続けても構わないと。そこに玉児が来る。「姉妹でゆっくり話すといい」と言い、ホンタイジは行ってしまう。
阿古拉を捜索させていると海蘭珠に話す玉児。そんな玉児は突然気分が悪くなり、倒れてしまう。
玉児が倒れたことで、海蘭珠は玉児の妊娠を知る。「なぜ隠していたの?」と聞く海蘭珠。玉児は海蘭珠の手を握りながら「姉さんに避けられてる気がして。みんなには百日法要の後に話すわ。慣習なの」と話す。「慣習?」と聞く海蘭珠に、玉児は内緒にしてほしいと言う。
「まだ怒ってる?」と海蘭珠に言う玉児。海蘭珠は「あなたは阿古拉を救ってくれた。でも大福晋(賽琦雅)の仕打ちは…とにかく阿古拉が心配だわ。どこへ行ったの?」と目を伏せる。玉児は砂嵐の時、黒い影が阿古拉を連れて行ったと言う。でも阿古拉は賢いから、きっと無事でいると。海蘭珠は自分が不幸の星だから周りの人に災いをもたらすと言う。そんな海蘭珠を「姉さんはいい人よ。ご加護があるわ。阿古拉も戻ってくる」と玉児は励ます。
玉児は今夜そばにいてほしいと海蘭珠に頼む。
夜。熊人間を捕らえるための罠が宮中に仕掛けられる。しかし黒装束の男が現れ、その罠を壊して去って行く。
再び宮中に熊人間が現れる。その熊人間を陰から黒装束の男が見守っていた。
熊人間は香に引寄せられ、玉児の寝宮に入る。そこで眠っている海蘭珠に気づき、近付く熊人間。
海蘭珠は卓林と再会し、短剣で腹を刺されてしまうという夢を見ていた。
熊人間の卓林は、寝ている海蘭珠の香水に触れる。しかし、何かの気配を感じ、急いで出て行ってしまう。熊人間はまた海蘭花を落としていた。
卓林に刺される夢を見て、ハッとし目を覚ます海蘭珠。起きた海蘭珠は海蘭花が落ちている事に気付く。入り口に目を向けると、扉が開かれていた。さらに窓に映る影も見る。海蘭珠は「誰?」と言いながら外へ。その声に玉児が目を開ける。黒い影を追いかけ、海蘭珠が出て行ったことに気付く玉児。
海蘭珠を心配し、玉児は捜しに行く。そんな玉児を偶然見かけるホンタイジ。ホンタイジに声をかけられた玉児は、海蘭珠が何かを追いかけて行ったと話す。
目眩に襲われた玉児を部屋に戻らせ、ホンタイジが海蘭珠を捜しに行く。
海蘭珠はひと気のないところまで追いかけていた。洞窟を見つけた海蘭珠が入ってみると、中には人が。「誰?」と海蘭珠が聞くと相手が振り返る。その顔を見て驚く海蘭珠。そこにいたのは阿古拉だった。駆け寄った海蘭珠は「なぜ、こんなところに」と阿古拉に聞く。その海蘭珠の背後から熊人間が近付いてくる。手を伸ばした熊人間に「乱暴しては駄目だ。姉さんだぞ」と止める阿古拉。海蘭珠は止められた相手が卓林だと分かり、さらに驚く。
ーつづくー
ホンタイジがひどい(;´д`)ノ
もともとドルゴンは助けに行くつもりだったとは思うけど、玉児は一生懸命ホンタイジのために頑張ったのに。
身ごもってて体調も悪いのに。危険な目にも遭ったし。
なのに玉児に会う前に海蘭珠に会いに行くなんて(*`ω´*)
ドルゴンの欲しい駿馬は、本当は玉児だよね"(ノ_・、)"
今回は本当は優しいドルゴンの姿が見れてよかった。
民に慕われて、いい人(*´ー`*人)
哲哲は何か企んでいるような気がする…。
ずっと阿納日に見張らせているのも気になる。
卓林は海蘭珠のことが分からないみたい(;△;)
負傷して、もう海蘭珠を守れないと思って帰ってこれないのかな?と思ったけど違ったのね。
そうだよね…あの卓林が宮女を殺したりしないよね。
卓林に何があったのー!?
そしてそして阿古拉も生きててよかった(;_;)
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あんなに頑張ったのに…点心を作って待っていたのに…
やっぱり、ホンタイジは海蘭珠しか見ていないね~
ユアルの事は、ただ幸せの星だから?
ホンタイジ、欲張り~哲哲にも利用価値があるから?
それても、言う事を聞くから…
哲哲もユアルの妊娠を言わないのって何か企んでいるように思いますね
私ね、ドルゴンもなんだろう~まだね応援する気持ちにはなれないの~
血の気が多い…一途だけど厳しすぎない(^_^;)
もう少し様子を見てみようっと
卓林が生きてたね~アクラも~良かった!
でも、様子が変ですね~記憶喪失?でもアクラを助けた?
こちらも、まだよく分からない
海蘭珠は卓林だけだよね~ホンタイジにもきちんと言ってるし~
母の事で、少しユアルを避けているのかな?
ここの姉妹だけは仲良くやって欲しいけれど…
うささん、少しtoriaさんにお話させて下さいね~
ユアルがドルゴンの優しさに気がつけばうまく行きそうですね~でもホンタイジと結婚しちゃったし
…この二人結びついて欲しいです。私もそう思ってるんですよ~
ホンタイジが人を信じられない、哀れな感じがして可哀想だな~って思って見ています。
うささん、いつもありがとうございます。
意地悪十四爺が続きましたね(苦笑)
玉兒に向けてですけれど、
民への配慮は流石です。
この配慮と喧嘩早い性格をどうにか
バランスがとれるといいのですけれど。。。