王様は考えすぎだと思った韓信は、使者に「私は出兵の時期をうかがっているだけだ。必ず行くと王様に伝えろ」と言う。
紀元前202年。項羽が陽夏を包囲して20日が過ぎる。しかし劉邦側に動きはない。
項羽たちの残りの食糧がわずかとなる。劉邦たちが出て来なければ我々は餓死すると項羽は報告される。
赤い衣装を着た虞姫が項羽の元へ来る。うつむく項羽に陽夏が戦場になってから毎日多くの兵たちが餓死し凍え死んでいると言う虞姫。「知っている」と答えた項羽は、この戦は歯を食いしばり、最後まで耐え切った者こそが勝利を手にすることになると言う。劉邦が震えながら私の前へひざまずく、その首を斬り落とすと目の前で転がる、私はそれをずっと夢みてきたと。「必ずやり遂げてみせる」と言う項羽に虞姫はうなずく。
病で療養中の張良に会うため項伯が来る。酒の代わりに水を飲み合う張良と項伯。
鴻門の会で項伯に助けられたことで、漢王の命が助かり、私も危機を免れたと張良は言う。そのことを生涯忘れず、万が一楚が負けたら我が家の客人になってもらいたいと。項伯は我が義兄弟の間には「義」の一文字があるのみだと言う。
項羽の陣営に戻ってきた項伯は、盧綰を真似て敵方に策を聞きに行ったと項羽に話す。そして現在の膠着状態を打破するために、彭越と韓信を抱き込んで劉邦を孤立させることが必要、そのためには劉邦より広く大きな領地を与えなくてはいけないと言ってた張良の話を伝える。しかし項羽は彭越に広大な領地を与え、護衛兵ごときの韓信と天下を分けるなど馬鹿げていると項伯を下がらせる。
項伯と会えた張良は、自分を信じ、項伯を殺さなかった劉邦に感謝する。そして王様が黙って項伯を帰らせたのも項伯の義に感謝しているからだと思った張良は、自分も義により報告がある、項羽に伝えるべく項伯に策を授けた、彭越と韓信に広大な土地を与えれば楚と漢の勢力図は塗り替えられる、もう戦はやめるべきだと項伯に伝えたと劉邦に文を書く。しかし今の項羽ならこの策を拒否するはず、このような言葉はかえって項羽を戦に駆り立てるでしょうと。
寝込んでいた張良に、王様は張良様の提案を受け入れ、睢陽から北は谷城までを彭越に、韓信には陳から東海の浜辺までを与えるという連絡が。張良は体を起こし、天下がようやく泰平になる、民がようやく安らかに過ごせるようになると漢の国に感謝しながら涙を流す。
対峙する兵を率いた劉邦と兵を率いた項羽。そんな中、劉邦に彭越軍が現れ、項羽の補給路を断って彭城に向かったという知らせが。しかし樊噲が陽夏から退却し、韓信はまだ来ないと聞いた劉邦は、彭越だけでは危険だと考える。
一方、突然現れた彭越に項羽は驚いていた。さらに東に韓信の大軍が来たという連絡まで来る。大軍が来ることを見逃すはずがないと思う虞子期。それは行き先が梁だと言った盧綰の罠にかかったからだった。
韓信が暗くなる前には項軍の後方に到着すると聞いた劉邦は、今まで難度も逃げて来たが今回は逃げられない、夜まで韓信を待つと仲間たちに言う。
劉邦は先頭へ行き、項羽を挑発する。怒った項羽が劉邦目掛けて矢を放つが、劉邦にかすりもしない。さらに項羽には韓信軍の先鋒である灌嬰が現れたことや、韓信軍の騎兵が右翼を突破したと次々に報告が。項羽は南への撤退を余儀なくされる。
食糧もなく、氷を溶かして飲み水にするしかない項羽たち。さらに寒さで兵たちも長くは持たない状況に。項羽は彭城に着いたら腹一杯食べさせてやると兵たちを励ますが、そこに韓信の兵30万が南下し彭越の兵も突然現れた、両軍の先鋒が彭城を包囲しているという知らせが来る。彭城にはもう戻れないと悟った項羽は、数十里に渡って断崖絶壁が続くと虞子期から聞かされ、崖に沿って陣を築き、入り口には門を構え、守りながら漢軍の弱点を見つけることを決める。
盧綰が漢の陣営に戻ってくる。急いで縛られている縄を解かせ、ご苦労だったと笑顔で迎える劉邦。盧綰が逆賊だと思っていた樊噲たちは訳が分からない。
韓信に総ての兵を預ける、全軍を指揮するようにという劉邦からの命令が届く。彭越は韓信が垓下から十数里の場所にいると知り、ゆっくりと進み、項羽と優劣を競っている韓信を手伝おうと考える。
韓信が劉邦の元へと着く。劉邦は「よく来てくれたな」と韓信の手を取り、これからは富も天下も分かち合うぞと言って幕営の中へ入れる。
韓信率いる15万が先頭となり、劉邦の主力部隊が続く。さらに周勃と樊噲が続き、一行は垓下へと向かう。
紀元前202年。10万の楚軍は垓下に退き、韓信は斉の南から、彭越は梁から西進し、劉邦軍と合流、英布と漢の将軍・劉賈は、楚を裏切った周殷と一緒に城父を落として北上し項羽を攻める。劉邦は自ら20万を率い固陵を出て東進、漢の5つの大軍・計60万人が四方位から楚軍を囲む。
孤立した土地の垓下を心配する虞子期。項羽はここに留まるのは、劉邦に兵が少なくとも、食糧がなくてもお前との戦を望むと知らせたいからだと言う。項羽は垓下で総てを終わらせると決めていた。しかし兵たちは次々に逃げ出し、多くの兵が敵に寝返ったと季布は言う。それでも項羽は見逃してやれと告げる。
誰もいなくなり、虞姫が項羽に声をかける。「約束する。これで最後だ」と言う項羽。生まれて初めて戦が嫌になったと。項羽は江東の民の事を顧みなかったと話し、この戦が終われば民を安心させ、大切にしてやりたい、二度と戦はしないと言う。虞姫は「この戦が終われば、毎日一緒にいる。私たちの最後の一戦ね」と言い、項羽の膝に寄り添う。
韓信は兵たちに向かい、楚軍を滅ぼすために今から合流する、旗は総て漢の旗に改めよ、これより私を斉王と呼ぶのを禁じる、韓信大将軍と呼べと告げる。「韓信大将軍。韓信大将軍」と言う兵たちの声が響き渡る。
外に出た虞姫と項羽。虞姫は「これまでで一番素敵な所ね」と言う。ここは静かで子供も育てやすそう、子供ができたら静かに育てたい、できればここで生涯暮らしたいと。項羽は戦が終わったら子供を作ろうと返す。
すぐに勝機が来ると項羽は虞姫に話し、江南の話を始める。楚では米を食べて育ち、一面田んぼで屋根も茅ではなく稲で葺く、稲の縄で草履も作ったりもする、叔父上の作ってくれた草履は履くと小さくて足が痛かったがそれでも履いた、感動するのは冬の野焼きだ、まるで目の前に見えるようだと話す項羽。聞いていた虞姫も、春になれば種を播ける、しばらくすれば穂も実ると続ける。
項羽は「明日、項羽は炎になる」と言う。項羽を見つめながら「きっと、あなたは無事戻るわ」と言う虞姫。項羽は虞姫の肩を抱き寄せる。
ーつづくー
いよいよ項羽と劉邦の最後の戦いが始りそう…。
盧綰はどうなるの!?と思っていたので、無事に戻ってくれてホッとしました。
まだ劉邦は仲間たちに本当のことを話していなかったのね…。
逆賊だーって斬られなくてよかった( ̄▼ ̄|||)
最後の項羽と虞姫の会話が切なくて切なくて。
戦もなく、子供も8人いて穏やかな暮らしができたらいいのに…(ノ_・。)
虞姫の赤い衣装も特別な意味があるように感じる衣装でした。
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楚の国は、お米をたべて、藁を編んで物を作るのは、日本と良く似ていますね。
張良の作戦勝ちなのでしょうか。項羽の性格は見ぬかれていますね。
盧綰も、疑われながらも劉邦のもとに、、
項羽軍が、、とうなるのか、、周り囲まれてしまう、、
そして、項羽と渡楼!?に並んで立って話をするシーンも素敵でした。
虞姫と項羽のシーンが穏やかで、かえって項羽の置かれてる状況が厳しいと思われてしまいます(TT)
韓信も動いたし、項羽と劉邦の戦いの決着も近いのですね。
それにしても韓信偉くなったんですねぇ!
途中で乗りかえたけど劉邦の元に騎馬でなく馬車で駆けつけて~
後で斉王ではなく大将軍と呼べ、って言ってるから信じていいのでしょうがこれまでのこともあるし、大丈夫なのかなってまだ心配です(^^;
残りあと数話。
うささん、いつもありがとうございます(*^^*)