中国時代劇「傾城の雪」第24話 あらすじ

食い処に来た景風は「昨夜、誰と飲んだ?」と嘉沅に聞く。「おじ様よ」と嘉沅は答えるが、客桟の男かとさらに景風は問い詰める。嘉沅はあきれたように「蘇州も狭いわね」と返す。しかし景風は、君が悪名高いだけだと言う。別に構わないわと嘉沅が言うと、自分を粗末にするなと言う景風。嘉沅は「おば様に言ったら?あの人が私を卑屈にさせたの」と言い返す。

嘉沅は"愛"を口にする景風に、永遠の誓いより勇気を見せてほしい、私をかばってほしかったと言う。笑いものにする人たちの前で見方になってほしかったと。「私が信じていれば、それで十分だろ」と言う景風に「信じてないわ」と言い、嘉沅は行きそうに。そんな嘉沅の腕をつかみ「大切なのは、いずれ結ばれることだ。今は耐えてくれ、いつか、そのうち…」と景風は言う。「明日もし死んだら?勇気を出すべきだったと後悔しない?」と言う嘉沅。嘉沅は、愛は単純なものよ、駆け引きなんか要らない、愛してるか愛してないかそれだけ、あなたには愛が足りないの、私の言葉をじっくり考えてみて、と言う。


杭家繍荘を敬亭に案内してもらう天羽。天羽は敬亭との商談をすすめたいが、敬亭からは考えておくと言われてしまう。
天羽は景珍の縫っていた鵲の刺繍を褒めるが、面識のあった2人は互いの顔を見て驚く。しかし敬亭の手前、初対面のふりをする。刺繍を褒めてくれ、美しい人だと言ってくれた天羽に惹かれる景珍。


夜。自分の刺繍を見ながら天羽を思い出し、景珍は笑みがこぼれる。そこに白玉琴が。白玉琴はいい縁談が来たと話すが、そんな相手は相手は嫌だと景珍は言う。そして「今日のお客様を接待してさしあげて」と言う景珍。白玉琴は気が進まないが、それなら万花楼という妓楼で接待してもらうと景珍が言い出す。


店が終わった後、天羽も交えて嘉沅は皆と酒を飲む。天羽に「前祝いです」と杯を差し出す嘉沅。天羽はまだ成功とは言えないと言うが、嘉沅は繍荘に案内されたなら8割方は成功だと言う。よい糸さえできれば、きっとうまくいくと。
天羽は飲み過ぎ、江福の部屋に泊まる事になる。


嘉沅から言われたことばがつらく酒を飲んだ景風。酔った景風は食い処へ行き、台所にいた嘉沅に乱暴しようとする。何とか自分から離し、手に取った包丁を向けながら「私たち…なぜ、こんなことに。お互いに傷つけ合うなんて」と涙を流す嘉沅。景風も泣き崩れる。
景風は嘉沅の衣を直そうとするが、嘉沅は「帰ってよ」と言う。その時、酔いの覚めていない天羽が現れる。天羽が泊まっていたことを知った景風は、嫉妬し嘉沅の持っていた包丁を手にとると天羽の背中を斬りつけてしまう。


敬亭と白玉琴、景珍は投獄された景風と面会する。白玉琴は息子を心配するが、敬亭は「私に恥をかかせるとは」と言い、景風を蹴りだす。うつろな目で抵抗もしない景風。


蘇州に戻ってきた徐恨は、事件を聞き驚く。
杭家に行くと白玉琴が景風のことで嘆いていた。冷える牢に持って行く厚手の衣を用意し、虐げられないよう、看守に賄賂を渡す金を用意するように言う徐恨。

金を持って屋敷を出て行く徐恨を見ながら、敬亭は"血は水よりも濃い。やはりあの2人は兄弟なのだな"と思う。



徐恨は牢に厚手の衣を持って行く。牢を出る気などない、手出しは無用だ、斬刑になろうと構わない、と敬亭に伝えてほしいと言う景風。
牢を出て行こうとする景風に「お前は正しい。私が嘉沅の伴侶になるとは限らない。だが、お前もだ」と景風は言う。徐恨は嘉沅を疑わず、信じてやれと言う。


徐恨は景風を助けるために、嘉沅に勘違いだったと証言してもらったらどうかと敬亭に話す。しかし「私の名声は世に轟いている。物笑いの種になどならぬ」と言う敬亭。
部屋の外で敬亭と徐恨の話を聞いていた白玉琴は、景珍を連れて急いで嘉沅の元へ行く。


"嘉沅に偽証を頼めだと?息子の育て方を間違えた"と言った敬亭の言葉を思い返す徐恨。徐恨は"自分自身は動かず、俺に頼ませようというのか"と思う。


嘉沅にひざまずき「どうか景風を助けて」と言う白玉琴。白玉琴は嘉沅が毎晩逢い引きしていたことにし、昨晩、景風を呼んだのにその人が忍び込んできた、景風は怪しげな男からあなたを守ろうとしたと偽証してほしいと言う。その言い方だと、淫乱な私が毎晩男を連れ込み、斬られた人はいやらしい好色漢で、景風が英雄みたいだと怒る嘉沅。佩芸は「協力しますよね」と言うが、嘉沅は良心に背く事は出来ないと言い放つ。


白玉琴たちが帰り、佩芸は「協力しましょう」と言う。「佩芸、報われないわよ。尽くしすぎると苦しむことになるわ」と言う嘉沅。はっとした佩芸は不相応な考えなどないと否定するが、嘉沅は「景風を好きで何が悪いの?」と言う。好きなら堂々と愛すればいいと。


天羽の様子を見に行った嘉沅が食い処に戻ってくると、店の前で徐恨が待っていた。説得を命じられて徐恨が来たと思った嘉沅は「あなたまで無理を通そうとするのね。正義感や勇気を失ってしまったの?」と言う。君は誰より優しい人、景風を見捨てるはずはない、と言う徐恨。しかし「本気でそんな風に思ってる?説得しようと待ち伏せしてたくせに」と言い嘉沅は行きそうに。徐恨はその背に向い「会いたかったんだ」と言う。立ち止まる嘉沅。


帰りを待っていた佩芸に「協力するわ」と嘉沅は言う。方兄さんが目覚めたら頼んでみると。そして、佩芸を見つめ「これは、あなたのためよ」と言う嘉沅。佩芸は涙を流しながら嘉沅に抱きつき感謝する。嘉沅は優しく「あなたの思いが伝わるといいわね」と言う。


嘉沅は牢まで景風に会いに行く。偽証を頼まれ、口裏を合せる必要があると嘉沅は言うが「やめてくれ。私に同情するな。牢を出たら君に付きまとう男たちを殺すぞ」と怒鳴る景風。「どうかしてる」と言い、嘉沅は出て行く。


嘉沅が杭家に行くと「バカ者め」と偽証を頼んだ白玉琴や徐恨に怒りだす敬亭。誰が嘉沅に頼みに行けと言ったと。嘉沅は"またお芝居ね。しらじらしい"と思う。「もう結構です」と言った嘉沅は、偽証がばれないよう口裏を合せようと景風に会いに行ったが景風に拒まれた、お手上げです、と話すと出て行く。


追いかけてきた徐恨に、杭家のために私が犠牲になるとおじ様に教えたかったと話す嘉沅。景風が戻ればしらを切るつもりだったはず、だからあんな態度を、嫌な仕事は人に押し付けて自分は君子ぶってる、私に借りができたことを思い知らせたかったと。


「困ったことをしてくれたものだ。人に知られたらどうなる。私は息子に甘い愚かな親だと思われる」と徐恨に言う敬亭。徐恨は嘉沅に感謝するよう言うが「少し金を払えば数日で出てこられるはず。この程度で借りをつくる必要はない」と敬亭は言う。調子のいいことを言いやがる、と内心思った徐恨は、わざと「景風は拒むし旦那様も反対なら、役所の沙汰に任せるとしましょう。方殿にも偽証は必要ないと言ってきます」と言い行こうとする。敬亭は慌てて止め「妻は景風の釈放をすっかり期待しておる。状況が変われば気落ちして自害しかねん」と言う。こうなったら嘉沅に協力を頼むしかないと。


再び牢へ行った徐恨は、景風を説得しようとする。しかし嘉沅を晒し者にするくらいなら死を選ぶと言う景風。そんな景風にあんたが牢にいても嘉沅は晒し者になる、あの夜、男と一緒にいた事情さえ説明しようとせず、あんたをかばってる、と徐恨は言う。


嘉沅は景風に会えれば満足だという佩芸に「私と景風は、もう結ばれない。私の側にいても会えなくなるわよ」と話す。協力したのも、あなたのため、それだけだと。そんな話をしている時、大有が天羽の意識が戻ったと知らせに来る。


意識の戻った天羽に会いに行った嘉沅は「私のせいでひどい目に遭ったわ」と謝る。しかし天羽は、ただ私の運が悪かっただけ、いわば自業自得、飲み過ぎた私が悪いと言う。そんな天羽に嘉沅は「お願いが」と言いにくそうに言う。


ーつづくー


天羽はお酒を飲むとろくなことがないような…(￣▼￣|||)
でも景風は恐かった(；△；)
天羽に斬りつけるなんて…。
嘉沅にしたこともひどすぎる!!
ひどいといえば敬亭も自分の事ばかり（＊｀ω´＊）

景風を助けたいのは分かるけど、今回の佩芸も「うーん」だった。
嘉沅が世間に淫乱だと思われてもいいということ?
嘉沅が自らそう思われてもいいから助けるって言うのならともかく…。

天羽、嘉沅の頼みを聞くかな?



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