念粗が血まみれで泣いている幻を見た敬亭は、白玉琴や景珍の前で取り乱し「念粗、祖父のそばに戻ってこい」と言う。初めはおかしなことを言ってるだけだと思った白玉琴と景珍だったが、徐恨の死を悲しみ、杭家を継ぐのは念粗しかいないと嘆く敬亭を見て「徐恨はあなたの息子なのね?」と聞いてみる白玉琴。敬亭は泣きながら「そうだ」と認め、白玉琴と景珍は驚く。
傷ついた白玉琴は、私はあの人を愛しているの、外で浮気をしていることを知っても、ただの遊びだと思って見て見ぬふりをしてきた、なのにここまで本気だったなんて、いまだに相手の女や子供や孫のことを気にかけてる、と涙を流す。浮気してもいいが、心まで譲り渡したのは許せないと。あの子が杭家の孫だと嘉沅に知られたら財産を狙われる、方殿や兄さんを誘惑するのはきっと財産目当て、兄さんは骨抜きだからいざとなったら喜んで嘉沅に全財産を投げ出す、だから嘉沅にも兄さんにも知られてはいけないと景珍は言う。
2人は敬亭が祖父だと名乗りでないようしっかりと見張り、敬亭を誰にも会わせず外との接触を絶たせることにする。
方家繍荘。学敏から見せられたアメを食べる子供の刺繍を見て、念粗に似ていると思う嘉沅。学敏が念粗を見て縫ったのかと思った嘉沅だったが、刺繍は学文の作品で子供は嘉沅だった。学敏はみそぼらしい露店で安く売られていたため、見かねて買い戻したと言う。
父の刺繍を改めてすばらしいと嘉沅は思い、学敏は「だから、あなたは技を継ぐべきよ。競技会に出て父親の名誉を回復するの」と話す。あなたは天賦の才能がある、根気強く集中して学んでこなかっただけ、競技会で大切なのは精神を統一することと。そして父さんの秘技を授けると言う学敏。
心を鍛え、刺繍だけに集中する鍛錬を嘉沅は始める。そして天羽の妻・心寧の申し出により、念粗は天羽の家で面倒を見てもらうことに。
参拝に来ていた天羽を見かけ、白玉琴を連れた景珍は声をかける。そこに子供を抱いた心寧が天羽を呼ぶ。心寧の元へ行く天羽。
妻子を大事にしている天羽を見て、望みはないと景珍に言う白玉琴。しかし景珍は心寧の顔は平凡で体は大柄、不釣り合いだと言い返す。
心寧に挨拶をする景珍を"友人"だと紹介する天羽。その時、心寧が抱いている子供が念粗だと知り、景珍は嘉沅とは幼なじみで大の仲良しだと話す。
別れ際、天羽と心寧に日を改めて挨拶に伺うと言う景珍。
敬亭を見に行こうとする景風に「行かないで」と景珍は止める。白玉琴も行かないように言い、景風は不審に思う。そんな景風に「父さんは夢うつつだけど、はっきり言ったわ。兄さんは女のために家業を傾けた親不孝者だと。会いたくないのよ」と景珍は言う。あの落ちぶれた姿に父さんは傷ついた、まだ大切な息子のつもりでいるのかと。白玉琴も罪悪感を感じつつ、そうだというようにうなずく。
徐恨の名ばかりうわ言で言う敬亭。白玉琴は普通の医者ではなく欧陽先生なら治せるかもしれないと景珍に言う。「でも欧陽先生は…」と言葉を濁す白玉琴。景珍は朦朧とさせて孫に会わせないようにするため、治しては駄目だと言う。
景珍は言葉を濁したことが気になり、欧陽先生がどうかしたのかと聞く。白玉琴は天然痘を患い遠くに身を隠されたと話す。
自分のつたない手では、父の名誉回復どころか逆に恥をかかせてしまうと思った嘉沅。どうすればいい?と父に語りかけながら、嘉沅は眠ってしまう。そこに天羽が来る。「父さん、ごめんなさい。がっかりさせた」と寝言を言う嘉沅に「娘よ。お前は愚かではない。疲れているだけだ」と学文の代わりに返す天羽。休めばきっと上達すると。
天羽は卓にあったアメを持っている子供の刺繍を見る。
しばらくして嘉沅が目を覚ますと、手にアメをにぎっていた。ハッとした嘉沅は、辺りを見回し「夢じゃなかったの?本当に父さんが?」とつぶやく。そして、父さんが見ていてくれる、きっと大丈夫、と思う嘉沅。
景珍は心寧と会う。心寧から一生子宝には恵まれないと思うと聞いた景珍は、山に住んでいる欧陽先生が名医だとすすめる。さらに景珍は子供がいなければ外に女をつくる、蘇州に来たばかりなのに、もう嘉沅もつきまとっていると不安をあおる。嘉沅は兄の許婚だった、しかし江家が没落して彼女を引き取ったが、嘉沅は不満を抱いて家を出て行き食堂を開いた、方殿はその頃、遅くまで店に入り浸り、兄がそれを見とがめ2人は争いになったと。
心寧は体調の悪い念粗も診てもらおうと考える。
欧陽のところへ行った心寧だったが、欧陽は留守で会えなかった。
嘉沅は目と手、心も鍛え上げることが出来る。念粗のためならどんな苦労も耐えられると学敏に話す嘉沅。
嘉沅が競技会の予選の題材を話そうとしていると、念粗がひどい病で泣き通しだという知らせが。急いで嘉沅と学敏は念粗の元へ。
念粗は天然痘にかかっていた。医者は世話をする者以外は7日の間、決して近づいてはいけないと言う。嘉沅が面倒を見ると言うが、競技会が目前でうつれば台なしになると止める学敏。それでも嘉沅は世話をしようとする。しかし嘉沅が念粗に触れる前に天羽が抱き上げ「幼い頃にかかったから私が世話する」と言う。
天羽は念粗と部屋に閉じこもり、嘉沅は自ら薬を運ぶ。小さな戸から中にいる天羽に薬を手渡す嘉沅。
嘉沅は扉越しに念粗がいなくなれば私の人生は終わってしまうと天羽に話す。そんな嘉沅に、嘉沅の近くにあるまだつぼみの花を見させ「月下美人の花は1度しか咲かない。ほんの刹那、かぐわしく香る、まさに花の王だ」と話す天羽。今夜、開花するような気がすると。嘉沅は見られない天羽の代わりに、花を見守ることにする。
夜。月下美人の花が咲く。それに気づき、天羽に咲いたことを伝え、色は真っ白、暗闇に浮き上がって見える、月光のようよ、と嘉沅は感動しながら話す。天羽は「何より美しい瞬間を見たのだ。この時を無駄にしないでくれ」と嘉沅に言う。「わかったわ」と嘉沅は答える。
嘉沅が月下美人を見つめている時、天羽は部屋の中で咳をしていた。
ーつづくー
景風もいつまでも父親と会わないままではいられないよね?
隠し通すことなんて無理だと思うんだけど…。
外の人とは会わせないことができても、さすがに父子だものね(;´д`)ノ
天羽が天然痘にかかつたことがあると言ったのは噓だったの?Σ( ° △ °|||)
きっとうつってしまったんだよね…心配。
もう、本当に景珍たらよけいなことを!!
自分の大事な天羽もうつるかもしれないって考えなかったのかな(*`ω´*)
もう40話なんですね…。
残りは10話!!まだまだいろんな事が起きそう(@_@;)
↓ポチッと押していただけると嬉しいな。
よろしくお願いします
にほんブログ村
天羽は天然痘移ったよね(;_;)
大丈夫かな?
刺繍って精神も大切なんですね(#^.^#)
張暁、頑張れそうですね~
うささん、後10話ですね~後半は展開も早く面白いです~
でも結末がどうなるのか、読めないですね!
またそこが面白いです。
敬亭があのまま亡くなりませんように~景風も母親、景珍のこと見破ってほしいです。