子供たちと再会した劉邦は項軍に襲われる。その場を樊噲に任せ、子供たちと馬車で逃げる劉邦。途中、馬車をとめさせた劉邦は、子供たちを馬車から降ろし、一緒に行けば全員死んでしまう、お前たちは隠れていろと置き去りにしようとする。子供たちは嫌だと言い、夏侯嬰も馬車に乗せようとするが、劉邦は「連れて行くと死ぬのだ」と子供たちを蹴飛ばして乗せようとしない。追っ手も迫り夏侯嬰は無理矢理子供たちを乗せて馬車を出す。
何とか逃げ切れた劉邦たちは、張良や樊噲たちと再会。皆で沛県へと向かう。
劉邦たちは沛県へ着くが、沛県は楚軍に襲撃され何もかも奪われていた。食糧もわずかしかないと知り、劉邦は豊邑へ帰ることにする。
劉邦はずっと沛県を守っていた呂雉の身内である呂沢に、ここに残り情報を探るように言う。
劉邦たちは豊邑に戻ってきたが人は誰もいなかった。あの頃は仲間たちもみんな陽気で、亭長の頃の方がずっとよかったと盧綰に話す劉邦。しかし今は何もなく、ただの敗残兵だと。弱音を吐く劉邦を何とか盧綰は励まそうとするが、3万しかいなかった項羽の兵に負けた劉邦は、自分はただの庶民で生まれついての王である項羽に勝てるわけがないと言う。
元気のない劉邦を心配した夏侯嬰は、劉邦に「我が子を蹴飛ばしたご自分を責めておられる」と言う。劉邦はそうではなく「項羽に捕まった方が子供たちは生きられた」と返す。俺を憎んでも子供には手を出さない、項羽はそういう甘い奴だと。
夜。寝ている子供たちの掛け布団を直しながら、劉邦は子供たちを蹴飛ばした時のことを思い返す。
捕らえられていた呂雉たちは牢の中にいた。
范増の元へ連れて来られた呂雉は、男たちは戦えばいい、でも戦の時に相手の家族を使って脅迫するなんて君子がやる事ですか?と言う。范増は「もし項王に優しさや同情心がないなら、漢王夫人はここに座っていません」と話す。そして「子供が心配ではありませんか?」とわざと言う范増。呂雉は思わず顔色を変え「子供たちが見つかったの?」と言ってしまう。その言葉を聞いた范増は、牢の中にいる子にはそんな愛情は見せなかった、あれは漢王の子ではないな、と言う。
生きる望みがないと思った曹氏は、自分の食べる分も肥に与え、何も食べようとしなかった。呂雉はあなたは漢王の女でしょう、その子の父親は誰、漢王の子でしょう、あなたがしつけなきゃと叱りつける。しばらく泣いたあと、曹氏は器に入った食べ物をかき込むように食べ始める。
家族を殺せば劉邦が仇を討ちに来る、と項羽に話す范増。しかし人質のため解放もしてはいけないと。さらに、今、我々の手の中にあるのは劉邦を苦しめられる駒だと言う。しかし項羽はそんな卑怯な手段は使えないと返す。
項羽は呂雉と劉邦の父に、私は厚遇したのに劉邦は歯向かってきた、裏切った本人だけの処罰では足りない、一族皆殺しだと告げる。劉邦の父はすぐにひざまずいて許してほしいと頼むが、呂雉は「謝る価値もない」と義父を立たせる。
怒る項羽に「もし項王様が正しいのなら、こんなにも恨まれますか?今や不満だらけなのは、まさか項王様だけがご存じないのですか?項王に背くのは漢王だけですか?殺したいなら、どうぞ殺してください。でも君子のすることではありません」と言う呂雉。さらに義兄弟の家族を捕まえて君子と言えますか?と呂雉に言われた項羽は「これは戦なのだ。規則もないし、限度もない。だが家族に危害は加えない。住まいも食事も不自由はさせない」と言う。
范増は糧秣を民に分配すれば、民は項王に感謝すると項羽に話す。賛成する虞子期。
ーつづくー
↓ポチッと押していただけると嬉しいな。
よろしくお願いします


にほんブログ村


面白かったですね。聞こえないフリで。
呂雉が普通でないことはすぐに見抜かれて。
そして、項羽との会話も、凛と真っ直ぐでした。
項羽も戦に対して真っ直ぐの価値観で応えていました。
ここでは血がしばらく流れなさそうなのは、
ちょっとほっとしました。
そうそう、劉邦、子どもを置き去りに、、、
が出てきましたが、後で悲しんでいましたね。
劉邦は今回の転落のようにマヌケとも言われてしまうことをしますが、
合理的選択の裏にある、倫理的な葛藤の感情のある
人間臭いといえばいいでしょうか、そんなところが惹きつけるのかもしれない
とふと思いました。
呂雉は、気丈夫で勝気ですよね。いざという、項羽に対してもはっきり言うところを項羽は気に入って殺さなかったでしょうね。この二人が夫婦なら案外、項羽にとってはよかったんではないかなと想像したりしました。呂雉が項羽をどう思うかは謎ですが。そして曹氏の決心もわかるし、そこを食べさせるくだりはジーンときました。劉邦のお父さんは、本当にいいお父さんですね~。范増もすぐに人を見抜くしね、、。項羽にまかせて、望んだ結果になったんですよね。