中国ドラマ「王の後宮」第5話

清華庵にいる万貴妃は「万が一、迎えが来なかったらどうするの」と汪直に聞く。「帰ればよいのです」と平然と言う汪直。陛下の寵愛を取り戻せるのであれば、迎えが来ようと自分で帰ろうと同じだと。これで陛下のご機嫌が直るのか不安に思う万貴妃。そこに二喜公公から汪直への文が届く。急いで読んだ汪直は「これはよい知らせです。もうすぐ宮中へ戻ることが出来ます」と万貴妃に言う。万貴妃は喜び、汪直は戻って準備をすることに。


二喜公公は汪直に憲宗の寝床を部屋の外からこっそり見せる。憲宗は子供の頃に受けたひどい仕打ちにうなされ「貞児、助けて」と言いながら目を覚ます。
眠れなくなった憲宗は、万貴妃と一緒に食べたお菓子を見て下げるように言うが、二喜公公は貴妃が去られてから夜もよく眠れず、政の最中にも落ち着かない様子、呼び戻されてはと助言する。でしゃばった口をきくでない、と言い、下がるように言う憲宗。

菓子も助言も汪直の頼んだことだった。部屋から出た二喜公公が「これでまた叱られた」と外にいた汪直に言うと「二喜殿の恩は決して忘れない」と汪直は返す。二喜公公は早く万貴妃と陛下を仲直りさせるように言う。


王淑女と会っていた周皇太后は憲宗を呼ぶ。プーアル茶を飲み、美味しい菓子を食べた憲宗。周皇太后は、その菓子を作ったのは王淑女だと話す。
宮中には大勢女がいるが、これほど賢く器用な人物はいないと周皇太后は王淑女を褒めるが、憲宗は興味を持たず、朝廷の仕事が山積みだと言い行ってしまう。


憲宗は酒を浴びるように飲んだ後、寝床へ。しかし、またうなされてしまう。そっと入ってきた汪直は、憲宗を起こし「汪直と申します。貴妃様のお申し付けでこちらへ伺いました」と告げる。憲宗になぜ寝所に入ったのか問われ、叫び声を外で耳にしたからだと言う汪直。

早く出て行くように言われ、汪直は急いで部屋から出て行くふりをする。その時、泣き声が聞こえてくる。「誰だ」と聞く憲宗。汪直はすかさず「万貴妃です。お戻りになりました。ただ、陛下に申し訳なく会いづらいと私にまず入るようにおっしゃって」と言う。

万貴妃は憲宗の前まで来ると、ひざまずき「どうか私に罰を与え下さい」と泣きながら言う。憲宗は万貴妃を立たせ「そなたが戻ってくれてよかった。誰が罰など与えるものか」と言う。そして、二度と宮中を出てはならぬ、決してそなたを疎かにせぬと言い、万貴妃を抱き寄せる。


張司制の誕生日が近付き、宮女たちは金を出し合いお祝いの宴をしようと考える。春華も誘われるが、1両必要だと知り「私は加われない」と断る。お金を集めていた夏荷は、春華は張司制の直々の部下なのに宴の席にいないと変に思われると言う。しかし楽工局の試験を受けるつもりだからお祝いの宴には行けない、贈り物は自分で用意しようと思っていると春華は話す。


夜。部屋で手作りの贈り物を春華が作っていると、声をかけてきた夏荷が素敵だと言ってくれる。宴に50 人は来ると聞き「盛大でしょうね」と残念な顔をする春華。


小安に皆から集めたお金を預けようとする夏荷。しかしお金は置いた場所から消えていた。春華を含めた同室の3人は凌司正から問い詰められるが、誰も名乗り出る者はいない。そしてお金に困っている春華が怪しいと思われてしまう。この前の沙汰で李尚宮が自分に不満を持っていると感じていた凌司正は、春華1人を標的に出来ず3人を牢へ閉じ込めることにする。


春華ではなく、別の人が衣を届けに来たことを不思議に思う含香。しばらくして来た小安から、春華の部屋で盗みがあり、春華も牢に送られたと聞く。


万貴妃の使いとして、汪直が憲宗に菓子を届けにくる。わざと自分だと憲宗に気づかせる汪直。寝所に入って来た宦官だと分かり、憲宗は貴妃から気が利いて賢いと聞いていると言う。

帰り際、汪直は二喜公公に「俺が今日来たことは貴妃様には秘密だぞ」と言う。


憲宗、万貴妃、周皇太后、王淑女と酒を飲んでいた五皇叔は、早く陛下が新たな皇后をたてることと子孫の繁栄を祈る。「国に君子が必要なように、おさめる者がいなければならぬからな」とうなずきながら憲宗に言う周皇太后。そろそろ新たな皇后をたてねばと。その話を聞き、王淑女を睨みつける万貴妃。恐ろしく感じた王淑女は酒をこぼしてしまい別の部屋へ。

五皇叔は、今や陛下の寵愛を独占しているのは万貴妃のみ、万貴妃は陛下よりかなり年上で「世継ぎは望めそうにないのでは?」と言う。飲み過ぎだと五皇叔に言い、憲宗は万貴妃と席を立とうとするが、五皇叔は「まさか万貴妃の機嫌を気にされて?」と行かせない。さらに貞児は年増でしたたか、やることは惨たらしいと言う。

陛下が1人の貴妃も手なずけられないなら国など治められない、陛下は万貴妃の顔色ばかりを伺っている、見るに見かねる有様だと言う五皇叔。万貴妃が抑えられず「言葉がすぎます」と言うと、先帝の弟の自分に対して無礼だと五皇叔は言い返す。「どうか冷静に」と間に入ろうとした汪直も、五皇叔から「愚か者め」と言われ頬を殴られてしまう。

かつて先帝が宦官の言いなりになったせいで陛下と皇太后が南天門でつらい日々を送ることになったと話し、今後は宦官や宮女に決して心を許してはいけないと憲宗に言う五皇叔。その場をおさめるために周皇太后は五皇叔を帰らせる。


怒りの収まらない万貴妃をなだめる汪直。しかし自分の部屋に戻った汪直は、五皇叔の言葉を思い出し「おいぼれめ。いずれお前は俺の前でひざまずき、命乞いをする日が来る。宦官として天高く君臨してやるぞ」とつぶやく。


張司制へのお祝いの品を探そうと衣装入れを開けた凌司正は、張司制のために集めたお金が入っていることに気づく。すぐに七巧を連れてくる凌司正。その様子を小安が見ていた。

凌司正から金の入っている巾着を突きつけられ、七巧は春華に楽工局の試験を受けさせたくなくてやったと打ち明ける。それを聞いていた小安は、牢へ行き、お金は凌司正の部屋にあり、七巧の仕業だったことを春華に話す。楽工局の試験を邪魔する気だと。

七巧を告発しても理由をつけてごまかすに決まってる、凌司正の顔をつぶせば事態は悪くなってしまうと思う春華。どうすればいいのか分からない。


万貴妃の召し物を他の宮女の衣と一緒に洗ってしまい、もし間違いでもあって万貴妃の耳に入ったら大変なことになると怒鳴られる含香。

小安は、含香にもお金のありかは凌司正の部屋だと話す。春華に罪を着せようと七巧の仕組んだ罠だと。
含香は万貴妃の召し物を見て、あることを思いつく。


含香は凌司正の衣の中に万貴妃の召し物を紛れ込ませ宮女に渡す。

万貴妃のなくなった召し物を探すため、凌司正の部屋も調べることになる。それを知った凌司正は、急いで衣装入れの中からお金を取り出す。

部屋に入って来た李尚宮に「先ほど衣を探していて、これを見つけました」と金の入った巾着を差し出す凌司正。夏荷がなくしたお金だとすぐに李尚宮は分かる。

万貴妃の召し物を見つけた汪直は、部屋を出て行く。

おそらく誰かの悪戯でしょう、私が調べ、厳しく罰します、と李尚宮に話す凌司正。まずは無実の者を牢から出して、悪戯を仕掛けた者に二度と他の者を巻き込まぬように言い聞かせるよう李尚宮は言う。


春華たち3人は釈放される。


含香が万貴妃の衣装を紛れ込ませたことで宦官にぶたれた馬掌正は、手下に含香の頬をぶたせる。


とばっちりを受けた凌司正も七巧を叩く。叔母様の部屋なら誰も探さないと思ったと言い訳する七巧。それを聞いた凌司正は、誰かがわざと衣を紛れ込ませたと気づく。そして七巧は春華には浣衣局に親友がいると言い、凌司正は含香の仕業だと悟る。


ーつづくー


汪直、ちょこまかと(￣▼￣|||)
万貴妃に内緒で憲宗に近付こうとしているみたいだけど、万貴妃が知る時が来るのかなぁ。

五皇叔も万貴妃にびしっと言ってくれたのはよかったけど…この先、大丈夫かな(;´д｀)ノ
やっぱりいつか殺されてしまいそう……。

七巧は自分のストレスを発散できる春華がいなくなったら困ると思って邪魔したいのかも(；_；)
ひどい…。
それに含香が凌司正に目を付けられてしまったかも。すごくすごく心配。




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