ドルゴンが屋敷に戻るなり「どこに行ってたんだ」とドドは問い詰める。義姉上が大変なのに軍営にもいないから心配したと。ドルゴンは玉児の馬車が故障し、山寺に送ったが嵐で一夜を寺で過ごすことになったと話す。「あんまりだぞ。義姉上だって馬車が故障して大変な目に遭ったんだぞ」と怒るドド。婚礼の宴にも出席せず任務に就いたのに、実は玉児と会っていたとハンに知られたら大変なことになると。
「大丈夫か?」とドルゴンが声をかけると、小玉児は抱きつき「ええ」と答えながら涙を流す。あなたが私を捨て、馬に乗って去っていく夢を見たと怖がる小玉児。「バカだな。ただの夢だろう。怖くない、大丈夫だ」と慰めるドルゴン。
宮殿に戻ってきた玉児は、馬車が故障した時、失礼なことをした使者の金と出くわす。「お嬢さん、また会ったな」と声をかけてくる金。蘇瑪は「玉福晋に対して無礼よ」と言う。玉児が福晋だと知り謝る金に「消えて。殺されたいの?」と言う玉児。
玉児が淳福晋のところへ行くと、たくさんのご馳走があった。「今日は豪華ね」と言う玉児に「花嫁をもらったお祝いにハンから贈られたの。これからも毎日花嫁をもらってほしいわ」と嬉しそうに話す淳福晋。淳福晋は黄身菓子と紅餅を手に持ち「どっちがいい?」と玉児に聞く。「黄身菓子ね」と玉児が答えると「なぜ紅餅を食べようとしないの?」と淳福晋は言う。「ずっと黄身菓子が好きだからよ。好みは変わらない」と返す玉児。
淳福晋は紅餅を差し出しながら「本当はこっちのほうが好きかもしれないわよ」と言う。「自分の好きなものも知らない」とつぶやき、ドルゴンの前で捨てた首飾りを、あの後、探しに戻ったことを思い出す玉児。考え込んだ玉児に「黄身菓子を選んで後悔してるんでしょ?」と淳福晋は言う。そして、もう一度、紅餅を玉児に差し出す淳福晋。「でも…もう遅いわ」と玉児が言うと、淳夫人は「いいから」と言う。玉児は受け取り紅餅を食べてみる。「おいしい?」と淳福晋が聞き、玉児はうなずく。
淳夫人の元から自分の寝宮へ戻る途中、玉児は座っている男性の後ろ姿を見かけ、思わず「ドルゴン?」と声をかけてしまう。しかし、その人はドルゴンではなくドドだった。
小玉児のことを聞き「よくなったの?」と心配する玉児。「ええ」と怖い顔で答えたドルゴンは、今日は自分の独断で会いに来たと言う。そして「兄上を束縛しないでくれ」と言うドド。それが小玉児のためになると。側にいた蘇瑪が「お嬢様がいつ十四親王を束縛したというのです」と言う。
「今日も一緒だったはずだ」と言うドド。玉児は「そうよ。嵐に遭って下山できなかったの」と話す。しかしドドは「袁崇煥をも恐れる兄上が嵐など構うものか。義姉上に会わなければ任務のため軍営に戻っていた」と言う。任務中とは知らなかったと言う玉児。「だが事実、兄上は任務を放棄した。ハンに知られればどうなると思う?」とドドは言い、玉児にもう兄上と関わらないでくれと頭を下げて頼む。
ドドは酔って軍営へ。ホルチン部で出会った時の小玉児を思い返し「忘れるんだ。琪琪格のことは忘れろ」とつぶやくドド。ドドに気づき、近付くドルゴン。ドドは「許してくれ」とドルゴンに謝る。でも大丈夫、二度と同じ過ちは犯さない、戦場で敵を蹴散らし、戦場で死ぬと決めたんだと。そして伝えられるのは今しかないと「私が死んでも悲しまないでくれ。義姉上を大切にしてくれ。兄上に対する義姉上の愛は玉児にも負けない。末永く義姉上と幸せに暮らしてくれよ」とドドは言う。「分かった、約束する」とドルゴンは返す。ドドはその言葉に涙を流し喜ぶ。
宮中で鋭利な刃物で喉を切られた金の遺体が発見される。その遺体から玉児の縫った巾着が。ホンタイジはすぐに玉児を呼び、今まで誰に贈ったか聞く。「この柄は大勢の人に贈りました」と言う玉児。ホンタイジが金が持っていたと話すと「金ってあの無礼な?」と玉児は言う。金が死んだことを玉児に伝え「彼は何をした」と言うホンタイジ。
蘇瑪が「昨日、山寺へ行く道中、通りすがりの金殿が福晋をからかったのです。幸いにも…」と言いはじめ、それ以上、話さないように「黙って」と玉児がとめる。「なぜ、とめる。何を隠しているのだ」と言うホンタイジ。困った玉児は視線をそらし「隠してません」と答える。ホンタイジは玉児の前まで行き「昨夜、戻らなかったとか。どこにいた」と聞く。玉児は山寺で嵐に遭い、そのまま夜を過ごし、今朝一番で戻ったと話す。本当に何もないのだな?とホンタイジに言われ「ハンを裏切るような真似はしません。もしお疑いなら悲しいです」と目を落とす玉児。
じっと玉児を見つめたホンタイジは、人を呼び、玉児を投獄するよう命じる。慌てて「福晋は無実です。なぜお疑いになるので?」と言う蘇瑪。それには答えず、玉児に向かって「しばらく我慢するのだな。他国との友好に関わるゆえ調査する。疑いが晴れるのを待て」とホンタイジは言う。玉児が連れて行かれた後、ホンタイジは机の上に玉児の縫った巾着を投げる。
蘇瑪は軍営まで行き、ドルゴンに「お嬢様が大変なのです」と助けを求める。
玉児が手を下すはずがないとホンタイジに話す哲哲。ホンタイジもそれは分かっていた。しかし玉児が潔白でも何か隠している、断固として口を割らないと言うホンタイジ。「いつまで強情を張れるか見届けてやる」と。
牢に入れられた玉児に呉克善が会いに来る。「お前の仕業か?」と聞く呉克善に「兄上ので私を疑うの?」と言う玉児。「違うわよ」と。「きっと何か裏がある。ハンは辺境国との友好を重視している。明に離間の計を講じられては大変だぞ」呉克善は言う。分かっているが、ハンが私を信じようとしないと玉児は返す。「男が女を疑う理由は2つある。1つは金で1つは情。お前が何か隠すからハンもお疑いになるのだ」と言う呉克善。そしてホルチン部の星である玉児に、また信頼を勝ち取るように言う。
「自分の保身のために会いに来たの?安心して。ハンに信じてもらえないなら喜んで死ぬ」と呉克善に言う玉児。強情な玉児に「私が調べてやるから体を大切にしろ」と言い、呉克善は帰って行く。
呉克善が出て行った後、覆面をした黒装束の男が牢獄に現れる。見張り2人を気絶させ、玉児の牢の鍵を開ける黒装束の男。驚く玉児に「君は処刑される。早く逃げろ」と言い、黒装束の男は行ってしまう。
玉児が外に出ると、別の黒装束の男が駆け寄ってくる。「なぜ外に?」と聞く男に「あなたは?」と聞き返す玉児。「私だ」と言い、ドルゴンは隠していた顔を見せる。「仲間は?」と玉児は牢獄から出してくれた覆面の男の話をする。しかし「蘇瑪の知らせで私は1人で来た」と答えるドルゴン。ハッとしたドルゴンは、これが罠だと気付く。それと同時に兵とホンタイジが現れる。ドルゴンは玉児の手を引き逃げ出す。
転んでしまう玉児。追いつかれそうな玉児は「ハンは私を殺さないわ。逃げて」とドルゴンに言う。仕方なく「待ってろ」と言い、1人で塀を飛び越えて逃げて行くドルゴン。その黒装束の男に向かい、ホンタイジは剣を投げつけるが、逃げる足を止めることはできない。
玉児を見たホンタイジは連れていくよう命じる。
牢に戻された玉児は「先ほどの者は?」とホンタイジに問われる。「分かりません」と答える玉児。「私は殺した者が誰か知りたい。辺境国と友好を進めようとする中、使者が殺されたのだぞ。辺境国に対して示しがつきさえすれば君を追及しない」と言うホンタイジ。「私も知りたい、誰がこんなバカげた筋書きをハンに信じさせたか」と玉児は言い返す。ホンタイジは「ドルゴンが黒幕だな?」と言う。
「ハンの忠臣であり、貢献してきた彼が裏切るとお思いで?」と言う玉児。ホンタイジは玉児の耳飾りを取り出し「私が与えた耳飾りだ。なぜドルゴンとの密会場所に?」と言う。皮肉なものだな、ドルゴンは鷲を使って耳飾りを返そうとしたようだが私の手元に届くとは、と。そして「ドルゴンが使者を殺したのは何かの陰謀か?」と聞くホンタイジ。玉児は「ドルゴンを殺す理由など何とでもなる。なぜ問い詰めるので?」と返す。
ホンタイジは「君の忠誠を試すためだ」と言う。それを聞いた玉児は「試して信じられますか?ハンは一度も私を信じたことはなかった。自分が恨めしいです。ハンを英雄だと思い込んだ自分が」と言い放つ。
ドルゴンは勢力をまし、ホンタイジの命令も聞かなくなっていた。"天下の母"の玉児がドルゴンと親密な仲なら、自分がバカを見るのも同然だと考えるホンタイジ。
金は賊中とも関係が深く、寵妃の兄でもある。殺害した者を処刑し、族長に示しをつけなければ辺境国が造反しかねないとホンタイジは進言される。玉児を処刑するしかないとホンタイジが言っているところに哲哲が。
「なりません」と言う哲哲。哲哲は玉児は無実だと訴えるが、ホンタイジは投獄され、助けが来たのは共謀していた何よりの証拠だと言う。「何者かが供出を図るとの密告があったそうですね。恐らく密告者の狙いは玉児を陥れることです」と言い、正しいお裁きをと哲哲はひざまずく。しかし無実というのも君の憶測に過ぎない、玉児も共謀者の名を決して明かそうとしない、つまり関係が深いのだ、と言うホンタイジ。
2人のことが都中に知れる、なおさら殺しては駄目だと言う哲哲。そして哲哲は何者かに牢から救出され、その後ドルゴンが駆けつけたと玉児から聞いたことを話す。一時の怒りに任せれば、大切な忠臣を失うと言う哲哲に、それでもホンタイジは「明日の午後までに吐かなければ玉児を処刑する」と言う。
阿納日は「使者の寝宮に仕えた宮女が、事件の夜、近くで阿古拉を見たと」と哲哲に報告する。「やはり海蘭珠が陥れたのだわ」と哲哲は言う。姉妹を争わせることが狙いだったが、命まで奪おうとするのは度が過ぎている、次に狙われる自分だと。そして玉児は確かに脅威だが、私を慕ってくれる唯一の子、死なせるものですか、と涙を浮かべる哲哲。
屋敷に戻り、黒装束を脱いだドルゴン。ドルゴンは逃げる時、金牌を落としたことに気付く。
「昨夜はどこに?」とドルゴンに聞く小玉児。ドルゴンは「軍営だ」と答える。まだ早い、寝ていろ、とドルゴンは言うが、小玉児は「あなたが戻らないのではと不安で仕方ないの」と話す。ドルゴンは優しく「私がいない時も眠るんだ。お腹の子がそばにいる」と言う。そこに参内せよという知らせがドルゴンに。
ドルゴンに金牌を見せ「どう説明する」と言うホンタイジ。ドルゴンは数日前に紛失していたと話す。これは牢獄付近で発見され、昨夜、牢を破ったものが落とした物だとホンタイジは言う。誰かに濡れ衣を着せられたようだ、遺体のそばに玉福晋の巾着が落ちていたのと同じ、私と玉福晋を陥れた者は同一人物かもしれないと言うドルゴン。
ホンタイジは昨夜、どこにいたのかドルゴンに聞く。ドルゴンは軍営にいたと答えるが、1人でいたため、証明できる者はいないと言う。その時「私が証明します」とドドが来る。ドドは稽古中右腕を負傷し、数日、力が入らない、だからもう手が使えないかと思い軍営で酒浸りになっていた、私の評価が落ちるのを心配した兄上は、昨夜、ずっと励ましてくれていたと話す。それを私の面目を守るために秘密にしてくれていたと。ドドが父上の志はまだ半ば、我ら兄弟の絆を断ってはならないと訴え、ホンタイジは金牌をドルゴンに返す。
怒りながら歩くドドを呼び止めるドルゴン。ドドはドルゴンを殴ろうとする。そして「頭の中は玉児のことばかりだな。義姉は身重なのに玉児のためなら妻子を残して死んでもいいと?」と言うドド。ドドは義姉上に嘆願されなければ助け舟など出すかと怒鳴る。
哲哲は海蘭珠の元へ行く。「あなたと玉児は明暗を分けたわ。玉児が処刑されるというのに何も感じないの?」と言う哲哲。海蘭珠は「人を殺めれば天罰を受ける。天命に従うしかない」と答える。「使者の寝宮の近くで宮女が阿古拉を見かけてるわ。あの世の兄がどう思うかしら?兄弟姉妹の争いを見たら」と哲哲は言う。さらに部族内で殺し合い、他部族につけいられたらどうするの?と。海蘭珠は「この子が産まれれば安泰です。ホルチン部の女が女しか産めないという呪縛も解けましょう」と返す。
小玉児が牢獄にいる玉児に会いに来る。「従姉上が使者を殺すわけがない」と言う小玉児に、手を握りながら「ありがとう。私のことを信じてくれて」と言う玉児。小玉児は玉児の手を離し、昨夜、牢に忍び込んだのがドルゴンか聞く。そして「彼はまだ、あなたを忘れてない。私をはぐらかしてる」と言う小玉児。玉児は「これだけは分かって。はぐらかすのは、あなたを思っているからよ」と話す。平然と他の女と一緒にいられるよりずっとましだと。
「ドルゴンの愛する人は私じゃないの?従姉上なのね」と小玉児は言う。「私はもうすぐ死んでしまうのよ。あなたが愛していれば彼は誰の手にも渡らない」と言う玉児。そして故郷に戻った時、私の代わりに母上に謝ってほしい、私の代わりに孝行してほしいと小玉児に頼む。実の母親だと思って孝行すると話す小玉児。玉児はドルゴンも大切にするように話す。
牢獄からの帰り。輿を待っている間に「芳児が病で暇を出され、故郷に戻ったそうよ。金殿が泊まった寝宮の当直だったらしいわ」と宮女が話しているのを小玉児は聞く。
現場を急いで掃除しているのをドルゴンは見る。元の場所へ戻すよう命じたドルゴンは"皆、言葉を濁し慌てて現場を片付けている。証拠を消したい者がいるようだな"と思う。そんな中、ドルゴンはかんざしが落ちいてることに気付く。それを手にしたドルゴンは"殺したのは女か?見覚えのあるかんざし…どこで見た"と思うが分からない。そこに小玉児が駆けて来る。芳児という宮女が従姉上の潔白を証明できると話す小玉児。
海蘭珠は床に伏せている阿古拉の元へ行く。体を起こし「玉児とドルゴンは死んだか?」と海蘭珠に聞く阿古拉。「ドルゴンはドドの証言で事なきを得た。でも、玉児は明日の昼、処刑されるわ」と海蘭珠は話す。阿古拉は笑い「報われた気分だな。賽琦雅の顔が見てみたい」と言う。愛娘が首をはねられたら、どれほど悲しむかと。海蘭珠は曇った顔で阿古拉に薬を渡す。"ドルゴンと玉児を陥れた人は一体誰なの?"と思う海蘭珠。
ーつづくー
金を殺したのは女なのかな?
誰だろう…。
あのかんざしも気になります。誰かつけていたかな…。
ドドの気持ちは分かるけど…でも…ドドも小玉児の馬車が壊れたら山寺まで送って行くと思うし、嵐になったら小玉児を置いて下山できないような気がする。
とにかく、この兄弟の仲だけは壊れないでほしいな(;_;)
玉児もどうなってしまうのー!?
哲哲がやっぱり姪の玉児を可愛いと思っているのかな?と思えたのが嬉しかった。
姉妹を争わせようとしたのはよくないけど(o´д`o)=3
黒装束のドルゴンがカッコよかったですー(〃艸〃)
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この会話、ちょっと重めでしたね。
自分の好みさえ分かっていない・・・
と痛感した瞬間だったのでしょうね。
牢に入ってからの、玉兒と皇太極の会話も
一かじりした紅餅が後押ししていたような。。。
今日の収穫は、
姐姐にもカッコいいと言っていただけた
黒装束の十四爺です。
蘭陵王の黒衣人といい、似合います~
美しいまなざしに射抜かれました♪
誰が、、殺めたのか、
誰が、ドルゴンと、ユアルをおとしいれたのか、
誰が、と、最後いってましたね。
私は、知ってるんですが、(笑)。。。
今回は、小ユアル活躍でしたね。
本当健気だわぁ。
ドルゴン。優しくしてあげて~。
15爺う~ん。気持ちは、解るけど、命は、大切にしてくださいね。
うささんいつもあらすじ感想をありがとうございます。
うささんのあらすじ感想、皆様のコメントのお陰で、2倍。ドラマを楽しめます。ありがとうございます。
ドルゴンの気持ち、一途に愛してる気持ちが切ないです( ; ; )
小ユアルが少し理解したのかな?ユアルと話して…
ドド可哀想~お酒を飲んで気持ちを紛らわそうとしいるけど見てられないです~
一緒になれないなら死んでもいいと…( ; ; )
生きていて~絶対生きて欲しい
ドルゴンはドドの気持ち察したかな?
ユアルは?
海蘭珠が怖い~アクラも!ユアルが可哀想~
ユアルはいつもかばってあげていたのに、死んでもいいと?
そこまでしなくても、今日は許せない気持ちになりました~
続きが凄く気になります~
今から見ます~
軍服の帽子姿はかわいらしい感じです。
ユアルが今から好きになっても立場があるからどうしようもないですね。
哲哲は、ずっとユアルの妊娠から嫌いでしたが、命を守る側についてくれるのにはホッとしました。