ホンタイジからの品に寡婦たちは喜ぶ。彼らは他部族を制圧すると、その部族の女を娶ることで勢力を広げる、きっとホンタイジは私たちを皇族や重臣たちに与えるはずだと娜木鐘は皆に話す。翡翠は老いぼれではなく若い英雄がいいと言う。「だったらホーゲがいいとお願いしたら?ホーゲはあなたに釘づけだったわよ」と言う娜木鐘。「お断りだわ。英雄の覇気が感じられない。選ぶならドドね」と翡翠は返す。彼は毒蛇にかまれた私を助けてくれた、ドドこそ正真正銘の英雄と。
2人の女性がドルゴンがいいと言うと、別の女性が「何でもドルゴンは玉福晋(玉児)に片思いとか」と話す。なびかないわけね、と話す寡婦たち。しかし「私に心動かぬ男は1人もいない」と言う娜木鐘。「じゃあ、落としたら?」と皆から言われ「もちろん落とすわ。でも、それは私たちに栄華を与える男。決してドルゴンではないわ」と娜木鐘は言う。
海蘭珠の元にホンタイジが来る。「君の体が心配でたまらないのだ」と身ごもっている海蘭珠に言うホンタイジ。海蘭珠は、先日、娜木鐘に会ったと話す。「美しく聡明そうですし、場を読める方かと」と言う海蘭珠。「気に入ったか?」とホンタイジが聞くと、海蘭珠は「ええ、ハンがお好きなら」と答える。それに聡明な娜木鐘をハンが迎えれば、リンダン・ハーンの遺族も慰められる、ハンの名声も轟き大勢が後金に投降すると。
「怒らないのか?」とホンタイジは言う。海蘭珠は「なぜ怒るのです。私は身重でお仕えできませんし、誰かがおそばにいるのは喜ばしいです」と返す。じっと見つめるホンタイジに「何か間違ったことを?」と言う海蘭珠。「いや、君は理解がある。物分かりがよすぎるほどだ」とホンタイジが言うと、海蘭珠は目をそらす。
ホンタイジが帰ると、海蘭珠は娜木鐘の寝宮へ行った時のことを思い返す。
「安心して。あなたと敵対する気はないわ」と娜木鐘に言う海蘭珠。「私を引き込む気?」と娜木鐘は返す。ふっと笑った海蘭珠は「さすが聡明だわ。阿古拉が絶賛するわけね」と言う。娜木鐘が一族の将来のために盛京へ来た事を分かっていた海蘭珠は「ホンタイジを頼りたいなら私の口添えが必要よ」と話す。娜木鐘は「本気なの?弟のために私と夫を分け合うつもり?」と聞く。
海蘭珠は烏雅に娜木鐘への書状を誰にも見られずに届けるよう命じる。
玉児は自分で縫った巾着を1つ蘇瑪にあげる。
娜木鐘はホンタイジが来るのを見計らい、目隠しをして寡婦たちと鬼ごっこをしているふりをする。そしてホンタイジに抱きつき「見てよ。捕まえたわ」とはしゃぐ娜木鐘。目隠しをとった娜木鐘は、捕まえた相手がホンタイジだと気づき驚いた顔を見せる。
淳福晋が倒れた事を知り、見舞いに行く事にした玉児。途中、よろけた娜木鐘を支えるホンタイジを見かける。
玉児の様子に淳福晋は「仙女さん、何だか元気がないみたい」と言う。「嫌なものを見たの」と答える玉児。蘇瑪は「ハンの心にはお嬢様がいますよ」と慰めるが、玉児は「どれだけいる?1年?1か月?それとも1日?」と悲しそうに話す。そして何の憂いもなく草原を駆けていた頃が懐かしいと玉児は言う。
「なぜ人は愛してくれる人を傷つける?」と言いながら、玉児はドルゴンに「あなたじゃ駄目」と言ってしまった時のことを思い返す。「兄上でいいのか?大勢の女の1人となるのだぞ。夫は毎日違う女の元へ訪れる。でも私は違う」と言っていたドルゴン。
玉児は淳福晋の隣に座ると「うらやましい、何も覚えてなくて。二度と愛のために争わなくて済む。昔より幸せよね」と言う。
阿納日は「ハンが数日、娜木鐘の寝宮に」と哲哲に報告する。「もうハンを誘い込むとは大したものね」と言う哲哲。哲哲は海蘭珠の動きも気にするが、何の動きもないと阿納日は話す。しかし烏雅子が娜木鐘に書状を渡していたと。「もう手を組んだの?」と哲哲は言う。
哲哲は娜木鐘の寝宮へ行く。寝宮には海蘭珠も来ていた。いきなり哲哲と一緒に来た男に紐を首にかけられ、ハサミを目の前に突きつけられる娜木鐘。慌てて「話し合いましょう」と海蘭珠は言う。冷静な態度で「彼は最高の裁縫師よ。花嫁衣装を新調させる」と話す哲哲。正式に婚礼を挙げハンの福晋として迎え入れるわ、と。娜木鐘は「ご指導お願いします。私を妹として見なしてください」と言い、哲哲は「いいわよ」と笑う。そこに福晋たちが祝いの品を娜木鐘に届けに来る。玉児だけは体調が悪く、祝いの品を持ってきたのは蘇瑪だった。
玉児の体調が悪いと知ったホンタイジが玉児に会いに来る。「娜木鐘を側福真に迎えたそうですね」と言う玉児に「連日、祝宴だ。君も早くよくなってくれ」と言うホンタイジ。ホンタイジが婚礼を挙げることを聞いた玉児は、蟠龍寺にハンの志が一日も早く成就することと福晋たちの幸せを祈願しに行きたいとホンタイジに頼む。ホンタイジは「いいだろう」と言う。
婚礼を大々的に公示したホンタイジの元には各部族から礼品が届いていた。そんな中「最近、都の郊外では賊が横行しています。巡回しますので宴会には出席できません」とホンタイジに話すドルゴン。部族の首長たちが都を訪れ、治安を守らなくてはいけないと言われたホンタイジは「確かに気は抜けん」とドルゴンに巡回を頼む。
ドルゴンの屋敷で好物を作って待っていた小玉児。しかしドルゴンがドドを連れて帰ってきたため、複雑な気持ちになる。
阿古拉がこっそり娜木鐘に会いに来る。
そのまま寝台で過ごした2人。阿古拉は娜木鐘の肩を抱きながら「君がホンタイジに嫁ぐかと思うと眠れなかった」と言う。「よしてよ。また何か私に頼み?」と言う娜木鐘。「違う。君から離れられない」と阿古拉は言う。ホンタイジに嫁ぐ娜木鐘が「これで最後にして」と話すと「奴に嫁いでも心だけは捧げないでくれ」と言う阿古拉。「男って身勝手ね。あなたに嫁げるとでも思う?それにホンタイジに嫁ごうが私の心には…」と娜木鐘は目を伏せる。「心には俺がいるんだな?」と阿古拉は娜木鐘を抱き締め喜ぶ。
美味しそうに小玉児の手料理を食べるドド。ドルゴンは「頻繁に来るといい」と言い、嬉しいドドは間髪を容れずに「もちろん」と答えてしまう。しかし小玉児の顔を見て、すぐに「折りを見てな」と言い直すドド。
「ハンが娜木鐘を娶るんでしょう。他にも美しい女たちがいて、皆、迎えたがっているとか。ハンはあなたにも1人与えたの?」とドルゴンに聞く小玉児。「1人どころか…」と答えるドルゴン。小玉児は「そんな…本当に与えたの?それも大勢?」と不安そうに言う。「心配しなくていい。あんな女たちが何だ。兄上の心には…義姉上だけだ」と言うドド。小玉児はドドに「まだ妻帯しないの?好きな人は?」と言う。今は妻帯する気はないとドドは返す。
大福晋から宴席に呼ばれていた小玉児は「一緒に宮殿へ行かない?」とドルゴンに言う。「明日は任務を命じられたから都を出る予定だ」と返すドルゴン。1人で行ってもつまらないと小玉児が言い、ドルゴンはドドに同行してくれるよう頼む。
ホンタイジと娜木鐘の婚礼の日。
蟠龍寺へ向かっていた玉児の乗っていた馬車の車輪が外れてしまう。
修理をしている最中、辺境国の使者が玉児に声をかけてくる。嫌がる玉児の手をつかんで放さない使者。そこにドルゴンが現れ、助けてくれる。玉児はドルゴンの馬車で蟠龍寺へ送ってもらうことに。
蟠龍寺に着いた玉児は、手を合わせながら"以前はハンに嫁ぐ事が一番の幸せと思っていました。でもハンの心がこれほど遠ざかるなんて。何が真の愛かも分かりません。唯一の望みは私を思ってくれる人が幸せになることです"と思いながら隣にいるドルゴンを見る。同じように"私の心の中の女が幸せであるように"と菩薩様に祈るドルゴン。
「何を祈った?」とドルゴンに聞かれ「女の願いは秘密なのよ」と答える玉児。玉児が「あなたは?」と聞くと、ドルゴンも「男の願いも秘密だ」と答える。
帰ろうとした時、急に天候が悪くなってしまう。「山は天候が変わりやすいので、雨がやむまで残られたほうがよいかと」と僧侶に言われるドルゴンと玉児。
哲哲は呉克善、海蘭珠、阿古拉を呼んで食事をする。「こうして家族で祝えるなんてうれしいわ」と言う哲哲。来ていない玉児を心配する呉克善に「朝から山寺に行っているとか」と話す海蘭珠。つづけて「祈祷に行くのは構わないが、ハンの慶事の日を選ぶとは。皆がどう思うかな」と阿古拉が嫌味を言う。玉福晋も叔母上を見習うべき、大局を重んじる方こそハンは信頼すると。
帰り。「俺たちが酔う前に叔母上がつぶれてしまうとは。夜の宴席に出たくないんだな」と海蘭珠に話す阿古拉。海蘭珠は「娜木鐘の初夜ですものね。誰よりも叔母上が傷ついているわ」と言う。それを聞き「姉さんの心は痛まない?」と阿古拉は聞く。「私の心は…とっくに死んだ。私が生き長らえたのも玉児を陥れて賽琦雅を絶望させるためよ。母さんと卓林の復讐だわ。身を捧げた私の屈辱を忘れないで」と言う海蘭珠。
礼品を持ってきた使者の頬が赤いことに気付いたホンタイジ。理由を聞くと、使者は「十四親王の挨拶代わりですよ」と苦笑する。
夜の宴席。じっとドドを見つめる翡翠に気づき、ダイシャンはホンタイジに「我らは側福真を迎えましたがドドは辞退しました。翡翠は実にお美しい。ドドの福晋として迎えては?」と言う。「ドド、どうだ?」とホンタイジに聞かれ「感謝しますが、私は今、女に興味がありません」と答えるドド。気の強い翡翠は、ドドの席まで行き「この私の目にかなう男は女を大切にする英雄だわ」と言う。「翡翠さんはお美しく素直だ。心より敬服する」と言うホーゲ。ホンタイジは「息子は戦場でも功績を残している。君の言う"英雄"の器だろうか?」と言う。今度はホーゲの席へ行き「高名のごとく、威風堂々としていますね。まさに私の求める"英雄"です」と言い、ホーゲと杯を交わす翡翠。
夜。蟠龍寺で琴を弾く玉児。その音に合わせてドルゴンは笛を吹く。頬笑む玉児。
翌朝。雨がすっかりやむ。棗餅を厨房から持ってきたと玉児に差し出すドルゴン。蘇瑪は「お嬢様は棗餅が苦手で、黄身菓子が好物です」と話す。ふもとで買ってこよう、とドルゴンは言うが「優しくしないで。借りは作りたくない」と言う玉児。友達でも迷惑よ、あなたが原因で、これ以上ハンに疎まれたくないと。行きそうになる玉児の腕をつかみ、自分を見るように言うと「自分はだませない。なぜ私が贈った首飾りをしている」とドルゴンは言う。玉児はその首飾りをちぎり、その場で投げ捨ててしまう。「これで分かった?私たちは別の道を歩いてる。途中で遭遇しただけ。各自の道に戻る時よ」と言い玉児は行ってしまう。
宮殿からの帰り。ドドが馬で付き添いながら馬車に乗っていた小玉児。子供を惹きそうになり、急に馬車が止ったため身重の小玉児は具合が悪くなってしまう。
屋敷に戻って呼んだ医者からは「昨夜の寝不足もあり、胎児に影響したようです。でも休めば体調も回復しましょう」と言われる。
元気のない小玉児に「昨夜は寝てないのか?」と聞くドド。小玉児は「昨日はめでたい雰囲気で私も興奮してしまったみたい。それに…ドルゴンもいない。彼がいないと眠れないの。昨夜は雨だった。私を思ってくれたかしら」と悲しそうに話す。「兄上は責任感だけは誰よりも強いんだ。きっと思ってるよ」とドドは慰める。
ーつづくー
ドルゴンはドドの気持ちを知らないから。
そして小玉児もドドの気持ちを知らないから(;△;)
やりとりが切ない。
阿古拉もつらそうで…。
娜木鐘の心の中にいるのは、本当は別にいそう。
玉児はまだ完全にホンタイジを嫌いになったわけではないよね?
娜木鐘と鬼ごっこしているホンタイジを見るのはつらそうだったし。
でも気持ちが揺れ動いているそう…。
今回は片思いでつらそうな人ばかりの回だったような気がする"(ノ_・、)"
ホンタイジも海蘭珠に理解してもらうより、ヤキモチやいてもらったほうが嬉しいよね?
海蘭珠と娜木鐘が本当に組んじゃったの?
この2人が組んだら、すごく怖い事になりそう(0д0∥)
いろいろ切ない回だったけど、ドルゴンが玉児を助けたところがカッコよかった(*´艸`*)
あと、雨の降る中、琴を弾く玉児と笛を吹くドルゴンもよかったです♪
笛もいいよねー(*´ー`*)
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右手で十四爺が立って笛を吹き、
左手で玉兒が琴を弾くシーンはよかったです♪
王の後宮の時のように、笛と琴だけの演奏部分が
あったらいいな、と妄想していました。
思っている人の幸せを思っているのに、
相手を思いやることが
傷つけることになるなんて、本当に悲しいですよね。
これは、十四爺と玉兒だけでなく、
それ以外の登場自分物の中での思いが
どんどんすれ違っていきますね。
翡翠もすっかり参戦していましたし。。。
そんな中で、
小玉兒のお腹の子どもも気になりました。
元気に生まれてくるといいのですけれど。。。
二人のお互いを思いやる気持ちが、素敵です。そして映像が、とても、綺麗。
15爺。切ないです。私の15爺が、←失礼私のでは、無かったわぁ(笑)。むくわれない思いをかかえてます。
15爺を取り巻く女性たちも、切なくて、
小ユアルも、健気で、
このドラマのよいところは、切ない皆の思いを、表しているところ。
アクラも、だけど、ホンダイジも、ホンダイジも、色々な、女性を利用して、地位を確率しようとしているけど、心は、一人に。
皆本当辛いわぁ。。。。
見ていて辛いのだけど、そんな気持ちを綺麗に描いてるドラマアンアンだから、私は、はまったのだと思いますぅ~。
うささんいつもあらすじ、感想をありがとうございます。
ドルゴン切ない!
ユアルはドルゴンへの気持ちはどうなのかな?まだホンタイジを想ってるの?
小ユアルもいるし~
ドドも切ないよね~好きな人が幸せなら良いけど…
やっぱり身を引けないような、側で見守ってあげないと~って思う気持ちはよくわかる
ほんとこのドラマ片思い一方通行ばかりで幸せが無いです…
娜木鐘も海蘭朱も怖い怖い~
アクラもちょっと可哀想な…
小ユアル の無事赤ちゃんが産まれますように(>人<;)
うささん、ありがとうございます~