【登場人物】
錦覓(きんべき)…楊紫(ヤン・ズー) 花女神の娘
旭鳳(きょくほう)…鄧倫(ダン・ルン) 天帝の息子
潤玉(じゅんぎょく)…羅云熙(レオ・ロー) 天帝の息子 旭鳳の兄
天界に戻ってきた錦覓と洛霖。洛霖は錦覓の封印が解けたことを喜ぶが、大厄の心配をする。錦覓は、お香ももらい、父上と義母上がいれば大丈夫だと明るく話すが、内心では“どうして私が死ななければならないの?”と思っていた。
洛霖が雨を降らせに行ったあと、1人の兵が錦覓に声をかけてくる。錦覓に夜神殿下の許婚か確かめたあと「父の話では側室を多く持つのが立派な男であると。夜神殿下が婚姻後に他の神仙を側室にしても錦覓殿は気にされませぬか?」と言う兵。錦覓は「それは夜神殿下の問題よ。私は気にしないわ」と答える。「なぜそんなことを聞くの?」と尋ねる錦覓。兵は「私の友が殿下をお慕いしているのです」と言う。色恋のことは分からない錦覓は「お友達から月下仙人に聞いてもらったほうが」と話す。そこに旭鳳が来る。
兵はその場を後にし、璇璣宮へ入っていく。男の兵は姿を変え鄺露になる。
旭鳳といる錦覓を見つけ駆け寄る月下仙人。月下仙人から、そなたの真の姿が霜花と分かってから痩せ細っていくように感じる、と言われた錦覓は「自分はどうなの?狐仙なのに尾が1本しかない。本当は9本あるんじゃ?」と言い返す。九尾だと厄介だ、垂らして歩けば移動する大きな箒、立てれば尾を広げた孔雀…いや穂禾のようだ、と月下仙人は話す。月下仙人が穂禾のようになった姿を想像した錦覓は、ゾッとし「今のままのほうがいいわ」と言う。そんな話をしていると穂禾が来る。
「おば様に呼ばれたのです。あとで栖梧宮へ行こうかと。ここで会えるとは奇遇です」と旭鳳に言う穂禾。
穂禾は錦覓に「あなたが水神様の息女だと分かり、夜神殿下は婚姻できる。きっと花神の娘らしい華やかな挙式になるわ。婚礼の日取りが決まったら教えてね」とわざと言う。錦覓が式の日はもうすぐだと思うと話し、旭鳳は「母上が待っているぞ」と言って穂禾を追い払う。
穂禾は念を押すように「忘れずに婚礼の日を教えてね」と言うと旭鳳を気にしながら天后の元へ向かう。
旭鳳は「本当に兄上と婚姻を?」と錦覓に聞く。錦覓は頷き「みんな喜んでいるわ。父上も義母上も同意してるのに、私の婚姻話が出るたび、なぜそんな顔を?」と言う。何も言わず去ろうとする旭鳳。月下仙人は「旭鳳と一緒になるべきだ」と言うが、錦覓には理解できない。その時、旭鳳が吐血をし座り込む。月下仙人と錦覓が急いで駆け寄ると「以前、刺された時の瘟針の毒が残っているようだ」と言う旭鳳。錦覓は、私に任せて、夜幽藤での解毒法がある、と言う。
栖梧宮。前の夜幽藤を丸薬にしていた錦覓は、夜幽藤水を作って寝台で寝たふりをしている旭鳳の元へ持って行く。すぐに旭鳳は咳き込み、目覚めたように見せかける。
全身が痛いと言って、錦覓に飲ませてもらう旭鳳。すごく熱いと言っては吹いて冷ましてしてもらい、すごく苦いと言っては干しぶどうを食べさせてもらった旭鳳は、また「すごく…」と言いかける。「すごく何?飲みたくないとでも?だったら前と同じ手を使うわよ」と言う錦覓。
錦覓をじっと見つめた旭鳳は、錦覓を引き寄せ口づけをする。そして一気に器に入った夜幽藤水を飲み干し「夜幽藤は時が経つと薬効がなくなる。飲んだけど、よくならない」と言う旭鳳。胸が痛いと。錦覓は旭鳳の胸をさすってあげることに。
いつの間にか旭鳳の体を枕にし、寝てしまっていた錦覓。目を覚ました錦覓は「あの日、夜通し試してやっと出した夜幽藤よ。私の苦労も知らず、よく寝てる。あの夜幽藤が台無しに」と言って寝台から離れる。そっと目を開けた旭鳳は「私のことを、そんなに心配してくれてたのか」とつぶやいて微笑む。
魘獣に死んだふりを教える錦覓。倒れている魘獣を見て潤玉が駆け寄る。錦覓は悲しそうに「死んじゃったの」言う。そんな魘獣が突然動き、驚く潤玉。錦覓は、多くの書を読むより1つの技が役立つ、鹿さんは弱そう抱から他の神獣に負けないようとっておきの秘技を伝授してたのと言う。魚さんにも教えてあげましょうか?と錦覓が言うと、潤玉は錦覓の手を取り「私は結構だ。君にも必要ない。平穏に暮らせるよう私が守るから、君がその技を使う機会はないよ」と話す。錦覓が「魚さんの目、桂花酒で酔った時みたい。魔物につかれたよう」と言う。潤玉が動揺したところに洛霖が来る。
「昨夜はどこへ?」と錦覓に聞く洛霖。錦覓が「昨夜は…」と困ると、潤玉が「最近、叔父が観劇に凝っていて、昨日も因縁府で上演を。錦覓は叔父と気が合うゆえ、観劇に誘われたのでは?」と言う。戸惑いながら「ええ、昨夜は戯劇を観てた」と話を合わせる錦覓。
洛霖は雨も降らないのに、花界に虹がかかっていることを不思議に思う。「錦覓が帰路を見失わぬよう水煙でかけたのです。こうすればどこにいようとも、空を見上げるだけで帰り道が分かります」と話す潤玉。
洛霖は、婚約を解消しようと思っていたが北天門で心中を打ち明け合った2人を見た、天帝一家は好まぬが娘に母親の二の舞を演じてほしくはない、と潤玉に言う。そして錦覓に「私の唯一の願いは、お前が愛する相手と結ばれて幸せになることだ」と言う洛霖。従順で何事にも穏当な殿下にならば娘を託せると。
父娘の情を深めるには時を共に過ごすことだと言って、潤玉は魘獣を連れて帰っていく。
洛霖は栖梧宮へ行くのを控えるよう錦覓に話す。「鳳凰は友達です。がっかりさせたくない」と言う錦覓。洛霖は「火神は優秀だが地位が高いせいか微慢だ。小さな欠点も許さないし、思いやりの心も足りぬ。それに母親は…」と言いかけてやめる。
魔界の西城主と北城主が忘川の下流で地盤を争い、戦禍が続いていると天帝に報告が。旭鳳は「三王の締め付けに対する両城主の不満が争いの原因とか。まだ魔界の内戦で留まっています」と話し、精兵を忘川の上流に駐留させ威嚇しては?と提案する。私が兵を率いて防衛に、と。「私も参ります」と言う潤玉。天帝は「火神よ、即刻各所の天将府へ行き、選りすぐった精鋭と忘川へ赴くのだ」と命じる。
封印が解かれたおかげで錦覓の術の腕がみるみる上がる。臨秀が「あなたを神仙にと洛霖が奏上を」と言い「本当に?」と聞く錦覓に洛霖が頷く。そんな錦覓の元に「カラスが来たわ」と連翹が知らせに来る。あの焦げた鳥よ、と。旭鳳だと分かり、嬉しそうに行こうとした錦覓。しかし注意されていた錦覓は立ち止まって振り返る。洛霖が「わざわざ遠くから来てくれたのだ。行きなさい」と言い、錦覓は笑顔になって駆けていく。
鳳翎を外している錦覓に「君を守る物だ。早く挿せ」と言う旭鳳。錦覓が「父上が外せと。ここは花界だから安全だわ」と返し、守ってくれる人が大勢いると思った旭鳳が「私など必要ない」とうつむく。「なぜ?あなたは私の…」と錦覓が言いかけ「君の何だ」と旭鳳が聞く。しかし錦覓はうまく答えることができない。そこに洛霖が。
「出征する前に錦覓に別れの挨拶を」と洛霖に話す旭鳳。旭鳳は「君が神仙になる儀式に出席できない」と錦覓に言う。「桂花酒を作って待ってる。戻ったら凱旋祝いを」と言う錦覓。笑顔で旭鳳は「わかった。1日も早く戻って来る」と言う。
洛霖ははっきりと旭鳳に錦覓と会うなと言えなかったと臨秀に話す。戦に悪影響が出かねないと。「旭鳳は公明正大で両親とは全く似ていないわ。錦覓への思いは準王に劣らないほど誠実よ。天后の子でなければ夫として悪くない」と言う臨秀。洛霖は「潤玉は錦覓と相思相愛で婚姻の話も進んでいる。天后の子でなくとも火神は割り込めぬ」と言う。
錦覓の神仙になる儀式が行われる。しかし老君から精霊から一気に上神になった例はなく正当性を欠いていると言われたうえ、縁機仙女からも、天象の異常により六界生物に災いが、その原因は錦覓殿にありました、錦覓殿は善良ですが、もともと元神が滅びる運命にあります、本来の霊力が少なく修練も足りてない、精神が浄化されないまま上仙や上神になれば神の尊厳が損なわれます、天象の異常はその警告だと奏上が。解決策は歴劫を行うことだと。錦覓は天界の記憶を消し去り、人間界で数十年苦労を経験することになる。
縁機仙女が天后に呼ばれる。錦覓に最も過酷な運命を与えるように命じる天后。「どうかご勘弁ください」と縁機仙女は言うが、脅され断りきれない。
ーつづくー
大羅金様がもう1つの封印を解いてくれたのかがよく分からなかったけど…。
隕丹が壊れた感じはないから、壊れる手助けをしたのかな?
全然、錦覓に変わったところはないし。
やっぱり鄺露は潤玉が好きなのね…。
何がきっかけで好きになったんだろう?
夜幽藤水を錦覓に飲ませてもらう時からの旭鳳が可愛くて可愛くて(⁎˃ᴗ˂⁎)
すごく熱いと言ってはフーフーしてもらい、すごく苦いと言っては干しぶどうをもらい。
もう表情も最高で!!
口づけまでしちゃうし(*´艸`*)
最後はグイグイ飲めていたから、錦覓だってビックリしちゃうよね。
魘獣の死んだふりも面白かったー!!
白目をむいて舌を出すって(≧▽≦)
錦覓よりうまくできていたと思うけど、厳ししい錦覓。
こんな魘獣がいたら欲しいぃぃぃぃぃ。
洛霖…そもそも錦覓と潤玉が相思相愛というところから間違ってるよぉぉぉ(;´д`)ノ
このままでは、自分がさせたくないと思っている母親の二の舞を演じることに。
焦げた鳥が来たと聞いた時の嬉しそうな錦覓の顔をもっとちゃんと見て欲しかった!!
錦覓が友達だと言ってても、本人は気づいていないこともあるし(;д;)
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