ジホは自分で弾いたピアノをカセットテープに録音し、イナの病室へ行く。病室ではイナの寝ているベッドにもたれながらヨンランも眠っていた。
"僕の弟よ、元気になるんだぞ。母さんを恨むな。それだけは頼む"とイナを見つめながら思うジホ。そしてヨンランに目をむけると"体に気をつけて。いい息子になりたかった、ごめんなさい"と思うと、テープをベッドに置き出て行く。
ジホが島に本当に帰ったのか、継母・ゲファに聞くヨンラン。ゲファは妙な噂が立つ前に急いで連れ戻すように言うが、追い出したわけじゃないとヨンランは言い返す。「私のことを冷たい継母だと恨んでたくせに人のこと言えないわ」と言うゲファ。口を出さないように言い、ヨンランは帰って行く。
ジホのデープを壊し「自分は弾けるって自慢か?」とイナは怒る。ヨンランはジホが羨ましいなら勝つように言い、最高の医療チームに火傷をした皮膚移植の手術をさせると話す。何度でも受け、全財産を使い切ってもいいと。そして残りの人生をイナに捧げ償い続ける、ジホは戻ってこないと説得するヨンラン。もう会うことはないと言われ、イナは手術をする決心をする。
島にジホが帰ったことを知り、チェ弁護士はプソン楽器最大の株主であるジホを呼び戻すようにヨンランに言う。ジホに残された財産はないとヨンランは思っていたが、マンセはトレーニング室の隠し金庫に"長男に会長の株の80%を譲る"という遺言状を残していた。「そんなバカな」と驚くヨンラン。
チェ弁護士はジホが経営者になるまで最大限支援すると言い、緊急理事会へ行こうとする。そんなチェ弁護士を「待って」と止め、ヨンランは理事に影響力のあるチェ弁護士に「私が会長になれるよう、後押しして」と頼む。難しいと言ったチェ弁護士だったが、全株式の15%と副社長の待遇で引き受ける。
スピョの妻・ナムジュがヨンランに会いに来る。夫の無実を信じるナムジュは、本当に指輪は盗まれたのか、服をくれたおばあさんに会いたいとヨンランに訴えるが、ヨンランは警備員に連れて行かせ話も聞かない。ナムジュはそのせいでお腹の子供を失ってしまう。
マンセがヨンランのために作らせていたピアノが出来上がる。今まで見たことのない、名画のような色彩とデザインのピアノに「すべて完璧だわ」とヨンランは言う。しかしこのピアノには制作日誌はなく、制作法も非公開だった。
手術室に入る前、イナは「父さんは来てない?」とヨンランに聞く。ヨンランはマンセが亡くなったことをイナに話していなかった。「父さんも治療中だもの」とごまかすヨンラン。イナは誕生日のヨンランにピアノの折り紙を渡し、手術室へ入る。
ヨンランは会長候補として声明を。ピアノを愛し、いいピアノを見分ける力があると話すヨンラン。漠然とした感情で数万の社員は養えないという声も出るが、ヨンランはマンセが残してくれた世界でたった1つのピアノを披露し「私が会長になったらこの名品を5年以内に我が社の技術で作り上げます」と言い支持を得る。
みんなから拍手を受けるヨンラン。しかし今度はジホを追い出したというのは事実か問い詰められてしまう。返答に困っているヨンランに"息子さんが重体です"という知らせが。ヨンランは急いで病院へ向かう。
血液を供給する筋肉や骨まで移植したため、イナは後遺症で壊死するおそれがあった。追いかけてきたチェ弁護士は、ここは任せジホを連れ戻すように言う。息子が死にかけているのに会長になっても意味がない、と怒るヨンラン。しかしチェ弁護士は「助かったら話は別なのでは?」と言う。奥様が会長になればイナ君は後継者になれる、今必要なのは母親の涙ではないと。
意識のないイナの手をにぎり「母さんのすることは全部あなたのためよ」と謝るヨンラン。
ヨンランはジホを呼び戻す。そして株主たちに仲のよい親子の姿を見せる。世界で1つだけのピアノで弾くジホを見ながら"あなた見てる?私は飾り物の会長でも、将来、イナがあなたの息子を負かし、ここに立つ日が来る"と思うヨンラン。
スピョが罪人にされ、今、住んでいる場所からナムジュたちは引っ越して行く。
左手の包帯の取れたイナは指が動くように。しかし小指だけは神経が死んでしまい動かすことができない。「小指なしでピアノを弾けと?」と動かない小指に動揺するイナ。そこに「包帯が取れたのか」と言いジホが入ってくる。ジホを母親が連れてきたことを知り、イナは裏切られた気持ちに。さらにジホから父親が亡くなっていると聞かされショックを受ける。
「ごめんね」と謝るヨンラン。しかし自分抜きで葬式も済ませ、内緒でジホを呼び戻したヨンランを許せず、イナは涙を流すと「おばさんは誰?」と言い病室を飛び出して行ってしまう。追いかけるジホ。
飛び降りようとするイナを「お前を守ると父さんと約束した」とジホは止める。しかし「哀れみの目で僕を見るな」と言い、イナは身を乗り出す。やめろ、と叫びながら、イナに駆け寄るジホ。
14年後。ヨンランの誕生会が開かれることになり、イナが帰国する。イナと会ったジホは、誕生会を開く別荘で、帰ってくることを母さんが知っているか聞く。一瞬、ジホを見たイナは「何も話してない」とごまかす。
ジホは最近、国際作曲コンクールで2回受賞していた。「作曲もピアノもこなす今の気分は?」とイナに聞かれ、作曲は初心者で勉強不足だとジホは答える。「不足だって?これ以上、何が欲しい?」と言うイナ。ジホは不可能と闘い続けるのが作曲家の宿命だと言う。
"最も影響力ある女性"に選ばれたヨンランは、プソン楽器を一大グループ育て、5年以内に建設、流通、ファッション業界にも進出する、とチェ弁護士に話す。チェ弁護士は「時が来たようです。新たな後継者選びを」と言う。
子供の頃、ジホとピアノを弾いていたスピョとナムジュの娘・ダミは、音大に入ろうとしていた。
ジホは誕生会をする別荘へヨンランを連れて行く。ステキね、と言いながら"校友音楽会"の準備が出来ているか聞くヨンラン。ジホは発表する曲は3曲あり、1曲はハ教授との共同作品だと話す。そしてヨンランを抱きかかえると、ピアノを背にし椅子に座らせるジホ。
振り向かないで、とヨンランに言い、ジホはピアノへ向かう。初めはジホ1人で弾いていたが、じきに一緒にイナも弾き始める。すぐにイナだと分かり、立ち上がって振り向くヨンラン。
「誕生日おめでとう」とヨンランから目をそらしながら言うイナ。内緒で戻るなんて…、お祝いに来てくれたの?とヨンラン嬉しそうに言うが、イナは顔色1つ変えない。ジホは留学帰りの先輩と約束があると、ヨンランとイナを2人きりにし出て行く。
イナを抱きしめ「来てくれたのね。会いたかったわ」とヨンランは涙を浮かべる。そんなヨンランを自分から離し、なぜジホに帰国のことを黙っていたのか聞くイナ。僕がピアノをやめて、作曲家に転身したことも?と。
ジホがコーヒーを飲んでいると、男の子と女の子がピアノを弾いている音が聞こえて来る。子供の頃の自分と少女を思い出すジホ。
「なぜ帰国させた?」とイナはヨンランに聞く。「今日はゆっくり休んで。じきに忙しくなるわ」と言い、ヨンランはグラスにワインをそそぐ。「会社に入れと?ジホの会社なんて外国暮らしのほうがマシだ」と言うイナに「今後は母さんに従いなさい。作曲に精を出して。9回も大手術を受けた分、励まなきゃ」とヨンランは言う。ふっと笑い「まだ僕に期待してる?」と返すイナ。
ヨンランはイナの両手を握り「ピアノはあなたの一部よ。妊娠中、絶望しきった私の心の救いはピアノだった。自分の運命を受け入れて」と言う。そんなヨンランの手を乱暴に振り払い「僕は才能のない負け犬だ。もう関わらないでくれ。また渡米する」と言うイナ。天才と比べられたくないと言い、ヨンランが呼び止めるのも聞かず行ってしまう。
施設で配膳係をしているナムジュは、車椅子に乗ったバノルに話しかけられ、記憶力の回復にいいホウレンソウと豆をすすめる。しかしバノルは毎日会っているナムジュのことがわからず「どなた?」と聞く。行ってしまうバノルに、答えてくれるまで絶対に諦めないわ、とつぶやくナムジュ。
イナからピアノを辞めたことを聞き「勝手すぎるぞ。母さんに悪いだろ」と言うジホ。「9本の指じゃ、完璧な天才には勝てない」と言い返すイナに、ジホはお前に足りないのは熱意と努力だと言う。死ぬ気で弾いたか?血が出るまで練習したか?と。
運命のせいにして逃げてばかり、ベストを尽くせない者は人生そのものの落伍者だ、とジホに言われ、イナは苦労知らずの天才に俺の苦しみが分かるか?と怒る。そんなイナに88もの鍵盤を弾きこなす限界を克服するのが音楽だ、甘えるなとジホは言う。そして胸ぐらをつかんで来るジホの腕をにぎり「母さんのためにも、その態度を改めるんだ」と言うジホ。腕をつかまれたイナは、14年前の病院での出来事を思い出す。
飛び降りたイナの手をしっかりと握るジホ。「死んだらダメだ」と言うジホに「父さんの所へ行かせてくれ」とイナは言う。それでもジホは離さない。後から来たヨンランは駆け寄り、ジホと2人でぶらさがった状態のイナを引き揚げる。
つかんでいた腕をジホが離して行ってしまうと、イナは涙が溢れてくる。
ダミはナムジュにピアノ教室に入り、明日からレッスンだと話す。ダミは生活費や医大生の兄・ウジンの学費も稼ぎながら、自分の大学の学費やレッスン費も貯めていた。
母親の好物をダミが取りに行くと「おばあさんは相変わらず?」と聞くウジン。うなずいたナムジュは「5年間、毎日会っているのに記憶が戻らないの。前より悪くなった。事実を話てくれないまま死なれたらどうしよう」と言う。それでも「父さんの濡れ衣は晴らしてみせる」と言うナムジュ。
戻ってきたダミは、ウジンに手紙がきていたと言い渡す。
自分の部屋で封を開けるウジン。中には父親宛の配達物の送り状が入っていた。差出人はヨンランと書かれている。ピアノを送った証拠?と思ったウジンだったが、誰が送ってきたのか分からない。
指揮をしている先輩に、微妙な音色のハーモニーを理解していないと指摘するジホ。何度か受賞しているジホがいい気になっていると思い、先輩は怒って「自分で指揮してみろ」と言うと出て行ってしまう。演奏していた者たちも、ジホが楽譜に書いた意味が分からないと出て行きそうに。そこに「皆、座れ!」と怒鳴りながら教授が来る。「それでも演奏家か?」と怒る教授。難解な曲だから放棄するのかと。教授は自分が指揮をすると言う。
ピアノを弾き始めるジホ。教授は指揮をし、生徒たちも弾き始める。そんな様子をイナは見つめていた。
ーつづくー
ようやくジホがジフンになってくれてうれしい~ヽ(;▽;)ノ
いろいろあったから子役時代のお話も必要だったと思うんだけど、やっぱりジフンくんに会いたかった(〃艸〃)
大人になったジホは爽やか。
でも、ヨンランとジホの関係は"親子ごっこ"だから見ててつらい"(ノ_・、)"
イナにもずっと気を使っている感じ。
イナもひねくれているけど、可哀想といえばやっぱり可哀想。
戻ってこないと思っていたジホは帰ってくるし、指も動かなくなってしまって。
ジホの話は正しいけど、うまく乗り越えることができない人もいるよね(;_;)
ナムジュはおばあ様を見つけていました。
だけど、思い出すことができるかな?
もし思い出したとしても、病気が進行しているバノルのお話を信じてくれるかな?
いろいろ心配。
あと、ウジンに証拠(?)を送ってきた人は誰!?ウジンもヨンランを恨んでいると思うから心配。
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