「私情と大義」
【登場人物】
莘月 …狼に育てられた娘
衛無忌 …皇帝の妃の甥
九爺 …医学の知識も高い御曹司
紅姑 …落玉坊の元女将
石風 …石舫の見習い
李佶 …南朝の将軍
万謙将軍 …昭陽公主の夫
司馬瓚 …衛無忌のおじ
司馬烈 …将軍
秦湘がオウムと戯れている姿を見た莘月は、同じ境遇を持つ者同志が慰め合っているように感じる。「秦湘も後宮という名のかごの中に閉じ込められていると?」と言う昭陽公主。秦湘は同じ妃でも外に出られない南朝より、悲しい時は青空の下を馬で駆けられる羯族のほうが幸せだと思う。
昭陽公主が行き、莘月は秦湘と2人で話す。今年の春、砂漠が雹に襲われた、その影響で建安に流れてきた芸妓が生きるために歌舞坊に身を寄せている、と話す莘月。秦湘は溜め息をつくと「今は戦も起きている。天災よりも戦の被害のほうが深刻だわ」と言う。そして無力の娘たちを救うためなら、私も喜んで手を貸すと言う秦湘。
莘月と秦湘が2人で話しをしていると、陛下が秦湘に会いに来る。「何て幸運なの。初めて後宮に来た日に陛下に会えるなんて」と言う莘月。
衛無忌から莘月が砂漠で賊から守ってくれたと聞いていた陛下は、今後は湘夫人(秦湘)の話し相手になってくれと言う。莘月は「承知しました」と答える。
莘月が帰った後、秦湘は「陛下のことをもっと教えてください」と陛下に言う。お気持ちを知らなければ国の大事を語る時もお相手になれないと。陛下は「そなたとは愛を語り合えるだけでいい」と嬉しそうに言う。そこに万謙将軍からの伝令が。「私は失礼します」とその場を離れることにした秦湘は、歩きながら「趙正が羯族軍に投降しました」という伝令と、陛下が趙正の一族を死罪に処すると命じるのを聞く。
莘月は頼まれていたお金を九爺に届ける。九爺は短期間に大金を集めた莘月に驚く。「私は喬木になりたいと言ったでしょう?」と言う莘月。
これまでの恩返しとして返済はいいと莘月は言うが、九爺は「私への恩返しと借金の返済は別に考えてほしい」と告げる。
趙正が敵に投降したため陛下が一族皆殺しにしたと石風が莘月と九爺に話す。「家族を顧みないひどい男ね」と莘月が怒ると、石風は「2人の息子は救ったとか」と言う。戦地に赴く将軍の家族は監視されているはず、朝廷の目を盗んで助け出すなんてなかなかできないと思う莘月。九爺は「私の予想では羯族の王(胡偉立)が背後にいる」と言う。羯族討伐には手を焼きそうだと感じた莘月は、急に衛無忌が心配になる。そして、胡偉立の力がそれほど大きいなら私を殺すことなどわけない、なぜ私は今も無事なのかしら、と考える。
趙正と共に投降した兵は5千人あまりいた。万謙将軍は新たな作戦を考えようとしていたが、羯族軍の陣地はすぐそばで、新たな作戦を立てる時間はないと思う衛無忌。
先手を打ち、少数で敵の陣営に乗り込んだ衛無忌は勝利を勝ち取る。
報告を受けた陛下は喜び、今後も衛無忌を重用すると秦湘に話す。
秦湘が莘月に会うため落玉坊に来る。
衛無忌が凱旋するのを待って昇進させると陛下から聞いた秦湘は、今後はもっと大きな戦を指揮することになる、彼が出世すれば万謙が勢いを失っても万家の権力は衰えない、これでは私の計画に悪影響が出る、と莘月に話す。「恨みを捨てると言ったのは嘘だったの?」と言う莘月。秦湘は「あの時はそう言わなければあなたは…助けてくれなかった」と言う。そして衛無忌の思惑を教えてほしいと言う秦湘。莘月は「絶対に教えない」と返す。狼は忠誠心の強い動物だから仲間を売らない、彼は若いけれど分別を持ってるから私に何も話さない、と。秦湘は莘月が頼めば話は別だと言うが、莘月は顔を背けてしまう。
莘月が助けてくれないと思った秦湘は、李佶が直してくれた古い琴を持って帰ると言う。李佶を利用する気だと分かり「よく考えたの?」と聞く莘月。他人を思いやれる賢い莘月の協力があれば計画は成功すると秦湘は言う。残念だけれど私は役に立たないわ、私はあなたと違って目的のために想い人を利用することはできない、と莘月は断わる。
「琴を頼むわね」と言う秦湘。莘月は後で後宮に運ばせると言う。
「まだ私の味方でいてくれる?」と秦湘から聞かれ、莘月は「だまされたけれど、秘密は守ってあげるから復讐はやめて」と告げる。
衛無忌が凱旋で戻ったことを知り、莘月も見に行く。
莘月に気づく衛無忌。莘月は一品居を指差し、衛無忌はうなずく。
陛下は敵陣へ乗り込み、4人の重臣を斬殺した衛無忌を褒め、建西侯に封じ1600戸を与える。
万謙は勝利はしたが、将軍を寝返らせたため罰も褒美も与えられなかった。
衛無忌が約束の一品居へ行くと、紅姑や歌舞坊の芸妓たちがたくさんいた。驚く衛無忌に、莘月は「約束したでしょ。凱旋したら一品居でごちそうすると」と言う。莘月を外へ連れて行く衛無忌。衛無忌は勘定は皆の分を払う、だが食事は君と2人でしたいと言う。
衛無忌はうまいものは豪邸にあると、莘月と一緒にある豪邸へ忍び込む。
中に入ると罠が仕掛けられていた。それを交わした莘月は、ここが衛無忌の屋敷だと気づく。「私に会いに来た時のために中を案内しておく」と言う衛無忌。莘月は怒って帰ろうとするが、美味しそうなにおいに釣られてしまう。
ご馳走を前に、衛無忌は自分がいない間、何をしていていたか莘月に聞く。後宮で陛下に会ったと莘月が答えると「なぜ後宮なんかに」と莘月の頬をつねってしまう衛無忌。莘月が「あなたに関係ないでしょ」と言い、衛無忌はつねったことを謝る。
「陛下からは何と?」と衛無忌が聞き、莘月は砂漠で盗賊を追い払ったことを褒められたと話す。 "湘夫人の話し相手に"と言われた事も。「見初められるぞ」と衛無忌が言う。牡丹に飽きれば雑草を愛でたくなると。
衛無忌は文官がおじ・万謙の陰口を言う事が気に入らない。さらに「私のことを"傲慢で無愛想な男"と」と不満を口にする。文官は兵を挙げることはできない、だから陛下も警戒していない、でもひとつ間違えれば大きな災いを招くため軍を持つ万謙将軍には細かく注意を払ってる、と言う莘月。そして衛無忌の着物の袖を引っぱり「文官も立派な君子よ。あなたの態度はよくないわ」と言う。「私の着物を引っ張るのも褒められた行いではないぞ。だが、私は好きだ」と言い、莘月を引っぱり後ろから抱き締めてしまう衛無忌。莘月が衛無忌を自分から離したところに、衛無忌のおじ、司馬瓚と司馬烈が来る。
莘月の肉の食べ方を見て「羯族と暮らしたことが?」と言う司馬瓚。莘月が「いいえ」と答えると、司馬瓚は「なぜ羯族の刀の持ち方をご存じで?」と言う。司馬烈は「お気になさらず」と言うが、探るような目つきで見られた莘月は、何か企みがありそうだと感じる。
帰って来た莘月が紅姑と話していると、泣きながら心硯が駆けて来る。李佶が暴れていると言う心硯。
李佶は後宮で自分の直した琴を弾く秦湘と会っていた。手巾の時の女性が替え玉だったと分かり、莘月にだまされたと思った李佶。荒れている李佶を見た紅姑は、莘月は行かないほうがいいと判断し「私に任せて」と言う。しかし酔っている李佶に「下がれ」と怒鳴られてしまう紅姑。
ーつづくー
莘月は会えて嬉しかったみたいだけど、私も陛下と会った時、莘月のことを陛下が気に入ったらどうしようと思っちゃったヾ(・ω・`;)ノ
あまり後宮に行ってほしくないなぁ…。
莘月が衛無忌を心配してる!!
これは、まさか!?(ドキドキ)
自分の復讐のことばかり考えている秦湘が嫌。
李佶まで利用しようとするなんて…(o´д`o)=3
秦湘はいつか自分の過ちに気づく時がくるの?
相変わらず莘月と衛無忌のやりとりが面白い(*´艸`*)
でも、せっかく衛無忌と莘月がいい所だったのに、司馬瓚たちに邪魔されちゃった( ̄^ ̄メ)
その司馬瓚、莘月を見る目が怖いけど…ヾ(・ω・`;)ノ
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月兒にしかぶつけられないです、この思い。。。
月兒は无忌といい感じですね。
无忌は本当に月兒のことをよく知っています。
食べ物でちゃんと釣られていました(笑)
この回、改めて懐かしく思ったのは
効果音楽。
何処かで聞いたことありませんか?
この作品は、湖南放送から時間差が少なく放映でしたが
神雕侠侶や、花千骨は放送されるか?
武媚娘傳奇は多分早期に放送予想ですが
参考用に、中国語/中文字幕
http://so.hunantv.com/so/k-風中奇緣
名無的発言者さんの「神雕侠侶」「花千骨」「武媚娘傳奇」が放送されていたというコメントを読んで、ぜひ日本で放送してくれないかな?と思いました(*´ー`*)
コメント有り難うございました。
よく考えれば確かに舞は舞ったけど琴を弾いてたのは兄…勘違いでした…
李将軍の辛いね(TT)
うささん、シン月が衛無忌を気にかける時が来ましたよ~♪
子供っぽくシン月に絡む衛無忌とあっさり流すシン月のやり取りは毎回楽しいです(*≧∀≦*)
でも九爺の出番がもっと欲しいです(*^^*)