中国時代劇「傾城の雪」第39話 あらすじ

「蔡長老、お気遣いなく」と言いながら苗玉鳳と徐恨が神繍荘に戻ってくる。苗玉鳳に駆け寄り「よかったわ。無事だったのね」と言う苗青。苗玉鳳は何者かに襲われ徐恨と一緒に崖から落ちたことを話し「私を襲ったのは、この玉佩の持ち主よ」と蔡長老に向かって虎の玉佩を見せる。その玉佩は蔡長老の物だった。

追い詰められた蔡長老は、自分の弟子を使い苗玉鳳や徐恨、長老たちを捕らえようとする。しかし先手を打っていた苗青や他の長老たちの弟子が、蔡長老の弟子たちを倒し、蔡長老の目論み通りにはいかなかった。逃れられない蔡長老は、最後に長老2人を味方につけたと思ったら大きな間違いだ、2人は私以上に荘主を批判していた、私同様に荘主の座を奪いたいと思っている、と言うと、短剣で首を斬り自害してしまう。


徐恨と2人きりになった苗玉鳳は、命を救ってくれた徐恨に感謝し「この恩に必ず報いるわ」と言う。「友達の間で他人行儀なことを言うな」と返す徐恨。「友達ですって?」と苗玉鳳が聞くと、兄妹と言いたいところだが身分が違いすぎる、でも友達なら構わないだろ?と徐恨は言う。
歩くのに支障がないなら、今夜、ここを離れたら?と言う苗玉鳳。蔡長老は死んだが、荘主の座を狙う者は他にもいる、結婚が偽装だとばれたら、あなたの身が危険だと。しかし徐恨は「ダメだ。こんな肝心な時に君を1人にできるものか」と言う。そして君と神繍荘を立て直したい、刺繍の競技会にも参加するとおば上に約束した、俺が勝て苗繍の名を上げれば繍荘の誰もが君を認める、と言う徐恨。苗玉鳳は徐恨の手を取り「ありがとう」と言う。


嘉沅は天羽から手を組もうと言われたことを考えていた。そこに学敏が来る。「方殿と手を組んで競技会に参加するつもりなの?」と聞く学敏。嘉沅は「迷ってるわ。私にできると思う?」と言う。学敏は微笑み「私がついてるわ。あなたが名を上げる絶好の機会よ」と後押しする。方殿の力を借りれば江家を再興できると。


敬亭の傷は回復していたが、意識がはっきりせずに情緒不安になっていた。医者はこれは心の病気、心配ごとを取り除けば治ると白玉琴や景風に話て帰って行く。

白玉琴は景風に、お父さんはこの数日ずっとお前の心配ばかりしていた、お前も子としての責任を果たし、お父さんの心配をしてあげてと涙ながらに訴える。
景風は敬亭のそばへ行き「父さん」と言う。そんな景風が徐恨に見える敬亭。「息子よ。戻ったのか」と言い、やっと会いに来てくれたと敬亭は涙を流す。「なぜ死んだんだ?きっと嘉沅のせいだろう?」と言う敬亭に「それは誤解です。自分を失ったのは誰のせいでもない。嘉沅は私が立ち直るよう励ましてくれました」と言う景風。
景風は今日から心を入れ替えると話し、敬亭を喜ばせる。


景風は嘉沅に繍荘を開かせるつもりでいた。それを知った景珍は怒りだす。私が立ち直り家に戻れたのは彼女のおかげ、糸と職人を提供するくらいいいだろう、と景風は言うが、景珍は「杭家の首を絞めるのはやめて」と許さない。両家が協力すればお互いに都合がいい、江家と共に蘇繍における威厳を取り戻すんだ、と景風が話ても納得しない景珍。
景珍は取り戻したいのは嘉沅の心だと景風に言う。それでも景風が元に戻ってくれただけで嬉しいと言う白玉琴。そんな白玉琴に、今、嘉沅に手を差し伸べれば明日には嫁に迎えるわ、夫を死なせた上に子供まで抱えているのよ、そんな女より佩芸のほうがまだましだったわ、と景珍は言う。景風は低俗にも程があると怒り出て行く。

景風ばかりひいきする白玉琴に、いつも母さんのそばにいて繍荘を守っているのはこの私だと景珍は不満をぶつける。景風が意気消沈し仕事を放り出した時、お前は嘉沅のために訪ねてきた方殿にいい顔をして、心にもないのに私に彼女の釈放を求めた、方殿の機嫌を取りたかったからでしょ?お父さんが危篤だという時に男の気を惹くことしか考えない子が孝行者だと言える?と言い返す白玉琴。「繍荘を守るのはいけないこと?本気で人を好きになっちゃ駄目?私のどこが間違ってるの?」と泣きながら景珍は言う。そこに「方殿を好きになったことだ」と言いながら敬亭が来る。

彼には妻がいるんだぞ、と敬亭が言うと「構わないわ」と返す景珍。敬亭は怒り、敬亭の頬を叩く。「杭家の者は側女を持つことも、側女になることも許さん。これは先祖の決まりだ。絶対に方殿の側女などにはさせんぞ」と怒鳴る敬亭。景珍は「使用人を娶ることはよくて、側女になるのは駄目なの?不公平よ」と言う。


乳母が江邸に報酬をもらいに来る。学敏は言われた通り支払おうとするが手持ちがなかった。そばにいた江福は白玉琴の金を思い出し、そこから支払う。そこに景風が来る。
江福の持っている白玉琴の金袋に気付く景風。江福はは急いで金袋を懐に隠し、買い出しに行ってしまう。
景風は学敏に嘉沅のために繍荘を開こうと思うと話す。しかし、杭家からの援助は遠慮すると断わる学敏。必要なら杭家よりも好意的な協力者に頼ると。景風は協力者が天羽だと悟る。嘉沅はもう大人、誰と手を組むかは自分で決める、と言い学敏は行ってしまう。


天羽を訪ねた景風は「一体、どういうつもりなんだ?」と言う。私が江家に協力するのを、なぜ阻むと。天羽は杭家が抱えている名職人を江家に提供すると言っても、杭家の顔色をうかがうことを嘉沅は嫌うだろうと返す。それでも「とにかく嘉沅のことに口出しするのは許さない」と言う景風。そこに嘉沅が。

景風は方殿に頼らなくても杭家が繍荘を開いてやると嘉沅に話す。しかし杭家の協力は必要ないと断わる嘉沅。「彼には下心がある」と言う景風に「いい加減に心を入れ替えたら?」と嘉沅は言う。
嘉沅は嫌な思いをさせたと天羽に謝り、叔母様と"天記"に入ると話す。来月の競技会にも私が参加すると。


嘉沅が天羽と一緒に繍荘を開くことを景風から聞き「やっぱりね。これで嘉沅の正体が分ったでしょ?いくら親切にしても恩を仇で返す。嘉沅らしいわ」と言う景珍。「方殿は蘇州に留まって、杭家と張り合う気かしら?」と白玉琴が言うと、景珍は「そのようね。競技会にも参加すると触れ回ってるわ」と話す。今回の競技会に杭家が参加しないからだそうよ、荘主は床に伏し、跡取り息子は手が動かない、この機に嘉沅と組みうちに恥をかかす気ね、と。怒った景風は「私の手は問題ない。必ず参加する」と言う。


徐恨は競技会の予選に出品する刺繍をどんなものにしようかと考えていた。手の具合を心配する苗玉鳳に、なぜ矢の形に縫合したのか聞く徐恨。「苗族には矢を贈って平穏無事を願う風習があるの」と苗玉鳳は答える。
題材が勝敗を左右すると思った苗玉鳳と徐恨は、意見を聞こうと苗青の部屋へ行く。

部屋に苗青の姿はなかった。
鳥かごに入っている小鳥を出そうとする苗玉鳳。その時、鳥かごの中の仕掛けを触り、隠し扉が開いてしまう。小鳥が隠し扉の中へ入って行き、追いかける徐恨と苗玉鳳。そして2人は一級品の刺繍が飾られているのを目にする。

1つ1つの刺繍を見ていた徐恨は、徐雷の姿絵を見つけ驚く。そこに苗青が来る。「なぜ俺の父の姿が?」と聞く徐恨。実際には伯父だが、俺を我が子のように育ててくれたと。徐恨がなぜ除瑾のことを訪ねたのかが分った苗青は、自分と除瑾は幼なじみだったと話しだす。

感性の優れた除瑾は、若くして繍荘一の職人になり前途洋々だった、だが"刺繍の神"の江学文が現れ、神繍荘の奥義を習得し、この地で商売をしたいと言った、除瑾は自分の命を担保に彼を留め置く許しを得たが、除瑾から恩義を授けた学文は去ってから戻らなかった、恩義を漏らせば死罪になる、子供を産んだ除瑾を帰郷した徐雷と私でかくまったが、それを知った兄(荘主)は憤慨し除瑾親子を死罪の罪で捕らえた、徐雷が免罪を求めに来た時、兄に双子が生まれ、徐雷は玉鳳の妹・玉龍を誘拐し兄を脅迫した、兄は娘を救うために除瑾をこっそり逃がしたが、除瑾は追っ手に捕らえれ火あぶりに、徐雷は怒り兄の娘を殺すと言い、除瑾の息子を連れて姿を消してしまったと言う苗青。

話を聞いた徐恨は、最後に着いた蘇州で学文と会い、復讐を遂げたと言う。「それなら、よかったわ。お祝いをしましょう」と苗青は言うが、母さんが俺を産んだせいで俺に天罰が下ったと徐恨はそんな気になれない。みんなどうかしてる、と叫び、飛び出して行く徐恨。苗玉鳳は追いかける。


母さんが俺を産んだ時からバカげた人生が始ったと、悲しそうに笑う徐恨。「親たちの過ちなのに、なぜ自分を卑下するの?」と苗玉鳳が聞くと、徐恨は自分が実の父親への復讐に利用されたこと、実の妹を愛し、結婚して子供まで生まれたことを話す。伯父も誤って殺めたと。
伯父にも妻子にも合わす顔がないと涙を流す徐恨の肩に苗玉鳳は手を置く。


景珍は天羽に会いに行く。茶を飲みながら商談をしたいと話す景珍。しかし天羽は「せっかくだが、うちの糸では役にたたないだろう」と言うと行ってしまう。

景珍が屋敷に帰ると、敬亭が景珍のために仲人を呼んでいた。遠い湖南に嫁がせようとしていると知り、仲人を追い返してしまう景珍。
方殿を誘惑せずに済むよう遠くへ嫁がせてやると言う敬亭に、そうね、私は恥しらずでふしだらな女よ、湖南に行っても男を誘惑し離縁されるに決まってる、と景珍は言う。激怒した敬亭は、景珍の頬を叩いた後、苦しそうに倒れてしまう。


ーつづくー


景風は…まだ、きっと嘉沅が好きなんだよね。
もっと嘉沅の気持ちを考えられたらいいんだけど…。

徐恨のお母さんのことが分りました。
火あぶりになった理由も(；_；)
敬亭がやっぱりすべて悪いよね。
それにしても、まさか徐雷が佩芸を誘拐していたなんて…。
佩芸も神繍荘で姉妹と暮らせていたはずなのに。
苗玉鳳だって妹がいたら心強かったはず"(ノ_・、)"
せめて佩芸が生きててくれたら…切ないです。

景珍がどんどん敬亭に盾突くようになっているような…(￣-￣;)
最後に敬亭が倒れたけど、心配もしていないように見えたけど???
自分のことしか考えてないよねヾ(・ω・`;)ノ



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