杏仁と一緒に教えてもらった方法で勝てたと言う班淑(はんしゅく)からの手紙をもらう衛英(えいえい)。それに「霍恒(かくこう/霍将軍)がまた姚(よう)師姉(姚女傅)に殴られた。慰めてあげてね」と書いてあり、衛英は笑いながら「そんなことまで書くか。阿萱(あけん)、君の師妹ときたら…実に自由奔放だ」とつぶやく。
霍将軍の手当てをした衛英は「女性と誠実に付き合え」と言う。「だが俺は天下の美女を見尽くしたい。お前にとって1人の女を思い続けることが愛なのだろうが、俺は鄧騭(とうしつ/鄧将軍)みたいに納得するまで女を追いたい」と言う霍将軍。衛英が姚女傅をどう思うか聞くと、霍将軍は「からかうと面白い」と答える。もちろん姚絹(姚女傅)は好きさ、美女なら俺は誰でも好きなんだと。それを鶏汁を持って来た姚女傅が聞いてしまう。
気づいた霍将軍が姚女傅を追いかける。涙を流している姚女傅に、軽い調子で謝る霍将軍。「俺は頭を打ったから話がでたらめになる。君の鶏汁を飲んだら治る」と霍将軍が言い、姚女傅は「勝手に飲みなさい」と霍将軍の足に投げつけて行ってしまう。「天罰だ」と言う衛英。
阿双(あそう)は甲班の講義中、窓から見える乙班の班淑の講義が面白くて笑ってしまう。怒った寇女傅は、阿双に壁際に立つことと「論語」の書き取りを3回する罰を与える。
講義後。泣いている阿双を友達2人が慰める。「班助手の授業のほうが100倍も面白いわ」と言う阿双。いっそ私は乙班に行きたいと。
長兄が鄧将軍の下で働いている友達の1人が「寇女傅を嫌って祝言を延ばしているそうよ」と話し、阿双たちは笑いながら「行き遅れてるから性格が歪むのね」と言う。それを寇女傅が聞いていた。
叱りに行こうとする寇女傅の前に班淑が現れる。「学徒は出任せを言うものよ。寇女傅は本気にしないでしょ?」と言う班淑。班淑は寇女傅に「決着はついたんだから、もう対立するのはよしましょう」と言う。やりすぎの私が悪いと叔母に手紙で言われたと。講義のことを曹大家(そうたいこ)に話したと聞いた寇女傅は、寇家がバカにされたと思ってしまう。
怒る寇女傅に「私を追い出せなかったのが不満なのね?」と言う班淑。寇女傅が「薄っぺらな講義だったわ」と言うと、班淑は「甲班の学徒が乙班に行きたいと言ってた。薄っぺらなのはどっち?」と言い返す。「それなら、もう一度、勝負しましょう」と寇女傅が言う。同時に講義して最後に残った生徒の数が多い方が勝ちだと。
班淑が負ければ、班家にある東方朔(とうほうさく)が書いた“清華 門に満つ”の扁額を下し、班家の門前で焼き払うことに。寇女傅が負ければ女傅を辞め内学堂から出て行くことになる。
翌日。班淑と寇女傅は「詩経」の「関雎」という同じ題材で講義を始める。学徒たちは好きな講義を聴き、興味があるほうへ講義の途中でも移って構わない。
いつもと同じ話をする寇女傅の話をつまらないと感じる学徒たち。一方の班淑は籠に入った“関雎”を用意していた。すぐに乙班に生きた関雎がいると甲班に教えに行く阿双。甲班にいた生徒のほとんどが乙班へ行ってしまう。
終了の鐘が鳴った時には甲班に残っていた学徒は4人だけだった。
学徒たちを帰らせた寇女傅は、女傅に採用された時に皇太后からもらった玉の櫛を髪から取ると、涙を流しながら投げてしまう。それを受け止める班淑。
班淑は櫛を寇女傅の手に返し「約束は忘れて。私は心が広いの、追い出さない。叔母も言ってた、私たちは縁があるのだから仲良くするほうがいい」と言う。今までのことを謝り「今後は師妹と呼んでいいかしら?」と言う寇女傅。班淑はうなずく。
寇女傅が班淑と仲直りしたのは見せかけだけだった。班淑が辱めた後でわざと恩を着せ、自分を利用して度量の大きさを誇示したとしか思わない寇女傅。
寇女傅は碧玉(へきぎょく)と結託し、班淑が恩着せがましい言葉で侮辱したり、たきつけられて罠にかかってしまったと北郷公主に話す。それを信じた北郷公主は「遅くとも明後日にはいいものを見せてあげる」と言う。「気持ちはうれしいけど、班淑はあなたの師匠よ。放ってはおけない」とわざと言う寇女傅。北郷公主は「私の責任でやるわ。姉さんは知らなかったことに」と言うと部屋を出て行く。
涙を拭きながら「人の刀で斬るのは、自分でやるよりいいわ」と寇女傅は言う。
帰り際、師姐から引き継いだという「春秋公羊伝」2巻を姚女傅から班淑は受け取る。
霍将軍に声をかけられ、慌てて馬車に乗って行ってしまう姚女傅。姚女傅をもてあそんだことを班淑が責めると「もてあそんでない。真剣だ」と霍将軍は言う。“美女なら誰でも好き”と言ったのも言葉のあやだったのに本気にされた、軽口をたたくのは俺の癖、あの性格ではからかわないと親しくなれないと。霍将軍の気持ちが分かり、班淑は姚女傅の家を教える。
北郷公主から報酬をもらった宦官は、馬車で帰っていた班淑を4人の男に襲わせる。必死で「春秋公羊伝」の書物を使って身を守る班淑。そんな班淑を衛英が助けてくれ、男たちは逃げて行く。
貴重な「春秋公羊伝」が破れ、他の物で防御したり馬で逃げればよかったと怒る衛英。書物を武器にして戦うな、宝物をお前の犠牲にするな、と。「書物をダメにしたのは悪かった。でも次に襲われても同じようにすると思う。書物より人の命のほうが大事だわ。たとえ天帝が書いたものでも同じよ」と言うと、班淑は馬に乗って行ってしまう。
酒場に寄った班淑は、酒を飲みながら泣き出す。その声は外まで届いていた。酒場の前を通りかかった鄧将軍は「俺の出番だ」と秦壊に言うと酒場に入っていく。
「衛英のバカ野郎」と大声で言っている班淑と再会する鄧将軍。鄧将軍は班淑と一緒に酒を飲む。
酔った班淑は、衛英も白将軍も寇女傅も私をいじめると鄧将軍に泣きながら話す。“師妹と呼びたい”と言われたのも芝居だと。鄧将軍も皇太后が妹だから、どんなに頑張ってもひいきされてると大臣たちに言われる、俺も衛英を憎んでいる、君と同じ苦しみを抱えていると言う。そして「月錦(げっきん)よ、許してくれ。君を1人にしたせいで牢で死なせた」と涙を流す鄧将軍。鄧将軍は班淑に屋敷へ来いと言ったのは、班淑がしぐさも話し方も表情も月錦にそっくりだからだと言う。
「俺のところへ来い。大切にする」と鄧将軍が言い、班淑は承知するふりをして首の後ろを叩き、鄧将軍を気絶させてしまう。
衛英は班家へ行くが班淑は戻っていなかった。
姚女傅の屋敷へ行って事情を話した衛英は「劉萱師姐のことで異民族を恨み班勇(はんゆう)殿も許せないのよね?班勇殿にとって劉萱師姐は叔母・曹大家の養女なのよ。故意に身内を見殺しになどしないわ」と姚女傅から言われる。さらに姚女傅から、朝廷が班淑の父・班超を都の洛陽へ呼び戻そうとした時、班淑の母親が班超を守るため夫や息子と離れたこと、その後、漠北の盗賊に襲われ班淑を出産直後に亡くなったことを聞く衛英。
西域が何十年も平和だったことの裏で班淑の家族が犠牲になっていたことを知り、自分の心が狭かったことを衛英は反省する。
「今度きちんと会って謝るつもりだ」と衛英は姚女傅に言う。
秦壊から起こされた時には、鄧将軍はまた縛られていた。その近くには“志あるタカはいずれ飛び立てる。好色なカマキリは雌に食される。酒に付き合ってくれたから顔には書かない”という班淑の書き置きが。「この鄧騭様の人生で、こんな面白い女は初めてだ」と笑う鄧将軍。
きっと宮城を出た時から狙われていたと思った班淑は、街を歩きながら莫東(ばくとう)に相談する。「任せろ、すぐに当たってみるよ」と言う莫東。
人々の騒ぎに気付き、2人は見に行く。そこには“知音 求め難く また共に酔いたし”と書かれた白い布が。ふっと笑う班淑。
鄧将軍は班淑の肖像画を描く。それを複製して城内の各所に貼るよう秦壊に命じる鄧将軍。
ーつづくー
寇女傅が今までのことを班淑に謝って「今後は師妹と呼んでいいかしら?」と言った時はうるうるしたのにヾ(`Д´*)ノ
碧玉と一緒に北郷公主を騙すのもひどい!!
北郷公主もいいように利用されて…いつか寇女傅がどんな人か分かったらショックを受けると思う。
班淑と再会した鄧将軍。
縛られたのに、すごく嬉しそう(*≧ω≦*)
衛英も反省してくれて良かった。
姚女傅から班淑の生い立ちを聞いて、また衛英も班淑の見方が変わるかも?
ちゃんと班淑に謝れればいいんだけど。
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策をめぐらせるばかりでは・・・
昨日放送の武則天を思い出します。
衛英に誤解されてしまいましたが、
そのおかげで、鄧将軍に再会。
姐姐仰るように、班淑に対してはちょっとマゾですね(爆)
鄧将軍の行動や発言を聞いていると、
ちゃんと班淑を大切にしていますよね。
でも、班淑の思いは違うので、それは仕方のないことですが。。。
張り紙、どうなるのでしょうか?w