傲天はそんな人じゃないわ、絶対にウソよ、信じてるもの、と自分にも言い聞かせるように公孫毅に言う路雲霏。それでも公孫毅は「柳傲天のおかげで路不凡を捕らえられた。傲天の大手柄である」と言う。傲天からもらった玉飾りを握りしめる雲霏。
傲天は不凡鏢局の前で、心配しながら雲霏の帰りを待っていた。そこに、とぼとぼとした足取りの雲霏が帰ってくる。気づいた傲天は駆け寄り「ずっと待ってたんだぞ」と言う。雲霏は顔を上げ、傲天を見つめながら「あなたが父さんを捕らえたの?」と聞く。父さんが柳原を死に追いやったのね?と。傲天は目をそらし「そうだ」と答える。「ウソ…ウソだわ。全部ウソよ」と言いながらよろめく雲霏。傲天は気持ちは分かるが、過去からは逃げることはできない、一生隠せると思ったが、無理だったかと言う。
傲天が父・路不凡を陥れたと思った雲霏は、泣きながら「どうせだますなら、だまし通してよ。公孫毅の罠だと言って。もう一度、私をだましてちょうだい」と叫ぶ。傲天は雲霏の腕を両手でつかみ「君を守ろうとしたんだ。信じてくれ」と言うが、雲霏は傲天の頬を叩き「今さら何を言うの。敵を討つために私を利用して鏢局を潰そうとした上、父さんを陥れた。まだ足りないの?今度は何をするつもり?」と言う。
涙を流し「君を守れると思ったが、俺たちは負けたようだ、運命に…。少しずつ説明するつもりだった」と言う傲天。雲霏は「そんなウソ、もう信じないわ」と言うと、玉飾りを地面に投げ捨て行ってしまう。
ひざまずき玉飾りを手に取った傲天は涙が止らない。
公孫毅が牢に入れられた不凡に会いに来る。傲天を利用した公孫毅に「お前だからこそ、こんな卑怯な手を思いつく」と不凡が言うと、笑いながら「私が卑怯?柳傲天の敵討ちに協力したのだ。親切だと言ってほしいな」と言う公孫毅。そして公孫毅はわざと「お前が武器を密造していたとは、さすがの私も驚いたぞ」と言って不凡を怒らせる。さらに、千面仁が吐いたぞ、すべて自分の罪だと潔く認めるのだ、そうすれば昔のよしみで鏢局の者たちは見逃してやる、だが調査に協力せず否認するのなら、共謀者がいないか鏢局を調べさせてもらう、娘や義母にも容疑が及ぶと言う。
落ち込んでいる雲霏に「まさか過去にそんな因縁があったとはね。予測できなくて当然だわ。それが世の常よ」と祖母が声をかける。座っていた雲霏は、涙を流しながら立ち上がると「鏢局を潰そうとしたって、そうはいかないわ。父さんや働いてる人たちのために必ず守り抜く」と力強く言う。「その意気よ」と言った祖母は、不凡が一人娘のお前を息子のように育てたのも強くなってほしいから、父親が捕らえられた今、お前が屋台骨だと励ます。
雲霏は傲天を父親に近づけたことを後悔していた。そんな雲霏に、お前が悪いわけではない、傲天はお前と出会わなくても、いずれ敵討ちをするために不凡に近づいてたと言う祖母。そして傲天を憎む雲霏に、憎むのではなく、不凡を助けることを考えるように祖母は言う。そこに「お義母様。雲霏」と言いながら柳二妹が現れる。「私もついてる」と言う二妹。二妹は天地がひっくり返っても不凡から離れないと言う。
翌日。不凡を"斬首に処す"という告示が貼り出される。人々は驚き、雲霏はつらい気持ちで告示を見つめる。
千面仁が釈放され、長安府衙から出て来る。その後をつける墨瞳。
ひと足違いで長安府衙に来た雲霏は、千面仁が釈放され、さっき帰ったと聞く。
ひと気のない場所で、黒装束の者が千面仁を襲う。剣を突きつけられ追い詰められた千面仁は「公孫殿に命じられ十数年。正体を明かさぬよう務めは果たしてきたつもりだ」と言う。黒装束の者は顔を隠していた布を外す。そこに現れた顔を見て「柳傲天?」と驚く千面仁。
一方、傷を負わされた墨瞳は、追いかけてくる数人の男たちから逃げていた。"誰が襲撃を?目的は何なの?千面仁?それとも私の命?"と思う墨瞳。
急いで鏢局に戻ってきた雲霏だったが、千面仁は帰っていなかった。不凡が捕われてからいろんなことが起こっている、全部つながっているかもしれない、誰かが背後で画策しているのよ、と話す祖母。
傲天は千面仁を東方婉児の元へ連れていく。千面仁は露見した以上、悪あがきはしない、さっさと殺してくれと言う。しかし「殺すには惜しい。相応の使い道があるからな」と言う傲天。
東方婉児と2人きりになった傲天は、路不凡を排除し、私と路雲霏を反目させるという公孫毅の目的は果たされたが、あの武器から彼の野心が見て取れ収穫もあったと話す。ついに正面から我々と戦うつもりなのでしようと。しかし確実な証拠はなく、手をこまねくしかないと言う東方婉児。傲天は千面仁の失踪を知れば必ず動揺する、あらゆる手を講じて千面仁を捜そうといるはず、向こうが動けば我々も探りやすいと返す。
千面仁が姿を消したと墨瞳に報告され、動揺する公孫毅。千面仁が私の密偵だと傲天に気づかれてみろ、致命傷になってしまうぞと公孫毅は墨瞳を怒鳴りつける。あと一歩のところで、しくじってしまうとはと。公孫毅はどんな手段を使ってでも必ず千面仁を見けだすよう墨瞳に命じる。そこに剣を持った聶文星が入ってくる。
守るために公孫毅の前に立ち、両手を広げる墨瞳、文星は剣を向けながら「どけ、決着をつける」と言う。しかし「いけません。お父様ですよ」と言い墨瞳はどこうとしない。そんな墨瞳に「野心のために人の命を軽んじる奴など父ではない」と言い放つ文星。
不凡を救うことはできなくても、少なくとも家族は浮かばれると思っている文星に、公孫毅は「身内を殺して他人を思いやるとは、いつの間にこれほど慈悲深い息子に育った?」と言う。"身内"という言葉が皮肉にしか聞こえない文星は「あなたに利用された瞬間、私は唯一の身内を失ったのだ」と叫ぶ。
私を殺して路家がお前に感謝するとでも?路雲霏がお前の腕に飛び込むとでも思うか?と言う公孫毅。少しは頭を冷やせ、お前の情報のせいで奴らは奈落の底へと突き落とされたと。「私も陥れられた」と文星は言うが、奴らを一度裏切っているお前を誰が信じる、それにもはや路不凡は救えないと公孫毅は言う。
その手で私を殺せば、一時的に鬱憤は晴らせるが、実の父を手にかけたという事実にお前は一生さいなまれることになると言う公孫毅。文星は叫び声をあげると、持っていた剣を投げつける。勢いよく公孫毅の横を飛んでいき、壁に突き刺さる剣。
剣を持った雲霏は、傲天の住まいへ行く。千面仁を捕らえた傲天に「彼だけが父さんの無実を証明できるのよ」と言う雲霏。「だからこそ解放することはできない」と傲天は返す。そんなに父さんを殺したい?と雲霏は聞く。そして「何て残酷なの。死を持って償えば、あなたの恨みは消える?だったら私が代わりに父さんの罪を償うわ」と雲霏は言う。
雲霏はどうなろうと後悔しないと言い、鞘から剣を抜く。傲天が「やれよ」と言うと、傲天を突こうとする雲霏。しかし傲天は身動きしない。「なぜ、よけないの?」と聞く雲霏に、傲天は「そのひと太刀で君の恨みが消えるなら、喜んで剣を受けよう」と答え、向けられた剣刃を握る。とっさに雲霏は剣を引き、傲天の手から血が流れる。
涙をこらえながら雲霏は「私が動揺するとでも?父さんに何かあれば、絶対に許さない」と言い、その場を後にしようと歩き出す。傲天は「待て」と止め、復讐に来たのなら俺を斬るべきだろ、なぜ手を止めたと言う。「何度も自分に言い聞かせたわ。あなたを見たら躊躇なく斬れってね」と言う雲霏。そして雲霏はあなたの心を見抜けなかった自分が腹立たしいと言う。今度来る時は助っ人を呼べ、俺は倒せないぞ、剣は人と違って情けを持たないと言う傲天。人も情けを捨てれば剣よりも怖い、7日以内に父さんの無実を証明する、復讐を阻止すると雲霏は言い返し去って行く。雲霏の後ろ姿を見つめながら、傲天は傷ついた手で拳を握る。
傲天の家に訪ねてきた東方婉児は、なぜ雲霏に真実を隠すのか傲天に聞く。傲天は説明するつもりだったが、その機会がなくて幸いだったと言う。東方婉児が「なぜ?」と聞くと、雲霏の性格なら真相を知れば公孫毅に復讐する、深入りさせてしまうのは危険だと答える傲天。ならばいっそ俺を恨ませた方が安全、公孫毅にとって私は最大の邪魔者、彼女は私の弱みで利用価値があれば公孫毅も手を出さないと。傲天の一途な想いを知り「彼女があなたの愛に気づけばいいのだけど」と東方婉児は言う。
墨瞳が部屋にいる文星に剣を届けに来る。反発ばかりしても傷つけ合うだけ、弱さを見せてこそ自分を守れると話す墨瞳。共に育った墨瞳とは互いに理解してると言えると文星が言うと「若様は旦那様の愛息。理解するなど恐れ多いです」と墨瞳は返す。文星は空しそうに笑うと、ずっと君のことをうらやんでいたと言う。君は父の信頼を得た、私には到底無理だと。
座った文星は剣を抜くと、長年、物乞いのように父の愛と信頼を求めてきたが、手に入れたのは冷たいまなざしと叱責だけだと言い、怒りを込めて剣を床に向かって下ろす。剣は折れ、墨瞳は驚く。
墨瞳を下がらせた文星は、折れた剣を見つめながら剣が壁に突き刺さった時のことを思い出す。「まさか、あの壁に秘密が?」と思う文星。
女将に弘文学院の場所を聞いた喬妹は、見つけた学院が名門らしくなくみすぼらしい建物だと思う。その時、駆けて行く金仁彬を見かける喬妹。
建物に入った金仁彬は、中で待っていた宋文文、范大同、慕容月、元芳、劉瑶瑶に「あの道は行き止まりだった」と話す。今までの恩を返すためにも、ひと肌脱がないとと言う大同。皆で手分けして敵を皆殺しだと。立ち聞きをしていた喬妹は"仁彬さんは盗賊に加わってるのかしら?いつの間に悪い道に足を踏み入れたの?"と思ってしまう。
手掛かりを捜すため、文文は鉄を売買した時の帳簿を呉天宝に見せてもらうことに。文文は一緒に来た大同と、わざと慕容月と金仁彬も酒楼で調べていると天宝に話す。金仁彬は真面目で打たれ強い、天宝の逆境もたいしたことないと言ってた、慕容月と姻戚関係になれば…と。慌てた天宝は急いで酒楼へ駆けて行く。「ほらね?ちょっと刺激するだけで焦る」と言う文文。
金仁彬の後をつけていた喬妹は、酒楼で慕容月と話す金仁彬を見て、美しい令嬢に心を奪われてしまったと思ってしまう。
慕容月がお茶をこぼしてしまい、手巾で拭く金仁彬。そこに天宝が来る。金仁彬を慕容月から離し「調査にかこつけて、小月(慕容月)に近づいてるな?」と怒る天宝。しかも公衆の面前で手を出すなんて、と。
天宝に責められた金仁彬は、火傷を心配しただけだぞ、と納得できずに街を歩いていた。そんな中、ふと、金仁彬は尾行されていることに気づく。有り金を奪われたら生活できなくなると思った金仁彬は、路地へ誘い込み、棒で殴ろうとする。その相手が喬妹だと分かり、驚く金仁彬。
すっかり誤解をしている喬妹は「あなたが故郷に錦を飾る日を待ってたのに、全部ウソなのね」と言う。違う、と金仁彬は否定するが、仁彬さんにはガッカリだわ、と喬妹は行きそうに。慌てて大通りまで追いかけた金仁彬は「釈明を聞けとは言わない。だけど、これだけは分かってくれ。君が突然現れて、どんなに嬉しいか」と言う。毎晩のように君を想い、恋しさを募らせてきた、長安にいても心は君のもとにあると。それでも「信じないわ」と喬妹に言われ、金仁彬は人通りの多いその場で喬妹に口づけをする。そんな2人を見た文文と大同は驚く。
ーつづくー
千面仁が・・・・・・。
でも、やれるのは千面仁しかいないものね(;_;)
すっかり傲天のことを雲霏が誤解してしまって悲しい"(ノ_・、)"
でも雲霏を公孫毅から守るために、自分を恨ませている傲天はカッコいい!!
だけどだけど傲天が切ないよぉぉぉぉぉぉぉ(;△;)
慕容月の手を手巾で拭く金仁彬の腕を、ぺたぺたぺたぺたぺたと叩く天宝がツボ(≧∇≦)ノ彡
こんなところで何度もリピしちゃった(*´艸`*)
それにしても、金仁彬に恋人がいたなんてー!!!
さらに人前で堂々と口づけしちゃうなんて凄いo(≧∇≦o)
天宝も素直になった方がいいよね。
文星が何かに気づいたみたい?
次はどんな展開が待っているんだろう?
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呉天宝と慕容月はなんとか鞘に収まりそうで良かったです。
雲霏は公孫毅の思い通り?に誤解したままになっていますが、千面仁も傲天に捕えられ何とか収まりますかね。
文星はやっぱり切なくて。
公孫毅の味方はどんな人達?が残っているのでしょうか。加治屋さん達は人質を取られているような事を言っていましたが、皆人質を取られて脅迫されながら従っている???
最後は皆の笑っている顔を見たいです。
あと、金仁彬。前にお金目当てで慕容月に言い寄った事もありましたが、まさか喬妹のような女性がいたとは!
そして、傲天たちも。。。
そんな中で、
天宝の反応がよかったですねw
大同たちは本当に友達思いでしたね。
あとラストのキスも!!
不凡パパが心配ですが、
おばあさまの冷静さが流石ですね。
このパワーでいいラストになりますように!
学院の建物は使えないのでしょうか。
本当に一言だけのコメントで失礼しました
剣を向けられても~
手に傷を負っても、公孫毅から守ると。。
格好いいけど~((T_T))
千面仁が‥‥そんな前から潜り込んでたなんて
以前どなたか~後々千面仁が何か~と
書かれてた方があったですよね。
文星が壁の所がおかしいと
何か助け舟~?でも文星も~((T_T))
((T_T))シーンの中で
二妹が 出てくると普通の所でも
"ラブコメ“になって~シリアス感が救われます!
"続“の秘書さんと比べたら
スゴい温度差(?) どちらが素の武小姐?
"続“と言えば仁彬がロチューする所。
記者会見場に藍蘭が間に合わず、張暁が急きょ女官衣装で殷正とキスする場面を
思い出しました!
今まで仕送りか身分がばれないかの心配ばっかりしてたのにネ(*^^*)