雪の舞う中、氷った川を歩いていた劉秀(りゅうしゅう)や麗華(れいか)たち。そこに馬に乗った敵が迫って来る。
麗華は劉秀たちへ逃げるように言うと、槍を持ち、1人で敵へ向かって行く。劉秀は追いかけようとするが、止められて行く事ができない。
戦う中で氷が割れ、麗華は敵の矢により氷水へ沈んで行く。
ー西暦8年。王莽が帝位を奪い国号を“新”とした。新朝の成立により前漢は滅亡する。王莽が復古主義に基づく改革を断行した結果、各地で反乱が起こり民は苦しみにあえいだー
陰家荘。活発な麗華は手製の翼で空を飛ぼうとしていた。侍女の臙脂(えんじ)たちが止めようとするが、麗華は聞こうとしない。
幼なじみの鄧禹(とうう)は甥・鄧奉(とうほう)を連れて陰家荘へ。
鄧禹から自分が想いを寄せている麗華は普通の女子とは違うと聞いていた鄧奉は、翼をつけた麗華を見て「確かに変わった女子だ」とつぶやく。
麗華を止めるために思わず「私が代わりに飛ぶ」と言ってしまう鄧禹。しかし、飛ぶ勇気はなく、興味津々に「私が試してみても?」と言う鄧奉にさっさと任せてしまう。
鄧奉は翼を動かし始めは順調に飛べていたが、屋敷にぶつかり落下してしまう。急いで鄧奉に駆け寄る麗華と鄧禹。鄧奉はたいした怪我はしていなかったが、その騒ぎのを麗華の兄・陰識(いんしき)に見られる。
からくりで遊んではいけないと蔡(さい)伯父上から言われていた麗華が、数日も経たないうちにまた騒動を起こした事を怒り、陰識は10日間部屋にこもり反省するように言う。
母は麗華を早く結婚させたいと思っていた。しかし女性らしい格好をさせられても、いつも駆け回っている麗華はうまく歩く事ができない。
従姉の鄧嬋(とうせん)を呼んだ麗華。
麗華は鄧嬋のそばに置いてあった玉佩を手に持つと「兄上に作った玉佩ね。なぜ直接、気持ちを打ち明けないの?」と聞く。鄧嬋は「正室がいる殿方に嫁ぐなんて兄が許さない」と答える。麗華が妾でもいいかは従姉さん次第でしょう?と言うと、鄧嬋は「妾は侍女も同然だから、もちろん嫌よ」と返す。
鄧嬋は麗華が書いていた“青青たる子が矜 悠悠たる我が心”を口に出して読む。その続きを「“たとえ我 往かずとも 子 なんぞ来らざる”」と言う麗華。何のつもり?と鄧嬋は言うが、麗華も分からないと言う。「女の嫁ぎ先は親が決めるものよ。家族の優しさに甘えて、身勝手を通しては駄目」と言う鄧嬋。麗華は「自分の気持ちに正直なだけよ」と言い返す。書物で読んだわ、運命を決めるのは天ではなく己なの、私は嫌いな人には嫁がない、と。
鄧嬋は「鄧禹とは仲良しでしょう?」と言うが、麗華は単なる友人として好きなだけだと話す。「つまり待ってる人がいるのね」と言う鄧嬋。麗華は鄧嬋から名前を聞かれるが「分からないわ、覚えてないの」と答える。覚えているのは後ろ姿だけだと。
劉秀に厳子陵(げんしりょう)が会いに来る。
学費も食費も払えないのに高価な絹を買う劉秀に「想い人に全財産をつぎ込む気か?」と言う厳子陵。劉秀は麗華のために、5年もの間、数々の書物を写していた。麗華が嫁いでいたらどうする?と聞く厳子陵に、劉秀は「嫁入り道具として送るさ。とにかく麗華が幸せなら、それで満足だ」と言う。
厳子陵は「陰家は豪族だ。書物ごときでは娘を農家に渡すまい。夢を見るのも大概にしろ」と言う。「豪族は何人も妻を娶るが、私はただ1人と添い遂げる。麗華も豪族より、農家に嫁ぎたいと言ってた。私はわずかな田畑しか持たないが、愛した人を生涯守り抜く」と劉秀は返す。
厳子陵は王尋(おうじん)が太学に来た時にくすねたという“令”と書かれた札を渡す。近頃は強盗が増えている、帰郷の道中、役に立つはずだ、と。それを劉秀は遠慮なく受け取る。
“嫁いでいたらどうする?”という厳子陵の言葉が頭をよぎった劉秀は、子供の頃、転びそうになった麗華を助けた出会いを思い返す。“麗華、元気にしているか?”と心の中で語りかける劉秀。
劉秀は帰郷の途中、賊に襲われている過珊彤(かさんとう)とその母を見かける。
札を見せ、大司徒・王尋の参軍だと偽り、賊から2人を助けた劉秀。劉秀は2人を自分の馬車に乗せることに。「誠に参軍なので?」と聞かれ「私は太学の学生・劉です。字は文淑(ぶんしゅく)」と劉秀は言う。
馬車が揺れ、血の付いていた過珊彤の手が書物に触れ汚れる。申し訳なさそうにする過珊彤に、劉秀は「持ち主がいないゆえ構わぬ」と言う。
慌てて逃げた賊だったが、劉秀が甲冑を着ていなかったことに気付き追いかけてくる。母子を逃がすため、自分だけ馬車から降りる劉秀。心配する過珊彤に、劉秀は「縁があれば、また会おう」と言う。
走り去る馬車から劉秀を見つめ“また会えるわ。必ず再会しましょう”と思う過珊彤。
自分の前まで来た賊の呉漢(ごかん)に「この場で殺してやる。覚悟しろ」と劉秀は言われる。槍を向ける呉漢に剣を向ける劉秀。その時、馬に乗った劉秀の兄・劉縯(りゅうえん)が助けに来る。
劉縯に馬から落とされ、潔く負けを認める呉漢。仲間は見逃してほしいと頼む呉漢の義侠心に、劉縯は仲間とともに私の傘下に入らないか?と誘う。しかし呉漢はそれを断わる。
劉秀は呉漢たちを許し、賊はその場を去って行く。
劉秀は食事の最中、麗華が数ある縁談を決して承諾しないと耳にする。「陰家は縁談を断わるにしても角が立たぬよう賢く振る舞っている。麗華も賢明ゆえ、文淑と鄧禹が惚れ込むのは当然だ」と義兄の鄧晨(とうしん)が言う。それを聞いた鄧嬋が「秀兄さんは麗華と知り合い?」と聞く。「面識はない。ただ評判を聞き、慕っているだけだ」とごまかす劉秀。劉秀の妹・劉伯姫(りゅうはくき)が「陰麗華に想い人でも?」と鄧嬋に言う。鄧嬋は「想い人ではないけれど、忘れられない殿方がいるの」と答える。麗華にも正体は分からず、後ろ姿を覚えているだけだとか、と。
“麗華、君の記憶に残る後ろ姿は私なのか?”と劉秀は考えながら、倒れた書棚から麗華を助けた時の事を思い返す。その時、兄代わりになると約束した劉秀。
陰家へ行く劉秀は、鄧晨に付き添ってもらう。「縁談を断わられたとしても、麗華にひと目会いたいのです」と話す劉秀。
贈り物がない劉秀は、道端の草を使ってあるものを作る事に。
鄧禹と母が陰識に頼み、麗華は鄧家に行く外出が許される。馬車に乗った麗華は、しゃがみ込んでいる劉秀の後ろ姿を見かける。忘れられない後ろ姿と重なる麗華。
劉秀が作った草で編んだ鳶を見た陰識は「久しぶりに我が屋敷を訪れた目的が、草で編んだ鳶を麗華に渡すためか」とあきれたように言う。「麗華は気に入るはず」と言う劉秀。高価ではなくともも真心を込めたと。陰識は「5年前に誓ったはずだ。二度と麗華に過去を思い出させぬと」と言う。劉秀は「誤解なきよう。私は、ひと目、麗華に会いたいだけです」と返す。
「麗華は過去を忘れ幸せな日々を送っている。お前も兄なら分かるはずだ。妹が過去を思い出して苦しむ姿は見たくない」と言う陰識。劉秀は「ご安心を。誓いは違えません。ただ懐かしさが募ったのです。遠くから見るだけで構いません」と言う。陰識は「いいか。妹はお前を忘れた。会ったところで何になる?」と聞く。「文淑は麗華を想い続けてきた。誓いゆえ交流を断ったが愛情は変わらない。麗華の婿を決めかねているようだが、文淑ならば家柄も人柄も申し分なかろう」と言う鄧晨。
陰識は「ご冗談を。文淑は高祖の子孫だ。その兄・劉縯は南陽の若者に絶大な支持を得ている。近頃では漢の復興を目指し、賢者を集めているとか。いつか大志を果たすつもりだろう。平凡な我が陰家では、到底、釣り合わぬ」と言う。「私は違います。都を警護する執金吾で満足です。麗華に合せてください」と頼む劉秀。陰識は「拒んでいるわけではない。麗華は今、鄧家にいる。どうしてもこれ(鳶)を渡したければ、鄧禹の屋敷に行くとよい」と言う。
鳶を受け取り「お気持ちはく分かりました。私はこれで失礼します」と言い、劉秀と鄧晨は出て行く。
鄧宅。会いに来た鄧禹との再会に喜ぶ劉秀。
鄧禹は朗報として「私は麗華を妻に迎えるつもりだ」と劉秀に話す。劉秀も驚くが、鄧禹を好きな劉伯姫は動揺する。
“妻に娶らば陰麗華”と思いながらも、平静を装い「婚約は?」と劉秀は聞く。「お母君と陰識殿は賛成してくださっている。いずれ結婚できるだろう」と答える鄧禹。
劉秀が「気心が知れた2人で家柄も釣り合う」と言うと、劉伯姫が「禹兄さん、まだ冠礼前では?」と言う。家庭を持つには早すぎると。しかし鄧禹は「そんなことはない。麗華とは幼なじみだ。太学を離れたのは結婚のため。昔から麗華しか娶らないと心に決めている。冠礼を終えたら正式に妻に迎えるつもりだ」と言う。
鄧禹は今度一緒に麗華に会いに行こうと誘うが、麗華は私を忘れたに違いない、と劉秀は断わる。「お前を兄と慕っていたんだぞ、3人で共に学んだ日々を忘れるはずがない。だが陰識殿に言われたことがある。“太学と文淑のことは決して触れるな”と。一体、なぜだか分かるか?」と言う鄧禹。劉秀は「ご両親の不幸に関わるからだ。その件に触れれば麗華が悲しむ。過去は忘れよう」と言う。
「麗華を娶ったら必ず大切にしろよ」と言う劉秀。鄧禹が「安心しろ。生涯、愛し抜くと誓う。婚儀には必ず来い」と言い、劉秀はうなずく。
ーつづくー
始まりました、秀麗伝。
元旦に先行放送があったけど、あえて見なかったの。(録画はしたけど)
1話目は登場人物も多かったり、登場人物の関係がややこしくて難しかったー( ̄▼ ̄|||)
最初のシーンがどう今後のストーリーと繋がっていくのか楽しみ。
そして沈んでいった麗華がどうなるのかも心配ヾ(・ω・`;)ノ
敵もいるし!!
過珊彤も気になる。
助けてもらった劉秀を好きになってしまったと思うから…。
劉秀と鄧禹は仲がいいのに同じ人を好きなのね(;д;)
麗華は鄧禹を友達以上には思っていないけど、兄や母は鄧禹との結婚を望んでいるみたいだし。
これも今後どうなっていくんだろう。
麗華が劉秀を忘れているのにも深い事情がありそう…。
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漢代のドラマも大好きなので、
始まってうれしいです!
昨日のお茶会でも話題になりましたが、
今やママになったルビー(林心如)さんが
1話からしばらくの間
元気でお転婆でかわいらしい麗華を演じているのが似合っていますよね。
1話の冒頭はともかく、袁弘さんの劉秀とは
近くて遠い円の模様ですね。
この後どのように距離が近づいていくのか楽しみです。
班淑で一押しのあの方の登場も楽しみです。
友達のおかげで見始めました。嬉しい〜
イケメン揃いでこれからが楽しみです。