李涵(りかん)/皇帝 …周渝民/ヴィック・チョウ 皇帝/憲宗の孫
黄軽風(こうけいふう)…胡冰卿/フー・ビンチン イタチの精
胡飛鸞(こひらん)…陳瑤/チェン・ヤオ 九尾狐族の末裔
李玉溪(りぎょくけい)…陳若軒/チェン・リオシュアン 王守澄の門弟
花無歓(かむかん)…韓棟/ハン・ドン 宦官/内侍少監
翠凰(すいおう)…宋楠惜/スン・ナンシー 狐族/侍女
全臻潁(ぜんしんえい)…梁婧嫻/リャン・ジンシエン 祠部主事
王守澄(おうしゅうちょう)…李彧/リー・ユー 宦官/枢密使・右丞大将軍
軽風は皇宮に戻らなくてはいけない李涵と離れたくない。「必ず会いに来る」と言う李涵に軽風は「絶対、私を忘れない?」と心配する。「ああ。今はまだ連れて帰れぬが、そなたは朕の妻だ。この点は永遠に変わらぬ」と李涵は言う。
軽風は子供の頃に出会った、はなたれの男の子が李涵だったと受け入れ難かった。「朕への愛まで冷めてしまうと?」と聞く李涵に「大いにあり得る」と返す軽風。李涵はそんな軽風に口づけする。「外見にこだわる奴め」と李涵が言い、軽風が「陛下は違うの?」と尋ねる。李涵は「あの出っ歯の妖精も今のイタチも愛している」と答え、感動した軽風は今後は外見にこだわらないと言う。再び軽風に口づけをする李涵。
李涵を見送ったあと飛鸞と会った軽風は、全臻潁が玉溪を殺すかも、と心配する。しかし飛鸞は「全さんがあんな性格になったのは玉溪への愛ゆえよ。だから玉溪を傷つけたりしないはず」と落ち着いた口調で話す。
寝台で意識を取り戻した玉溪。傍にいた全臻潁が自分の手を握っていることに気づき「離せ」と言う。全臻潁は「私は陛下の命で飛鸞を殺そうとしたの。私を恨まないで」と話す。しかし玉溪は「恨みませんが、顔を見たくない」と言う。
玉溪は起きると、全臻潁が止めるのも聞かずに部屋を出て行く。
神策府に玉溪が来ると「やっと目覚めたか。傷の具合は?」と王守澄が声をかけて来る。「大事ないので、ご安心を」と答える玉溪。
王守澄は「たかが女のために玉溪に深手を負わせるとは」と全臻潁の頬を叩く。全臻潁は「玉溪が胡婕妤をかばったので…」と釈明しようとするが、王守澄は「玉溪が惚れた女ならば、たとえ誰であろうと傷つけるな」とさえぎってしまう。
「なぜですか」と尋ねる全臻潁。王守澄は「私の権力と地位のためだ」と答える。王守澄から“妖怪は殺すべきだ”と言われていた全臻潁は納得できないが、王守澄は「まさか玉溪の愛する女が胡婕妤だとは知らなかったからだ。もし胡婕妤を殺していれば私と玉溪の父子関係はぶち壊されていた」とまた全臻潁を叩こうとする。
止めた玉溪が「もう飛鸞を傷つけなければ、今日のことは忘れます」と言う。ふっと笑い「義父上が許せば飛鸞と結ばれると思った?陛下は絶対、あの女をあなたに渡さないわよ」と玉溪に言う全臻潁。玉溪は「分かっています。魅惑の実の影響で陛下は飛鸞を他の男に渡せない。ただ、まさか殺すよう命じるとは。かくも非情な皇帝に忠義は尽くせぬ」と言う。
「私も李涵には不満だ。ただ、奴の策略にはまってしまい私の権力は大きく削がれた。一方、そなたは朝廷や軍での影響力がますます増している。もし私と手を組み陳王を皇帝にすることができれば、絶大な権力を手にできるぞ」と玉溪を説得する王守澄。玉溪が「誰かを守るための一番の方法は、陛下に恐れられるほど強い存在になること」と言い、王守澄は「陳王の即位に成功すれば、天下の実権は我ら父子が握るのだ」と話す。
「事は重大ゆえ、じっくり相談を」と玉溪が言う。その言葉を待っていた王守澄は喜ぶが、全臻潁は義父上の頭には己の権力しかなく、玉溪の心には飛鸞だけ、2人から見れば私は何の価値もないと涙を流す。王守澄は「何かの役に立てばと養女にしたが今は玉溪がおる。お前は用なしだ。私の元にいたくなければ消えろ」と追い打ちをかけ、全臻潁は駆けて行ってしまう。
翠凰は花無歓に漳王と同盟を結んだことを伝える。「今後、私はあなたのためではなく、自分のために動く」と言う翠凰。
玉溪は国を滅ぼしたくないという理由から花無歓に協力することを決める。しかし花無歓がなぜ決起を急ぐのか玉溪には腑に落ちなかった。花無歓は「時勢が英雄を作る。まだ国政が安定していない今こそ決起の時だ。それから私はもう待てない。王守澄との因縁に、そろそろ決着をつける」と話す花無歓。陛下も奴を憎んでいるがかつて奴の助けで即位した、奴を殺せば陛下は功臣さえ殺す非情な皇帝だと非難を浴びる、よって陛下としては奴の兵権や実権を奪えれば十分で命まで奪う必要はない、だが私の場合そうはいかぬ、一族300人以上が無残に殺され私は宮刑を受けた、敵は必ず討つと。
飛鸞は様子のおかしい玉溪を問い詰め、花無歓と組み、漳王を皇帝にすると聞く。「そなたと晴れて夫婦になるためだ」と玉溪が言い「さっき伝えたでしょ。陛下は私を手放すのよ」と話す飛鸞。しかし玉溪は陛下を信用できないと言う。そして情報が漏れたらもう会えなくなると、飛鸞に口止めする玉溪。
上の空で歩いていた飛鸞と偶然会った軽風。口止めされた飛鸞は玉溪から聞いたことを軽風に話すことはできないが「“用心してください”って陛下に伝えたほうがいい」とだけ言う。たぶん危険だからと。「陛下の危険は玉溪と関係が?」と軽風が聞く。飛鸞は「理由はいいから、陛下に忠告して」と言うと、逃げるように行ってしまう。
ひと目を避けて花無歓と玉溪が会う。漳王からの密書を玉溪に渡す花無歓。花無歓は「各地の兵馬はすでに集結した。今、長安に向かっている」と言う。
そんな2人の会話を軽風が聞いていたが、気配に気づかれ急いで逃げ出す。
危険を顧みず、李涵に会いに来た軽風。軽風は花無歓と玉溪が手を組み、謀反を起こすと李涵に伝える。2人は漳王の密書を受け取り、じき挙兵すると。
李涵と碁を打っていた花無歓が「さすが陛下です。苦境に陥っても打開できる。妙手ですね」と言う。「これは我ら2人の最後の対局だ。遠慮せずに友として話せ」と返す李涵。李涵は「そなたも見事だ。静かに見えるが激しさを秘め、徐々に相手を追い詰める。守備を兼ね備え、隙がない。ただ策を弄すれば石を失い、野心が大きければ完敗する」と言う。花無歓は「私はただ待っているだけです。ある機会を」と話す。
花無歓は私がこの石を取れば形勢は一気に逆転すると言う。この対局は陛下の負けだと。「確かにその石は肝心だが、それは朕の石だ。勝手に我が物にするなど規則に反する」と言う李涵。花無歓は「ええ、碁には規則がある。だが時勢には規則などない」と話す。私は目下の情勢について言ったのです、これは私と陛下の運命を左右する肝心な石ですが、結局私を選びましたと。
李涵は「我ら2人のことに、その者を巻き込むな」と言う。そして「そなたには勝つ自信が相当あるようだ。負けを認め、降参しろと言いたいのか?」と聞く李涵。花無歓は「賢明な選択をしてください」と返す。李涵は「碁においては石を奪うことは規則に反するゆえ、そなたの負けだ。現実においては朕の配下を抱き込むこともできようが、古人いわく“事を成すは天にあり”。戦いの勝敗は天意によって決まる」と話す。李涵の言う天意とは人心のことだった。
太和殿。玉溪と花無歓が組み、周注が率いる侍衛と驪山の精兵を合わせても勝ち目は3分ほどしかなかった。王守澄に令牌を渡し右神策軍を動員することになれば、また実権が宦官の手に渡ってしまう。しかし李涵は「だが譲位はせぬし、王守澄に助けも求めぬ。勝負は最後まで分からない」と言う。
玉溪が裏切り花無歓と手を組んだことが分かった王守澄。「玉溪は私に絶対忠実だとお前に言われたから、奴を信頼したのだ」と王守澄は全臻潁に怒りをぶつける。全臻潁は「陛下は保身のため、必ず義父上に助力を求めます」と言う。
王守澄は自分を敵に回せば皇位は守れないと分からせるため、李涵が泣きついてきてもすぐに助けないことにする。さらに花無歓には一族と同じ末路をたどらせ、玉溪は八つ裂きにしてやると言う。
李涵は驪山に帰るように言うが、軽風は帰ろうとしない。心を鬼にして李涵は追い出す。
花無歓との戦いに他の者を巻き込めないと思っている李涵は、後宮にいた女もみんな避難させていた。
漳王が挙兵し、花無歓や玉溪も兵を率いて皇宮に攻め込もうとしていた。
朝議では王守澄に出兵を要請し、乱を鎮めてくださいと大臣たちが李涵に言う。「陛下が過ちを認識し、右丞大将軍の令牌を私に返してくだされば、私は直ちに兵を送り陛下を救いましょう」と言う王守澄。しかし王守澄の思惑に反し「この件は、そなたの手を煩わさずに対処する」と言う李涵。
紫宸殿に花無歓率いる侍衛軍が乗り込んでくる。王守澄の首元に剣をあてる花無歓。李涵は「約束を忘れるな。朕が皇帝である限り臣下を傷つけてはならぬ」と言う。花無歓は「全員、引っ立てよ。特にこの者を厳重に見張れ」と命じる。
大臣たちも連れて行かれ、紫宸殿は李涵と花無歓だけになる。花無歓は李涵の前まで歩いて来ると「今、長安は李玉溪が握っています。皇宮は私が押さえました。漳王はこちらへ向かっています。陛下は四面楚歌。紫宸殿の玉座に座っていられるのも今日が最後です」と話す。李涵は「本当にそうなら、朕は玉座に執着せぬ」と言う。「負けない自信がおありのようだ」と言う花無歓。李涵はふと笑うと「勝負の行方は最後まで分からぬ」と返す。剣を鞘に収めた花無歓は「なるほど」と言う。
ーつづくー
王守澄は連れて行かれたけど、全臻潁が黙っていないよね。
また何か起こしそう( ̄▼ ̄|||)
こんな状況でも自信ありげな李涵。
紫宸殿に玉溪はいないので、もしかして玉溪が裏切っていないのかな?
だったら嬉しい(இωஇ )
お互いの好きな人同士が争い合ったら、軽風と飛鸞がかわいそうだし(;д;)
残りもいよいよ1話(✽ ゚д゚ ✽)
気になっているあんなことやこんなことが、どう収拾されるのか楽しみ。
でも、ちょっと怖い(≧▽≦)
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