中国時代劇「傾城の雪」第36話 あらすじ

神繍荘。苗玉鳳の誕生日を祝う苗青。外では威厳を保つことに必死な苗玉鳳も、母の死後、育ててくれた叔母・苗青の前では甘える。
若くて就任したばかりの苗玉鳳は、長老たちに見下されていた。我慢の限界だと言う苗玉鳳に、苗青は徐恨のような者をここに置くなら、裏切られないよう気をつけなさいと話す。そこに小萍が料理を運んで来る。

徐恨の様子を聞かれたは小萍は"繍荘一の美人は?"と質問されたことを話す。「お嬢様です」と答えると落胆していたと。さらに"荘主に姉妹は?"と聞かれたという小萍。「お嬢様にそっくりの友人がいるそうです」と言う小萍に顔色を変え「その人はどこに?」と苗青は言う。小萍は蘇州にいるようだと返す。


苗家祖先の位牌の前で「蘇州?もしや…。調べなければ」とつぶやく苗青。


杭家の裏口付近で紙銭をまいていた江福。今日は佩芸の誕生日だった。
江福に気づいた白玉琴は「悪霊が寄ってくる」と追い払おうとする。夢に佩芸が出てきて杭家の周りをさまよっていたと江福が話すと、さらに縁起が悪いとほうきを振り回す白玉琴。そんな白玉琴が屋敷へ戻ろうとした時、獣をつかまえる罠にかかってしまう。

江福は人を呼びに行こうとするが、人に見られたら恥さらしだと白玉琴は止める。そして、こっそり江福に外してほしいと頼む白玉琴。江福は男の自分が夫人に触れるわけにはいかないと断わるが、黙っていればいいと白玉琴は言う。
仕方なく江福は罠を外し始めるが、その様子を男2人に見られ、逢い引きしていると勘違いされる。そのことに江福と白玉琴はまったく気付かない。
罠が外れ白玉琴が屋敷へ入って行った後、江福は白玉琴が落とした金の入った袋を拾う。白玉琴に返そうと一瞬思うが、佩芸の墓を直すのに使わせてもらうと江福は思い直す。


佩芸の墓前で"今日はあなたの誕生日ね"と思いながらは嘉沅は祝いの料理を並べていた。そこに酔った景風が来る。「魂などない」と言う景風に「いい加減にしたら?」と嘉沅は怒る。佩芸が心配すると。そして愛していない人に墓参の資格はないと言い放つ嘉沅。


蘇州で刺繍の競技会が行なわれることを知った苗玉鳳は、苗繍の名を上げる絶好の機会だと思っい、自分たちも名手を選び競技会に参加し"天下一"の称号を得ようと皆に話す。しかし、長老たちは、どうせ四大繍派はお互いのために結託する、選ばれる者も決まっているはずだと反対。皆に度胸がないと思った苗玉鳳は、代表を徐恨にすると言い出す。

苗玉鳳から話を聞いた徐恨は「蘇州にだけは行かない」と頑に断わる。一生、足を踏み入れることはない、彼女が蘇州に、二度と会うわけにはいかないとつぶやくように言う徐恨。徐恨が女から逃げてきたと思い「それは情が深いのではなく、ただの臆病者よ。男なら立ち直って"天下一"の称号を得なさい。できないなら目障りよ。殺してやる」と苗玉鳳は言う。カッなった徐恨は、自分の右手を苗玉鳳の首にあて「甘く見るな、俺は人殺しだぞ」と言う。

苗玉鳳が苦しそうに「手を放してください」と頼み、ようやく徐恨は首から手を放す。「これで俺は死罪になるんだろ。俺を殺せ」と言う徐恨。苗玉鳳は「なぜお前の命令に従わねばならないの。殺すのは"天下一"の称号を持ち帰ってからよ」と言うと行ってしまう。


徐恨は大事にしまってあった子供の赤い靴を箱に入れ土の中へ埋める。"徐恨は死んだ。今日までの俺を一緒に葬ろう"と思う徐恨。


苗玉鳳は湖で水浴びをしていた。それをたまたま通りかかった徐恨が見てしまう。苗玉鳳に湖の中へ落とされる徐恨。水浴びの姿を見られたと知られたら、お前は殺されるか…私を娶るかよ、と苗玉鳳は言う。

徐恨や苗玉鳳が繍荘に戻ると、苗玉鳳を荘主とは認めないと長老たちが苗青に言っていた。「行いに問題があっても、天地神明に恥じるようなことはない」と長老たちに言う苗玉鳳。ならば神に証明してもらおう、神の加護を受けた者が施した鳳凰の刺繍には百鳥が集まってくると言う、それができたら神に選ばれし荘主だと認めてもいいと蔡長老は言う。"百鳥朝凰"は伝説、成功した者はいないと苗青は言い返す。

蔡長老は試す前から無理だと言うのは、荘主が徳に背いていると知っているからでは?と言い出す。蔡長老は苗玉鳳が男と水浴びをしていたことを知っていた。追い詰められる苗玉鳳を見て、3日で"百鳥朝凰"を完成させると言う徐恨。「部外者は口出しするな」と蔡長老が言うと、苗玉鳳は徐恨の隣へ行き「私の夫よ。部外者ではないわ」と言う。私と湖にいたのはこの男だと。繍荘がめでたい雰囲気になり、徐恨もその場は苗玉鳳の話に合わせる。


徐恨は苗玉鳳と苗青の3人だけになると結婚を断わる。怒る苗玉鳳をなだめ、本当に"百鳥朝凰"を縫えるのか苗青は徐恨に聞く。そして今回の危機を本当に救ってくれたら結婚の件は私が何とかすると話す苗青。徐恨は3日のうちにお見せしましょうと言う。


嘉沅は杭家の繍荘近くで学敏らしき人を見かける。声をかけるが、足早にその人は行ってしまう。


嘉沅は繍荘を再興させるために江家で働いていた職人に声をかける。しかし職人たちは杭家と良い条件で一生の契約を結んでいた。そのため嘉沅に協力できないと言う。


繍荘を再興しようとしていることを知った景風は「力になろう」と嘉沅に言う。あなたが?と驚く嘉沅。景風はあの日、嘉沅に叱られ自分が嫌になったと言う。そして酒もやめ生まれ変わろうと決めたと言う景風。江家と杭家が反目しているため、手伝ってもらえば波乱が起きると思った嘉沅は「考えさせて」と言う。


3日後。長老や皆が見守る中、苗玉鳳の仕上げた刺繍に鳥が集まりだす。「荘主に神の助け有り」と言い、ひざまずく苗青。皆もひざまずき、長老たちも荘主と認めるしかない。

徐恨は毎日、刺繍の上に穀物を置き、鳥が巣に戻る時間に合わせて簫で引寄せていた。3日続ければ簫の音を聞くだけで鳥は刺繍のそばにやってくると苗玉鳳と苗青に種明かしをする徐恨。しかしこれで婚儀がなくなると思っていた徐恨だったが、苗玉鳳も苗青もしなくてはいけないと言って引かない。

あまりにも横暴だと思った徐恨は「だったら殺せばいい」と言う。苗玉鳳は短剣を徐恨の首もとに突きつけるが、徐恨の結婚を拒む気持ちは変わらなかった。傷ついた苗玉鳳は「こっちこそお断りよ」と言い、目に涙を溜めて部屋を出て行ってしまう。
結婚できず殺せなければ掟に背くことになる、掟に背いた荘主を長老たちが黙って見逃すはずがない、玉鳳は破滅よ、と言うと、苗青も行ってしまう。


泣いている苗玉鳳に声をかけようとした徐恨は、苗青に呼び止められる。「頼まれてもお断りします。俺は死んだも同然ですから」と言う徐恨。苗青は「ならば死にたくない人間に力を貸してほしい」と言うとひざまずき「お願いよ、玉鳳の力になって」と涙を流す。そして短剣で自分の腕を傷つけ「私の血、私の命を懸けてあなたに誓う。3か月でいい。玉鳳と私に力を貸して。3か月で収拾をつけるわ。そのあと、必ず繍荘から送り出す。他に方法がないの」と言う苗青。この世に未練がないなら、死ぬ前の人助けだと思ってと。


ーつづくー


佩芸と玉鳳はやっぱり双子?
誕生日が同じだったかな?
もし双子だったら、お互い会いたかったよね(/_；)

江福、大丈夫かな?ヾ(・ω・`;)ノ
逢い引きしていたなんて噂がたったら大変!!
あと、持ち帰ったお金のことも心配。

景風は立ち直れそう?
でも嘉沅が心配しているように江家の力になってもらうとややこしくなりそう…。

苗青の最後の言葉は…信用していいのかな?
「危機を本当に救ってくれたら結婚の件は私が何とかする」と言ったのに、噓ついたよね…。
しかも、そのあと拒んだ徐恨が悪者みたいな?責められているような?感じだったけど。
腕を傷つけて誓っていたけど…今度こそ本当に約束を守ってくれる?



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