佩芸は徐恨と景風の贈り物を嘉沅に見せる。「若様の気遣いはさすがですよ。炊事で手が荒れないよう軟膏をくれました。商売繁盛を願って履物も2足ありますよ」と言う佩芸。「景風が履物を?」と嘉沅が言っても「さすが若様ですよね」と通そうとする。そして香油は徐恨からの贈り物で失礼だと。しかし嘉沅は軟膏が徐恨で、香油が景風からの贈り物だと気づいていた。嘉沅は徐恨の贈り物だけを受け取り、景風の贈り物は佩芸にあげてしまう。
再び天羽が嘉沅の店に来る。「傷は治ったのか?」と拉致をされた時の傷を心配し嘉沅の手を見る天羽。佩芸は気安く触るとは失礼だと言うが「君は泣く以外にも能があったのか」と言う天羽の言葉で、湖南の宿で会った男だと江福が分かる。「旦那様はあなたの命の恩人です」と言う大有。
桑農家との話し合いで「毎年、値を上げられては困ります」と言う徐恨。しかし農家の皆は徐恨が農家の苦労を知らなすぎる、俺達の糸のおかげで刺繍が評価されているのに農家の苦労は誰も理解してくれない、江殿が健在の時は農家のことを気遣ってくれた、と話し、こんな若造に何が出来ると行ってしまう。
嘉沅は天羽が背負って山を下りてくれ、医者にまで見せてくれたことを知る。「命の恩人様」と言い、ひざまずこうとする嘉沅。そんな嘉沅を「やめてくれ。礼はいらない」と天羽は立たせ、椅子に座らせる。天羽は嘉沅が店を開いているのは繍女に選ばれなかったからだと思が、佩芸は選ばれたのはお嬢様だけだったと話す。
嘉沅が"方殿"と呼ぶと、天羽は"方兄さん"でいいと言う。命の恩人の天羽と語り合うため、嘉沅は店じまいをする。
急に雨が降り出し、慌てて桑をしまう農家の者たち。それを見ていた徐恨は"農家も苦労をしてる。父さんもこの状況を見たはずなのに、なぜ杭殿と共に農家を苦しめた"と思う。
天羽の話を聞き「あり得ませんよ。旦那様は広州の糸は仕入れていません。使用する絹糸はすべて特定の桑農家から仕入れていました」と江福は言う。嘉沅も「父が農家を大事にしていたのは有名な話です」と。広州の糸の質がよくないのは事実、だから土地を探しに湖南へ行き、ちょうどその時に君たちと会ったと天羽は言う。
今回、蘇州に来たのは取り引きが白紙になったから、口約束だったが商談が成立していたのに徐殿が断わってきたと天羽は話す。「徐殿?」と嘉沅が言うと「徐雷殿だ」と返す天羽。嘉沅たちは驚く。さらに嘉沅の名前を知っていたから湖南での出来事を話した、だが君と面識はないと、と天羽は言う。
湖南での拉致の話が騒ぎになり、お嬢様は恥辱を受け破談の危機にさらされた、徐殿せいね、と言う佩芸。責任を感じた天羽は失言だったと嘉沅に詫びる。なぜ徐雷が自分と面識がないと嘘を言ったのかが気になる嘉沅。江福は湖南で一緒にいた青年が徐雷の息子だと天羽に話す。
夜。徐雷は広州で天羽から質の劣る糸を買い付けていた、父はそのことを知らなかったはず、誰か徐雷の後ろに黒幕がいるはずだと嘉沅は佩芸に話す。佩芸はふっと笑い「杭殿(敬亭)に決まっています」と言う。しかし杭殿には理由がなく、質の劣る糸を使えば父さんはすぐに分かる、父さんが調べなくても内務府の目がある、と言う嘉沅。佩芸が「旦那様の罪になる」と言うと、嘉沅は「おじ様も同罪よ」と返す。
「いいえ、違います」と言い返す佩芸。蘇繍を仕切っていたのは旦那様だと。それでも杭殿は父さんの親友で、息子は私の許婚、姻戚関係になれば杭家も罪は免れないと嘉沅は言う。そんな嘉沅に「お嬢様は疑わなさすぎです」と言う佩芸。そして佩芸は徐恨も事情を知っているはずだと言い出す。江家が没落すれば2人の縁談も破談になる、拉致されたこともばらして若様との仲を裂こうとしたかもしれないと。徐恨を疑う佩芸と、憶測だと怒った嘉沅はケンカになってしまう。
徐恨は蘇州に糸を提供すれば、その糸は皇宮に上納する刺繍に使わる、光栄なことだと桑農家を説得する。好条件もお持ちすると言う徐恨を、桑農家も信頼することに。
嘉沅とケンカした佩芸は、店に来た天羽にどちらの意見が正しいか判断してもらうため、お嬢様には許婚がいるのに徐恨は好意を持っている、江家は没落し、徐恨のせいでお嬢様たちの結婚が延びている、と話す。
料理を運んで来た嘉沅に、天羽はお父上が逝去した時、誰が蘇繍の管理をしていたのか聞く。「景風の父親です。杭敬亭殿が管理を」と嘉沅は答える。
景風を呼び出し「今、蘇繍の糸は誰が仕入れてる?」と聞く嘉沅。初めは知らないと言った景風だが「私が恋しくて呼び出したのかと思えば徐恨の話か」と言い、嘉沅は徐恨が仕入れを任されていると知る。嘉沅が「任されているのは徐恨だけ?」と言うと「仕切っているのは父上だが、それが何だ」と返す景風。それだけ聞いて嘉沅は店の準備があると帰ろうとする。嘉沅に行ってほしくない景風は引き止め、1日の売り上げを払い「店を貸し切る」と言う。しかし嘉沅はお金を返し、小さくても苦労して開店させた店は私の宝物だと言うと行ってしまう。
嘉沅は勉強のために食堂へ行く。しかし食堂の店主に不快な思いをさせられ、不愉快になった嘉沅は食堂にいた客たちに食い処が1か月を迎えるに当たり店に招待する、お酒もすべて無料だと言い、食い処へと向かわせてしまう。その食堂の上の宿に天羽が泊まっていた。その様子を見ていた天羽は手を叩いて「実に愉快だった」と笑う。
杭家を訪ねた嘉沅は、偶然命の恩人に会った、彼は蘇繍に関わる者と取り引きしていたらしい、その相手は"徐殿"という人、徐殿は徐恨のお父君では?と敬亭に話す。「取り引きのことをご存知で?」と。「もちろん初耳だ。広州の糸の質は劣る。広州などへは行かせない」と答える敬亭。嘉沅は"広州から来た商人とは言ってないわよ"と思う。
恩返しをしたいから協力してほしいと嘉沅に頼み込まれ、渋々敬亭は引き受ける。
嘉沅は敬亭を店に呼び、天羽と引き合わせる。絹糸の件は杭殿に任せる、価格も希望どおりにすると話す天羽。2人にお酒をすすめながら自らも飲み、嘉沅は酔ったふりをする。
翌日。「杭殿はしきりに君のことを心配していたが、彼の本心が分からない」と天羽は嘉沅に言う。嘉沅は「私を警戒しているのです。私があなたと手を組み、江家を再興させることをおじ様は恐れています」と話す。そして、もし蘇州であなたの商売が成功したら、徐殿を広州へ向かわせた人物を調べてほしいと頼む嘉沅。「約束しよう」と天羽は言う。
嘉沅は敬亭に料理を持って行く。天羽との関係を疑う敬亭に、彼の所で働く人たちを客にしたい、彼は蘇州で商売が成功したら商売の拠点を蘇州に置くらしい、彼らが1日2食うちで食事をしてくれたら1年後にはそのもうけで大きな店を構えられるはず、だから彼に力を貸していると嘉沅は言う。「それが本心か?」と敬亭に言われ「今回、手を貸せば、彼は私に恩を感じるはずです」と話す嘉沅。
ーつづくー
景風が好きだとしても佩芸がちょっとひどいかも…。
あんなに徐恨はお店の開店を手伝ってくれたのに、贈り物の相手を逆に言って渡そうとするなんて(;´д`)ノ
天羽との再会で嘉沅も少しずつ敬亭を疑い始めたみたい。
天羽の商売が成功したらいいけど…忙しくなると奥さんとの関係がもっと悪化しそうで心配。
早く屋敷に帰って仲直りしてほしい。
嘉沅と背景は徐恨のことでケンカしちゃいましたね。
嘉沅は自分で気付いていないと思うけど、もう徐恨を好きになっているのかも?
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事実が出てきました。
嘉沅もしっかりしてきて
食堂での立ち回りも面白かったですね。
あと、二人からの贈り物も見分けていますね。
佩芸は複雑な気持ちであるのは分かりますが、
姐姐仰るように、この件はし過ぎのような気がしました(汗)
明日お休み、了解しました。
それから、天羽が出て来て、真相が進みそうですね(^O^)/
敬亭が怪しいって嘉沅は思ったみたい!
徐恨をかばう所がやっぱり好きなんですよね!!
嘉沅、お料理が上手(≧∇≦)包丁使いが凄い~
嘉沅がしっかりして来ましたね。
景風が子供っぽいね!景珍も白玉琴もなんだかな~
うささん、あらすじありがとうございます。