最後はキミを好きになる!(10話)

【出演者】
リン・シャオルー役…レイニー・ヤン
ソン・チエシウ役…ジョセフ・チャン
レン・イーシャン役…ワン・チュアンイー
タン・アイウェイ役…ティファニー・シュー
リッキー役…トム・プライス
ケン・シュオホァイ役…エイリアン・ホァン




動揺するアイウェイを見たリッキーは「相手は結婚してるんだ。君なら分別はつくだろう」と言う。その言葉にムカついたアイウェイは「分別ないのは彼らよ」とテーブルをドンッと叩く。その声に驚いてアイウェイの方を見るチエシウとシャオルー。それに気づきアイウェイは体をかがめる。リッキーは本当に無関係なのか疑うが、アイウェイは普通の友達だと言い張り、チエシウたちに見つからないようレストランを後に。

レストランを出たアイウェイは、怒りながらチエシウに電話を。しかしチエシウは電話に出なかった。屈辱されたアイウェイは、証拠を集めることにする。


"ハンドメード・ベーカリー"をシャオルーのために貸し切ったチエシウ。シャオルーはパンを作ることにするが、チエシウはパンに対して思い出深いものがあった。

子供の頃、誕生会に友達を呼んだチエシウ。ケーキを母親が買ってきてくれる約束だったが、いくら待っても母親は帰ってこない。友達はチエシウを嘘つき呼ばわりし、帰ってしまう。1人残ったチエシウは、寂しさを紛らわすようにパンに顔を描いた。そして「あの日は15個のパンが誕生会に参加した」とシャオルーに話す。
それを窓から覗いて聞いていたアイウェイ。"私だけ知ってる話をなぜ彼女に教えるの?"と思う。

パンの生地作りを取り合うシャオルーとチエシウ。生地を引っ張り合っているうちに生地は窓の外へ飛んで行き、アイウェイの顔を直撃。アイウェイは急いでその場から離れる。

店を返す時間のこともあり「俺の思い出でもある、一緒に作らせろ」と言うチエシウ。そして2人は楽しいパン作りを。仕上げにシャオルーはチエシウの好きなレーズンで目を作り、口にはプリンを使用する。

出来上がったパンを食べたチエシウは「うまい」と言う。これには私の隠し味を加えたの、と返したシャオルーは「分かち合いよ。私がいればあなたは1人じゃない。だから楽しいことも嫌なことも分かち合える」と言う。チエシウは"単に彼女を喜ばせたいだけなのか?なぜだか永遠に時間がとまってほしい"と思い、シャオルーに顔を近づけて行く。シャオルーも受け入れるように目を閉じたが、あと少しというところで掃除係のおばさんに邪魔されてしまい、結局キスをすることはできなかった。


作ったパンを掃除係のおばさんたちにもお裾分けをしたシャオルーとチエシウ。掃除係のおばさん2人が、チエシウたちの話をしているのを耳にしたアイウェイは、思わず2人の前に飛び出してしまう。慌てて、ソンさん(チエシウ)に頼まれて夕食前に大胆な演出を仕込む、とアイウェイは嘘をつき、スペアキーをなくしたフリをしてカードキーを貸してもらうことに。

アイウェイは変装をし、チエシウたちの部屋の前へ。そこにリッキーが通りかかる。変装はしているが、スエットとハイヒールでアイウェイと気づいたリッキー。気づかれていないと思ったアイウェイだったが「アイウェイ」と声をかけられてしまう。

リッキーはアイウェイの髪にパン生地がついているのを見つける。そしてチエシウたちが、掃除係に作ったパンを差し入れしたことも知っていた。アイウェイが入ろうとしていた部屋がチエシウたち夫妻の部屋だということも。
「君は夫妻の寝室を探ってる。第三者としてね。仕事を棒にふる気かい?」というリッキー。否定したアイウェイは「スクリーンでしか恋愛しない人に私の幸せが分かるの?」と言い返す。

リッキーはかつて恋人のサンディーから同じことを言われたことがあった。リッキーが撮影で忙しい間に結婚している男性と付き合うようになっていたサンディー。家を出るサンディーを「彼には妻もいる。不幸になるだけだ」とリッキーは引き留めたが「スクリーンでしか恋愛しない人に私の幸せが分かるの?」と言い、サンディーは去ってしまう。
その時のことを思い出し、部屋を開けようとするアイウェイを「サンデイー」と呼んでしまうリッキー。
サンディーって…別に好きな人が出来てリッキーから離れていったのね…。勝手に亡くなっているのかと想像してた。

「誰がサンディーよ。放して」とアイウェイに言われ、はっとしてリッキーは我に返る。「すまない」とリッキーが謝っていると、いつもアイウェイをつけている記者の姿が。
リッキーは電話をかけているようにみせかけ、遅刻した記者の代わりを探しているフリをする。そしてリッキーが引きつけている間にアイウェイはチエシウたちの部屋の中へ。


部屋に入ったアイウェイは、ベッドの上に置いてある社長からプレゼントされた妖しい下着やベッドで使うグッズを目にする。驚いていると、チエシウとシャオルーが部屋に戻ってきてしまう。あわててアイウェイは壁とベッドの隙間に隠れる。

渡す物がある、とチエシウは師匠の作った猪の置物をシャオルーに。かわいい、と喜んだシャオルーは「戻らないと思ってた」と言う。でも戻るどころか、サプライズ続出なんて、と。そんな話をしている中、チエシウは隠れているアイウェイに気づく。

「アイウェイ?」とチエシウが声をかけると、観念したようにアイウェイは出て来る。「俺の部屋だぞ」と言うチエシウに「あなたには節度がないの?」とベッドの上のグッズのことを言い出すアイウェイ。シャオルーが誤解だと間に入ろうとするが、2人から「黙って」と言われてしまう。そして「別れたのに釈明する必要が?」と言うチエシウ。初耳のシャオルーは驚き「別れたとしても、まだ正式じゃない」とアイウェイは言い返す。
えぇぇ!?別れるのに正式とかあるの?しかも自分が別れるって言ったのに?どうやったら正式のお別れなの?

「なぜ彼女に尽くすの?遊びなのに、アカペラやパンまで」と言うアイウェイ。しかしチエシウにとっては遊びではなかった。「遊んだことはない。君と一緒にしないでくれ」と言う。
「芸能界に染まっても、心は永遠にひとつの色だわ。チエシウの色よ。でも、あなたは?今のあなたは誰の色なのよ」と言うアイウェイ。チエシウはそれに答えられず、外の空気を吸ってくる、と部屋を出て行く。

「私は関係ないよね?」とアイウェイに聞くシャオルー。「うぬぼれないでくれる。私から奪えるほど、自分に魅力があるとでも?」と返すアイウェイ。シャオルーは「いいえ。私は奪われることが一番イヤ。だから奪わない」とアイウェイを真っすぐ見ながら答える。アイウェイは「偽の夫婦と真の恋人の違いを肝に銘じて。今の言葉もね。自分の立場が分かってるなら、すぐに立ち去って」と言い部屋を出て行く。
自己中なアイウェイより、優しいシャオルーの方が絶対魅力的!!でも、恋人を奪われたシャオルーは、つらさが分かるから奪うのも嫌だよね。


外で酒を飲んでいたチエシウは「俺が誰の色だってんだ。まさか俺が…」とつぶやく。そこにシャオルーとのキスを邪魔した掃除係のおばさんがやってくる。チエシウが夫婦ゲンカをしたと思ったおばさんは、空で一番輝いている星が夫で、いつも守ってくれてると話す。そして夫の写真をチエシウに見せるおばさん。写真の裏にはたくさんの"正"が書かれていた。

紙とペンをおばさんはチエシウに渡し「あなたを一番楽しくさせる子が、あなたを1度笑わせたら1本。2度笑わせたらまた1本。線を引くだけ、簡単でしょ」と言う。チエシウは出会った頃からのシャオルーを思い返しながら"正"を書いていく。
その頃、部屋ではシャオルーがチエシウ宛に置き手紙を書いていた。"災難続きだったけど、最後に私を救ってくれたのはあなた。あなたの優しさが一瞬私を惑わせて、つい境界線を越えてしまうとこだった"と。

たくさんの"正"の線を見たおばさんは「この子こそ、あなたの本当の愛ね」とチエシウに。そして一番喜ばせてくれる人が本当の愛よ、と言うと「でも忘れないで。"一寸先は闇"よ。1秒先に愛する人を失うかもしれない」と話す。すぐに奥さんの元に戻るようにと。チエシウは急いで部屋へ駆けて行く。


部屋に入ったチエシウは置き手紙を目にする。それを読んで「行けよ。みんないなくなれ。喜びも偽物なら、つらさも偽物かよ」とつぶやくチエシウ。結局俺は1人だ、と言うと、またやけ酒を。しかし、シャオルーはまだ部屋の中に隠れていた。そしてチエシウも部屋にシャオルーの荷物があることに気づく。

急いでチエシウはバスルームへ。しかし、そこにシャオルーの姿はなかった。大学の卒業式の日「お母さんは?大切な日には来るんだろ?」と友達に言われたチエシウ。でも、いつものように来なかった母親。

チエシウがバスルームにいるうちに荷物を持って出て行こうとするシャオルー。その時「なぜ、みんな俺を1人にする」というチエシウの声が聞こえてくる。ここに来たのは間違いか?最後は手紙だけ置いてどこかへ言った、と…。そして「俺は空気かよ!」と叫ぶと、シンクの鏡に拳をぶつけるチエシウ。驚いたシャオルーはチエシウに駆け寄り「何してるのよ、痛いでしょ。あなたは悪くない。私のせいなのに自分を責めないで」と涙を流す。そんなシャオルーをチエシウは抱きしめる。
チエシウは、自分にとって誰が大切なのか、誰にそばにいてほしいのか分かったみたい。駆け寄ったシャオルーも、きっと同じ気持ちだよね。




ーつづくー




予告を見ると、次回にはドキドキの展開が!
早く続きが見たーい。





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