思考実験

世界の脆弱国家

世界の脆弱国家

 アメリカのシンクタンクであるファンド・フォー・ピースが脆弱国家ランキングを毎年公表している。これは、世界の国々の国としての健全性を評価指標による採点法で評価したものである。評価項目は12個あり、各項目は最悪10点で点数が低いほど良いとされている。
 この評価指標により評価された国は評価点数合計の位置により、警報、要注意、安定、持続可能に分類されるが、日本は「安定」となっている。

 ところで、2023年度の脆弱国家調査では、最悪がソマリアで111.3ポイント、ベストがノルウェーで12.7ポイントとなっている。そして警報と要注意国の合計が全体179カ国中の108カ国(60.3%)となっている。世界の6割以上が政情不安な状態にあるという驚くべき状態にある。しかも、そうした脆弱な国家の殆どが国連に加盟しており、よく統治されている国と同等の1票を行使している。
 今後、温暖化の進行と共に脆弱国家が増加していき、経済難民が増えていくであろう。温暖化を止めるためには、政治システムを変えなければならない。

Fragile States of the World
 The American think tank Fund for Peace publishes the Fragile States Ranking every year. This is an evaluation of the national healthiness of countries around the world using a scoring method based on evaluation indicators. There are 12 evaluation items, and each item has a worst score of 10, with the lower the score, the better.

 By the way, in the 2023 fragile states survey, the worst was Somalia with 111.3 points, and the best was Norway with 12.7 points. And the total of warning and caution countries is 108 out of 179 countries (60.3%). More than 60% of the world is in a state of political instability, which is an astonishing situation. Moreover, most of these fragile states are members of the United Nations and have the same vote as well-governed countries.
 In the future, as global warming progresses, the number of fragile nations will increase, and the number of economic refugees will also increase. In order to stop global warming, we must change our political system.

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