つい、こないだ、新潮文庫の100選をみたときに、この本の名前があがっていたのを見て、
「そーいえば、この本、読みたいと思ってて、読んでなかったなー」
と考えてしまいました。そこで、今さらになってですが、終戦の日も近いことですし、読んでみようと思い至りました。
大雑把な内容は、以前、ケーブルテレビかなんかで中井貴一さんが主演でやっていた同名映画を断片的に見たこともあり、知っていました。
第二次世界大戦末期の日本兵のお話です。ビルマ(現ミャンマー)に居ながら終戦を迎えた日本軍部隊が、イギリス軍の捕虜になるというストーリーなんですが、その日本軍部隊に水島という竪琴の名手が居ました。彼が捕虜になった後、他の降伏しない日本軍隊を説得して降伏させようとするも、その途中で行方不明になってしまう・・・という粗筋です。
ただ、こうやって一作品を活字で追っていくと、異国の地で終戦を迎えた日本人の雰囲気は、こんな感じだったのだろうか、はたまたこんな風にして異国に残った日本人もいたのだろうか、と考えさせられます。
(あとがきに、資料が足りないままの状況で筆者が本作を仕上げた事情なんかも載っています(つまり現実と本作では食い違う点がいくつかある)が、本を読んでいる限りでは正直、特に気になりません)
暑い夏の今だからこそ、この本を一冊、または現代文明の恩恵を受けて過ごしている今だからこそ、この一冊を読んでみるのも良いのかも知れません。
(図書案内)
・竹山道雄『ビルマの竪琴』新潮文庫、1959年.
「そーいえば、この本、読みたいと思ってて、読んでなかったなー」
と考えてしまいました。そこで、今さらになってですが、終戦の日も近いことですし、読んでみようと思い至りました。
大雑把な内容は、以前、ケーブルテレビかなんかで中井貴一さんが主演でやっていた同名映画を断片的に見たこともあり、知っていました。
第二次世界大戦末期の日本兵のお話です。ビルマ(現ミャンマー)に居ながら終戦を迎えた日本軍部隊が、イギリス軍の捕虜になるというストーリーなんですが、その日本軍部隊に水島という竪琴の名手が居ました。彼が捕虜になった後、他の降伏しない日本軍隊を説得して降伏させようとするも、その途中で行方不明になってしまう・・・という粗筋です。
ただ、こうやって一作品を活字で追っていくと、異国の地で終戦を迎えた日本人の雰囲気は、こんな感じだったのだろうか、はたまたこんな風にして異国に残った日本人もいたのだろうか、と考えさせられます。
(あとがきに、資料が足りないままの状況で筆者が本作を仕上げた事情なんかも載っています(つまり現実と本作では食い違う点がいくつかある)が、本を読んでいる限りでは正直、特に気になりません)
暑い夏の今だからこそ、この本を一冊、または現代文明の恩恵を受けて過ごしている今だからこそ、この一冊を読んでみるのも良いのかも知れません。
(図書案内)
・竹山道雄『ビルマの竪琴』新潮文庫、1959年.