轟鉄子 鉄の道は続くよどこまでも

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寅年寅月寅の日は…

2023-01-23 14:45:00 | 歴史
すごいこと書いてあるよ!谷川健一の「鍛冶屋の母」講談社学術文庫(絶版)

 

寅は前から引っ掛かってたんだけど、年末読んだ時はスルーしてた。

年明けて、今年の大河、どうする家康で何度も言ってるやつだ!

寅年寅月寅の日!

「寅の日を祝うは刀工の常なるべし」

刀工=鍛治=鉄を扱う人々。その自覚あってのことなのだね。

於大の方が鳳来寺に祈願し、東方より現れた老翁に金珠を与えられる夢を見て懐妊した、という伝説もとても鉄と馴染む話だと思っていた。

この寅のエピソードも合わせれば、やはり鉄文化と深い関わりがあるということがわかる。

そう言えば鳳来寺山は火山カルデラの端にある。そもそも豊川から新城、設楽は中央構造線!鉱物資源は豊富だ。

とても面白い。だけど勉強不足、これからだね!

ドウドウって?

2023-01-20 13:44:00 | 歴史
今昼間書いたやつ全部消えた!ショック!
書き直すよ、仕方ない。気を取り直して。

ドウドウ、ってタイトルつけて思い出したんだ。絶滅した鳥、ドードー。

ポルトガル語で「のろま」なんだそう。失礼な。でも実際のんびりしてたせいで、絶滅してしまったわけだ。

今では英語では「滅びてしまった存在」を表す言葉になってしまったと。でもそれならドウドウにふさわしい。

ドウドウは漢字で百々と書く。ドウドと読むこともある。日本中にいくつもある地名で、この近辺だと豊田市、岡崎市、東郷町にもある。岐阜には百々ヶ峰。

奈良の天理市布留遺跡の小字にもドウドウ、京都市にも山科区と上京区に百々、さっき調べたら山梨県南アルプス市に百々遺跡。

これらの百々が実は鉄と関係があるのだ。

布留遺跡は古墳時代の鉄器加工跡。山科区花山稲荷神社は有名な刀鍛冶三条小鍛冶宗近の伝説、南アルプス市の百々遺跡は平安時代の鉄器加工跡(一部製鉄も)。

南アルプス市の百々はかつては等々力(とどろき)という地名だったのだそう。等々力といえばダイダラボッチ伝説のある世田谷区の等々力。私のペンネーム、轟でもある。とどろきとは何だろう?

雷鳴轟き白煙と共に龍が昇天した、なんて伝説きいたことないかな?

これは製鉄なのですよ。私は春日井たたら研究会の製鉄実験で実際に体験した。

できたばかりの鉄の塊を急冷するため水につけると、轟音を響かせ水蒸気が一気に立ち昇る。まるで龍が登って行くようだった。とても感動した。

ドウドウとは、製鉄の轟音鳴り響くところなのだ。

ダイダラボッチが運んだ物は?

2023-01-20 08:35:00 | 歴史
柳田国男という人が昔話や伝説をたくさん調べていて、今でも手軽に文庫本で読める。

手軽と言っても、明治の人だからほとんど古文みたいなんだけど、がんばって読んでみる。

なぜならとても鉄っぽいネタが満載だから。

『一つ目小僧その他』に入っている「ダイダラ坊の足跡」には日本中のダイダラボッチ伝説を載せている。

世田谷の代田にはダイダラボッチの足跡という池がある、とか、ダイダラボッチが近江の土を掘って作った山が富士山で、掘った穴が琵琶湖だとか。その手の話がたくさん載ってる。

そして結論にはややこしい文体で2つの説が書いてあるんだけど、おばちゃん、これには納得いかないな。

ダイダラボッチは鉄のシンボルだと思う。大太郎とか太郎坊とか言うところもある。大きなタタラの坊主。

名古屋には道場法師という力持ちの伝説があって、同じ話が東浦町では百々(ダダ)法師として伝わっている。道場法師は奈良の都で鬼退治をしたという。私はこの道場法師=百々(ドウドウ)法師=ダダ法師=タタラ坊なのだと思う。

たぶん鉄をもたらした人(王)とか文化自体を指したのではないかな?ひょっとしたら製鉄炉のことかもしれないね!

鉄を知らなかった人々にとって、鉄の道具で大地を切り拓くことは、ものすごいインパクトがあったのだと思う。だから伝説は大きな土木工事事業などと結びついている。

そして日本中あちこちに点在してるのは、鉄文化が津々浦々入り込んで行ったから。

実は日本には鉄の材料はそこら中にたくさんある。火山国だからね。しかも原始的な製鉄に向いた褐鉄鉱がたくさん。

今でも阿蘇では褐鉄鉱(リモナイト)を掘っている。阿蘇は弥生の遺跡からたくさん鉄器が出ている地域でもある。

ダイダラボッチだけでなくて、一つ目小僧も鉄と関係してるんだけど…

それはまた次の機会に譲るとして、とにかく、柳田先生がたくさんお話を集めておいてくれて、感謝、感謝!





とりあえず始めてみる!

2023-01-20 08:01:00 | 歴史
轟鉄子です!日々古い時代の鉄について探ってます。

気づかないだけで実はそこらへんに転がってるんですよ!

例えば、私の住んでる名古屋市守山区の神社なんかにはよく鬼板が積んであるんですけど、これで鉄ができちゃうんです!

鬼板は地層の中で鉄分が板状に固まった物です。サビの塊みたいなもの。守山区内でたくさん採れるんですよ!お隣の瀬戸では焼き物の釉薬に使ったりします。

ちなみに守山区にはたくさん古墳があるんですが、私はこの鬼板が関係あるんじゃないかと睨んでるのです!

鉄は文化の素みたいな物なので、至る所にまぎれてます。痕跡を見つけた時の嬉しさと来たら!ぜひたくさんの人に楽しんでもらいたいな!

自己紹介

2023-01-20 07:46:00 | 歴史
はじめまして。
轟鉄子です。

ただのおばちゃんですが、たまたまめぐり逢ってしまった古代の鉄が面白すぎる!ので、ちょっと紹介していこう、と言うブログです。

日本に入ってきたばかりの頃の鉄は当時の最先端技術。「神」でもありました。なにしろ神社の御神体になってますからね。

古い寺院と金属もとても馴染みが良いのです。東大寺などを見ればわかりますね。大仏鋳造は現場で行われたのです。二月堂のお水取りはとても鉄と関わりがあると思いますよ。芸能にも深く関わっています。

さらには地名にも色濃く残っているのです。お水取りのお水の出どころは若狭遠敷郡。おにゅう、と読みますが、これはお丹生、ニウとは赤い土、水銀を指す場合もありますが、この場合は褐鉄鉱の泥、ソブを指しているのでしょう。ソブからは実際に世界各地で製鉄されていました。

ご挨拶のつもりがつい長くなってしまった…

元々鉄ネタの記録用に某SNSで呟いてました。でも知らないうちに消滅していくので、こちらをメインにしていく予定です。

鉄はいろんなところにつながってます!面白いのでぜひ一緒に楽しんでくださいね!