第9章電気回路
(6)コイルの働きその2
前回は、2つのコイルの間で起こる電磁誘導のお話迄で
したが、今回は、1つのコイルだけでも電磁誘導が起こ
ると言う変なお話からです。
コイルが 単独であり 交流が繋がれている時の事を考え
てみます。
コイル自体に交叉する 磁力線の数と向きは、 時間と共
に変化します。
すると、上の図でのコイルA がコイル Bの立場を同時に
取ってしまう為にコイルA 自身に起電力が発生してしま
うのです。
つまり、コイル A自体が発生する磁力線は、コイルA自
体にも交差し、変化しているからです。
この様にコイル自身が時間と共に変化する磁力線を発生
させる事で自己が誘導を受けてしまう現象を自己誘導と
言います。
しかもその起電力は、元々の電源の電圧の向きと逆にな
ります。 (コイルが 2つあるときのコイル B の両端電圧
の向きもコイルAに掛かる電圧の向きと逆です。)
この場合も 磁力線の数と向きの変化が 速い程、 起電力
が大きくなります。(ここがポイントです。)
電磁誘導には、今回お話をいたしました自己誘導と前回
お話をしました相互誘導が有ります。相互誘導と自己誘
導は、どちらも重要ですので、理解し、覚えておいて下
さい。
この自己誘導のし易さをインダクタンスと言います。
(ここもポイントです。)
これまでコイルと呼んでいましたがこれからは、インダ
クタンスと呼ぶことにします。
ちなみに、コンデンサーは、キャパシタンスです。
[自己誘導により起こる現象]
続きは、1月 の「法規」と「工学」のページでお読み下
さい。
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