《6/7読了 祥伝社文庫 2008年刊 【日本の小説】 しばた・てつたか(1957~)》
職場の、二つ隣の席の人が夢中で読んでいて、大絶賛だったので。(続けて2回読んだんだって)
しかも作者は「下山事件 最後の証言」を書いた人じゃありませんか! …って、「下山事件」読んでないけど。
そして「大藪春彦賞」。
これは気になる。
昭和49年、群馬県の寒村で凄惨な殺人事件が起きた。
被害者の頭部が握りつぶされ、四肢もめちゃくちゃに破壊された死体が発見されたのだ。
村人は天狗の仕業だという。
そして、残されたDNAも「人間以外の生き物」を示していて…という話。
解説にも言われている通り、鍵を握る「彩恵子」の人物造形が秀逸で、この人が抱える「謎」にぐいぐい引っ張られていく本、と言っていいと思う。
やっぱり男から見たある理想を体現したような(その悲劇性も含めて)女ではあるけれど、
そこらへんもあまり気にならず「それで? それで?」というかんじで結末までいきました。
普段なら手を出さないタイプの小説だけど、たまには食わず嫌いせずにパクッといくのもいいなあと思いました。
本には、立ち止まりながら、自問しながら読んで、読後も考え続けるやつと、
とにかくページを繰る手を止めさせない、一気に結末まで引きずられ、読後にはある種の爽快感が残るやつがあるとして、
これは明らかに後者。
でも、最後の一行をどう読んだらいいのか、いまだにわからないので、そんなスッキリはしてないけど。
/「TENGU」柴田哲孝
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職場の、二つ隣の席の人が夢中で読んでいて、大絶賛だったので。(続けて2回読んだんだって)
しかも作者は「下山事件 最後の証言」を書いた人じゃありませんか! …って、「下山事件」読んでないけど。
そして「大藪春彦賞」。
これは気になる。
昭和49年、群馬県の寒村で凄惨な殺人事件が起きた。
被害者の頭部が握りつぶされ、四肢もめちゃくちゃに破壊された死体が発見されたのだ。
村人は天狗の仕業だという。
そして、残されたDNAも「人間以外の生き物」を示していて…という話。
解説にも言われている通り、鍵を握る「彩恵子」の人物造形が秀逸で、この人が抱える「謎」にぐいぐい引っ張られていく本、と言っていいと思う。
やっぱり男から見たある理想を体現したような(その悲劇性も含めて)女ではあるけれど、
そこらへんもあまり気にならず「それで? それで?」というかんじで結末までいきました。
普段なら手を出さないタイプの小説だけど、たまには食わず嫌いせずにパクッといくのもいいなあと思いました。
本には、立ち止まりながら、自問しながら読んで、読後も考え続けるやつと、
とにかくページを繰る手を止めさせない、一気に結末まで引きずられ、読後にはある種の爽快感が残るやつがあるとして、
これは明らかに後者。
でも、最後の一行をどう読んだらいいのか、いまだにわからないので、そんなスッキリはしてないけど。
/「TENGU」柴田哲孝
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