《8/27読了 角川文庫 2012年刊(単行本は2009年 角川書店刊) 【日本の小説 短編集】 むれ・ようこ(1954~)》
収録作品:うちの大黒柱/二人のムスメ/三人で一人分/異物/母の友だち/リストラ姉妹/噂の三人/バラの香り/友だちではない/蛍姉妹
20代OL友達同士、母と高校生の娘とその同級生、70代後半の元“職業婦人”たち、一人暮らしの姉の部屋に転がり込んだ妹とその幼い娘などなど、さまざまな「女三人暮らし」を描いた短編集。
生活の描写が細部までリアルなのと、ひとりひとりの書き分けがうまい(どの人物も目に浮かぶよう)のとで、名人芸をみるような1冊。
一番好きなのは「バラの香り」。
これは2人のおばあさんと若い女の子という組み合わせで、それぞれの気遣いや遠慮と人恋しさの混ざり加減が絶妙で、老人が若い人に寄せる思いがきゅんきゅんくる佳作です。おすすめ。
/「三人暮らし」群ようこ
収録作品:うちの大黒柱/二人のムスメ/三人で一人分/異物/母の友だち/リストラ姉妹/噂の三人/バラの香り/友だちではない/蛍姉妹
20代OL友達同士、母と高校生の娘とその同級生、70代後半の元“職業婦人”たち、一人暮らしの姉の部屋に転がり込んだ妹とその幼い娘などなど、さまざまな「女三人暮らし」を描いた短編集。
生活の描写が細部までリアルなのと、ひとりひとりの書き分けがうまい(どの人物も目に浮かぶよう)のとで、名人芸をみるような1冊。
一番好きなのは「バラの香り」。
これは2人のおばあさんと若い女の子という組み合わせで、それぞれの気遣いや遠慮と人恋しさの混ざり加減が絶妙で、老人が若い人に寄せる思いがきゅんきゅんくる佳作です。おすすめ。
/「三人暮らし」群ようこ