快読日記

日々の読書記録

読了『地球から来た男』星新一

2016年10月03日 | 日本の小説
8月20日(土)

告白すれば、初めて1冊全部読んだんです星新一。
今までは、アンソロジー中の1つとしてしか読んだことがなかった。

その第1冊めがこの『地球から来た男』(角川文庫)というのは幸運だったんではないかと。

なぜなら全部がおもしろく読めたから。
プロの仕事、というかんじがする。

どれもなんだかほろ苦くて孤独な雰囲気がつきまとう。
西脇順三郎の「寂しさこそが美の極致」という言葉を思い出した。

とくに「包み」という話。
作家が作家を描いたものって意外と多く書かれているけど、その中でも傑作だと思う。
この記事についてブログを書く
« 読了『北の富士流』村松友視 | トップ | 読了『ポエムに万歳!』小田嶋隆 »

日本の小説」カテゴリの最新記事