《☆ 2014/12/18読了 楽工社 2006年刊 【宜保愛子 と学会 霊能者】》
宜保愛子が生前出演したテレビ番組(日本テレビ系列「宜保愛子・新たな挑戦 ピラミッドの謎に迫る」1992年放映)のトリックを解明したイベントの書籍化。
わたしは、霊が見える云々を公言する人は、①商売 ②目や脳神経系の病気 ③注目されたい病 のどれかだと思っているので、①の宜保愛子は客を追い詰めたり脅したりせずに癒やす、プロだなあと感心すらしていました。
彼らの言うとおり、宜保はきっちり下調べをして古代エジプトやツタンカーメンについての知識を仕込み、相手の心理や発言・行為を巧みに誘導し、自身を偉大な霊能者に見せることに成功している、ように見えます。
しかし、それは一種の「芸」であって、タネや仕掛けについてとやかく言うのは、例えば東京コミックショーの蛇を「あれは下に奥さんが…」と言うのと同じなんではないか。
そういうことを言うと、いや、あっちはみんな承知の上で笑ってるからいいんだ、宜保愛子はみんなを騙してる!とお怒りになる向きもあるだろうけど、両者の間には手が込んでるか雑かの違いしか感じられません。
と学会系の人たちが宜保愛子を取り上げるなら、ただのインチキ扱いで終わるんじゃなくて、もうちょっと何かあるかも、と期待していました。
確かに、その巧みなやり方を予測(終始状況証拠と予想しかでてこない)して、「いやあ、うまいわ」みたいなことは言うけど、真意がいまいちわからなかったです。
バカにしたいのか、糾弾したいのか、むしろ見上げたもんだと評価したいのか(それはないか)。
パネリストたちの本音がどこにあるのかつかみ切れませんでした。
読解力の問題かな。
/「と学会レポート ギボギボ90分!」永瀬唯・植木不等式ほか
宜保愛子が生前出演したテレビ番組(日本テレビ系列「宜保愛子・新たな挑戦 ピラミッドの謎に迫る」1992年放映)のトリックを解明したイベントの書籍化。
わたしは、霊が見える云々を公言する人は、①商売 ②目や脳神経系の病気 ③注目されたい病 のどれかだと思っているので、①の宜保愛子は客を追い詰めたり脅したりせずに癒やす、プロだなあと感心すらしていました。
彼らの言うとおり、宜保はきっちり下調べをして古代エジプトやツタンカーメンについての知識を仕込み、相手の心理や発言・行為を巧みに誘導し、自身を偉大な霊能者に見せることに成功している、ように見えます。
しかし、それは一種の「芸」であって、タネや仕掛けについてとやかく言うのは、例えば東京コミックショーの蛇を「あれは下に奥さんが…」と言うのと同じなんではないか。
そういうことを言うと、いや、あっちはみんな承知の上で笑ってるからいいんだ、宜保愛子はみんなを騙してる!とお怒りになる向きもあるだろうけど、両者の間には手が込んでるか雑かの違いしか感じられません。
と学会系の人たちが宜保愛子を取り上げるなら、ただのインチキ扱いで終わるんじゃなくて、もうちょっと何かあるかも、と期待していました。
確かに、その巧みなやり方を予測(終始状況証拠と予想しかでてこない)して、「いやあ、うまいわ」みたいなことは言うけど、真意がいまいちわからなかったです。
バカにしたいのか、糾弾したいのか、むしろ見上げたもんだと評価したいのか(それはないか)。
パネリストたちの本音がどこにあるのかつかみ切れませんでした。
読解力の問題かな。
/「と学会レポート ギボギボ90分!」永瀬唯・植木不等式ほか