《10/17読了 市田泉/訳 創元推理文庫(東京創元社) 2007年刊 【翻訳小説 アメリカ】 Shirley Jackson(191X~1965)》
「ずっとお城で暮らしてる」のは、メアリ・キャサリン(メリキャット)、コンスタンス姉さん、ジュリアン伯父さん、猫のジョナス。
あとの家族は全員毒殺された。
…という設定だけで、充分ワクワクしますよね。
グイグイ読ませるわけではないけど、妙に引きつけられる1冊でした。
メリキャットの一人語りがとにかく不安定で、
真実なのか嘘なのか妄想なのか、この語り手は信用できるのか、なんてドキドキしながら読んでいると、バスに酔ったような気分になります。
もし、目の前で話している人が正常なのか狂ってるのか、探りながら聞くとしたら怖いでしょ、そんなかんじです。
殺害動機やエンディングなど不可解な点も多くて、謎のほとんどは解決されず終い。
普通モヤッとしますよね。
でも意外と嫌じゃない。
びっくりやハラハラはないけど、うっすら靄がかかったような薄気味悪さを堪能するだけで、かなり楽しめた気がします。
百点満点で70点くらいか。
桜庭一樹(わたしは一度も読んだことがないんですが)の解説を読むと、同じ作者の「くじ」というのがすごくよさそうです。
「ずっとお城で暮らしてる」のは、メアリ・キャサリン(メリキャット)、コンスタンス姉さん、ジュリアン伯父さん、猫のジョナス。
あとの家族は全員毒殺された。
…という設定だけで、充分ワクワクしますよね。
グイグイ読ませるわけではないけど、妙に引きつけられる1冊でした。
メリキャットの一人語りがとにかく不安定で、
真実なのか嘘なのか妄想なのか、この語り手は信用できるのか、なんてドキドキしながら読んでいると、バスに酔ったような気分になります。
もし、目の前で話している人が正常なのか狂ってるのか、探りながら聞くとしたら怖いでしょ、そんなかんじです。
殺害動機やエンディングなど不可解な点も多くて、謎のほとんどは解決されず終い。
普通モヤッとしますよね。
でも意外と嫌じゃない。
びっくりやハラハラはないけど、うっすら靄がかかったような薄気味悪さを堪能するだけで、かなり楽しめた気がします。
百点満点で70点くらいか。
桜庭一樹(わたしは一度も読んだことがないんですが)の解説を読むと、同じ作者の「くじ」というのがすごくよさそうです。