快読日記

日々の読書記録

「丁先生、漢方って、おもしろいです。」丁宗鐵 南伸坊

2015年06月15日 | 暮らし・健康・理科っぽい話
《☆☆ 5/17読了 朝日新聞出版 2014年刊 【漢方】 てい・むねてつ(1947~) みなみ・しんぼう(1947~)》

南伸坊の質問は「そう、そこを聞きたかった!」ってことばかりでうれしい。

「中医と漢方は違う」という話から「実証と虚証」「免疫貯蓄」なんて話題になるにつれ、わたしは漢方という考え方そのものが好きなのかもしれない、と感じました。
この本の魅力は、漢方医学とその根底にある思想のおもしろさ、そして丁先生の雑談のおもしろさ、に尽きます。

糖尿病にかかる人の共通点や、梅毒が文化をつくった、なんて話に始まって、パニック障害、不妊、不眠、認知症などなど、わたしは当事者ではないから「おもしろ~い」と読んだだけですが、それらで悩んでいる人にはぜひおすすめしたいです。

近藤誠のガン放置論についても丁先生の見解が示されていて、かなり説得力があるものだと思いました。

/「丁先生、漢方って、おもしろいです。」丁宗鐵 南伸坊
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