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(谷地平湿原 東吾妻山と駕篭山稲荷のピーク)
夜、1時半頃急に目が覚める。外は風が強く、小屋内部もかなり冷え込んできた。なかなか寝付けないので、ラジオを点けてオールナイトニッポンを聞いて過ごす。すると2時過ぎに突然大きな揺れが小屋を襲った。船にでも乗っているかのようにゆらゆら揺れる。ラジオからは浜通りで震度5強を観測したと伝えている。あれから2年半も経つが、なかなか落ち着かない。これで完全に目が覚めてしまったので、4時になるのを待って出発準備を始める。水は1リットルほど使ってしまった。でも水場は遠いから、谷地平へ下る途中で汲むことにした。明るくなるのを待って、弥兵衛平湿原を往復してくることにした。
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(明月荘での一夜)
小屋の外に出るとまだ月が明るい。そういえば中秋の名月が近かったはずだ。もう少し陽が上がったら出発しよう。湿原は昨日とそう雰囲気は変わらない。当たり前か。でも朝のほうがいくらか空気は澄んでいる気がする。小屋へ戻り、掃除をして、いよいよ2日目の縦走開始。良い小屋でした。次はいつ来られるかな。小屋前の木道を東大巓へ向かって歩き出す。樹林帯を抜け、湿地帯を過ぎれば、昨日訪れた東大巓の分岐に出る。ここから一投足で東大巓の直下に着く。少し登って東大巓(1927.9)頂上の到着。見晴らしの無い狭い山頂はなだらかな山容からすると、ちょっと不思議な感じがする。見晴らしが無いと言われている山頂だが、実際は東側が少し開けている。
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(月が明るい)
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(明月荘2階)
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(東大巓 下に見えるのは明月湖)
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(弥兵衛平湿原)
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(東大巓へ向かう途中から 蔵王辺りか?)
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(東大巓山頂)
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(東大巓からの眺め 手前の鋭鋒はおそらく高倉山)
東大巓から谷地平分岐までは見晴らしが良い道が続く。周囲は湿地帯で、前回歩いたときはワタスゲの穂が揺れていた。今は既に草紅葉となっていて、花の類はリンドウしか残っていなかった。高度を下げていくと、高倉山から吾妻山の稜線部、そして中吾妻山群を見渡せるようになる。藪っぽい樹林帯を抜けると谷地平分岐に出る。貴重な平坦地で、ここで少し休憩を取る。
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(谷地平分岐へ向かって 昭元山や烏帽子山、家形山、一切経山などが見える)
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(左の鋭鋒は高倉山)
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(縦走稜線と東吾妻山)
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(中吾妻山群)
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(久蔵森と高倉山)
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(パノラマ)
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(振り返れば明月荘)
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(谷地平分岐)
さあ、前回会津若松のオジサンと下った道を独りで下っていこう。背丈の低い樹林帯の藪が覆う急坂を下っていく。やや泥濘んでいるものの、下る分にはそれほど難しい所はない。調子よく下っていると開けた湿地帯に出る。確か前回水を汲んだ所だ。だが今日は水流が少ない。ペットボトルで掬ってみるとかなり砂が入っている。少々抵抗感はあるが、とりあえずこのまま持っていくとしよう。湿地帯から再び藪へ突っ込んでいく。背丈ほどの藪だが、今日は涼しく、長袖で歩けるので、藪漕ぎも苦にならない。道は湿地帯からの水流が流れ込んでいて、前回は靴が水浸しになってしまった。しかし靴を新しくした今回は靴内部まで浸水することはない。う~ん、素晴らしきかな、革靴。
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(湿地帯)
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(藪 胸の辺りくらいの高さがある)
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(道に水流が流れ込んでいる)
やがて沢だか道だかわからなくなるほどに水流が多くなると、右手に沢の源頭が現れる。ここで先ほど汲んだ水を捨てて、水を汲みなおす。ズボンは濡れたが、相変わらず靴は濡れていない。ここから先は比較的傾斜が緩くなる。その代り何度も沢を横切っていかなければならない。深く淵のようになっている所もあり、明月荘の小屋ノートに長靴がオススメと書いてあったのも頷ける。深みに入らないように気を付けながら、乾いた石の上を踏んでいく。藪の切れ目に道があるので、間違いなく辿っていく。若干迷うような所もあるので、沢を下り過ぎたかなと思ったときは、とりあえず周囲に赤テープがないか探してみると良い。
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(水場となる源頭)
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(淵)
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(右に渡る)
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(泥濘 中心部分は足首まで埋まる)
足首まで埋まるような泥濘を過ぎると美しい滑のある沢を横切る。ここで一旦沢を離れ、森の中を進んでいく。森の中は藪の刈り払いが済んでおり、歩きにくく感じる所は殆どない。ただ藪が少ない分、ちょっと道に迷う所もある。ここは長い下りが続くが、沢の音が再び大きくなってくれば、谷地平が確実に近づいていると考えていい。傾斜が緩くなってくると、左手からやや大きめの沢が合流する所がある。ここは沢へ下りて、少し離れた対岸へ渡らなければならない。前回若松のオジサンは一回で沢を渡ろうとして、川に嵌った。そこで今回は一旦飛び石伝いに沢を渡り、少し下って再度沢を渡ることにした。上手く沢を渡りきると、今度は沢の中を上がっていく。上部は小さな滑滝になっているので、滑らないように上がる。
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(滑のある沢)
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(登山道の様子 概ね良好)
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(渡渉地点 真ん中に立つ木の右にあるピンクテープ辺りまで行く必要がある)
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(小さな滑滝を登る)
沢から上がるとかなり急な下りとなる。傾斜が緩むと小さな沢を渡る。そろそろ谷地平のはずだが…。森を進むと不意に前方が明るくなってきた。いよいよ谷地平だ。森を出ると背の高い藪に覆われた湿地帯となっている。前回と異なり、もう花らしきものはない。正面に見える丸いピークは烏帽子山だろうか。コンパスで調べると前大巓辺りのようだ。湿地帯を進むと一旦川に出る。前回石が滑って川に落ちたのだが、今回は乾いていたのでうまく渡ることができた。川を渡った所でザックを下ろし、タオルを川に浸す。流れが緩やかでゆったりとした時間が流れているようだ。
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(谷地平に出た 左の山は前大巓)
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(この川を渡る)
藪の切り分けを進むと木道が現れる。木道の脇はリンドウの花が多い。緩やかに登ると広い湿地帯に出る。この広い湿地帯は谷地平の中でも一番のビュースポットと言えよう。小さな尾瀬のようだと言う人もいる。流石に尾瀬に比べれば、何百分かの広さしかないが、周囲を山に囲まれた高層湿原であるという意味では似ている。湿原からは中吾妻山群の他に、昭元山から家形山、前大巓に東吾妻山などが見えている。名残惜しいが、まだ先は長い。樹林帯を抜けていくと一段下った所に雑然とした湿地帯がある。駕篭山稲荷への分岐を見送るとまたも川に出る。飛び石が少なく、ここはやや渡りにくい。川を渡り、避難小屋へ向かおうとすると川縁でお昼を食べているオジサングループに出くわす。人が居ると思っていなかったので、ちょっとビックリした。荷物の大きさを見ると日帰りだろうか。草深い道を進むと三角形の屋根が特徴的な谷地平避難小屋に着く。ここで濡れたスパッツや手袋を乾かす。中でのんびりとカロリーメイトを食し、残りの行程を考える。まだ10時前なので、このままのペースで行けば、東吾妻山くらいは往復できるだろう。スパッツなども確りと乾かしたいので、10時まで待って出発することにした。
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(リンドウ)
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(谷地平湿原)
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(一段下の湿原)
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(また川を渡る)
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(谷地平避難小屋)
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(小屋内部)
谷地平小屋から姥ヶ原へは標高差にして250m以上ある。極端にきつい所はないが、距離もあるので、じっくりと行きたい。まずは小屋前の川を渡り、しばらく緩やかな登り坂を進む。大木の倒れた崩壊地の上を行くと2回の渡渉がある。渡渉が終わると道は左へとカーブしていく。そして傾斜も徐々に急になっていく。見晴らしの無い森の中の登りは精神的に辛い。途中何度か大きな石がゴロゴロとした所があり、重荷だと半端なく辛い。すると上から日帰りの荷物で軽々とオジサンが下りてくる。羨ましい…。また自然保護の指導員らしき人とも出会う。指導員らしき人が来るくらいだから、道が整備されていてもおかしくは無い。刈られた笹の葉に時々滑りつつ、次第に傾斜が緩くなってきた。まあ傾斜が緩くなってからが長いのだけれども。
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(またまた川を渡渉)
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(最初に渡渉する沢)
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(登山道の様子)
谷地平中心地から姥ヶ原までのエアリアによるコースタイムはちょうど1時間半。小屋を出てから30分ごとに二回の休憩を取っているから本来ならもうそろそろ着いてもいい頃だ。しかし小屋を出て1時間半になろうとしているのになかなか姥ヶ原に出ない。前回同様2時間を越えてしまうかなぁと思っていると鎌沼を示す道標が現れる。そして前方も明るくなってきた。森を抜け出ると姥神像のある姥ヶ原の端に出る。この辺りは低木帯で鎌沼と東吾妻山それぞれに木道が延びている。東吾妻山への木道を進むと前回も休憩を取ったベンチがある。ザックを置き、カロメの残りを食べる。振り返れば中吾妻山群がここでも良く見える。縦走ルートからはどこでも見える山なのだが、道の無い秘境である。でもボクらのような一般登山者には西吾妻と東吾妻の日帰り登山で十分なんじゃないかと思った。はっきり言って、裏岩手縦走路と比べると吾妻山の縦走は爽快感に乏しい。その代わりスポットごとの魅力は吾妻山のほうが大きい。地元の人がクルマで来て、谷地平を往復する理由がわかる気がする。
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(この道標が現れたら姥ヶ原は近い)
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(姥神様)
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(姥ヶ原)
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(中吾妻山群)
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(東吾妻山)
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(一切経山)
前回はゆっくりと歩けなかった姥ヶ原。湿地帯という雰囲気はあまりないが、木道は環境保護のために設置されているらしい。左手に一切経山、右手に東吾妻山を見ながら、東吾妻山の分岐に着く。日帰り荷物の登山者の姿が多い。木道から下りて、東吾妻山の登山道に入る。最初は低い森の中を緩やかに登る。傾斜が急になると大石がゴロゴロとし、木の根が張り出した道となる。谷地平~姥ヶ原間の道よりも状態は悪い。日帰りの荷物なら幾分か楽なのだろうけれども、重荷だと足を捻りそうで怖い。途中木の根が笹に隠れるように飛び出していて、そこを通るたびに足をぶつけて痛い思いをした。傾斜が緩むと周囲の樹木の背丈が低くなる。だいぶ山頂は近くなった印象だ。
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(登山道の途中から 鎌沼と一切経山)
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(登山道の様子)
山頂直下まで登ってくるとハイマツが生える開けた道となる。ちょっと金峰山っぽいか?振り返ると谷地平が見下ろせるが、ここは帰りにじっくりと見ていくことにしよう。風が強く、ちょっと息苦しい斜面を登ると東吾妻山の頂上(1974.7)に辿り着く。ケルンと三角点の置かれた広い山頂で、一切経山に雰囲気は似るものの、周囲は森に覆われているところが異なっている。それでも眺望は絶佳で、特に西から北にかけての眺めが良い。西は天空に鋭鋒を突き出す磐梯山がシルエットで浮かび上がる。そこから北へグルっと目をやると中吾妻山群の向こうに西吾妻山群、そして稜線縦走路と一切経山が姿を現わす。吾妻小富士は火口だけがちょっぴり見える程度だ。谷地平は山頂から見えないので、後のお楽しみ。ボクが上がってくると同時に日帰りの登山者は皆下ってしまったので、しばらく山頂を独り占めで過ごす。
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(山頂直下)
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(東吾妻山頂上)
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(一切経山)
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(吾妻小富士)
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(磐梯山)
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(パノラマ)
さてそろそろ今日の宿泊地である酸ヶ平避難小屋へと行こうか。山頂から少し下った所で谷地平が見下ろせる。ただ少々遠いか。本当は烏帽子山辺りから見ると木道まで見えるのだが。その分駕篭山稲荷のある1786のピークがよく見渡せる。平たいピークで、湿原でもあれば葛根田大白森みたいだなと思った。下るにも大変な道を戻り、分岐から鎌沼への道に入る。この辺りはずっと木道だ。分岐から直接鎌沼へと向かう道は鎌沼を見下ろすように付けられている。明日は鎌沼の畔を歩くルートを通ってみようか。畔を歩くルートと合流する辺りで木道の付け替え工事を行っていた。そういえば工事個所の手前がかなり悪い道だった。無事畔の周りに付けられた木道へ下りてくる。ここまで来ると登山と言うよりは観光地の遊歩道歩きに近い。木道を歩いているとあちこちに穴が開いたり、補修の跡がある。これでは木道の付け替えも必要だろう。酸ヶ平が見えてくる辺りで、鎌沼へと下りることができる。タオルを水に浸して顔を拭く。水はプラティパス一本になってしまったので、もう少し確保したいところなのだが、流石に鎌沼の水は使えない。
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(左は駕篭山稲荷 中心が谷地平)
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(谷地平 右上は東大巓)
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(手前は駕篭山稲荷のピーク)
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(パノラマ)
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(鎌沼へ向かって)
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(鎌沼)
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(前大巓)
小さな湿地帯が広がる酸ヶ平を進み、分岐を一切経山方面に入るとようやく酸ヶ平(すがだいら)避難小屋が見えてくる。三角屋根の比較的新しい小屋で、別棟としてトイレが併設されている。小屋に入ると50代くらいの女性グループがいた。土間が広いので寝泊りは難しいかと思ったが、奥だけは板張り二面になっていて、寝泊りにも十分な広さがある。今日はエアマットを使わずに銀マット一枚だけ敷くことにした。板張りと土間の間に空間があるから、寒さも凌げるはずだ。銀マットの上に荷物を広げていると先客の女性グループがあれこれと話しかけてくる。明日まで山歩きを続けることがわかると野菜・お菓子・水などをくれた。何だか泊まり縦走だと必ず物を貰うなぁ…。すっかり乞食山行が板に付いてしまったような気がする。女性の一人が郡山まで送ってくれると言ってくれたのだが、福島駅に用があったので断った。これで今日の宿泊は決定した。
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(酸ヶ平と一切経山 避難小屋も見える)
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(酸ヶ平避難小屋)
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(小屋内部)
小屋に着いてから2時間ほどは人が出入りしていたのだが、16時近くなると流石に人気が無くなった。まだ暗くなるには時間があるので、一切経山を往復することにした。小屋の裏に延びる道はすぐにガレた急坂になる。沢沿いの道から稜線へと上がると東から猛烈な風が吹き付ける。小屋ノートには風が強くて諦めたという書き込みがあった。それでも今日は危険に感じるほどでは無いので、そのまま山頂を目指す。稜線上からは福島盆地を見下ろすことができ、信夫山のものらしき緑地を見ることもできた。ケルンが築かれた一切経山(いっさいきょうざん 1948.8)の頂上に着く。誰も残っていなかった。良い景色だが、ここは前回も訪れた所だし、風で右耳が痛くなってしまったので、早々に下ることにした。
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(小屋から高山を眺める)
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(登山道の様子)
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(登山道から東吾妻山と鎌沼を望む)
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(福島盆地)
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(東吾妻山と磐梯山)
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(高山と安達太良山)
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(吾妻小富士)
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(一切経山頂)
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(五色沼と家形山)
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(小富士・高山・安達太良山)
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(鎌沼)
小屋に戻っても風は強い。ただあまり気温は下がっていないので、しばらくの間窓は開け放っておいた。辺りが暗くなると月が眩しいくらいに輝いている。今日は確か中秋の名月だったか。心配していた寒さも酷くなく、ゆっくりと眠りに就くことができた。
酸ヶ平避難小屋で食料と水を分けて下さったご婦人方には、改めてお礼申し上げます。
DATA:
明月荘6:12~6:49東大巓~7;07谷地平分岐~7:36水場~8:49谷地平~9:25谷地平避難小屋10:00~11:31姥ヶ原~
11:52東吾妻山分岐~12:32東吾妻山~13:47鎌沼~13:57酸ヶ平避難小屋15:59~16:12一切経山~16:30酸ヶ平避難小屋(宿泊)
谷地平避難小屋 平家建 板張りで収納あり 10人くらい泊まれる 水場は近くの川を使用 トイレは無し
酸ヶ平避難小屋 平家建 土間が広く、奥のみ板張り二面 快適に泊まるのなら2人まで
トイレ和式汲み取り式(洋式水洗は故障中) 内部は綺麗 紙は備え付けのものを使用 水場なし
携帯電話受信状況 東大巓山頂下でよく入る それ以外は入りにくい
地形図 天元台 吾妻山
夜、1時半頃急に目が覚める。外は風が強く、小屋内部もかなり冷え込んできた。なかなか寝付けないので、ラジオを点けてオールナイトニッポンを聞いて過ごす。すると2時過ぎに突然大きな揺れが小屋を襲った。船にでも乗っているかのようにゆらゆら揺れる。ラジオからは浜通りで震度5強を観測したと伝えている。あれから2年半も経つが、なかなか落ち着かない。これで完全に目が覚めてしまったので、4時になるのを待って出発準備を始める。水は1リットルほど使ってしまった。でも水場は遠いから、谷地平へ下る途中で汲むことにした。明るくなるのを待って、弥兵衛平湿原を往復してくることにした。
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(明月荘での一夜)
小屋の外に出るとまだ月が明るい。そういえば中秋の名月が近かったはずだ。もう少し陽が上がったら出発しよう。湿原は昨日とそう雰囲気は変わらない。当たり前か。でも朝のほうがいくらか空気は澄んでいる気がする。小屋へ戻り、掃除をして、いよいよ2日目の縦走開始。良い小屋でした。次はいつ来られるかな。小屋前の木道を東大巓へ向かって歩き出す。樹林帯を抜け、湿地帯を過ぎれば、昨日訪れた東大巓の分岐に出る。ここから一投足で東大巓の直下に着く。少し登って東大巓(1927.9)頂上の到着。見晴らしの無い狭い山頂はなだらかな山容からすると、ちょっと不思議な感じがする。見晴らしが無いと言われている山頂だが、実際は東側が少し開けている。
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(月が明るい)
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(明月荘2階)
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(東大巓 下に見えるのは明月湖)
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(弥兵衛平湿原)
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(東大巓へ向かう途中から 蔵王辺りか?)
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(東大巓山頂)
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(東大巓からの眺め 手前の鋭鋒はおそらく高倉山)
東大巓から谷地平分岐までは見晴らしが良い道が続く。周囲は湿地帯で、前回歩いたときはワタスゲの穂が揺れていた。今は既に草紅葉となっていて、花の類はリンドウしか残っていなかった。高度を下げていくと、高倉山から吾妻山の稜線部、そして中吾妻山群を見渡せるようになる。藪っぽい樹林帯を抜けると谷地平分岐に出る。貴重な平坦地で、ここで少し休憩を取る。
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(谷地平分岐へ向かって 昭元山や烏帽子山、家形山、一切経山などが見える)
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(左の鋭鋒は高倉山)
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(縦走稜線と東吾妻山)
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(中吾妻山群)
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(久蔵森と高倉山)
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(パノラマ)
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(振り返れば明月荘)
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(谷地平分岐)
さあ、前回会津若松のオジサンと下った道を独りで下っていこう。背丈の低い樹林帯の藪が覆う急坂を下っていく。やや泥濘んでいるものの、下る分にはそれほど難しい所はない。調子よく下っていると開けた湿地帯に出る。確か前回水を汲んだ所だ。だが今日は水流が少ない。ペットボトルで掬ってみるとかなり砂が入っている。少々抵抗感はあるが、とりあえずこのまま持っていくとしよう。湿地帯から再び藪へ突っ込んでいく。背丈ほどの藪だが、今日は涼しく、長袖で歩けるので、藪漕ぎも苦にならない。道は湿地帯からの水流が流れ込んでいて、前回は靴が水浸しになってしまった。しかし靴を新しくした今回は靴内部まで浸水することはない。う~ん、素晴らしきかな、革靴。
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(湿地帯)
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(藪 胸の辺りくらいの高さがある)
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(道に水流が流れ込んでいる)
やがて沢だか道だかわからなくなるほどに水流が多くなると、右手に沢の源頭が現れる。ここで先ほど汲んだ水を捨てて、水を汲みなおす。ズボンは濡れたが、相変わらず靴は濡れていない。ここから先は比較的傾斜が緩くなる。その代り何度も沢を横切っていかなければならない。深く淵のようになっている所もあり、明月荘の小屋ノートに長靴がオススメと書いてあったのも頷ける。深みに入らないように気を付けながら、乾いた石の上を踏んでいく。藪の切れ目に道があるので、間違いなく辿っていく。若干迷うような所もあるので、沢を下り過ぎたかなと思ったときは、とりあえず周囲に赤テープがないか探してみると良い。
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(水場となる源頭)
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(淵)
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(右に渡る)
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(泥濘 中心部分は足首まで埋まる)
足首まで埋まるような泥濘を過ぎると美しい滑のある沢を横切る。ここで一旦沢を離れ、森の中を進んでいく。森の中は藪の刈り払いが済んでおり、歩きにくく感じる所は殆どない。ただ藪が少ない分、ちょっと道に迷う所もある。ここは長い下りが続くが、沢の音が再び大きくなってくれば、谷地平が確実に近づいていると考えていい。傾斜が緩くなってくると、左手からやや大きめの沢が合流する所がある。ここは沢へ下りて、少し離れた対岸へ渡らなければならない。前回若松のオジサンは一回で沢を渡ろうとして、川に嵌った。そこで今回は一旦飛び石伝いに沢を渡り、少し下って再度沢を渡ることにした。上手く沢を渡りきると、今度は沢の中を上がっていく。上部は小さな滑滝になっているので、滑らないように上がる。
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(滑のある沢)
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(登山道の様子 概ね良好)
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(渡渉地点 真ん中に立つ木の右にあるピンクテープ辺りまで行く必要がある)
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(小さな滑滝を登る)
沢から上がるとかなり急な下りとなる。傾斜が緩むと小さな沢を渡る。そろそろ谷地平のはずだが…。森を進むと不意に前方が明るくなってきた。いよいよ谷地平だ。森を出ると背の高い藪に覆われた湿地帯となっている。前回と異なり、もう花らしきものはない。正面に見える丸いピークは烏帽子山だろうか。コンパスで調べると前大巓辺りのようだ。湿地帯を進むと一旦川に出る。前回石が滑って川に落ちたのだが、今回は乾いていたのでうまく渡ることができた。川を渡った所でザックを下ろし、タオルを川に浸す。流れが緩やかでゆったりとした時間が流れているようだ。
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(谷地平に出た 左の山は前大巓)
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(この川を渡る)
藪の切り分けを進むと木道が現れる。木道の脇はリンドウの花が多い。緩やかに登ると広い湿地帯に出る。この広い湿地帯は谷地平の中でも一番のビュースポットと言えよう。小さな尾瀬のようだと言う人もいる。流石に尾瀬に比べれば、何百分かの広さしかないが、周囲を山に囲まれた高層湿原であるという意味では似ている。湿原からは中吾妻山群の他に、昭元山から家形山、前大巓に東吾妻山などが見えている。名残惜しいが、まだ先は長い。樹林帯を抜けていくと一段下った所に雑然とした湿地帯がある。駕篭山稲荷への分岐を見送るとまたも川に出る。飛び石が少なく、ここはやや渡りにくい。川を渡り、避難小屋へ向かおうとすると川縁でお昼を食べているオジサングループに出くわす。人が居ると思っていなかったので、ちょっとビックリした。荷物の大きさを見ると日帰りだろうか。草深い道を進むと三角形の屋根が特徴的な谷地平避難小屋に着く。ここで濡れたスパッツや手袋を乾かす。中でのんびりとカロリーメイトを食し、残りの行程を考える。まだ10時前なので、このままのペースで行けば、東吾妻山くらいは往復できるだろう。スパッツなども確りと乾かしたいので、10時まで待って出発することにした。
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(リンドウ)
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(谷地平湿原)
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(一段下の湿原)
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(また川を渡る)
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(谷地平避難小屋)
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(小屋内部)
谷地平小屋から姥ヶ原へは標高差にして250m以上ある。極端にきつい所はないが、距離もあるので、じっくりと行きたい。まずは小屋前の川を渡り、しばらく緩やかな登り坂を進む。大木の倒れた崩壊地の上を行くと2回の渡渉がある。渡渉が終わると道は左へとカーブしていく。そして傾斜も徐々に急になっていく。見晴らしの無い森の中の登りは精神的に辛い。途中何度か大きな石がゴロゴロとした所があり、重荷だと半端なく辛い。すると上から日帰りの荷物で軽々とオジサンが下りてくる。羨ましい…。また自然保護の指導員らしき人とも出会う。指導員らしき人が来るくらいだから、道が整備されていてもおかしくは無い。刈られた笹の葉に時々滑りつつ、次第に傾斜が緩くなってきた。まあ傾斜が緩くなってからが長いのだけれども。
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(またまた川を渡渉)
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(最初に渡渉する沢)
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(登山道の様子)
谷地平中心地から姥ヶ原までのエアリアによるコースタイムはちょうど1時間半。小屋を出てから30分ごとに二回の休憩を取っているから本来ならもうそろそろ着いてもいい頃だ。しかし小屋を出て1時間半になろうとしているのになかなか姥ヶ原に出ない。前回同様2時間を越えてしまうかなぁと思っていると鎌沼を示す道標が現れる。そして前方も明るくなってきた。森を抜け出ると姥神像のある姥ヶ原の端に出る。この辺りは低木帯で鎌沼と東吾妻山それぞれに木道が延びている。東吾妻山への木道を進むと前回も休憩を取ったベンチがある。ザックを置き、カロメの残りを食べる。振り返れば中吾妻山群がここでも良く見える。縦走ルートからはどこでも見える山なのだが、道の無い秘境である。でもボクらのような一般登山者には西吾妻と東吾妻の日帰り登山で十分なんじゃないかと思った。はっきり言って、裏岩手縦走路と比べると吾妻山の縦走は爽快感に乏しい。その代わりスポットごとの魅力は吾妻山のほうが大きい。地元の人がクルマで来て、谷地平を往復する理由がわかる気がする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/82/92417460ac3174f1da9b79b09991f7a3.jpg)
(この道標が現れたら姥ヶ原は近い)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/e7/b71a8b6226f9a5d5402d5a4821d97704.jpg)
(姥神様)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/cc/f0c0320463207a9387b58821f65d2295.jpg)
(姥ヶ原)
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(中吾妻山群)
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(東吾妻山)
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(一切経山)
前回はゆっくりと歩けなかった姥ヶ原。湿地帯という雰囲気はあまりないが、木道は環境保護のために設置されているらしい。左手に一切経山、右手に東吾妻山を見ながら、東吾妻山の分岐に着く。日帰り荷物の登山者の姿が多い。木道から下りて、東吾妻山の登山道に入る。最初は低い森の中を緩やかに登る。傾斜が急になると大石がゴロゴロとし、木の根が張り出した道となる。谷地平~姥ヶ原間の道よりも状態は悪い。日帰りの荷物なら幾分か楽なのだろうけれども、重荷だと足を捻りそうで怖い。途中木の根が笹に隠れるように飛び出していて、そこを通るたびに足をぶつけて痛い思いをした。傾斜が緩むと周囲の樹木の背丈が低くなる。だいぶ山頂は近くなった印象だ。
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(登山道の途中から 鎌沼と一切経山)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/a5/2f990c6630fdc7544371f7d6fc630b24.jpg)
(登山道の様子)
山頂直下まで登ってくるとハイマツが生える開けた道となる。ちょっと金峰山っぽいか?振り返ると谷地平が見下ろせるが、ここは帰りにじっくりと見ていくことにしよう。風が強く、ちょっと息苦しい斜面を登ると東吾妻山の頂上(1974.7)に辿り着く。ケルンと三角点の置かれた広い山頂で、一切経山に雰囲気は似るものの、周囲は森に覆われているところが異なっている。それでも眺望は絶佳で、特に西から北にかけての眺めが良い。西は天空に鋭鋒を突き出す磐梯山がシルエットで浮かび上がる。そこから北へグルっと目をやると中吾妻山群の向こうに西吾妻山群、そして稜線縦走路と一切経山が姿を現わす。吾妻小富士は火口だけがちょっぴり見える程度だ。谷地平は山頂から見えないので、後のお楽しみ。ボクが上がってくると同時に日帰りの登山者は皆下ってしまったので、しばらく山頂を独り占めで過ごす。
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(山頂直下)
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(東吾妻山頂上)
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(一切経山)
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(吾妻小富士)
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(磐梯山)
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(パノラマ)
さてそろそろ今日の宿泊地である酸ヶ平避難小屋へと行こうか。山頂から少し下った所で谷地平が見下ろせる。ただ少々遠いか。本当は烏帽子山辺りから見ると木道まで見えるのだが。その分駕篭山稲荷のある1786のピークがよく見渡せる。平たいピークで、湿原でもあれば葛根田大白森みたいだなと思った。下るにも大変な道を戻り、分岐から鎌沼への道に入る。この辺りはずっと木道だ。分岐から直接鎌沼へと向かう道は鎌沼を見下ろすように付けられている。明日は鎌沼の畔を歩くルートを通ってみようか。畔を歩くルートと合流する辺りで木道の付け替え工事を行っていた。そういえば工事個所の手前がかなり悪い道だった。無事畔の周りに付けられた木道へ下りてくる。ここまで来ると登山と言うよりは観光地の遊歩道歩きに近い。木道を歩いているとあちこちに穴が開いたり、補修の跡がある。これでは木道の付け替えも必要だろう。酸ヶ平が見えてくる辺りで、鎌沼へと下りることができる。タオルを水に浸して顔を拭く。水はプラティパス一本になってしまったので、もう少し確保したいところなのだが、流石に鎌沼の水は使えない。
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(左は駕篭山稲荷 中心が谷地平)
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(谷地平 右上は東大巓)
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(手前は駕篭山稲荷のピーク)
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(パノラマ)
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(鎌沼へ向かって)
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(鎌沼)
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(前大巓)
小さな湿地帯が広がる酸ヶ平を進み、分岐を一切経山方面に入るとようやく酸ヶ平(すがだいら)避難小屋が見えてくる。三角屋根の比較的新しい小屋で、別棟としてトイレが併設されている。小屋に入ると50代くらいの女性グループがいた。土間が広いので寝泊りは難しいかと思ったが、奥だけは板張り二面になっていて、寝泊りにも十分な広さがある。今日はエアマットを使わずに銀マット一枚だけ敷くことにした。板張りと土間の間に空間があるから、寒さも凌げるはずだ。銀マットの上に荷物を広げていると先客の女性グループがあれこれと話しかけてくる。明日まで山歩きを続けることがわかると野菜・お菓子・水などをくれた。何だか泊まり縦走だと必ず物を貰うなぁ…。すっかり乞食山行が板に付いてしまったような気がする。女性の一人が郡山まで送ってくれると言ってくれたのだが、福島駅に用があったので断った。これで今日の宿泊は決定した。
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(酸ヶ平と一切経山 避難小屋も見える)
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(酸ヶ平避難小屋)
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(小屋内部)
小屋に着いてから2時間ほどは人が出入りしていたのだが、16時近くなると流石に人気が無くなった。まだ暗くなるには時間があるので、一切経山を往復することにした。小屋の裏に延びる道はすぐにガレた急坂になる。沢沿いの道から稜線へと上がると東から猛烈な風が吹き付ける。小屋ノートには風が強くて諦めたという書き込みがあった。それでも今日は危険に感じるほどでは無いので、そのまま山頂を目指す。稜線上からは福島盆地を見下ろすことができ、信夫山のものらしき緑地を見ることもできた。ケルンが築かれた一切経山(いっさいきょうざん 1948.8)の頂上に着く。誰も残っていなかった。良い景色だが、ここは前回も訪れた所だし、風で右耳が痛くなってしまったので、早々に下ることにした。
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(小屋から高山を眺める)
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(登山道の様子)
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(登山道から東吾妻山と鎌沼を望む)
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(福島盆地)
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(東吾妻山と磐梯山)
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(高山と安達太良山)
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(吾妻小富士)
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(一切経山頂)
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(五色沼と家形山)
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(小富士・高山・安達太良山)
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(鎌沼)
小屋に戻っても風は強い。ただあまり気温は下がっていないので、しばらくの間窓は開け放っておいた。辺りが暗くなると月が眩しいくらいに輝いている。今日は確か中秋の名月だったか。心配していた寒さも酷くなく、ゆっくりと眠りに就くことができた。
酸ヶ平避難小屋で食料と水を分けて下さったご婦人方には、改めてお礼申し上げます。
DATA:
明月荘6:12~6:49東大巓~7;07谷地平分岐~7:36水場~8:49谷地平~9:25谷地平避難小屋10:00~11:31姥ヶ原~
11:52東吾妻山分岐~12:32東吾妻山~13:47鎌沼~13:57酸ヶ平避難小屋15:59~16:12一切経山~16:30酸ヶ平避難小屋(宿泊)
谷地平避難小屋 平家建 板張りで収納あり 10人くらい泊まれる 水場は近くの川を使用 トイレは無し
酸ヶ平避難小屋 平家建 土間が広く、奥のみ板張り二面 快適に泊まるのなら2人まで
トイレ和式汲み取り式(洋式水洗は故障中) 内部は綺麗 紙は備え付けのものを使用 水場なし
携帯電話受信状況 東大巓山頂下でよく入る それ以外は入りにくい
地形図 天元台 吾妻山
>写真が多く大変参考になります
実は写真の掲載は悩ましい所がありまして、あまり多く掲載してしまうと山歩きの楽しみを奪われると考える人も少なくないようです。ただ初心者に毛が生えた程度の私の実力でも歩けると考えた方が遭難事故を起こしたりということは避けたいと考えているため、やや文章のほうは詳しく、写真は枚数多めの編集方針を採っています。