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(淵の森)
所沢市は東京の五市町と接している。そのうち西武池袋線・新宿線が通じる清瀬市・東村山市は身近な東京の街と云える。
今回は西武鉄道が紹介するコースを頼りに清瀬市にある清瀬駅から東村山市にある秋津駅まで歩くことにした。
午後三時。清瀬駅北口へ出ると駅前の大きなマンションが空を覆うかのように聳えている。
そのマンションの脇を抜けていく通りがけやき通りだ。ごちゃごちゃとした南口と異なり、北口はすっきりとした印象を受ける。
洒落た店が並ぶ商店街を抜けると右手に広い農地が見えてくる。清瀬市は東京の市街地としては緑地面積が広いほうだという。
やがて斜めに横切る通りが見えてくる。志木街道と呼ばれる道で、東に行けば国道254号を横切って、新座駅・志木駅へと至る。
古くからある道で国道254号まではケヤキ並木が続く。交通量が多いものの、ケヤキ並木による穏やかな雰囲気が良い。
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(清瀬駅北口)
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(けやき通り)
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(志木街道)
古い大きな家が建ち並ぶ通りを東へ進むと前方に小さな林が見えてくる。右手はお寺の土地で、左手の緑地が清瀬水天宮・日枝神社だ。
「清戸の獅子舞」で有名な神社で、今日はちょうどその獅子舞が行われる日であった。境内には縁日の屋台が出て、賑やかな雰囲気だ。
正面から入って左手の社殿が水天宮、右手の社殿が日枝神社となっている。社殿裏の鎮守の森が涼しげだ。
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(水天宮の鳥居)
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(水天宮と日枝神社)
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(日枝神社)
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(神社前の志木街道)
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(案内板)
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(日枝神社に飾られていた竜)
志木街道を少し戻り、水天宮脇の車道を進む。ごくごく一般的な住宅街で、志木街道沿いのような古く趣のある家は無い。
清瀬駅から延びてくるけやき通りにぶつかり、右に行くと信号機がある交差点に出る。交差点を渡り、清瀬中学校の脇を進む。
緩やかに下り始めると前方にまとまった緑地が見えてくる。金山緑地と呼ばれる辺りだ。
台田団地行きの路線バスが通る道に出ると金山緑地公園を示す標識が現れる。標識に従って下っていくと川が見えてきた。
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(住宅街にも畑がある)
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(清瀬中学校脇を進む)
川は東川下りのときにも歩いた柳瀬川である。街中にしては大きな川で河川敷や河原は住民のバーベキュー広場となっている。
川遊びに興じる子供たちの声は微笑ましいが、酒を飲んで嬌声を上げる大人たちのモラルの低さには閉口する。
何故にバーベキュー場というものはこうもモラルの低い人々を寄せ付けてしまうのだろうか?
金山橋を渡った先が金山緑地公園で、人工的な湿地帯などが設えてある。滝ノ城から柳瀬川沿いに歩くと1.5kmくらいの距離にある。
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(金山橋)
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(柳瀬川)
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(金山緑地公園)
橋を戻り、右岸の遊歩道を進む。こちらはバーベキュー場などはなく、気兼ねせずに散歩を楽しむことができる。
柳瀬川は川幅は前回の不老川などと比べるとかなり広い。ただ川底は浅く、釣りに興じる大人の姿が目立つ。
川はやがて大きく右へ左へと蛇行する。対岸の高台が所沢市であることは明らかなのだが、実は岬のように突き出した部分も所沢市となっている。
この岬のような所で右岸にも河川敷があり、川へ下りることができる。周囲には散歩や釣りを楽しむ人がいるだけで、のんびりとした時間が流れる。
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(柳瀬川 金山橋を望む)
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(釣りに興じる男性)
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(向かいは所沢市)
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(東所沢和田の高台を望む)
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(柳瀬川の風景)
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(松柳橋)
河川敷をそのまま進んでいくと行く手に交通量の多い橋が見えてくる。清瀬橋だ。橋の上には小金井街道が通っている。
街道には所沢駅東口と清瀬駅を結ぶバス路線があり、また所沢から東京方面へ出る道でもあって、非常に混み合う。
小金井街道へは出たくないので、市民センター脇から上がり、生活道路を進むと何やら煙突らしきものが見えてくる。
道を渡ると「伸光湯」という名の古い銭湯であった。未だに現役であるが、毎日開けているという訳では無さそうだ。
伸光湯脇の細道を抜け、南へと向かうと駐在所の前に出る。この通りも台田団地行きのバスが通る道だ。
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(柳瀬川 この辺りから東京の管理に)
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(清瀬橋)
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(伸光湯)
駐在所手前の道を入るとすぐに火の見櫓が見えてくる。櫓の裏手の高台の道を入ると細い住宅街を抜ける道へと変わっていく。
突き当りを右に入れば中里の富士塚に着く。地形図だとちょうど神社マークが描かれている辺りだ。
比高10mほどの富士塚で、周囲は樹木に覆われ、展望は無い。所沢市の荒幡富士などと比べるとやや寂しい感じもする。
現在は9月1日に「火の花祭り」行われるなど、文化財としての意味合いが大きく、子供たちが遊ばないようにとの注意書きもある。
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(火の見櫓)
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(中里富士塚)
富士塚前の道を左に進み、バス通りを左に進めば、小金井街道にぶつかる。街道を渡ると左手が高台となった所に出る。
この高台は先ほどの火の見櫓や中里富士塚から続いているもので、柳瀬川の支流である空堀川の河岸段丘のようなものかもしれない。
緩やかに下っていくと右手に大きな雑木林が見えてくる。下草が刈られ、落ち葉も綺麗に払われている。
よく整備されているなと思っていると雑木林の中を歩く親子連れの姿が見える。んんっ、中に入って良いのか?
雑木林の南西の端に来るとそこから雑木林の中へ遊歩道が付けられている。市で管理している雑木林のようだ。
よく整備されているが、狭山の赤坂の森辺りと比べると規模は大分小さい。
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(左側は河岸段丘らしい 右には保全地域の雑木林)
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(雑木林内)
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(河岸段丘を望む)
車道に戻って道なりに進むと空堀川に突き当たる。橋の向こうの立派な建物は明治薬科大学だ。
川の右岸に付けられた遊歩道を進むと左手にある雑木林へ入ることができる。ここは中里緑地保全地域で先ほどの雑木林もその一部である。
ここも柵が設けられ、林内はよく整備されている。春はカタクリ等も咲くそうだが、梅雨の終わりの今はヤマユリが大きな花を付けていた。
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(空堀川)
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(保全地域の雑木林)
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(ヤマユリ)
住宅街の一画に下り立ち、車道を西に進んで空堀川を渡る。ここからはしばらくの間、住宅街を西へ西へと歩く。
電車が走る音が聞こえてくれば秋津駅は近い。ただ駅へは寄らず武蔵野線を越え、西武池袋線の踏切を渡る。
すると右手に木々に覆われた秋津神社が見えてくる。やや広い境内には朱白に塗られた社殿が目立つ。
祭神は日本武尊。但しかつては神仏習合の習慣から不動明王も祀っていたらしい。境内の北端にはフェンスがあり、鉄道の単線路を見下ろせる。
鉄道ファンの情報によると西武池袋線と武蔵野線とを結ぶ連絡線であるらしい。
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(空堀川 右に河原で遊ぶ家族連れの姿も見える)
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(秋津神社)
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(連絡線)
神社脇の道を進み、先ほど見えた連絡線を橋で越えると大きなマンションがあり、その奥に森が見えてくる。ここが淵の森だ。
池袋線で所沢へ戻ってくるといつもこの秋津駅近くの森が気になっていた。それがあの宮崎駿監督が愛する淵の森だとは知らなかった。
小さな鉄橋を渡ると淵の森の入口に着く。淵の森は「となりのトトロ」のモデルの一つとなった場所だ。森としては決して大きくは無い。
柵で仕切られた道を進むと川辺に下りられる道を見つける。この川は空堀川と分かれた柳瀬川の本流だ。水量が少なく、若者が釣りをしている。
小さな河原を進むと木々に覆われた柳瀬川の光景が現れる。土手を歩ける不老川も良い川だったが、自然度では柳瀬川のほうが上だろう。
淵の森も実際に訪れてみれば、規模の小ささに期待外れに終わるかもしれない。でも都会の片隅に残された川と森が調和する光景が貴重なのだ。
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(左手奥の森が淵の森)
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(淵の森入口)
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(柳瀬川)
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(西武池袋線のガード)
涼やかな森を出て、自転車を置いた新秋津駅へと向かう。梅雨入りした頃に比べると日が傾くのも早くなってきた。
自転車を漕ぎだすと風が涼しい。そろそろ梅雨明けも近そうだ。梅雨が明けたら山が待っている。
DATA:
清瀬駅14:59~15:12水天宮・日枝神社~15:34金山緑地~16:02伸光湯~16:12中里富士山~16:31空堀川~16:56秋津神社~
17:10淵の森~新秋津駅
所沢市は東京の五市町と接している。そのうち西武池袋線・新宿線が通じる清瀬市・東村山市は身近な東京の街と云える。
今回は西武鉄道が紹介するコースを頼りに清瀬市にある清瀬駅から東村山市にある秋津駅まで歩くことにした。
午後三時。清瀬駅北口へ出ると駅前の大きなマンションが空を覆うかのように聳えている。
そのマンションの脇を抜けていく通りがけやき通りだ。ごちゃごちゃとした南口と異なり、北口はすっきりとした印象を受ける。
洒落た店が並ぶ商店街を抜けると右手に広い農地が見えてくる。清瀬市は東京の市街地としては緑地面積が広いほうだという。
やがて斜めに横切る通りが見えてくる。志木街道と呼ばれる道で、東に行けば国道254号を横切って、新座駅・志木駅へと至る。
古くからある道で国道254号まではケヤキ並木が続く。交通量が多いものの、ケヤキ並木による穏やかな雰囲気が良い。
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(清瀬駅北口)
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(けやき通り)
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(志木街道)
古い大きな家が建ち並ぶ通りを東へ進むと前方に小さな林が見えてくる。右手はお寺の土地で、左手の緑地が清瀬水天宮・日枝神社だ。
「清戸の獅子舞」で有名な神社で、今日はちょうどその獅子舞が行われる日であった。境内には縁日の屋台が出て、賑やかな雰囲気だ。
正面から入って左手の社殿が水天宮、右手の社殿が日枝神社となっている。社殿裏の鎮守の森が涼しげだ。
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(水天宮の鳥居)
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(水天宮と日枝神社)
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(日枝神社)
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(神社前の志木街道)
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(案内板)
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(日枝神社に飾られていた竜)
志木街道を少し戻り、水天宮脇の車道を進む。ごくごく一般的な住宅街で、志木街道沿いのような古く趣のある家は無い。
清瀬駅から延びてくるけやき通りにぶつかり、右に行くと信号機がある交差点に出る。交差点を渡り、清瀬中学校の脇を進む。
緩やかに下り始めると前方にまとまった緑地が見えてくる。金山緑地と呼ばれる辺りだ。
台田団地行きの路線バスが通る道に出ると金山緑地公園を示す標識が現れる。標識に従って下っていくと川が見えてきた。
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(住宅街にも畑がある)
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(清瀬中学校脇を進む)
川は東川下りのときにも歩いた柳瀬川である。街中にしては大きな川で河川敷や河原は住民のバーベキュー広場となっている。
川遊びに興じる子供たちの声は微笑ましいが、酒を飲んで嬌声を上げる大人たちのモラルの低さには閉口する。
何故にバーベキュー場というものはこうもモラルの低い人々を寄せ付けてしまうのだろうか?
金山橋を渡った先が金山緑地公園で、人工的な湿地帯などが設えてある。滝ノ城から柳瀬川沿いに歩くと1.5kmくらいの距離にある。
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(金山橋)
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(柳瀬川)
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(金山緑地公園)
橋を戻り、右岸の遊歩道を進む。こちらはバーベキュー場などはなく、気兼ねせずに散歩を楽しむことができる。
柳瀬川は川幅は前回の不老川などと比べるとかなり広い。ただ川底は浅く、釣りに興じる大人の姿が目立つ。
川はやがて大きく右へ左へと蛇行する。対岸の高台が所沢市であることは明らかなのだが、実は岬のように突き出した部分も所沢市となっている。
この岬のような所で右岸にも河川敷があり、川へ下りることができる。周囲には散歩や釣りを楽しむ人がいるだけで、のんびりとした時間が流れる。
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(柳瀬川 金山橋を望む)
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(釣りに興じる男性)
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(向かいは所沢市)
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(東所沢和田の高台を望む)
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(柳瀬川の風景)
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(松柳橋)
河川敷をそのまま進んでいくと行く手に交通量の多い橋が見えてくる。清瀬橋だ。橋の上には小金井街道が通っている。
街道には所沢駅東口と清瀬駅を結ぶバス路線があり、また所沢から東京方面へ出る道でもあって、非常に混み合う。
小金井街道へは出たくないので、市民センター脇から上がり、生活道路を進むと何やら煙突らしきものが見えてくる。
道を渡ると「伸光湯」という名の古い銭湯であった。未だに現役であるが、毎日開けているという訳では無さそうだ。
伸光湯脇の細道を抜け、南へと向かうと駐在所の前に出る。この通りも台田団地行きのバスが通る道だ。
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(柳瀬川 この辺りから東京の管理に)
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(清瀬橋)
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(伸光湯)
駐在所手前の道を入るとすぐに火の見櫓が見えてくる。櫓の裏手の高台の道を入ると細い住宅街を抜ける道へと変わっていく。
突き当りを右に入れば中里の富士塚に着く。地形図だとちょうど神社マークが描かれている辺りだ。
比高10mほどの富士塚で、周囲は樹木に覆われ、展望は無い。所沢市の荒幡富士などと比べるとやや寂しい感じもする。
現在は9月1日に「火の花祭り」行われるなど、文化財としての意味合いが大きく、子供たちが遊ばないようにとの注意書きもある。
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(火の見櫓)
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(中里富士塚)
富士塚前の道を左に進み、バス通りを左に進めば、小金井街道にぶつかる。街道を渡ると左手が高台となった所に出る。
この高台は先ほどの火の見櫓や中里富士塚から続いているもので、柳瀬川の支流である空堀川の河岸段丘のようなものかもしれない。
緩やかに下っていくと右手に大きな雑木林が見えてくる。下草が刈られ、落ち葉も綺麗に払われている。
よく整備されているなと思っていると雑木林の中を歩く親子連れの姿が見える。んんっ、中に入って良いのか?
雑木林の南西の端に来るとそこから雑木林の中へ遊歩道が付けられている。市で管理している雑木林のようだ。
よく整備されているが、狭山の赤坂の森辺りと比べると規模は大分小さい。
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(左側は河岸段丘らしい 右には保全地域の雑木林)
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(雑木林内)
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(河岸段丘を望む)
車道に戻って道なりに進むと空堀川に突き当たる。橋の向こうの立派な建物は明治薬科大学だ。
川の右岸に付けられた遊歩道を進むと左手にある雑木林へ入ることができる。ここは中里緑地保全地域で先ほどの雑木林もその一部である。
ここも柵が設けられ、林内はよく整備されている。春はカタクリ等も咲くそうだが、梅雨の終わりの今はヤマユリが大きな花を付けていた。
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(空堀川)
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(保全地域の雑木林)
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(ヤマユリ)
住宅街の一画に下り立ち、車道を西に進んで空堀川を渡る。ここからはしばらくの間、住宅街を西へ西へと歩く。
電車が走る音が聞こえてくれば秋津駅は近い。ただ駅へは寄らず武蔵野線を越え、西武池袋線の踏切を渡る。
すると右手に木々に覆われた秋津神社が見えてくる。やや広い境内には朱白に塗られた社殿が目立つ。
祭神は日本武尊。但しかつては神仏習合の習慣から不動明王も祀っていたらしい。境内の北端にはフェンスがあり、鉄道の単線路を見下ろせる。
鉄道ファンの情報によると西武池袋線と武蔵野線とを結ぶ連絡線であるらしい。
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(空堀川 右に河原で遊ぶ家族連れの姿も見える)
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(秋津神社)
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(連絡線)
神社脇の道を進み、先ほど見えた連絡線を橋で越えると大きなマンションがあり、その奥に森が見えてくる。ここが淵の森だ。
池袋線で所沢へ戻ってくるといつもこの秋津駅近くの森が気になっていた。それがあの宮崎駿監督が愛する淵の森だとは知らなかった。
小さな鉄橋を渡ると淵の森の入口に着く。淵の森は「となりのトトロ」のモデルの一つとなった場所だ。森としては決して大きくは無い。
柵で仕切られた道を進むと川辺に下りられる道を見つける。この川は空堀川と分かれた柳瀬川の本流だ。水量が少なく、若者が釣りをしている。
小さな河原を進むと木々に覆われた柳瀬川の光景が現れる。土手を歩ける不老川も良い川だったが、自然度では柳瀬川のほうが上だろう。
淵の森も実際に訪れてみれば、規模の小ささに期待外れに終わるかもしれない。でも都会の片隅に残された川と森が調和する光景が貴重なのだ。
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(左手奥の森が淵の森)
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(淵の森入口)
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(柳瀬川)
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(西武池袋線のガード)
涼やかな森を出て、自転車を置いた新秋津駅へと向かう。梅雨入りした頃に比べると日が傾くのも早くなってきた。
自転車を漕ぎだすと風が涼しい。そろそろ梅雨明けも近そうだ。梅雨が明けたら山が待っている。
DATA:
清瀬駅14:59~15:12水天宮・日枝神社~15:34金山緑地~16:02伸光湯~16:12中里富士山~16:31空堀川~16:56秋津神社~
17:10淵の森~新秋津駅