(砂川の源流部 堂入沼)
狭山丘陵を源流とし、所沢市・三芳町・ふじみ野市・富士見市を流れて新河岸川へと合流する砂川という川がある。上流部では砂川と呼ばれているが、ボクが住む所沢市北部では砂川堀と古くから呼ばれていて、行政上の名称にもなっている。8年前に同じく狭山丘陵を源流に持つ東川を柳瀬川との合流地点まで歩いた時から、いずれは砂川も源流から合流地点まで歩いてみたいと思っていた。距離が長いので二回に分けて歩いたのだが、途中新型コロナウイルスの流行で中断してしまい、一日目の行程についてはやや記憶が曖昧な点があることをご了承いただきたい。
午後1時過ぎ、小手指駅にやって来た。ここから宮寺西行きのバスに乗り、狭山丘陵へと向かうのだが、降りるバス停をまだ決めていない。バス路線図と地理院地図から判断するとJA三ヶ島支店バス停か堀之内バス停が良さそうだ。1時間に一本のバスに乗り、小手指の住宅街を抜けると北野・三ヶ島の農村部に入る。巨大なマンションが立つ駅周辺との対比が面白い。早稲田大学を過ぎて最初のバス停であるJA三ヶ島支店バス停で降りる。堀之内バス停のほうが堂入沼に近そうではあったが、道が複雑に交差しているようなので、一つ手前のバス停で降りることにしたのだ。小手指方面へ少し戻ってバス車内から見えた中氷川神社へ寄っていく。西武狭山線の近くにあるものとは別の神社だが、こちらも結構境内が広い。
(中氷川神社)
神社の境内を抜け出た先の車道を南東に進む。早稲田大学にぶつかった所で西に進み、お寺の脇の坂道を登っていく。ここを登りきると見晴らしの良い丘の上に出る。周囲は茶畑や果樹園が広がっていて、都会の喧騒からは程遠い。農地を抜けた先は比良の丘と呼ばれる整備された原っぱが広がる。その手前に道標があり、「砂川を経て狭山湖外周道路へ」と書かれている。丘から一旦砂川へと下るのだが、そこから西へ遡った先にある水溜りが堂入沼らしい。道標に従い、茶畑の際を下っていくとフェンス沿いを進むようになる。下りきった所に細い水の流れがあり、木の板が渡してある。ここが砂川だ。板で川を渡ると道は九十九折で狭山湖外周道路へと登り返す。しかし渡ってすぐの道は二手に分かれており、西に進むと「コース外」と書かれた道標が立つ。その先を更に進むと堂入沼がある。柵が設けられていないので一般の立ち入りは予定されていないのだろう。見学される場合は自己責任でお願いしたい。
(お寺の脇の坂道を登りきると丘の上に出る)
(眼下に所沢市の市街地を望む)
(比良の丘にある道標)
(砂川へ下る)
(2月終盤ということもあって梅の花が咲いていた)
(砂川源流近く)
(川下は封鎖されていた)
(堂入沼)
堂入沼から更に西へ進み、杉林を適当に上がって砂利道に出る。するとちょうど道標があり、比良の丘へと戻れるようだ。だが、さいたま緑の森博物館へと行ってみる。大谷戸湿地と書かれた方へ進み、雑木林の中を下っていけば博物館へと出られる。職員の方にお話しを伺うと堂入沼はコース外で案内はしていないという。何とも微妙な表現だ。来た道を戻り、先ほどの分岐も過ぎて、外周道路からの九十九折を下ってゆく。こちらも雑木林の小道で気分が良い。再び砂川を渡って比良の丘へと登り返す。出発からおよそ1時間か。結構掛ったな。
(堂入沼のある谷を登る 山歩きをしているせいか、ついこういう谷を登りたくなってしまう)
(杉林を登りきるとちょうどこの地点に出る)
(さいたま緑の森博物館へ下る 気持ちの良い雑木林だ)
(さいたま緑の森博物館)
(さいたま緑の森博物館周辺は整備された道が延びる)
(外周道路から砂川へと下る分岐)
(外周道路から砂川へ下る 緩い九十九折の斜面だ)
(比良の丘)
比良の丘から往路を戻って早稲田大学まで戻ってくる。大学の外周を通る道路沿いに砂川が流れているが、源流部と異なり、コンクリートで護岸がなされ、風情はない。瑞穂町へとつながる県道へ出る辺りで砂川から離れる。ここからしばらくの間、川沿いの道はないため、畑の中の迂回路を進む。交通量が少ない、というか農地部分は一般車が通行できないのでのんびりと歩くのに良い。広い国道所沢バイパスに出たら東へ進む。8年前にも記事にした誓詞橋交差点付近で砂川にぶつかる。しかし川沿いを歩けるのはもう少し先の話だ。国道を渡り、やはり8年前にも歩いた調整池へ通ずる道を行く。県立所沢西高校のグラウンドが見えてきたら脇の砂利道を北に入る。突き当りが砂川沿いの道だ。道なりに行くと線路沿いにある北野調整池に出る。
(お寺への道を下る辺りに東屋がある)
(砂川が流れる 大学と民家の敷地が交錯してわかりにくい)
(早稲田大学脇を流れる砂川)
(県道から大学へと入る入口付近で砂川と離れる)
(三ヶ島・北野地区の農地)
(誓詞橋交差点付近の砂川)
(右手に見えるのが所沢西高校)
(北野調整池 奥に見える電車は西武池袋線)
調整池に沿って小手指駅方面へ進むとアンダーパスがある。このトンネルは砂川の上を通っている。トンネルを抜けると住宅街を砂川が流れていく。この辺りから砂川堀と呼ばれているようだ。三角形の形をした小手指公園に突き当たるまでは川沿いに枝垂桜の並木が続いており、春は道行く人が多い。SLが置かれた小手指公園を回り込み、更に川沿いを行くと行政道路と呼ばれる交通量の多い道路に出る。ここも先ほどの所沢バイパスと同じく国道463号線だ。国道を渡った先には島忠ホームズのショッピングセンターがある。かつて鷺宮製作所のグラウンドがあった所だ。その入口付近から砂川堀が続いており、住宅街を細く流れていく。整備された側道を行くと案内板が置かれている。砂川堀は暗渠化する際に地上部を人工的な水路として整備したとのこと。入口付近にあった噴水も地上部を整備した際に設けられたものだという。
(砂川の上を通るアンダーパス)
(住宅街を流れる砂川堀 枝垂桜の並木で有名)
(3月下旬の枝垂桜の様子)
(SLが置かれた小手指公園)
(行政道路へ向かう道 行政道路沿いにはカーディーラーが多い)
(島忠ホームズ前にある噴水 噴水といっても吹き上がるタイプではなく、水がチョロチョロと流れる)
(島忠ホームズの敷地のすぐ脇に歩道がある)
(住宅街を人工的な水路が流れる)
整備された側道が終わると水路は暗渠化され、歩道になっている。歩道は細い路地まで続いており、砂川堀の跡は辿りやすいだろう。十字路を右に曲がると住宅街の中にポツンと広がる雑木林の辺りから水路が現れる。水路は狭山市へと続く交通量の多い車道を横切り、西武新宿線にぶつかる。この先水路沿いに道は無いので、一旦駅近くの踏切を渡る。川越所沢線を進むと牛角の辺りから水路が現れる。駐車場脇から少しの間だけ水路沿いに歩くことができる。保育園と幼稚園が立ち並ぶ交差点でまたも暗渠となるため、再び川越所沢線に出る。すると車道の東側に広い歩道が延々と延びている。これが暗渠化された砂川堀だ。ボクが幼児の頃だった30数年前は蓋が被せてあっただけだったが、小学校へ通っている間に暗渠化が完成していた記憶がある(1975年の空中写真では水路がしっかり残っているが、1980年の段階では既に蓋が被せてあった)。
(暗渠化された砂川堀の上に歩道ができている)
(左手に見えるのが住宅街にある雑木林)
(この先は西武新宿線が通っていて川沿いの道は寸断されている)
(線路を渡るとこの辺りから川沿いの道が現れる)
(住宅街の小道 よくこんな所残しておいたなと思うほど)
(突き当りで砂川堀は再び暗渠となる 生垣の向こうに見えるやや大きめの建物が幼稚園)
(不自然に広い歩道 もとは砂川堀でボクが幼い頃は蓋が被せてあった)
飲食店やスーパー、パチンコ屋が立ち並ぶ賑やかな通りを進んでいくと大きなクリニックの建物脇から蓋を被せた歩道となる。砂川堀が通っているという動かぬ証拠だ。蓋を被せた歩道は衣料品店のしまむらまで続き、その先の交差点で砂川堀の跡も消える。地理院地図を見れば暗渠化された水路が描かれているのでわかりやすいが、実際に歩いてみると単なる農道にしか見えない。しかしここもボクが小学生くらいの頃までは蓋を被せていない状態の水路だった記憶がある(なお1990年の空中写真では水路があるのが見える)。農地の中の車道は突き当りで右に折れ曲がるが、車止めが設けられた広い道が左へと延びていく。ここも砂川堀の上だ。車道にぶつかる所に砂川堀を示す看板があり、新河岸川まで9㎞と表示されている。時計を見るとそろそろ午後5時だ。自宅も近いのでここで一日目の行程を終えることにした。
(砂川堀の痕跡がはっきりとわかる蓋を被せた歩道)
(しまむらの先で曲がるとこの交差点に出る 正面左の道が砂川堀のルート なお左に見切れている道はかつてなかった)
(砂川堀はこの道の右側を通っていた記憶がある)
(広い道だが歩行者用道路 この下を砂川堀が流れる)
2日目に続く。
DATA:
小手指駅(西武バス 宮寺西行き)JA三ヶ島支店バス停13:35~13:44中氷川神社~13:57比良の丘~14:00砂川~14:02堂入沼~14:16さいたま緑の森博物館~14:39比良の丘~14:58芸術総合高校バス停付近(早稲田大学入口付近)~15:25誓詞橋交差点~15:36北野新町の調整池~15:57島忠ホームズ所沢店~16:28所沢市美原町の暗渠~16:37しまむら中新井店(花園四丁目バス停付近)~16:48砂川堀9㎞地点(所沢市中富)
交通機関 西武バス 宮寺西行き 小手指駅南口~JA三ヶ島支店 199円
なお砂川堀9㎞地点(所沢市中富)から帰る際には花園四丁目バス停(西武バス 新所沢駅または本川越駅行きが利用可)または月野原バス停(ところバス 新所沢駅または航空公園駅が利用可 近いが本数は少ない)が最寄となります
本文中にある空中写真については国土地理院による空中写真閲覧サービスで参照できます。但し使い方が難しいので、沼津高専の佐藤崇徳先生が作成されたHP内のウェブ地図コンテンツ集のほうが使いやすいかもしれません。
狭山丘陵を源流とし、所沢市・三芳町・ふじみ野市・富士見市を流れて新河岸川へと合流する砂川という川がある。上流部では砂川と呼ばれているが、ボクが住む所沢市北部では砂川堀と古くから呼ばれていて、行政上の名称にもなっている。8年前に同じく狭山丘陵を源流に持つ東川を柳瀬川との合流地点まで歩いた時から、いずれは砂川も源流から合流地点まで歩いてみたいと思っていた。距離が長いので二回に分けて歩いたのだが、途中新型コロナウイルスの流行で中断してしまい、一日目の行程についてはやや記憶が曖昧な点があることをご了承いただきたい。
午後1時過ぎ、小手指駅にやって来た。ここから宮寺西行きのバスに乗り、狭山丘陵へと向かうのだが、降りるバス停をまだ決めていない。バス路線図と地理院地図から判断するとJA三ヶ島支店バス停か堀之内バス停が良さそうだ。1時間に一本のバスに乗り、小手指の住宅街を抜けると北野・三ヶ島の農村部に入る。巨大なマンションが立つ駅周辺との対比が面白い。早稲田大学を過ぎて最初のバス停であるJA三ヶ島支店バス停で降りる。堀之内バス停のほうが堂入沼に近そうではあったが、道が複雑に交差しているようなので、一つ手前のバス停で降りることにしたのだ。小手指方面へ少し戻ってバス車内から見えた中氷川神社へ寄っていく。西武狭山線の近くにあるものとは別の神社だが、こちらも結構境内が広い。
(中氷川神社)
神社の境内を抜け出た先の車道を南東に進む。早稲田大学にぶつかった所で西に進み、お寺の脇の坂道を登っていく。ここを登りきると見晴らしの良い丘の上に出る。周囲は茶畑や果樹園が広がっていて、都会の喧騒からは程遠い。農地を抜けた先は比良の丘と呼ばれる整備された原っぱが広がる。その手前に道標があり、「砂川を経て狭山湖外周道路へ」と書かれている。丘から一旦砂川へと下るのだが、そこから西へ遡った先にある水溜りが堂入沼らしい。道標に従い、茶畑の際を下っていくとフェンス沿いを進むようになる。下りきった所に細い水の流れがあり、木の板が渡してある。ここが砂川だ。板で川を渡ると道は九十九折で狭山湖外周道路へと登り返す。しかし渡ってすぐの道は二手に分かれており、西に進むと「コース外」と書かれた道標が立つ。その先を更に進むと堂入沼がある。柵が設けられていないので一般の立ち入りは予定されていないのだろう。見学される場合は自己責任でお願いしたい。
(お寺の脇の坂道を登りきると丘の上に出る)
(眼下に所沢市の市街地を望む)
(比良の丘にある道標)
(砂川へ下る)
(2月終盤ということもあって梅の花が咲いていた)
(砂川源流近く)
(川下は封鎖されていた)
(堂入沼)
堂入沼から更に西へ進み、杉林を適当に上がって砂利道に出る。するとちょうど道標があり、比良の丘へと戻れるようだ。だが、さいたま緑の森博物館へと行ってみる。大谷戸湿地と書かれた方へ進み、雑木林の中を下っていけば博物館へと出られる。職員の方にお話しを伺うと堂入沼はコース外で案内はしていないという。何とも微妙な表現だ。来た道を戻り、先ほどの分岐も過ぎて、外周道路からの九十九折を下ってゆく。こちらも雑木林の小道で気分が良い。再び砂川を渡って比良の丘へと登り返す。出発からおよそ1時間か。結構掛ったな。
(堂入沼のある谷を登る 山歩きをしているせいか、ついこういう谷を登りたくなってしまう)
(杉林を登りきるとちょうどこの地点に出る)
(さいたま緑の森博物館へ下る 気持ちの良い雑木林だ)
(さいたま緑の森博物館)
(さいたま緑の森博物館周辺は整備された道が延びる)
(外周道路から砂川へと下る分岐)
(外周道路から砂川へ下る 緩い九十九折の斜面だ)
(比良の丘)
比良の丘から往路を戻って早稲田大学まで戻ってくる。大学の外周を通る道路沿いに砂川が流れているが、源流部と異なり、コンクリートで護岸がなされ、風情はない。瑞穂町へとつながる県道へ出る辺りで砂川から離れる。ここからしばらくの間、川沿いの道はないため、畑の中の迂回路を進む。交通量が少ない、というか農地部分は一般車が通行できないのでのんびりと歩くのに良い。広い国道所沢バイパスに出たら東へ進む。8年前にも記事にした誓詞橋交差点付近で砂川にぶつかる。しかし川沿いを歩けるのはもう少し先の話だ。国道を渡り、やはり8年前にも歩いた調整池へ通ずる道を行く。県立所沢西高校のグラウンドが見えてきたら脇の砂利道を北に入る。突き当りが砂川沿いの道だ。道なりに行くと線路沿いにある北野調整池に出る。
(お寺への道を下る辺りに東屋がある)
(砂川が流れる 大学と民家の敷地が交錯してわかりにくい)
(早稲田大学脇を流れる砂川)
(県道から大学へと入る入口付近で砂川と離れる)
(三ヶ島・北野地区の農地)
(誓詞橋交差点付近の砂川)
(右手に見えるのが所沢西高校)
(北野調整池 奥に見える電車は西武池袋線)
調整池に沿って小手指駅方面へ進むとアンダーパスがある。このトンネルは砂川の上を通っている。トンネルを抜けると住宅街を砂川が流れていく。この辺りから砂川堀と呼ばれているようだ。三角形の形をした小手指公園に突き当たるまでは川沿いに枝垂桜の並木が続いており、春は道行く人が多い。SLが置かれた小手指公園を回り込み、更に川沿いを行くと行政道路と呼ばれる交通量の多い道路に出る。ここも先ほどの所沢バイパスと同じく国道463号線だ。国道を渡った先には島忠ホームズのショッピングセンターがある。かつて鷺宮製作所のグラウンドがあった所だ。その入口付近から砂川堀が続いており、住宅街を細く流れていく。整備された側道を行くと案内板が置かれている。砂川堀は暗渠化する際に地上部を人工的な水路として整備したとのこと。入口付近にあった噴水も地上部を整備した際に設けられたものだという。
(砂川の上を通るアンダーパス)
(住宅街を流れる砂川堀 枝垂桜の並木で有名)
(3月下旬の枝垂桜の様子)
(SLが置かれた小手指公園)
(行政道路へ向かう道 行政道路沿いにはカーディーラーが多い)
(島忠ホームズ前にある噴水 噴水といっても吹き上がるタイプではなく、水がチョロチョロと流れる)
(島忠ホームズの敷地のすぐ脇に歩道がある)
(住宅街を人工的な水路が流れる)
整備された側道が終わると水路は暗渠化され、歩道になっている。歩道は細い路地まで続いており、砂川堀の跡は辿りやすいだろう。十字路を右に曲がると住宅街の中にポツンと広がる雑木林の辺りから水路が現れる。水路は狭山市へと続く交通量の多い車道を横切り、西武新宿線にぶつかる。この先水路沿いに道は無いので、一旦駅近くの踏切を渡る。川越所沢線を進むと牛角の辺りから水路が現れる。駐車場脇から少しの間だけ水路沿いに歩くことができる。保育園と幼稚園が立ち並ぶ交差点でまたも暗渠となるため、再び川越所沢線に出る。すると車道の東側に広い歩道が延々と延びている。これが暗渠化された砂川堀だ。ボクが幼児の頃だった30数年前は蓋が被せてあっただけだったが、小学校へ通っている間に暗渠化が完成していた記憶がある(1975年の空中写真では水路がしっかり残っているが、1980年の段階では既に蓋が被せてあった)。
(暗渠化された砂川堀の上に歩道ができている)
(左手に見えるのが住宅街にある雑木林)
(この先は西武新宿線が通っていて川沿いの道は寸断されている)
(線路を渡るとこの辺りから川沿いの道が現れる)
(住宅街の小道 よくこんな所残しておいたなと思うほど)
(突き当りで砂川堀は再び暗渠となる 生垣の向こうに見えるやや大きめの建物が幼稚園)
(不自然に広い歩道 もとは砂川堀でボクが幼い頃は蓋が被せてあった)
飲食店やスーパー、パチンコ屋が立ち並ぶ賑やかな通りを進んでいくと大きなクリニックの建物脇から蓋を被せた歩道となる。砂川堀が通っているという動かぬ証拠だ。蓋を被せた歩道は衣料品店のしまむらまで続き、その先の交差点で砂川堀の跡も消える。地理院地図を見れば暗渠化された水路が描かれているのでわかりやすいが、実際に歩いてみると単なる農道にしか見えない。しかしここもボクが小学生くらいの頃までは蓋を被せていない状態の水路だった記憶がある(なお1990年の空中写真では水路があるのが見える)。農地の中の車道は突き当りで右に折れ曲がるが、車止めが設けられた広い道が左へと延びていく。ここも砂川堀の上だ。車道にぶつかる所に砂川堀を示す看板があり、新河岸川まで9㎞と表示されている。時計を見るとそろそろ午後5時だ。自宅も近いのでここで一日目の行程を終えることにした。
(砂川堀の痕跡がはっきりとわかる蓋を被せた歩道)
(しまむらの先で曲がるとこの交差点に出る 正面左の道が砂川堀のルート なお左に見切れている道はかつてなかった)
(砂川堀はこの道の右側を通っていた記憶がある)
(広い道だが歩行者用道路 この下を砂川堀が流れる)
2日目に続く。
DATA:
小手指駅(西武バス 宮寺西行き)JA三ヶ島支店バス停13:35~13:44中氷川神社~13:57比良の丘~14:00砂川~14:02堂入沼~14:16さいたま緑の森博物館~14:39比良の丘~14:58芸術総合高校バス停付近(早稲田大学入口付近)~15:25誓詞橋交差点~15:36北野新町の調整池~15:57島忠ホームズ所沢店~16:28所沢市美原町の暗渠~16:37しまむら中新井店(花園四丁目バス停付近)~16:48砂川堀9㎞地点(所沢市中富)
交通機関 西武バス 宮寺西行き 小手指駅南口~JA三ヶ島支店 199円
なお砂川堀9㎞地点(所沢市中富)から帰る際には花園四丁目バス停(西武バス 新所沢駅または本川越駅行きが利用可)または月野原バス停(ところバス 新所沢駅または航空公園駅が利用可 近いが本数は少ない)が最寄となります
本文中にある空中写真については国土地理院による空中写真閲覧サービスで参照できます。但し使い方が難しいので、沼津高専の佐藤崇徳先生が作成されたHP内のウェブ地図コンテンツ集のほうが使いやすいかもしれません。