今回はスケール付コンパスを皆野アルプスで使った様子を紹介します。ところで皆さん、平塚さんの本はお読みになったでしょうか。ここでは平塚さんの本を既に読んでいるものとして記事を書いています。細かな内容はあくまで個々で読んでいただいて、当ブログでは具体例を提示するに留めたいと思っています。
ではコンパスの使い方の手順から。簡単なので実際にやってみればすぐに覚えられます。
手順1 現在地を把握する
まずは現在どこにいるのかを把握しましょう。今回は前原山を例にとっています。前原山は山頂に三角点が埋設されているので、比較的現在地の把握が容易です。最初のうちは現在地が把握しやすい山頂などで使い始めると理屈が頭に入りやすいかと思います。現在地の把握はコンパスを使う上で最も重要なことなので、慎重に行ってください。
(前原山の三角点 この上で使えば現在地として間違いないといえます)
手順2 地形図上で知りたい方向に合わせてスケール(ものさし)の矢印の指す方を合わせる
本では「磁石の左辺を地図上で…重ねる」とありますが、別に右辺でも構わないと思います。要は地形図上で知りたい方向にスケールの矢印が合えば良いわけです。通常は尾根を探すことが多いのですが、送電鉄塔や建物などの地物や近くの山などを対象にすることもできます。但し遠くの対象は遠くなるほど誤差が大きくなるので、参考程度にしか使えません。今回は前原山から東に延びる尾根を探しています。
(左辺を前原山の山頂から東へ延びる尾根に合わせています)
手順3 地形図に引いた磁北線に合わせて回転盤の矢印を合わせる
方位磁針が入っている部分はクルクル回転できるようになっています。磁北線を合わせるときは南北の方向を間違えないようにしてください。特にスケールの矢印が南側を向いていると勘違いしやすいです。
(回転盤の南北を磁北線に合わせます このときスケールの部分をずらさないようにしてください)
手順4 コンパスを胸の前に持ってきて、体を回転させて回転盤の矢印と方位磁針を合わせる
この状態で真正面を向いている方向が地形図上でスケールの矢印が指していた方向になります。ほかの使い方もあるようですが、これが一番単純で誤差が小さいと思います。
(回転盤の南北と方位磁針が合うように体の向きを変えていきます)
(回転盤の南北と方位磁針が合うとき、スケールの矢印が指す方向が目的の方向です)
さて手順1でも述べましたが、コンパスを使う上で一番重要なのは現在地の把握です。ここが少しでもずれていると違う尾根や沢を示してしまうことがあります。実体験の例を挙げると、吾野の大高山直下から東へ下る際、緩やかな尾根になっています。標石のある所で斜面が急になるのですが、南西方向へ下る尾根には赤テープが括り付けられています。これを真南に下る尾根と勘違いして下ってしまったことがあります。ここでボクは二つのミスをしています。一つは現在地を間違えた(地形を読み違えた)こと。もう一つはコンパスを雑に扱ったことです。2,30メートル下ってからコンパスを使い直すと明らかに方向が違うことがわかったのですが、下り始めるときは急な斜面のため尾根を読み切れませんでした。但しコンパスを厳密に使っていれば、あるいは地形図を先読みしていれば間違うことはなかったでしょう。
コンパスの使い方そのものは単純です。でも正しく使うには地形図から地形を読んで、現在地がどこなのかを正確に把握しなければなりません。そのため、今見えている尾根や沢の形から地形を読めるようになる必要があるわけです。そこで次回以降は実際に見えている地形は地形図上ではどのように表されているのかを見ていきたいと思っています。
ではコンパスの使い方の手順から。簡単なので実際にやってみればすぐに覚えられます。
手順1 現在地を把握する
まずは現在どこにいるのかを把握しましょう。今回は前原山を例にとっています。前原山は山頂に三角点が埋設されているので、比較的現在地の把握が容易です。最初のうちは現在地が把握しやすい山頂などで使い始めると理屈が頭に入りやすいかと思います。現在地の把握はコンパスを使う上で最も重要なことなので、慎重に行ってください。
(前原山の三角点 この上で使えば現在地として間違いないといえます)
手順2 地形図上で知りたい方向に合わせてスケール(ものさし)の矢印の指す方を合わせる
本では「磁石の左辺を地図上で…重ねる」とありますが、別に右辺でも構わないと思います。要は地形図上で知りたい方向にスケールの矢印が合えば良いわけです。通常は尾根を探すことが多いのですが、送電鉄塔や建物などの地物や近くの山などを対象にすることもできます。但し遠くの対象は遠くなるほど誤差が大きくなるので、参考程度にしか使えません。今回は前原山から東に延びる尾根を探しています。
(左辺を前原山の山頂から東へ延びる尾根に合わせています)
手順3 地形図に引いた磁北線に合わせて回転盤の矢印を合わせる
方位磁針が入っている部分はクルクル回転できるようになっています。磁北線を合わせるときは南北の方向を間違えないようにしてください。特にスケールの矢印が南側を向いていると勘違いしやすいです。
(回転盤の南北を磁北線に合わせます このときスケールの部分をずらさないようにしてください)
手順4 コンパスを胸の前に持ってきて、体を回転させて回転盤の矢印と方位磁針を合わせる
この状態で真正面を向いている方向が地形図上でスケールの矢印が指していた方向になります。ほかの使い方もあるようですが、これが一番単純で誤差が小さいと思います。
(回転盤の南北と方位磁針が合うように体の向きを変えていきます)
(回転盤の南北と方位磁針が合うとき、スケールの矢印が指す方向が目的の方向です)
さて手順1でも述べましたが、コンパスを使う上で一番重要なのは現在地の把握です。ここが少しでもずれていると違う尾根や沢を示してしまうことがあります。実体験の例を挙げると、吾野の大高山直下から東へ下る際、緩やかな尾根になっています。標石のある所で斜面が急になるのですが、南西方向へ下る尾根には赤テープが括り付けられています。これを真南に下る尾根と勘違いして下ってしまったことがあります。ここでボクは二つのミスをしています。一つは現在地を間違えた(地形を読み違えた)こと。もう一つはコンパスを雑に扱ったことです。2,30メートル下ってからコンパスを使い直すと明らかに方向が違うことがわかったのですが、下り始めるときは急な斜面のため尾根を読み切れませんでした。但しコンパスを厳密に使っていれば、あるいは地形図を先読みしていれば間違うことはなかったでしょう。
コンパスの使い方そのものは単純です。でも正しく使うには地形図から地形を読んで、現在地がどこなのかを正確に把握しなければなりません。そのため、今見えている尾根や沢の形から地形を読めるようになる必要があるわけです。そこで次回以降は実際に見えている地形は地形図上ではどのように表されているのかを見ていきたいと思っています。