野老の里

奥武蔵をメインに日帰りの山歩きを中心としたブログです

武蔵野の記憶 所沢市の梅園

2021年03月01日 | 武蔵野の記憶
ボクの住んでいる所沢市の北東部は住宅街を抜けると畑と雑木林が広がる農村地帯だ。畑の大半は特産品である里芋やお茶を育てているのだけれども、樹木を育てる造園農家もいくつかある。自宅から自転車で10分ほど行くと下富と呼ばれる地区の一画に梅園がある。おそらく造園業を営む農家だろう。道路の両脇の細長い敷地に様々な梅が植えられている。道路を突き当たった先も梅園になっているが、敷地には入れないので、道路から眺められる細長い敷地の梅のほうが鑑賞しやすい。























この辺りの集落は元々十四軒(じゅうしけん)と呼ばれていて、ニュータウンが造られる前はボクが住んでいる所よりも栄えていたらしい。今でも西武バスのフラワーヒル行きに乗って十四軒バス停で降りるとお茶やイチゴの農園とともに大邸宅が立ち並んでいる。小さな頃同級生にこの辺りの農家の子がいて、一度だけ家に入れてもらったことがあった。平家の大邸宅でお城の本丸御殿みたいだなと思ったものである。近年は少しずつ農家も減り、大邸宅も少なくなってきているようだ。幼い頃の思い出も貴重な経験となっていってしまうのかもしれない。
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