http://www.youtube.com/watch?v=1zzggSD0oUM(やや音が小さいのでご注意を)
約一ヶ月ぶりに今日の一曲を更新しました。
今月はもう山に行く予定が無いし、ということでネタが無いときはやっぱり今日の一曲ということで。
今日はダリル・ウェイズ・ウルフの1stアルバム"Canis Lupus"(1973)から"Go Down"を取り上げてみます。
いつだったかこのアルバムからは"McDonald's Lament"を取り上げましたが、
当時他に収められていた曲はYou Tubeにはアップされていなかったんですよね。
最近になってアルバム"Canis Lupus"からの曲をアップしてくれた人が現れたので、今回取り上げてみたという次第。
"The Void"とどちらを取り上げるか迷ったんですが、夏も終わりに近付いたし、メランコリックなのも良いだろうと。
ヴォーカルは「ヘタウマな」と形容されることの多いデク・メセカーが担当しています。
この人、ヴォーカルは下手だとよく言われるのですが、
キャラヴァンのアルバム"Better By Far"や"The Album"におけるヴォーカルよりは大分マシなほうだと思います。
いやむしろこの物悲しいメロディにはこの弱々しい感じの声が合っていると思うんですけれどねぇ。
間奏部の印象的なギターはジョン・エサリッジによるもの。
ソフト・マシーンのアルバム"Softs"での凄テクギターの片鱗をここでも魅せてくれます。
クレジットはダリル・ウェイとデク・メセカーの作品となっていますが、
デク・メセカーは作詞で、作曲はダリル・ウェイだったのではないでしょうか。
そのダリル・ウェイはバックでキーボードを弾いているせいか、あまり目立ちません。
ダリル・ウェイというとカーヴド・エアの時代からヴァイオリンというイメージがありましたが、
WOLFでは自分が前面に出ない代わりにジョン・エサリッジのギターに任せている場面が多いように感じます。
まあその分作曲に傾注できたという面はあるかとは思いますが。
売れなくてバンドを解散したという点では他のプログレバンドと同じような悩みをWOLFも抱えていた訳ですが、
アルバムごとに音楽性が変化してしまったのも解散を早めた原因だったんじゃないかと思います。
デク・メセカーのヘタウマヴォーカルが聞けたのもこの"Canis Lupus"のアルバムだけでしたしね。
もう一枚くらいA面ヴォーカル、B面インストという形式のアルバムを作っても良かったんじゃないかなぁ。
この曲を聞いていると3枚のアルバムだけで終わってしまったのが残念に感じるバンドであります。