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(釜ノ沢五峰 四ノ峰)
注意! 般若山コースの第二鉄塔と第三鉄塔の間が台風19号により崩壊しています。般若山コースを歩く場合には大日如来で引き返すことをおすすめします。
「山と高原地図 奥武蔵・秩父」(昭文社)を眺めると、西武秩父駅の西に広がる長尾根丘陵を越えた先に釜ノ沢五峰(かまのさわごほう)という小さなハイキングコースがある。「新・分県登山ガイド 埼玉県の山」(山と渓谷社)によると、秩父札所32番法性寺裏山の般若山とともに歩かれることが多く、どちらも岩峰を巡るスリルと展望に恵まれたコースだという。奥武蔵周辺では珍しい鎖場の多いコースということで以前から興味があった。
問題はアプローチだった。かつては法性寺まで小鹿野町営バスの路線が延びていたが、現在は最寄りのバス停から1時間以上車道を歩かなければならない。できれば車道歩きは短くしたいので、法性寺の北にある大日峠・古洞峠を越えるルートを歩く計画を立てた。しかし時間の関係で古洞峠はカットすることになった。
大日峠を越えて法性寺へ
前回観音山を歩いたときと同じく「秩父漫遊きっぷ」を使って西武秩父駅へとやって来る。今日はバスを乗り継ぐ必要がないので、小鹿野車庫行きの始発に乗る。長尾根丘陵を越えて、小鹿野市街地へ入る手前で小鹿野警察前バス停に着く。バス停から秩父側へ少し戻った辺りに小森川へと下りる車道がある。住宅街を抜けると川を見下ろす位置に出る。トラバースしながら下り、橋を渡る。すると川の右岸の崖がよく見える。ミルフィーユのように積み重なった地層が剥き出しになっており、褶曲して縦方向に線が入っている所もある。ジオパーク秩父のHPによると古代には秩父盆地は海になっていて、盆地の西縁は湾になっていたという。小森川にも見られる褶曲した地層は海底で起こった地滑りの跡と考えられているようだ。
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(小森川の地層)
右岸に渡り、小判沢の集落を目指す。集落へ続く細い車道は落ち着いた良い雰囲気がある。道端に巡礼道と書かれた札があり、仰々しくない程度に整備されているのだろう。沢沿いの集落を抜けていくと集会所があり、その駐車場脇から大日峠への峠道が延びている。沢へ下り、沢沿いの道を進む。山と高原地図に「沢の渡り返し多い」と書かれているように何度か渡渉を繰り返す。水量の少ない緩やかな沢なので、水の中に入って渡ることが多い。これでは増水時は渡るのは難しいだろう。川底はやはりミルフィーユ状になっており、水によって削られて美しい滑を形成している。
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(小判沢集落へ向かって歩く 巡礼道となっている)
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(小判沢集落)
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(大日峠入口)
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(緩やかな沢沿いを進む)
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(渡渉を何度か繰り返す)
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(滑のある沢)
緩やかな沢沿いの道はしばらく続き、「大日峠頂上へ 約10分」と書かれた看板が掛けられた辺りから九十九折りの登りとなる。ただそれほど急な道という訳でもなく、緩やかな谷を登るようになると尾根を横切る大日峠に出る。樹木に覆われて見晴らしは無いが、小屋掛けが設けられた石仏が安置され、また古い道標も立つなど山旅気分を盛り上げてくれる峠だ。
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(峠道沿いには幟が立っている)
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(ひたすら沢沿いを行く)
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(ここから九十九折に登る)
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(九十九折といっても傾斜は緩い)
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(峠が見えてきた)
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(大日峠)
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(立派な石仏)
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(古い道標 大正8年のものだとか)
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(峠を別アングルで 尾根道も明瞭)
峠から南へ、こちらも明瞭な道が下る。傾斜が緩く歩きやすいが、台風19号の影響か道の真ん中が抉れている所が目立つ。それでも峠から10分ほどで民家が点在する柿ノ久保地区へと下りてくる。終始歩きやすくて良い道だった。柿ノ久保の集落から法性寺へは車道を行く。途中車道が分岐し、般若の丘公園を示す道標が立っていた。どうやらこれが古洞峠を越える道らしい。どうせ車道を歩くことになるのであれば、ここはカットしてもいいかもしれない。更に東へ下っていくとちょっとした駐車スペースのある秩父札所32番般若山法性寺に着く。件の駐車スペースはかつてバス停があった跡のようだ。寺の向かいに公衆トイレがあり、その前のベンチに親子連れらしき登山姿の二人組がいる。声をかけられたのでちょっと話をすると彼らもボクと同じ行程を歩く予定らしい。
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(歩きやすい峠道を下る)
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(この辺り、水流で抉れた所も目立つ)
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(柿ノ久保側の入口)
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(古洞峠へ続く車道)
トイレに寄っていると二人組は出発した後であった。なかなか立派な山門を潜ると本堂へ向かう石段があり、その石段脇は花浄土と呼ばれる庭園になっていた。ハイキング等の観光客はこの上で環境整備料を支払わなくてはならないらしい。幾らなんだろうか?石段を登り切ると本堂の前に料金箱があり、300円だという。誰もいないので黙って進んでもわからないだろうが、仏罰が当たりそうなので素直に支払って先へ進む。本堂脇は大きな一枚岩があり、その奥には舞台造りの観音堂が立つ。観音堂に上がり、裏手に回ると蜂の巣状の穴が無数に開いた岩屋になっている。この穴はタフォニという風化現象だという。
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(法性寺山門)
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(花浄土)
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(石段を登り切って振り返ったところ)
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(右に大きな一枚岩が見える)
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(こんな岩屋が多い所だ)
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(観音堂)
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(観音堂の裏にある岩屋)
岩船観音と亀ヶ岳展望台を巡って一旦下る
観音堂から下り、岩の割れ目を潜って、上にある岩船観音を目指す。歩きはじめから急な道で、谷をトラバースしながら上がっていくせいか、不明瞭な所も多い。10分弱登ると左岸に穴が開いた岩壁が見える。龍虎岩と名付けられていて、岩穴へは鎖を使って上がれるようだ。先行していた二人組が下りてくるのを待って上がってみる。岩にはステップが刻まれているので登る分には鎖は必要ないが、下る際にはステップが見えないので鎖に体重を預けざるを得ない。岩穴は観音堂裏手の岩屋と同じような感じだ。
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(岩屋の脇にある割れ目を通る)
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(谷をトラバースする道 歩きにくい)
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(龍虎岩)
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(龍虎岩の岩屋から見ると結構怖い鎖場だ)
船の形をした岩の脇を進むと月光(がっこう)坂と呼ばれる急坂が待ち受ける。上部は踏み幅が小さな石段になっていて歩きづらい。石段を登り切ると大岩の下に出る。大岩の下には岩屋があり、小屋と石仏が置かれていた。石仏の前の道を上がると岩船観音と大日如来の分岐となっている。先に岩船観音を拝むとしよう。分岐より先は滑らかな岩場が下っており、船底をひっくり返したような形になっている。その形からお船岩と呼ばれている。岩場の先端には岩船観音が安置されており、ちょうど件の二人が観音様の下へ辿り着こうとしていた。少年が岩にへばり付くように腹這いになっていたところを見ると先端部は歩きにくいのかもしれない。
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(大岩 道はこの右を通っていく)
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(月光坂 上部はかなり急な石段となる)
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(お船岩の下にある岩屋)
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(お船岩の上に出る 先端に観音様が祀られている とんでもない所にあるな…)
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(お船岩からの眺め 絶景)
二人が去ってからボクも観音様の下へ行ってみる。確かに先端部に上がる手前に凸凹があって歩きにくい。観音様からは北側の眺めが絶佳だ。観音様が向いている方を見ると武甲山がよく見える。先端部の東側にはステップが刻まれ、お船岩の上を行かずとも安全に分岐へ戻ることができる。分岐を南へ進むと屹立した岩が聳え立つ。縦走路は岩の東側を巻いているが、まずは大日如来と書かれた岩を登ってみる。鎖が掛けられた岩場を登ると岩を刳り貫いた岩屋に大日如来の銅像が安置されていた。ここも眺めは良いが、件の二人がいたので岩場の下で休憩を取っていくことにした。
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(お船岩から下を覗きこむ かなりの高度感)
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(岩船観音)
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(お船岩の先端からは武甲山も見える)
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(岩船観音からの眺め)
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(岩船観音・大日如来分岐 奥にあるのが大日如来のある岩場)
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(ステップが刻まれた岩場を登る)
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(大日如来)
休憩を取っているうちに二人が下りてきて先へ行ったので、ゆっくりと縦走路を進むことにした。岩場をトラバースしながら上がると大日如来のある岩場の上に出る。眺めが良さそうだったが、二人が休憩を取っていくようだったので先行させてもらうことにする。尾根上は樹林帯で緩やかな道が続く。岩場の緊張感からはようやく抜け出せた。樹林帯を抜けると送電鉄塔下に出る。ここが新・分県登山ガイドにいう第一鉄塔だ。道標が立ち、般若山コースである釜ノ沢の反対側は柿ノ久保を指している。割としっかりとした道が下っているが地理院地図には描かれていない。鉄塔下からは北側の眺めが良く、城峯山や塚山などが遠くに見える。
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(大日如来のある岩場の上に出た 眺めは良さそう)
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(第一鉄塔)
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(第一鉄塔からの眺め 右奥に見えるのが城峯山や塚山)
第一鉄塔のある尾根は更に続いているが、ハイキングコースはトラバースしながら谷を横切っている。このハイキングコースが想像より悪い道で、踏み幅が狭く滑りやすい岩場の通過もある。特に斜めに付けられた梯子はバランス感覚が衰えてきたボクには厳しい。谷の真ん中を過ぎ、再び尾根を上がると東側が開けた第二鉄塔に着く。平らな長尾根丘陵の向こうに山が半分削られた武甲山が大きい。武甲山右に見える大持山・小持山の尾根や小さな双耳峰の二子山も顕著だ。のんびり写真を撮っていると西に延びる尾根を同年代の男性が下りてくる。道を聞かれるが、手持ちの地形図には道形は描かれていないので、正確には答えられなかった。
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(第二鉄塔へ向かうトラバース道 踏み幅狭く歩きにくい)
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(この梯子がえらい使いづらい)
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(第二鉄塔)
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(第二鉄塔からの眺め 中央尖がりが武甲山 武甲山の下に見える平らな尾根が長尾根丘陵)
男性は鉄塔下をそのまま抜けていったので、後に続く。道は岩場を南から巻いてそのまま沢へと下りていく。右岸に渡り、沢沿いを進むと道標が立つ。道標は南の尾根を上がるよう指示しているが、やけに荒れている。道標に従って岩が露出した急斜面に取り付くが、中ほどまで上がると更に傾斜が急になり、それ以上登るのは難しい。ここで10分ほどウロウロしたが、何とかしてこの尾根を上がる以外に方法はない。斜面が急になる手前で西へトラバースしながらよじ登ってみる。振り返ると荒れ放題の斜面の向こうに寸断された木段が延びているのが見える。どうやら台風19号の影響で道が破壊されたらしい。慎重に崩壊地を横切り、木段に乗る。木段を上がると尾根に上がる手前で再び寸断されているが、ここは適当に斜面をよじ登る。
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(第二鉄塔を抜けると岩場の脇を下る 岩場の上を行ったら亀ヶ岳に出るのだろうか?)
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(沢沿いを歩くとこの道標がある この先、道は荒れ放題)
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(岩が露出した斜面を上がる 上部はかなり急傾斜)
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(第三鉄塔へと続く木段を見つける 右手前に見えているのが崩壊地)
尾根に出るとそこは第三鉄塔の少し東の地点で、相変わらず武甲山の眺めが良い。武甲山を眺めつつ尾根を下ると露岩の展望地に出る。亀ヶ岳展望台だ。主に東側が開けていて、第二鉄塔でも見えたように武甲山や大持山、二子山などの眺めが良い。二子山の左側には丸山や大霧山などの外秩父の山が聳える。北には先ほどまで居た第二鉄塔から東へ延びた尾根の先に奇妙な露岩が見える。おそらくあれが亀ヶ岳(407)なのだろう。
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(第三鉄塔下に出た)
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(紅葉が見事)
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(亀ヶ岳展望台)
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(これが亀ヶ岳らしい)
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(亀ヶ岳展望台からの眺め)
展望台から東へは鎖を使って下る。樹林帯に入ると明瞭な道が下っていく。途中道が折れ曲がる辺りに雨乞岩洞穴がある。祠の裏の岩場に小さな穴があるが、これなら龍虎岩などのほうが立派だろう。更に尾根を下れば長若山荘の裏庭に出る。庭の中を抜けていくことはできないが、道なりに行けば釜ノ沢五峰へと行くことはできる。
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(亀ヶ岳展望台の鎖場)
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(雨乞岩洞穴)
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(般若山・釜ノ沢五峰分岐)
釜ノ沢五峰を越えて布沢峠
分岐を釜ノ沢五峰方面に入るとすぐに沢へと下りる。下から沢沿いに道が延びていて、この沢が登山口となっているのだろう。かなり傷んだ橋で沢の右岸へ渡り、山道を登り始める。最初は緩やかな谷間の道だが、左手に鉄塔の立つ大きな岩場が見える辺りから急坂となる。正直この時点では一ノ峰を登ったら引き返して帰ろうと思うくらい疲労していた。先ほどの亀ヶ岳展望台へ登る途中の崩壊地で体力を使いすぎていたのだ。一旦平たい尾根に出て、その先の細い尾根をジグザグに登ると般若山コースでも見かけた滑らかな岩場が現れる。傾斜は思ったほどきつくないので、行けるところまで行ってみるか。岩の上を慎重に進むと北側が大きく開けてきて、岩場の一番上に「一の峰」と彫られた石柱が立っている。尾根の途中なので峰という感じではないが、城峯山などの眺めは良い。岩場を過ぎると落葉樹に覆われたピークに着く。どちらかというとここが一ノ峰と呼ばれるべきなのだろう。色付いた木々は美しく、もう少し先まで登ってみようという気になった。
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(沢を渡り、谷を登ると左手に岩が見える)
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(滑らかな岩場が現れる 一ノ峰はすぐそこだ)
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(一ノ峰)
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(一ノ峰からの眺め)
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(一ノ峰の石柱があった岩場の上にあるピーク)
尾根が曲がる辺りで檜の木に道標が取り付けられ、子兵重岩展望台と文殊峠を指している。展望台はうんざりするような急坂なので、巻き道となっていそうな文殊峠への道に入る。するとこれがなかなか酷く、ロープが掛けられた岩場を下ると踏み幅が狭いトラバース道が続いている。何とか無事に通過すると見上げるような大岩に鎖が掛けられていて、傍らの道標には二ノ峰と記されている。これは登るしかない。ザックを邪魔にならない所に置いて空身で鎖場を登っていく。高さはそれなりだが、ステップが刻まれているので難しくはない。岩の上に出ると「三ノ峰」と彫られた石柱が立っていた。んんっ?ここは二ノ峰のはずだが…。それほど広くない山頂だが、南側が開けていて、熊倉山などが見えているようだ。
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(巻き道分岐)
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(巻き道はこんな感じ 左側は切れ落ちているので要注意)
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(二ノ峰の鎖場)
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(二ノ峰)
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(二ノ峰からの眺め)
鎖場を慎重に下り、ザックを回収して先へ進む。傾斜の緩い尾根道が続き、実は体力的には楽なルートなのではないかと思い始める。樹林帯を抜け、やや尖った感じに岩が突き出たピークが三ノ峰だ。露岩ではあるが、二ノ峰に比べると低い木に囲まれていて展望が遮られている所が多い。これから歩く四ノ峰以降のルートは色付いた木々で輝いており、紅葉も十分楽しめそうだ。
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(三ノ峰へ向かって もう傾斜のきつい所はない)
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(三ノ峰頂上を見上げる)
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(三ノ峰)
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(南西方向の眺め)
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(四ノ峰以降はかなり色付いている)
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(北側の眺め)
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(武甲山も見える)
山頂の岩場を巻いていくと短い鎖場がある。ここも無いと下れないというほどではない。紅葉した樹林帯に入り、登り返した所が四ノ峰だ。時計を見ると般若山との分岐から1時間程度といったところか。一ノ峰・二ノ峰まではきつかったが、それ以降は楽なルートといえる。最後の五ノ峰までの間も紅葉した森が続き、ついのんびり足を止めてしまう。それでも15分とかからずに五ノ峰に到着する。ここは一ノ峰と同じく山頂というよりは尾根の一部といった感じだ。
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(三ノ峰の鎖場 これ以降鎖場はない)
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(四ノ峰)
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(四ノ峰から五ノ峰の間の紅葉)
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(五ノ峰 一応アリバイ作りにザックを置く)
紅葉の森を登り続けると薄の生える伐採地に出る。伐採地といっても時間が経っていて、見晴らしは無く、雑然とした雰囲気だ。道標が立ち、道が左へ曲がっている所を見るとここが565m峰であるようだ。565m峰を下って登り返す途中に送電鉄塔がある。珍しく西側が開けており、今日初めて両神山と毘沙門山、小鹿野の二子山を見ることができた。北側は城峯山と塚山はもちろんのこと、上武国境稜線の山々の向こうに東西の御荷鉾山も呼称のうちにある。鉄塔下は伐採された切り株が残され、ベンチ代わりに丁度良いので、久しぶりにカップラーメンを作って昼食とする。山でカップラーメンを食べるのは1年ぶりくらいなのではないだろうか。
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(五ノ峰周辺は紅葉が美しい)
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(565m峰)
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(布沢峠近くの鉄塔)
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(両神山)
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(毘沙門山など)
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(左奥に御荷鉾山 奥の尾根が上武国境 城峯山は右に見える)
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(武甲山)
食事をのんびり楽しんでいると法性寺で出会った親子がやって来た。しかしボクが食事をしていたせいか上がってこない。あまり見晴らしの良い所を占有しても悪いので、食事を終えると手早く片付けて先を急ぐ。鉄塔の奥のピークを越えるとやや急な下りで、下りきった鞍部が道標の立つ布沢峠だ。地理院地図を見ると送電線近くに道形があるが、鉄塔付近では見つけられなかった。一方布沢峠からは南に踏み跡があり、道を示すピンクテープが点々と付けられていた。もう山歩きからは解放されたかったのでここを下ってもよかったのだが、布沢の民家に入り込んでしまわないか心配で結局下ることはなかった。
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(布沢峠)
美しい滑の中ノ沢を下って下山する
布沢峠からは緩い上り坂が続く。尾根が大きく北西へ派生している辺りは伐採地となっており、派生した尾根の方向には四阿屋山らしき岩山も見える。つくづく展望に恵まれたコースだ。道標にしたがい尾根を南に下る。紅葉の森を下っていくといつしか杉檜の林となる。一本モミの巨木があるが、これ以降暗い針葉樹の林が続く。ジャンクションピークである中ノ沢ノ頭には道標だけが立ち、越し方のほか、文殊峠と中ノ沢をそれぞれ指している。文殊峠はそれほど遠くなさそうだが、ここはいずれまた訪れる機会がありそうなので、今日のところは下山を優先する。
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(北西へ尾根が派生するピークは伐採地になっている)
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(伐採地からの眺め 右に見える岩山が四阿屋山らしい)
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(伐採地より先は落葉樹の森だ)
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(モミの巨木)
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(中ノ沢ノ頭 山名がわかるようなものはなかった)
明瞭な道を下っていくと北へ尾根が派生している辺りは伐採地になっている。ここで道はやや南側に折れ、再び平らな尾根を行くと竜神山・中ノ沢分岐に着く。新・分県登山ガイドだと竜神山方面がメインルートとなっているが、より新しい2018年度版山と高原地図だと中ノ沢ルートがメインに移っているようだ。今回は安全策を採って中ノ沢へ下ったが、結論としてはどちらを下ってもあまり変わりはなかったのかもしれない。
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(中ノ沢ノ頭から下ってくると伐採地がある 鉄塔跡だろうか?)
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(竜神山・中ノ沢分岐)
分岐からは急斜面を九十九折に下る。ここも道は明瞭で台風の影響はほとんど出ていない。10分とかからずに中ノ沢へと下りてくる。流れのある沢だが、底は浅い。まずは右岸を高巻きに下っていく。段々と高度を下げながら再び沢へ近づき、道形が切れた所で沢に出る。左岸を見ても道らしきものはなく、しばらく沢の中を歩いていかなければならないようだ。中ノ沢は傾斜が緩く、また冬場で水量が少ないこともあってか沢の中を進むのは難しくない。川底は大日峠を登る際にも見かけたミルフィーユ状の地層になっていて、美しい滑を形成している。沢をどんどん下っていくが河岸に上がる道が見つからない。やがて前方に林道のガードレールが見えてきた。これは林道を上がるほかないだろう。幸いにも傾斜は緩く簡単に林道に上がることができた。林道に上がってみると左岸に広い道が付けられているのがわかる。沢に下りた時、左岸に道があったのかもしれない。
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(中ノ沢が見えてきた)
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(この沢も地層がはっきりしている)
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(小滝)
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(この辺りで沢へ下りる ここで左岸へ渡るべきだったのだろうか?)
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(滑沢が続く)
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(奥に林道が見える ここを無理矢理登った)
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(ここが正規のルート)
林道に出た後は長い車道歩きだ。最初に民家が見えてくる辺りに竜神山登山口があるが、踏み跡はかなり薄かった。布沢集落との分岐には道標が立ち、布沢を経て文殊峠と書かれていたので、布沢峠から布沢集落へと下りる道はエスケープとして使えそうだ。豚の居なくなった養豚場を過ぎると長若山荘に着く。山荘の駐車場脇に釜ノ沢五峰の登山口があり、マイカー利用なら般若山コースを省略して歩くのも良い。長若山荘より先は民家が点在する住宅街だ。古洞峠より北東に延びる尾根は般若の丘と呼ばれ、住宅街からいくつもの道が延びている。古洞峠と般若の丘はいずれ歩いてみたいものだ。日本武神社で県道を横切り、細道を進む。だいぶ下って長留川を渡り、登り返すとようやく路線バスが通る国道に出る。松井田バス停に着いたのはバスがやって来る2分前であった。
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(民家の向かいが竜神山登山口)
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(布沢分岐 道標には文殊峠と書かれている)
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(長若山荘 建物の左手に登山口がある)
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(紅葉した丘が般若の丘辺りらしい)
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(巡礼道脇の東屋から武甲山を望む)
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(帰りはラビューに乗った 内部は黄色で統一されている)
DATA:
西武秩父駅(西武観光バス 小鹿野車庫行き)小鹿野警察前7:40→7:55小判沢地区(大日峠入口)→8:26大日峠→8:39柿ノ久保地区→8:46法性寺→9:22岩船観音9:30→9:37大日如来→9:50第一鉄塔→10:04第二鉄塔→10:30亀ヶ岳展望台→10:46般若山・釜ノ沢五峰分岐→11:11一ノ峰→11:24二ノ峰→11:33三ノ峰→11:43四ノ峰→11:56五ノ峰→12:02鉄塔下の展望地12:28→12:33布沢峠→12:52中ノ沢ノ頭→12:58竜神山・中ノ沢分岐→13:06中ノ沢→13:24林道(中ノ沢ノ頭登山口)→13:45長若山荘(釜ノ沢五峰登山口)→13:55落合橋→14:16日本武神社→14:38松井田(西武観光バス 西武秩父駅行き)西武秩父駅
地形図 皆野 秩父
トイレ 法性寺
交通機関
西武池袋・秩父線 小手指~西武秩父 510円(往復)
西武観光バス 西武秩父駅~小鹿野警察前 490円
松井田~西武秩父 400円
以上は秩父漫遊きっぷ 1770円で乗ることができる
特急ラビュー 西武秩父~入間市 500円(秩父漫遊きっぷとは別料金)
注意! 般若山コースの第二鉄塔と第三鉄塔の間が台風19号により崩壊しています。般若山コースを歩く場合には大日如来で引き返すことをおすすめします。
「山と高原地図 奥武蔵・秩父」(昭文社)を眺めると、西武秩父駅の西に広がる長尾根丘陵を越えた先に釜ノ沢五峰(かまのさわごほう)という小さなハイキングコースがある。「新・分県登山ガイド 埼玉県の山」(山と渓谷社)によると、秩父札所32番法性寺裏山の般若山とともに歩かれることが多く、どちらも岩峰を巡るスリルと展望に恵まれたコースだという。奥武蔵周辺では珍しい鎖場の多いコースということで以前から興味があった。
問題はアプローチだった。かつては法性寺まで小鹿野町営バスの路線が延びていたが、現在は最寄りのバス停から1時間以上車道を歩かなければならない。できれば車道歩きは短くしたいので、法性寺の北にある大日峠・古洞峠を越えるルートを歩く計画を立てた。しかし時間の関係で古洞峠はカットすることになった。
大日峠を越えて法性寺へ
前回観音山を歩いたときと同じく「秩父漫遊きっぷ」を使って西武秩父駅へとやって来る。今日はバスを乗り継ぐ必要がないので、小鹿野車庫行きの始発に乗る。長尾根丘陵を越えて、小鹿野市街地へ入る手前で小鹿野警察前バス停に着く。バス停から秩父側へ少し戻った辺りに小森川へと下りる車道がある。住宅街を抜けると川を見下ろす位置に出る。トラバースしながら下り、橋を渡る。すると川の右岸の崖がよく見える。ミルフィーユのように積み重なった地層が剥き出しになっており、褶曲して縦方向に線が入っている所もある。ジオパーク秩父のHPによると古代には秩父盆地は海になっていて、盆地の西縁は湾になっていたという。小森川にも見られる褶曲した地層は海底で起こった地滑りの跡と考えられているようだ。
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(小森川の地層)
右岸に渡り、小判沢の集落を目指す。集落へ続く細い車道は落ち着いた良い雰囲気がある。道端に巡礼道と書かれた札があり、仰々しくない程度に整備されているのだろう。沢沿いの集落を抜けていくと集会所があり、その駐車場脇から大日峠への峠道が延びている。沢へ下り、沢沿いの道を進む。山と高原地図に「沢の渡り返し多い」と書かれているように何度か渡渉を繰り返す。水量の少ない緩やかな沢なので、水の中に入って渡ることが多い。これでは増水時は渡るのは難しいだろう。川底はやはりミルフィーユ状になっており、水によって削られて美しい滑を形成している。
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(小判沢集落へ向かって歩く 巡礼道となっている)
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(小判沢集落)
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(大日峠入口)
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(緩やかな沢沿いを進む)
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(渡渉を何度か繰り返す)
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(滑のある沢)
緩やかな沢沿いの道はしばらく続き、「大日峠頂上へ 約10分」と書かれた看板が掛けられた辺りから九十九折りの登りとなる。ただそれほど急な道という訳でもなく、緩やかな谷を登るようになると尾根を横切る大日峠に出る。樹木に覆われて見晴らしは無いが、小屋掛けが設けられた石仏が安置され、また古い道標も立つなど山旅気分を盛り上げてくれる峠だ。
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(峠道沿いには幟が立っている)
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(ひたすら沢沿いを行く)
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(ここから九十九折に登る)
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(九十九折といっても傾斜は緩い)
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(峠が見えてきた)
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(大日峠)
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(立派な石仏)
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(古い道標 大正8年のものだとか)
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(峠を別アングルで 尾根道も明瞭)
峠から南へ、こちらも明瞭な道が下る。傾斜が緩く歩きやすいが、台風19号の影響か道の真ん中が抉れている所が目立つ。それでも峠から10分ほどで民家が点在する柿ノ久保地区へと下りてくる。終始歩きやすくて良い道だった。柿ノ久保の集落から法性寺へは車道を行く。途中車道が分岐し、般若の丘公園を示す道標が立っていた。どうやらこれが古洞峠を越える道らしい。どうせ車道を歩くことになるのであれば、ここはカットしてもいいかもしれない。更に東へ下っていくとちょっとした駐車スペースのある秩父札所32番般若山法性寺に着く。件の駐車スペースはかつてバス停があった跡のようだ。寺の向かいに公衆トイレがあり、その前のベンチに親子連れらしき登山姿の二人組がいる。声をかけられたのでちょっと話をすると彼らもボクと同じ行程を歩く予定らしい。
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(歩きやすい峠道を下る)
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(この辺り、水流で抉れた所も目立つ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/cd/b89222e7e24d836885b49d76e9d73011.jpg)
(柿ノ久保側の入口)
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(古洞峠へ続く車道)
トイレに寄っていると二人組は出発した後であった。なかなか立派な山門を潜ると本堂へ向かう石段があり、その石段脇は花浄土と呼ばれる庭園になっていた。ハイキング等の観光客はこの上で環境整備料を支払わなくてはならないらしい。幾らなんだろうか?石段を登り切ると本堂の前に料金箱があり、300円だという。誰もいないので黙って進んでもわからないだろうが、仏罰が当たりそうなので素直に支払って先へ進む。本堂脇は大きな一枚岩があり、その奥には舞台造りの観音堂が立つ。観音堂に上がり、裏手に回ると蜂の巣状の穴が無数に開いた岩屋になっている。この穴はタフォニという風化現象だという。
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(法性寺山門)
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(花浄土)
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(石段を登り切って振り返ったところ)
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(右に大きな一枚岩が見える)
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(こんな岩屋が多い所だ)
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(観音堂)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/5c/99263019344209e5ef0a938c6978394a.jpg)
(観音堂の裏にある岩屋)
岩船観音と亀ヶ岳展望台を巡って一旦下る
観音堂から下り、岩の割れ目を潜って、上にある岩船観音を目指す。歩きはじめから急な道で、谷をトラバースしながら上がっていくせいか、不明瞭な所も多い。10分弱登ると左岸に穴が開いた岩壁が見える。龍虎岩と名付けられていて、岩穴へは鎖を使って上がれるようだ。先行していた二人組が下りてくるのを待って上がってみる。岩にはステップが刻まれているので登る分には鎖は必要ないが、下る際にはステップが見えないので鎖に体重を預けざるを得ない。岩穴は観音堂裏手の岩屋と同じような感じだ。
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(岩屋の脇にある割れ目を通る)
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(谷をトラバースする道 歩きにくい)
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(龍虎岩)
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(龍虎岩の岩屋から見ると結構怖い鎖場だ)
船の形をした岩の脇を進むと月光(がっこう)坂と呼ばれる急坂が待ち受ける。上部は踏み幅が小さな石段になっていて歩きづらい。石段を登り切ると大岩の下に出る。大岩の下には岩屋があり、小屋と石仏が置かれていた。石仏の前の道を上がると岩船観音と大日如来の分岐となっている。先に岩船観音を拝むとしよう。分岐より先は滑らかな岩場が下っており、船底をひっくり返したような形になっている。その形からお船岩と呼ばれている。岩場の先端には岩船観音が安置されており、ちょうど件の二人が観音様の下へ辿り着こうとしていた。少年が岩にへばり付くように腹這いになっていたところを見ると先端部は歩きにくいのかもしれない。
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(大岩 道はこの右を通っていく)
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(月光坂 上部はかなり急な石段となる)
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(お船岩の下にある岩屋)
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(お船岩の上に出る 先端に観音様が祀られている とんでもない所にあるな…)
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(お船岩からの眺め 絶景)
二人が去ってからボクも観音様の下へ行ってみる。確かに先端部に上がる手前に凸凹があって歩きにくい。観音様からは北側の眺めが絶佳だ。観音様が向いている方を見ると武甲山がよく見える。先端部の東側にはステップが刻まれ、お船岩の上を行かずとも安全に分岐へ戻ることができる。分岐を南へ進むと屹立した岩が聳え立つ。縦走路は岩の東側を巻いているが、まずは大日如来と書かれた岩を登ってみる。鎖が掛けられた岩場を登ると岩を刳り貫いた岩屋に大日如来の銅像が安置されていた。ここも眺めは良いが、件の二人がいたので岩場の下で休憩を取っていくことにした。
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(お船岩から下を覗きこむ かなりの高度感)
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(岩船観音)
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(お船岩の先端からは武甲山も見える)
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(岩船観音からの眺め)
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(岩船観音・大日如来分岐 奥にあるのが大日如来のある岩場)
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(ステップが刻まれた岩場を登る)
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(大日如来)
休憩を取っているうちに二人が下りてきて先へ行ったので、ゆっくりと縦走路を進むことにした。岩場をトラバースしながら上がると大日如来のある岩場の上に出る。眺めが良さそうだったが、二人が休憩を取っていくようだったので先行させてもらうことにする。尾根上は樹林帯で緩やかな道が続く。岩場の緊張感からはようやく抜け出せた。樹林帯を抜けると送電鉄塔下に出る。ここが新・分県登山ガイドにいう第一鉄塔だ。道標が立ち、般若山コースである釜ノ沢の反対側は柿ノ久保を指している。割としっかりとした道が下っているが地理院地図には描かれていない。鉄塔下からは北側の眺めが良く、城峯山や塚山などが遠くに見える。
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(大日如来のある岩場の上に出た 眺めは良さそう)
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(第一鉄塔)
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(第一鉄塔からの眺め 右奥に見えるのが城峯山や塚山)
第一鉄塔のある尾根は更に続いているが、ハイキングコースはトラバースしながら谷を横切っている。このハイキングコースが想像より悪い道で、踏み幅が狭く滑りやすい岩場の通過もある。特に斜めに付けられた梯子はバランス感覚が衰えてきたボクには厳しい。谷の真ん中を過ぎ、再び尾根を上がると東側が開けた第二鉄塔に着く。平らな長尾根丘陵の向こうに山が半分削られた武甲山が大きい。武甲山右に見える大持山・小持山の尾根や小さな双耳峰の二子山も顕著だ。のんびり写真を撮っていると西に延びる尾根を同年代の男性が下りてくる。道を聞かれるが、手持ちの地形図には道形は描かれていないので、正確には答えられなかった。
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(第二鉄塔へ向かうトラバース道 踏み幅狭く歩きにくい)
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(この梯子がえらい使いづらい)
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(第二鉄塔)
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(第二鉄塔からの眺め 中央尖がりが武甲山 武甲山の下に見える平らな尾根が長尾根丘陵)
男性は鉄塔下をそのまま抜けていったので、後に続く。道は岩場を南から巻いてそのまま沢へと下りていく。右岸に渡り、沢沿いを進むと道標が立つ。道標は南の尾根を上がるよう指示しているが、やけに荒れている。道標に従って岩が露出した急斜面に取り付くが、中ほどまで上がると更に傾斜が急になり、それ以上登るのは難しい。ここで10分ほどウロウロしたが、何とかしてこの尾根を上がる以外に方法はない。斜面が急になる手前で西へトラバースしながらよじ登ってみる。振り返ると荒れ放題の斜面の向こうに寸断された木段が延びているのが見える。どうやら台風19号の影響で道が破壊されたらしい。慎重に崩壊地を横切り、木段に乗る。木段を上がると尾根に上がる手前で再び寸断されているが、ここは適当に斜面をよじ登る。
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(第二鉄塔を抜けると岩場の脇を下る 岩場の上を行ったら亀ヶ岳に出るのだろうか?)
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(沢沿いを歩くとこの道標がある この先、道は荒れ放題)
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(岩が露出した斜面を上がる 上部はかなり急傾斜)
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(第三鉄塔へと続く木段を見つける 右手前に見えているのが崩壊地)
尾根に出るとそこは第三鉄塔の少し東の地点で、相変わらず武甲山の眺めが良い。武甲山を眺めつつ尾根を下ると露岩の展望地に出る。亀ヶ岳展望台だ。主に東側が開けていて、第二鉄塔でも見えたように武甲山や大持山、二子山などの眺めが良い。二子山の左側には丸山や大霧山などの外秩父の山が聳える。北には先ほどまで居た第二鉄塔から東へ延びた尾根の先に奇妙な露岩が見える。おそらくあれが亀ヶ岳(407)なのだろう。
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(第三鉄塔下に出た)
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(紅葉が見事)
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(亀ヶ岳展望台)
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(これが亀ヶ岳らしい)
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(亀ヶ岳展望台からの眺め)
展望台から東へは鎖を使って下る。樹林帯に入ると明瞭な道が下っていく。途中道が折れ曲がる辺りに雨乞岩洞穴がある。祠の裏の岩場に小さな穴があるが、これなら龍虎岩などのほうが立派だろう。更に尾根を下れば長若山荘の裏庭に出る。庭の中を抜けていくことはできないが、道なりに行けば釜ノ沢五峰へと行くことはできる。
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(亀ヶ岳展望台の鎖場)
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(雨乞岩洞穴)
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(般若山・釜ノ沢五峰分岐)
釜ノ沢五峰を越えて布沢峠
分岐を釜ノ沢五峰方面に入るとすぐに沢へと下りる。下から沢沿いに道が延びていて、この沢が登山口となっているのだろう。かなり傷んだ橋で沢の右岸へ渡り、山道を登り始める。最初は緩やかな谷間の道だが、左手に鉄塔の立つ大きな岩場が見える辺りから急坂となる。正直この時点では一ノ峰を登ったら引き返して帰ろうと思うくらい疲労していた。先ほどの亀ヶ岳展望台へ登る途中の崩壊地で体力を使いすぎていたのだ。一旦平たい尾根に出て、その先の細い尾根をジグザグに登ると般若山コースでも見かけた滑らかな岩場が現れる。傾斜は思ったほどきつくないので、行けるところまで行ってみるか。岩の上を慎重に進むと北側が大きく開けてきて、岩場の一番上に「一の峰」と彫られた石柱が立っている。尾根の途中なので峰という感じではないが、城峯山などの眺めは良い。岩場を過ぎると落葉樹に覆われたピークに着く。どちらかというとここが一ノ峰と呼ばれるべきなのだろう。色付いた木々は美しく、もう少し先まで登ってみようという気になった。
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(沢を渡り、谷を登ると左手に岩が見える)
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(滑らかな岩場が現れる 一ノ峰はすぐそこだ)
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(一ノ峰)
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(一ノ峰からの眺め)
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(一ノ峰の石柱があった岩場の上にあるピーク)
尾根が曲がる辺りで檜の木に道標が取り付けられ、子兵重岩展望台と文殊峠を指している。展望台はうんざりするような急坂なので、巻き道となっていそうな文殊峠への道に入る。するとこれがなかなか酷く、ロープが掛けられた岩場を下ると踏み幅が狭いトラバース道が続いている。何とか無事に通過すると見上げるような大岩に鎖が掛けられていて、傍らの道標には二ノ峰と記されている。これは登るしかない。ザックを邪魔にならない所に置いて空身で鎖場を登っていく。高さはそれなりだが、ステップが刻まれているので難しくはない。岩の上に出ると「三ノ峰」と彫られた石柱が立っていた。んんっ?ここは二ノ峰のはずだが…。それほど広くない山頂だが、南側が開けていて、熊倉山などが見えているようだ。
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(巻き道分岐)
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(巻き道はこんな感じ 左側は切れ落ちているので要注意)
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(二ノ峰の鎖場)
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(二ノ峰)
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(二ノ峰からの眺め)
鎖場を慎重に下り、ザックを回収して先へ進む。傾斜の緩い尾根道が続き、実は体力的には楽なルートなのではないかと思い始める。樹林帯を抜け、やや尖った感じに岩が突き出たピークが三ノ峰だ。露岩ではあるが、二ノ峰に比べると低い木に囲まれていて展望が遮られている所が多い。これから歩く四ノ峰以降のルートは色付いた木々で輝いており、紅葉も十分楽しめそうだ。
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(三ノ峰へ向かって もう傾斜のきつい所はない)
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(三ノ峰頂上を見上げる)
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(三ノ峰)
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(南西方向の眺め)
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(四ノ峰以降はかなり色付いている)
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(北側の眺め)
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(武甲山も見える)
山頂の岩場を巻いていくと短い鎖場がある。ここも無いと下れないというほどではない。紅葉した樹林帯に入り、登り返した所が四ノ峰だ。時計を見ると般若山との分岐から1時間程度といったところか。一ノ峰・二ノ峰まではきつかったが、それ以降は楽なルートといえる。最後の五ノ峰までの間も紅葉した森が続き、ついのんびり足を止めてしまう。それでも15分とかからずに五ノ峰に到着する。ここは一ノ峰と同じく山頂というよりは尾根の一部といった感じだ。
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(三ノ峰の鎖場 これ以降鎖場はない)
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(四ノ峰)
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(四ノ峰から五ノ峰の間の紅葉)
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(五ノ峰 一応アリバイ作りにザックを置く)
紅葉の森を登り続けると薄の生える伐採地に出る。伐採地といっても時間が経っていて、見晴らしは無く、雑然とした雰囲気だ。道標が立ち、道が左へ曲がっている所を見るとここが565m峰であるようだ。565m峰を下って登り返す途中に送電鉄塔がある。珍しく西側が開けており、今日初めて両神山と毘沙門山、小鹿野の二子山を見ることができた。北側は城峯山と塚山はもちろんのこと、上武国境稜線の山々の向こうに東西の御荷鉾山も呼称のうちにある。鉄塔下は伐採された切り株が残され、ベンチ代わりに丁度良いので、久しぶりにカップラーメンを作って昼食とする。山でカップラーメンを食べるのは1年ぶりくらいなのではないだろうか。
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(五ノ峰周辺は紅葉が美しい)
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(565m峰)
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(布沢峠近くの鉄塔)
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(両神山)
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(毘沙門山など)
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(左奥に御荷鉾山 奥の尾根が上武国境 城峯山は右に見える)
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(武甲山)
食事をのんびり楽しんでいると法性寺で出会った親子がやって来た。しかしボクが食事をしていたせいか上がってこない。あまり見晴らしの良い所を占有しても悪いので、食事を終えると手早く片付けて先を急ぐ。鉄塔の奥のピークを越えるとやや急な下りで、下りきった鞍部が道標の立つ布沢峠だ。地理院地図を見ると送電線近くに道形があるが、鉄塔付近では見つけられなかった。一方布沢峠からは南に踏み跡があり、道を示すピンクテープが点々と付けられていた。もう山歩きからは解放されたかったのでここを下ってもよかったのだが、布沢の民家に入り込んでしまわないか心配で結局下ることはなかった。
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(布沢峠)
美しい滑の中ノ沢を下って下山する
布沢峠からは緩い上り坂が続く。尾根が大きく北西へ派生している辺りは伐採地となっており、派生した尾根の方向には四阿屋山らしき岩山も見える。つくづく展望に恵まれたコースだ。道標にしたがい尾根を南に下る。紅葉の森を下っていくといつしか杉檜の林となる。一本モミの巨木があるが、これ以降暗い針葉樹の林が続く。ジャンクションピークである中ノ沢ノ頭には道標だけが立ち、越し方のほか、文殊峠と中ノ沢をそれぞれ指している。文殊峠はそれほど遠くなさそうだが、ここはいずれまた訪れる機会がありそうなので、今日のところは下山を優先する。
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(北西へ尾根が派生するピークは伐採地になっている)
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(伐採地からの眺め 右に見える岩山が四阿屋山らしい)
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(伐採地より先は落葉樹の森だ)
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(モミの巨木)
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(中ノ沢ノ頭 山名がわかるようなものはなかった)
明瞭な道を下っていくと北へ尾根が派生している辺りは伐採地になっている。ここで道はやや南側に折れ、再び平らな尾根を行くと竜神山・中ノ沢分岐に着く。新・分県登山ガイドだと竜神山方面がメインルートとなっているが、より新しい2018年度版山と高原地図だと中ノ沢ルートがメインに移っているようだ。今回は安全策を採って中ノ沢へ下ったが、結論としてはどちらを下ってもあまり変わりはなかったのかもしれない。
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(中ノ沢ノ頭から下ってくると伐採地がある 鉄塔跡だろうか?)
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(竜神山・中ノ沢分岐)
分岐からは急斜面を九十九折に下る。ここも道は明瞭で台風の影響はほとんど出ていない。10分とかからずに中ノ沢へと下りてくる。流れのある沢だが、底は浅い。まずは右岸を高巻きに下っていく。段々と高度を下げながら再び沢へ近づき、道形が切れた所で沢に出る。左岸を見ても道らしきものはなく、しばらく沢の中を歩いていかなければならないようだ。中ノ沢は傾斜が緩く、また冬場で水量が少ないこともあってか沢の中を進むのは難しくない。川底は大日峠を登る際にも見かけたミルフィーユ状の地層になっていて、美しい滑を形成している。沢をどんどん下っていくが河岸に上がる道が見つからない。やがて前方に林道のガードレールが見えてきた。これは林道を上がるほかないだろう。幸いにも傾斜は緩く簡単に林道に上がることができた。林道に上がってみると左岸に広い道が付けられているのがわかる。沢に下りた時、左岸に道があったのかもしれない。
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(中ノ沢が見えてきた)
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(この沢も地層がはっきりしている)
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(小滝)
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(この辺りで沢へ下りる ここで左岸へ渡るべきだったのだろうか?)
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(滑沢が続く)
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(奥に林道が見える ここを無理矢理登った)
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(ここが正規のルート)
林道に出た後は長い車道歩きだ。最初に民家が見えてくる辺りに竜神山登山口があるが、踏み跡はかなり薄かった。布沢集落との分岐には道標が立ち、布沢を経て文殊峠と書かれていたので、布沢峠から布沢集落へと下りる道はエスケープとして使えそうだ。豚の居なくなった養豚場を過ぎると長若山荘に着く。山荘の駐車場脇に釜ノ沢五峰の登山口があり、マイカー利用なら般若山コースを省略して歩くのも良い。長若山荘より先は民家が点在する住宅街だ。古洞峠より北東に延びる尾根は般若の丘と呼ばれ、住宅街からいくつもの道が延びている。古洞峠と般若の丘はいずれ歩いてみたいものだ。日本武神社で県道を横切り、細道を進む。だいぶ下って長留川を渡り、登り返すとようやく路線バスが通る国道に出る。松井田バス停に着いたのはバスがやって来る2分前であった。
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(民家の向かいが竜神山登山口)
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(布沢分岐 道標には文殊峠と書かれている)
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(長若山荘 建物の左手に登山口がある)
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(紅葉した丘が般若の丘辺りらしい)
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(巡礼道脇の東屋から武甲山を望む)
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(帰りはラビューに乗った 内部は黄色で統一されている)
DATA:
西武秩父駅(西武観光バス 小鹿野車庫行き)小鹿野警察前7:40→7:55小判沢地区(大日峠入口)→8:26大日峠→8:39柿ノ久保地区→8:46法性寺→9:22岩船観音9:30→9:37大日如来→9:50第一鉄塔→10:04第二鉄塔→10:30亀ヶ岳展望台→10:46般若山・釜ノ沢五峰分岐→11:11一ノ峰→11:24二ノ峰→11:33三ノ峰→11:43四ノ峰→11:56五ノ峰→12:02鉄塔下の展望地12:28→12:33布沢峠→12:52中ノ沢ノ頭→12:58竜神山・中ノ沢分岐→13:06中ノ沢→13:24林道(中ノ沢ノ頭登山口)→13:45長若山荘(釜ノ沢五峰登山口)→13:55落合橋→14:16日本武神社→14:38松井田(西武観光バス 西武秩父駅行き)西武秩父駅
地形図 皆野 秩父
トイレ 法性寺
交通機関
西武池袋・秩父線 小手指~西武秩父 510円(往復)
西武観光バス 西武秩父駅~小鹿野警察前 490円
松井田~西武秩父 400円
以上は秩父漫遊きっぷ 1770円で乗ることができる
特急ラビュー 西武秩父~入間市 500円(秩父漫遊きっぷとは別料金)