池永陽さんの『珈琲屋の人々』を読みました。
暑さ寒さも彼岸まで、と言いますので、わが家で淹れる珈琲もアイスからホットに替えました。替えた途端に日中は暑いこの連休ですけど…。慌ててボトルコーヒー買いに行っちゃったじゃないの!
人情味あふれる下町の商店街を守るために人を殺めてしまい、出所後に父が営んでいた『珈琲屋』を再開した行介。店自慢のブレンドコーヒーを味わうためだけでなく、行介の店には過去のある彼に聞いてほしい話を心に秘めた人たちも集まってくる。普通に生活をしている人にも悩みがあり、迷いがあり、それを誰かに打ち明けたくなることもある…。商店街で暮らす人々が行介に語った、それぞれのドラマ7編の連作短編。
カフェでも喫茶店でもない「珈琲屋」が醸し出す雰囲気の中で語られる話は、どれもちょっと重いかも。それを語る人たちに明るさが見えないところもヘビー。読んでいる途中までは「重~い・暗~い・痛~い」という感想でした。
でも、それだけじゃないんです。だって、確かに人の心の中には綺麗な部分があって、同じくらい醜い部分もあるのだから。それをきちんと、濃いブラックコーヒーくらいの苦さを含んだエンディングにまとめられているところに気持ちよさを感じました。
かつて恋人同士だった行介と冬子の、もどかしい現在の関係も小説のエッセンスなんだけど「この関係はそんなに長く描かなくても良いんじゃない?」って思ったのは私だけではありますまい。
ただ本当に、読み進めるうちに「ここのブレンド、飲みたい!」と本気で思ってしまったことは確かです。本当に美味しそうなんですよ。コーヒー好きにはたまらない味なんだろうな~。おかわりのコーヒーも淹れてほしいな~♪
暑さ寒さも彼岸まで、と言いますので、わが家で淹れる珈琲もアイスからホットに替えました。替えた途端に日中は暑いこの連休ですけど…。慌ててボトルコーヒー買いに行っちゃったじゃないの!
人情味あふれる下町の商店街を守るために人を殺めてしまい、出所後に父が営んでいた『珈琲屋』を再開した行介。店自慢のブレンドコーヒーを味わうためだけでなく、行介の店には過去のある彼に聞いてほしい話を心に秘めた人たちも集まってくる。普通に生活をしている人にも悩みがあり、迷いがあり、それを誰かに打ち明けたくなることもある…。商店街で暮らす人々が行介に語った、それぞれのドラマ7編の連作短編。
カフェでも喫茶店でもない「珈琲屋」が醸し出す雰囲気の中で語られる話は、どれもちょっと重いかも。それを語る人たちに明るさが見えないところもヘビー。読んでいる途中までは「重~い・暗~い・痛~い」という感想でした。
でも、それだけじゃないんです。だって、確かに人の心の中には綺麗な部分があって、同じくらい醜い部分もあるのだから。それをきちんと、濃いブラックコーヒーくらいの苦さを含んだエンディングにまとめられているところに気持ちよさを感じました。
かつて恋人同士だった行介と冬子の、もどかしい現在の関係も小説のエッセンスなんだけど「この関係はそんなに長く描かなくても良いんじゃない?」って思ったのは私だけではありますまい。
ただ本当に、読み進めるうちに「ここのブレンド、飲みたい!」と本気で思ってしまったことは確かです。本当に美味しそうなんですよ。コーヒー好きにはたまらない味なんだろうな~。おかわりのコーヒーも淹れてほしいな~♪