伊坂幸太郎さんの『ジャイロスコープ』を読みました。
ミステリーものやSFものなど、いろんなジャンルの短編が7作。最後に収められている書き下ろしの「後ろの声がうるさい」で、すべての作品がつながる、ってところは伊坂ワールドです。
最初の「浜田青年ホントスカ」では、スーパーの駐車場の片隅に「助言あり〼」の張り紙をしたプレハブ小屋で、いろいろあっての流れで青年・浜田が働くことになるという、伊坂作品らしい物語で始まり、続く「ギア」は、見知らぬ者たちが乗りあうバスの中で交わされるシュールな会話と、そのバスを追う謎の生物が出てくるという、不思議な世界のSFタッチの物語。ここで軽く楽しく混乱してしまいます。
「伊坂作品なんだから、最後はひとつにまとまるのよね? でも、タッチが違いすぎない?」
さらに「二月下旬から三月上旬」、「私」、「if」、「一人では無理がある」で、パラレルワールドだとかファンタジックな話だとかに展開し、ますます混乱が楽しくなってきます。
そしていちばん素敵だと思った「彗星さんたち」。
これは、新幹線の清掃をしている人たちの話で、いろんな経歴の、年齢もまちまちなスタッフたちがの会話が楽しいし、ラストでは本当に心がホワッと幸福感に包まれます。
で、最後の話ではどうつながるわけ? ですが、これが実に見事にまとまるんです。毎度のことながら「やられたわ~」と嬉しくなりました。本当に、、、、脱帽!
ミステリーものやSFものなど、いろんなジャンルの短編が7作。最後に収められている書き下ろしの「後ろの声がうるさい」で、すべての作品がつながる、ってところは伊坂ワールドです。
最初の「浜田青年ホントスカ」では、スーパーの駐車場の片隅に「助言あり〼」の張り紙をしたプレハブ小屋で、いろいろあっての流れで青年・浜田が働くことになるという、伊坂作品らしい物語で始まり、続く「ギア」は、見知らぬ者たちが乗りあうバスの中で交わされるシュールな会話と、そのバスを追う謎の生物が出てくるという、不思議な世界のSFタッチの物語。ここで軽く楽しく混乱してしまいます。
「伊坂作品なんだから、最後はひとつにまとまるのよね? でも、タッチが違いすぎない?」
さらに「二月下旬から三月上旬」、「私」、「if」、「一人では無理がある」で、パラレルワールドだとかファンタジックな話だとかに展開し、ますます混乱が楽しくなってきます。
そしていちばん素敵だと思った「彗星さんたち」。
これは、新幹線の清掃をしている人たちの話で、いろんな経歴の、年齢もまちまちなスタッフたちがの会話が楽しいし、ラストでは本当に心がホワッと幸福感に包まれます。
で、最後の話ではどうつながるわけ? ですが、これが実に見事にまとまるんです。毎度のことながら「やられたわ~」と嬉しくなりました。本当に、、、、脱帽!