日本人といわず、今や世界のパワースポットになりつつある富士山が、世界文化遺産に登録されることになりました。
日本を訪れて初めて富士山を見る外国人は、そのあまりの美しさに、日本大好き人間になってしまうようです?。外国人ならずとも、雪を頂いた富士山をまじかに仰ぎ見たときは、その圧倒的な大きさと均整のとれた美しさに、誰もが感動した記憶があるのではないでしょうか。
我が町瑞穂町のスカイホール展望台からの富士山
パラグライダーを趣味にして、20年あまり朝霧高原へ通い詰めた自分でさえ、富士山が見えるあたりまでくると気分が高揚し、そわそわと車窓から富士山の姿を探し運転も危なっかしくなります。
世界には富士山にそっくりな形をした火山体(コニーデ式火山)があるが、やっぱり日本の富士山はスケールとバランスの良さから言って飛びっい切りの美人だと思う。
そんなわけで、今年の富士山の夏山登山は大変なことになりそうな予感が。一応登山期は七月と八月の二ヶ月になっているが、富士山に登るのは自己責任において、原則一年中いつでもOKだ。
富士山七合目「トモエ館」から登山道を見下ろす 2009・9
七八月のシーズン中は物凄いラッシュ状態になり、登山道も山頂も、東京の歩行者天国並みに混雑しとんでもないことになる。今年はそれに輪をかけてパニック状態になるのでは。地元の関係者は経済効果に浮かれてばかりではなく、大きな事故がないよう万全な対策を願いたいものです。
そんなことで、私の場合は八月のシーズンが終わって、人の波が引いた一週間目あたりを狙って、そろりと出かけることにしている。九月に入った途端に今までのあの喧騒はどこへ行ったのやら、潮が引いたようにぱったりと静かになるのです。
それにはまず、旅行者主催の団体登山がなくなることと、シーズンが終わったということで、ミーハーの登山客が来なくなる。これだけでかなり山は静かになります。
とはいっても、山の経験のない人は少しばかり大変でも、シーズン以外の富士登山はお勧めしません。怪我や事故、病気になっても発見が遅れ、手遅れになることがあるからです。
シーズンが終わっても、ちらほら見えるのは、ある程度山歩きに慣れた経験者、あるいは根っから山が好きで静かな山歩きを楽しみたい人達だ。
山歩きの経験があり、何が起きても自己責任で対応できる人は、ちょっと時期をずらして行くと、のんびりと静かな山行が楽しめます。